あらすじ
2003年、パリ。ある朝、著者の自宅にポストカードが届いた。差出人名はなく、1942年にアウシュヴィッツで亡くなった著者の曾祖父母とその子どもの名前のみが書かれていた。誰が、何のために出したのか。差出人の謎と戦争の記憶を著者が辿る、実話に基づく物語。
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Posted by ブクログ
読まなければならない本だと思った。
ドイツ以外の国もホロコーストに関わっていたという事実は、知識として知ってはいたが、物語として受け取ると、ドイツ一国の問題ではなくヨーロッパ全体の問題なのだということが理解できた。人権の国フランスでの話というところもまた考えさせられたし、子供たちの断片的な体験からも、ユダヤ人差別の負の連鎖は円環として続いているという事実もうかがえた。その円環から抜け出そうとする最後のジョルジュとアンヌの会話は胸に来るものがあった。
ポストカードについてのミステリがエンジンとなって、最後までぐいぐいと読み進められるし、ノンフィクションでありミステリでもあるという、新鮮な読み口だった。
Posted by ブクログ
圧倒的に今年一番の小説でしょう。
最近ポストカード収集にハマっているので手に取った本作ですが、内容は著者のルーツを探る内容というと軽く聞こえるが、要するに第二次世界大戦下のフランスにおけるユダヤ人がどのように扱われたか、なんですよね。
Posted by ブクログ
ユダヤ人の置かれた状況やアウシュビッツなどのシーンは、辛くて辛くて読むのが鈍るほどだったが、届いた1枚のハガキを追いかけるアンヌの情熱や思いに、引きずられるようにしてついていった。
やはり最後まで読むべき。よかった。
これを選ぶフランスの高校生もすごいな。
ネミロフスキーのことも出てきた。
Posted by ブクログ
フランスのユダヤ人家族、正確にはロシア生まれの家族が途中他国を経て住み生活を作っていく。世界大戦、レジスタンスと絡む。知らなかったし想像もできないこともある。今のイスラエルをみる目線とは全然違う思いを抱く。見方が分かれると思うが読んでよかった。
Posted by ブクログ
ロシア、フランスの流れで見るホロコーストものは初めて。ほんとにひどい。想像を超える残虐さ。でも、家族の足跡が明らかになっていくさまには希望が見えました。生きてきた人の息吹が感じ取れるのは代え難いエネルギーになると実感しました。