アンヌベレストの作品一覧

「アンヌベレスト」の「ポストカード」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ポストカード
    4.3
    1巻3,520円 (税込)
    2003年、パリ。ある朝、著者の自宅にポストカードが届いた。差出人名はなく、1942年にアウシュヴィッツで亡くなった著者の曾祖父母とその子どもの名前のみが書かれていた。誰が、何のために出したのか。差出人の謎と戦争の記憶を著者が辿る、実話に基づく物語。

ユーザーレビュー

  • ポストカード

    Posted by ブクログ

    読まなければならない本だと思った。
    ドイツ以外の国もホロコーストに関わっていたという事実は、知識として知ってはいたが、物語として受け取ると、ドイツ一国の問題ではなくヨーロッパ全体の問題なのだということが理解できた。人権の国フランスでの話というところもまた考えさせられたし、子供たちの断片的な体験からも、ユダヤ人差別の負の連鎖は円環として続いているという事実もうかがえた。その円環から抜け出そうとする最後のジョルジュとアンヌの会話は胸に来るものがあった。

    ポストカードについてのミステリがエンジンとなって、最後までぐいぐいと読み進められるし、ノンフィクションでありミステリでもあるという、新鮮な読み口

    0
    2024年01月27日
  • ポストカード

    Posted by ブクログ

    圧倒的に今年一番の小説でしょう。
    最近ポストカード収集にハマっているので手に取った本作ですが、内容は著者のルーツを探る内容というと軽く聞こえるが、要するに第二次世界大戦下のフランスにおけるユダヤ人がどのように扱われたか、なんですよね。

    0
    2023年10月25日
  • ポストカード

    Posted by ブクログ

    ユダヤ人の置かれた状況やアウシュビッツなどのシーンは、辛くて辛くて読むのが鈍るほどだったが、届いた1枚のハガキを追いかけるアンヌの情熱や思いに、引きずられるようにしてついていった。
    やはり最後まで読むべき。よかった。

    これを選ぶフランスの高校生もすごいな。

    ネミロフスキーのことも出てきた。

    0
    2023年10月17日
  • ポストカード

    Posted by ブクログ

    フランスのユダヤ人家族、正確にはロシア生まれの家族が途中他国を経て住み生活を作っていく。世界大戦、レジスタンスと絡む。知らなかったし想像もできないこともある。今のイスラエルをみる目線とは全然違う思いを抱く。見方が分かれると思うが読んでよかった。

    0
    2024年12月08日
  • ポストカード

    Posted by ブクログ

    今の時代、特に日本では考えられないほど、ドイツやイタリア、フランスでのポストカードが持つ存在は大きい。自分の今いる存在や空気、心理的精神的な呟きを伝える一枚のポストカード。
    著者の曾祖母とその子供の名前だけが記された・・そこに込められた事実をすこーしずつ糸を手繰るかのように事実を探っていく。
    ノンフィクションとは言いつつ、良くも悪くも筆者の類まれな才能がキラキラと随所で煌めいているのは読み手の好みによるだろう・・事実のみを読みたかったと。私も、ン申し訳ないがそう感じた一人。

    まず装丁が好み、淡い色彩を載せたモノクロ調が20世紀のその時間を感じさせる。

    ストレートな独逸支配下を俯瞰したドキュ

    0
    2023年10月22日

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