小説作品一覧

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  • 互換性の王子
    4.1
    1巻2,090円 (税込)
    「お前にしかできないことなんて、ない」――兄・実行 「あきらめたら、俺という存在はどうなるんだ」――弟・成功 順風満帆な御曹司の前に突如現れ、入れ替わろうとした異母兄。 お前は俺から、仕事も恋も奪おうというのかーー。 『犯人に告ぐ』『望み』『検察側の罪人』の著者が描く、スリリングなサバイバルレース! 入れ替わった「王子」の戦いの行方はーー。 【あらすじ】 準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功(なりとし)が何者かによって別荘に監禁された。 彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。 半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、社内の状況は一変し、かつての彼のポストには突如現れた異母兄・実行(さねゆき)が入れ替わっていた。 そして実行は早恵里にも近付こうとしている。 「奪われたものは、奪い返さなければ」 成功は、事件の真相と自らの復権をかけて奔走するがーー。 異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント!  【著者プロフィール】 雫井脩介(しずくい・しゅうすけ) 1968年生まれ。愛知県出身。専修大学文学部卒業。2000年、第四回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビュー。2004年に『犯人に告ぐ』がベストセラーに。同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位となり、第七回大藪春彦賞も受賞した。『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『望み』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』など映像化された作品多数。近著に『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『霧をはらう』など。2023年、『クロコダイルティアーズ』で直木賞候補となった。
  • 時の睡蓮を摘みに
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    1936年、旧弊な日本を逃れ、父が綿花交易を営む仏領インドシナで地理学を学ぶ滝口鞠は、外務書記生の植田や、暗躍する商社マンの紺野、憲兵の前島らとの関わりにより、非情なる植民地の現実に触れていく。世界大戦の時代を生きる、ひとりの日本女性の運命は? 第13回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作!
  • 誰かがジョーカーをひく
    3.7
    胸のすくノンストップアクション。平凡な主婦が巻き込まれる誘拐事件! わくわくドキドキ冒険の日々。 女性たちの爽快な行動力が一気読みさせる書き下ろし長編! 地方都市にすむ本作な平凡な主婦・沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで走行中、飛び出してきたキャバラ嬢・紫苑と接触事故で遭遇。 現金3千万円入りのボストンバッグを受け取る羽目に。 入れあげていたホストの俊に依頼された紫苑は、沙代子と折半にしようと、金の持ち逃げを提案。 この金があれば実家の倒産はまぬがれる。しかし、その金は誘拐事件の身代金だった。 紫苑と沙代子はやばい組織からも追いかけられる。そして、人質の女子高生・船場陽向(ひなた)は、より、したたかだった。 隙を見て、ホストの俊の部屋に逃げ込んできた。俊を巡る紫苑と陽向の争いに、陽向のいとこ・夏凜(かりん)という娘もからんできて、 追われるなか、船場陽向の父親の会社の権力抗争も背後に見え、事件は四つ巴、5つ巴の様相を呈してきた。 巻き込まれる過程で、変化してくる沙代子の意識…。 陽向の家の入船家は、光洋物産の社長の座にいる父・史郎と、双子の弟孝和が権力争いをしている様子。孝和はライバル社と密かに通じて、二社の合併を画策している。光洋物産内の重要な情報を流し、合併後は兄を失脚させ、自分が重役の座につく胸算用をしている。史郎には陽向、孝和には夏凜という同い年の娘が一人ずついる。弾けて遊び回る陽向と違い、夏凜は成績も優秀で、将来性のある娘。親からも期待をかけられている。 陽向が見せてくれたいとこの夏凜の写真は、黒髪眼鏡で生真面目そうな正反対の少女だった。主婦とキャバ嬢、ホストと誘拐されたJKという4名の隠れ家生活の中で、陽向は家には帰らず、誘拐の依頼人あぶり出しを画策し、紫苑もなにか隠している。 誘拐を実行した犯罪集団も黙ってはいない。犯罪集団にこの誘拐を持ちかけ、裏で糸を引いているらしき人物も見え隠れしてきた。目まぐるしく状況が変化して全貌が見えない中、とうとう史郎が警察に通報したようで、身代金の受け渡し現場に現れた垢抜けない中年女の画像がニュースで流れる。仰天する沙代子。知り合いが見れば、沙代子だとわかるのではないか? 特に夫が見れば。青くなっているのでは? 沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで、夜の街を疾走する。胸のすくコンゲーム・ハードボイルド!
  • チーム・オルタナティブの冒険
    4.2
    1巻2,090円 (税込)
    【宇野常寛による初の長編小説】地方都市で起こった謎の事件をめぐる高校生たちのひと夏の冒険譚。2008年のデビュー(『ゼロ年代の想像力』)より16年目にして問う新たなる「想像力」!! 《その夏、「僕」はある地方都市に暮らす高校生だった。――この街の真面目で、勉強がある程度できる人たちのほとんどは地元の国立大学か教育大学に進学して役人か教師になる。僕はそういった大人たちを想像力の要らない仕事で人生を摩耗させている、絶望的につまらない人間たちなのだと軽蔑していた》(本文より)。井上敏樹さん、けんご@小説紹介さん推薦。
  • 仮想儀礼(上下)合本版(新潮文庫)
    -
    1巻2,090円 (税込)
    ゲーム作家に憧れて職を失なった正彦は、桐生慧海と名乗って、同じく失業者の矢口と共に金儲け目当ての教団「聖泉真法会」を創設する。悩める女たちの避難場所に過ぎなかった集まりは、インターネットを背景に勢力を拡大するが、営利や売名目的の人間たちの介入によって、巨額の金銭授受、仏像や不動産をめぐる詐欺、信者の暴力事件、そして殺人など続発するトラブルに翻弄される。 ※当電子版は新潮文庫版『仮想儀礼』上下巻をまとめた合本版です。
  • グレイの森
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    臨床心理士になって四年の水沢藍を訪ねてきた聡美。 診察室に入った彼女は、何かに憑かれたように話し始める。同時期、藍はボランティアで英語を教えるため小学六年生の綾香を訪ねていた。 表情がないことに違和感を覚えたとき、手首に刻まれた何本もの傷跡に気づく。 綾香が発する‘サイン’とは――。両者の話を聴くうちに、 藍はある殺人事件の真相を知ることになる。 事件の背後で苦しむ人々の声を掬う、臨床心理士の物語。■著者からのコメント■すべてに白黒つける二項対立の世界で「生きづらい」と感じることが多くなりました。人が人として生きるために何が必要か。自分の中の汚いものを見つめながら、魂の底をえぐり出すようにして書きました。生きづらさを抱えるすべての人に捧げます。
  • 半暮刻
    4.2
    1巻2,090円 (税込)
    ●あらすじ  児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し惚れさせ、金を使わせて借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の半グレが経営する店だった。〈マニュアル〉に沿って女たちを騙していく翔太に有名私大に通いながら〈学び〉のためにカタラで働く海斗が声をかける。「俺たち一緒にやらないか……」。二人の若者を通した日本社会の歪み、そして「本当の悪とは」を描く社会派小説。 ●担当者より  本作の主人公は二人の青年です。一方は施設育ちで貧困の連鎖の中にいます。いくら努力しても、彼の出自、彼の過去が彼自身を縛りつけていきます。もう一人は何不自由なく育ち、それでも上を目指して日々〈学び〉を怠らないよう努力をしています。努力をしている、という点は二人とも共通ですが、この二人を「日本社会」という入れ物に入れたとき、理不尽な現実が襲い掛かってきます。同じ半グレのもとで出会った二人がどんな人生を歩んでいくのか――著者である月村了衛さんが脱稿後「格別の手ごたえがあります」とおっしゃった力作、ぜひご一読ください。
  • 歌われなかった海賊へ
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    1944年、ナチス体制下のドイツ。父を処刑されて居場所をなくした少年ヴェルナーは、体制に抵抗しヒトラー・ユーゲントに戦いを挑むエーデルヴァイス海賊団の少年少女に出会う。やがて市内に建設された線路の先に強制収容所を目撃した、彼らのとった行動とは?──本屋大賞受賞第一作/電子書籍限定でカバーイラスト全体を特別収録
  • はだかのゆめ
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    東京から遁走して着いた四万十川の辺は、生死の境を越えた聖なる空間だった。――流される日々の中でみた夢。祖父が晩酌の時間にこぼす愚痴。母の洗濯物を干す音。父の風呂場から聞こえてくる音痴な歌。十数年の生死の記憶が詩的な言葉で鮮やかに蘇る。青山真治が「最後の映画作家」と激賞した逸材が放つ心を揺さぶる世界!
  • 虎と十字架 南部藩虎騒動
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    謎が謎を呼ぶ虎脱走事件。 ミステリと時代小説の融合を試みる作者の これが最高傑作だ! ―――――縄田一男氏(文芸評論家) 家康から贈られた虎が城から逃げ、死体が消えた! 国を揺るがす虎騒動の意外な真実とは? 会心の歴史時代ミステリー長編! 徳川家康から南部藩に拝領され、盛岡城内で飼われていた虎二頭、 乱菊丸と牡丹丸が檻から飛び出した。 徒目付の米内平四郎は城下町に逃げた乱菊丸を見事に生け捕りするが、 牡丹丸は傍若無人の若殿・南部利直に鉄砲で撃ち殺されてしまう。 平四郎が城に駆け付けると檻の見張りをしていた番人は絶命していた。 責任を取って腹を斬ったと思われたが、その死因には不審な点が。 さらに檻の中にいるはずの囚人の死体が消えていた! 若殿の乱心か、領内のキリシタンの仕業か、それとも―― 密命を受けた平四郎が藩を揺るがす大騒動の謎に挑む! 目次 序章          第一章 虎捕物     第二章 切支丹と金山  第三章 乱世の尻尾  第四章 雪原の若武者  第五章 繋がらぬ環 第六章 騒動の真実
  • 父と息子の物語
    -
    1巻2,090円 (税込)
    ユダヤ系文学の原点「父と息子の関係」に光を当てる論集! ユダヤ民族の族長アブラハムが、神の命に従い一人息子イサクを生贄として捧げる絶対神への信仰心(アケダー)、また疑うことなく父アブラハムの言葉に従うイサクに見られる「父と息子」の揺らぐことのない信頼関係からユダヤ民族の宗教は始まる。本書を手にした読者は、今まで目にしたことのないようなユダヤ系の親子関係の普遍性と特殊性を味わうことになるだろう。 【目次】 第1章 〈怒りの神(父)─息子〉と〈慈愛の母─息子〉(広瀬佳司) 第2章 父と息子を結ぶ光──スタンリー・クニッツの描く父、母、息子(風早由佳) 第3章 アンジア・イージアスカの描く「親子の継承」──『パンをくれる人』から『白馬の赤リボン』への変遷(江原雅江) 第4章 不在の父を求める息子──アイザック・バシェヴィス・シンガー『モスカット一族』を中心に(大﨑ふみ子) 第5章 アイザック・バシェヴィス・シンガー『父の法廷』における父親像──ノア、あるいはモーセ(アダム・ブロッド) 第6章 アイザック・バシェヴィス・シンガーの作品に見る母と息子の絆(今井真樹子) 第7章 父親はラビ、息子は作家──アイザック・バシェヴィス・シンガーの小説(佐川和茂) 第8章 マラマッドの「ある殺人の告白」──そのタイトルの重層的な意味について(鈴木久博) 第9章 「ジ・エンド」をめぐる父と娘──グレイス・ペイリーの「父との会話」(大場昌子) 第10章 父の怒り、息子の涙──『男としての我が人生』における苦悩と失意(岩橋浩幸) 第11章 ポール・オースターの「父と息子」の物語──『孤独の発明』における語りの作法(内山加奈枝) 第12章 父子をめぐる〈虚─実〉のトポス──スピルバーグの『未知との遭遇』から『フェイブルマンズ』まで(中村善雄) 第13章 アーサー・ミラー『セールスマンの死』に見るユダヤ系の父と息子──レヴィンソンとシュレンドルフの解釈を基点に(伊達雅彦)
  • 今日の花を摘む
    3.5
    1巻2,090円 (税込)
    私の趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それを、私はひそかに「花摘み」と呼んでいる――。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な51歳の独身女性。だが人生を折り返し、「今日が一番若い」と日々を謳歌するように花摘みを愉しんでいた。そんな愉里子の前に初めて、恋の終わりを怖れさせる男が現れた。20歳近く年上の茶の湯の粋人、万江島だ。だが彼には、ある秘密があった……。肉体の衰えを感じ始めた世代のリアルな性愛を軸に、自分を偽らずに生きる女たちの姿と、その連帯を描いた著者初の長編小説。
  • 結晶質
    -
    1巻2,090円 (税込)
    第4回笹井宏之賞神野紗希賞受賞の著者による第一歌集。 雪山を裂いて列車がゆくようにわたしがわたしの王であること 第4回笹井宏之賞神野紗希賞受賞の著者による第一歌集。 安田さんの歌には、「それでも」言葉を信じて光のほうを向き直す、高潔な魂が震えている。 ──────神野紗希 【目次】 Ⅰ 遠くのことや白さについて Ⅱ 円になる ひるなかの耳 席を立つ 舟を出す weather twig default new moon agnes apologize 水煙草がほしいだけ さくら Ⅲ 花のつるぎを手放しなさい 叫声 きみの土地から 立ちつくしたい 蛍石 箱 瞼 些事 つばさ 火の話 鉱石 【著者】 安田茜 1994年、京都府生まれ。「立命短歌」「京大短歌」「塔」出身。現在は「西瓜」所属。2016年、第6回塔新人賞。2022年、第4回笹井宏之賞神野紗希賞。
  • エフェクトラ 紅門福助最厄の事件
    4.0
    名脇役の40周年記念イベントに異変の予兆…… リハーサル現場に立ち会った私立探偵・紅門福助の推理は冴える? トリック、ロジック、ギミック満載の本格エフェクト【特殊効果】が炸裂! 数多くの「死に役」を演じ「ダイプレーヤー」と称された役者・忍神健一。その役者生活四十周年を記念するセレモニーを開催することに。それに乗じて役をもらおうと集まる一癖も二癖もある役者の卵たち。イベント準備中、不可解な事象が続くなか足跡のない雪のバンガローで関係者の変死体が発見される。 本格以外の世界にももまれ、未踏の冒険を経てきた霞は、ひときわ逞しく、より自由な破家者となって帰ってきた。その新たな力を得た腕試しといわんばかりに、今までのシリーズ作品以上に丁寧で整備された圧巻の解決編を作り上げてきたが、やはり本書の目玉は紅門が遭う最厄にある。だって誰も自分の代表的な探偵役をこんな最厄な目に遭わせようとは思わないでしょう?(解説より:嵩平何)

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  • 岡村靖幸のカモンエブリバディ
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    2019年から2021年に13回にわたって、NHK-FMとNHKラジオ第一で不定期に放送された音楽家の岡村靖幸がパーソナリティを務めるラジオ番組『岡村靖幸のカモンエブリバディ』の書籍化。放送された内容をもとに再構成、著者のコメントを加えて編集しました。ゲストを迎えて何かを学んだり、一緒にセッションしたり、リスナーからの質問に答えたり、さまざまな「岡村ちゃん」の学びが楽しめる1冊です。〝ボーナストラック〟として書籍のみのゲストとして小林克也さんをお迎えしました。 「ラジオ番組を一緒にやりませんかと声をかけていただいた時に、お! 楽しみができたと思いました。(中略)どういう内容にするかという打ち合わせがあり、僕がいろんなことに挑戦していく模様をドキュメンタリー調に記録できたら面白いんじゃないか、という方向に決まっていきました。(中略)繰り返し番組を聴いてもらえる方法はないかと考えていたので、この番組を書籍として残すことができることをとても嬉しく思います」――岡村靖幸「はじめに」より ■ラジオ放送時出演のゲスト 大貫妙子(ミュージシャン) 神野紗希(俳人) ライムスター・宇多丸(ラッパー) 斉藤和義(ミュージシャン) ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家) 犬山イヌコ(俳優、声優) 加賀美幸子(アナウンサー) 河合敦(歴史研究家) 満島ひかり(俳優) ■書籍のみ出演のゲスト 小林克也(DJ) ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 息

    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    喘息の一息一息の、生と死のあわいのような苦しさ。その時間をともに生きた幼い日の姉と弟。弟が若くして死を選んだあと、姉は、父と母は、どう生きたか。喪失を抱えた家族の再生を、息を繋ぐようにして描きだす、各紙文芸時評絶賛の胸を打つ長篇小説。新潮新人賞受賞作「わからないままで」を併録。注目の新人、初めての本。
  • ロジカ・ドラマチカ
    3.4
    1巻2,090円 (税込)
    論理的対局[ロジカ・ドラマチカ]。それは偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。エリート警察署長vs.論理の魔女・紅露寺結子18歳の、伊達と酔狂の本格ロジック探偵バトル。彼女の指す一手ごとに暴かれる、悪魔宿るワンセンテンスの解釈とは。そして、彼女が最後に証明する、驚天動地の犯罪計画とは。さてこの勝負、詰むや詰まざるや? 探偵には、1字の誤算もありえない――C.Q.F.D.[セーキューエフデー]
  • 最後の祈り
    4.3
    娘を殺した男がすぐ目の前にいる。贖罪や反省の思いなど微塵も窺えないふてぶてしい態度で。 東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。牧師である宗佑は、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。動機なき殺人の闇に迫る、重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。
  • 一休どくろ譚・異聞
    -
    一休シリーズ五年ぶりの新刊! 応仁の乱前夜の京の都には、魑魅魍魎が跋扈していた。牛車で女を攫う吸血鬼、人を呑み込む路地、霞の中から現れる神出鬼没の切り裂き魔、過去と現在をつなぐ古井戸――ご存じ風狂の僧・一休宗純のもとに持ち込まれる、奇妙な怪事件の数々。一休は霊視能力を持つ盲目の侍女の森とともに、都を、人を、国を祟る怪異の正体を暴き打ち払う。怪奇小説の異才・朝松健が贈る、痛快時代伝奇ロマン!

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  • 黒猫と語らう四人のイリュージョニスト
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    《黒猫》シリーズ3年ぶりの新作 ひと月前に大学へ長期休暇を申請して以来、一切の連絡がつかない黒猫。付き人は唐草教授の頼みで、失踪直前に彼の研究室を訪ねた四人の来訪者――元歌手、俳優、現代画家、廃墟写真家を調べることに。黒猫は何の目的で彼らと会ったのか? そしてその行方は。
  • たましひの薄衣
    -
    1巻2,090円 (税込)
    満を持して刊行される、菅原百合絵待望の第一歌集。 ほぐれつつ咲く水中花――ゆつくりと死をひらきゆく水の手の見ゆ 人間が荒れ狂う今世紀にこのような美しい歌集が生まれたことをことほぎたい。(水原紫苑) 静謐で深い歌の探求が続けられていたことに胸を打たれる。(野崎歓) 【収録歌より】 ネロ帝の若き晩年を思ふとき孤独とは火の燃えつくす芯 たましひのまとふ薄衣(うすぎぬ)ほの白し天を舞ふときはつかたなびく 水差し(カラフ)より水注(つ)ぐ刹那なだれゆくたましひたちの歓びを見き 一生は長き風葬 夕光(ゆふかげ)を曳きてあかるき樹下帰りきぬ 【目次】 Ⅰ Figures sans figure 声の静寂 L,amante à venir シレーヌの歎息 渡河 水際の窓 想念の湖 Ⅱ Sérénité 記憶の舫 水差し 光を漁る 静かの海 レテ河の舟 Ⅲ 禱るひと 存在の黄昏 Clair de lune Ⅳ 静物画の日々 風の痕跡 夜の沈思 Partir, c,est mourir un peu 青海波 À chacun sa solitude マキャヴェリの孤独 昼のテラス 不在の在 オルフェウスの弦 ナイト・プール 花咲く乙女たち 禁色 あとがき 【著者】 菅原百合絵 1990年生まれ。東京出身。「東京大学本郷短歌会」「パリ短歌クラブ」元会員(現在いずれも解散)。「心の花」会員。パリ・シテ大学(旧パリ第七大学)博士課程修了。専門は18世紀フランス文学。
  • アパレル興亡
    -
    1巻2,090円 (税込)
    敗戦の焼野原から高度経済成長、バブル期をへて、今日に至るアパレル産業の栄枯盛衰をダイナミックに描く! 経済小説の旗手・黒木亮が、大手婦人服メーカーを舞台に、焼け野原からのアパレル産業の復興、「ガチャマン」景気、百貨店の隆盛と高度経済成長、バブルの熱気、カテゴリーキラー台頭による平成の主役交代、会社とは何かを社会に問うた村上ファンドとの攻防、社長の死と競合他社による経営乗っ取りまでを描く。 85年間にわたるアパレル業界の変遷というプリズムを通して展開する、戦後日本経済の栄枯盛衰の物語。 【目次】 プロローグ、第1章 笛吹川、第2章 つぶし屋と三越、第3章 百貨店黄金時代、第4章 株式上場、第5章 社長交代、第6章 ジャパン・アズ・ナンバーワン、第7章 カテゴリーキラー台頭、第8章 ヒルズ族の来襲、第9章 中国市場開拓、第10章 兵どもが夢の跡、エピローグ 【著者】 黒木亮 1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『鉄のあけぼの』『法服の王国』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。
  • 八月十五夜の茶屋
    5.0
    沖縄在住の訳者が新訳で贈る沖縄の戦後復興を描いた「社会派」作品! 上陸作戦に参加した軍政チームの米軍将校が、ユーモアを交えて描く占領初期の民衆の姿を描く。 1957年、グレン・フォード、マーロン・ブランド、京マチ子主演の映画で有名になったアメリカ映画の原作本。 「ゴトゴトと音を立てて進む帆船(ジャンク)……そのすべてが友好的に、通商だけを目的として渡って来たとは限るまい。時には、侵略者(インベイダー)を乗せて来ることもあったのではないか? 沖縄の人々は、侵略者によく対抗できたのだろうか? それとも、強要されたことをすべて受け入れる道しかなかったのか?……自分もまた沖縄の人々に差し向けられた侵略者であることに思い当たり、険しい表情になった。」(本書「侵略者」より)
  • 一睡の夢 家康と淀殿
    4.1
    【電子書籍特典】 北國新聞に掲載されていた中編『夢路はかなき』を、電子版のみ特典として収録。 先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説! 時は「大坂の陣」の数年前――。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かす――。 己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか?
  • ワンダーランド急行
    3.7
    似ているが……ここは私の世界じゃない―― 作品初出は、コロナ禍で行動制限中の日経新聞夕刊 主人公が迷い込んだ異世界が現実を先取り? ある朝、通勤と反対方向の電車に、魔が差して乗ってしまった。山の中をさまよい、戻ってくると、誰もマスクをしていない! 今朝の会議はユーツ。こんな生活、いつまで続けるんだ……ぐだぐだ考えているうちに出てしまった下り電車は「急行」。次々と通過していく駅を見ながら40歳の野崎修作は「ろくでもない毎日からの脱出」とサボりを決める。スーツで山に登り、「日常」に戻ると……ん? 何かおかしい、街も家も会社も。どこかで聞いたような疫病が世界を分断していた。新宗教の持つ票があらゆる選挙を左右するらしい。「正義」に縛られた人たちはネット上で……ここは私のいるべき場所じゃない。私の世界へ帰るのだ。
  • 雨に打たれて アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ作品集
    -
    アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ作品集 1930年代、ナチスに迎合する富豪の両親に反発し、同性の恋人と共に中近東を旅したスイス人作家がいた。 同じように世界に居場所を失い、中近東に流れ着いた人々がいた。 旅先で出会った人々を繊細な筆致で描いた、さすらう魂の吹き溜まりのような短編集。 シュヴァルツェンバッハは冷徹な観察者の眼差しと簡潔な文体で、オリエントの国々を彷徨う異邦人の荒涼とした自由、追放者の勲章としての孤独、そして過酷な運命を優美に描いてみせる。───山崎まどか 【目次】 約束の地 移民 輝かしきヨーロッパ 雨に打たれて 別れ ベニ・ザイナブ 帰郷を目前にして 耐えに耐え…… 伝道 三日連続の徹夜酒 悩みは五十歩百歩 ヴァンの婚約 告知 女ひとり 訳者解説 【著者】 アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ 1908年スイスのチューリッヒ生まれ。作家、ジャーナリスト、写真家。大学では歴史学を専攻し、23歳で博士号を取得。レズビアンだったが、27歳のとき、同性愛者のフランス人外交官の男性と結婚。ナチから逃れるようにして中近東を旅し、帰国後創作活動に入るが、薬物依存症に陥る。1939年、ふたたび中近東への自動車旅行を試みるが、その途上、第二次世界大戦が勃発し、帰国。1942年不慮の自転車事故で34年の生涯を閉じる。 酒寄進一 ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。主な訳書に、2012年第9回本屋大賞翻訳小説部門第1位のフォン・シーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞受賞のコルドン「ベルリン三部作」、ヘッセ『デーミアン』、ブレヒト『アルトゥロ・ウイの興隆/コーカサスの白墨の輪』、ケストナー『終戦日記一九四五』、ノイハウス『母の日に死んだ』、コルドン『ベルリン1919 赤い水兵』、ザルテン『バンビ 森に生きる』などがある。
  • 嘘は校舎のいたるところに
    3.3
    弁護士セイディは娘ロビンを連れて新生活を始める。だが、ロビンが通うことになった学校は嘘といじめの巣窟のような場所だった。
  • 映画『プロメア』脚本集 アニメ映画のシナリオができるまで
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    大ヒット劇場アニメーション『プロメア』の脚本が、初期アイデアから最終決定稿に至るまで、どのような変遷をたどったかを記録した制作ドキュメンタリー。『プロメア』脚本を「初稿」「改訂第1稿」「シナリオ決定稿」の3パターンを完全収録するとともに、企画の立ち上げから脚本改稿におけるエピソードや意図などを、今石洋之監督と脚本家の中島かずき氏の対談形式のインタビューで振り返る。インタビュー及び構成はアニメ評論家の藤津亮太氏。
  • 青き時雨のなかを
    -
    1巻2,090円 (税込)
    絶句形式のうた、四行詩は歯切れよく スタッカートのようにリズミカルで、鋭い 【収録歌より】 今宵ある 頭痛は青き夕ぞらの しらしらとして 鷺より尖る 眼前の エスカレーターは止まりいて 恐竜の骨 光る夜の底 核のなき 世界をめざすという誓い さらなる兵器を 引き寄せながら グローバル経済は死す という声す 否つかのまの 燦たる眠り 【目次】 青き時雨のなかを 【著者】 加藤孝男 歌人、東海学園大学人文学部教授。1960年、愛知県岡崎市生まれ。1984年、まひる野会に入会。篠弘に師事。歌集に『曼荼羅華の雨』など。『近代短歌史の研究』、『与謝野晶子をつくった男―明治和歌革新運動史』(2020、第16回日本詩歌句随筆評論大賞優秀賞受賞、第19回日本歌人クラブ評論賞受賞)など多数。
  • 魔物が書いた理屈っぽいラヴレター
    3.3
    1巻2,090円 (税込)
    中世に作られた城壁の隠し部屋に魔物が現れた。次々に人が殺されていく中、君の命を救うための、必死の俺が仕掛けた禁断のトリックとは!? 魔術師・林泰広の技が冴える空前絶後のマジック・ミステリ。
  • キュリアス・キャット・スパイ・クラブ 消えたペットの謎をとけ!
    4.0
    スパイに憧れる中学1年生のケルシーは、学校一の人気者ベッカと機械オタクのレオと一緒にゴミ捨て場から3匹の捨て猫を救出する。仲良くなった3人は、猫を捨てた犯人を突き止め、町で頻発しているペットの行方不明事件を解決するため、探偵クラブを結成した
  • ひこうき雲
    4.0
    韓国文学の新シリーズ〈キム・エランの本〉刊行スタート! 《第一弾は、BTSのRMさんも愛読、韓国で17万部の大ベストセラー小説集》 -------------------------------------- タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。 数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。 何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。 だが、やがて彼女はがんを患って……(「かの地に夜、ここに歌」)。 裏切り。罪。喪失。悲しみ。 韓国文学の旗手が贈る、哀切な8つの物語。 ——この空の向こうに、幸せはきっとある。 -------------------------------------- 【目次】 ■日本の読者の皆さんへ ■そっちの夏はどう? ■虫 ■水中のゴリアテ ■かの地に夜、ここに歌 ■一日の軸 ■キューティクル ■ホテル ネアックター ■三十歳 ■あとがき ■訳者あとがき
  • ロスト・ドッグ
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    あなたはペットの命に、いくら払えますか?――愛犬が心臓病になった。手術費用は200万円。ペットショップでは売れ残った犬が鳴き、セレブが集う動物病院では、名医の診察を待つ行列ができている。そんなある日、山中で人間の遺体が発見された。周囲には無数の犬の骨が散乱し、まるで遺体を見守るようだった……。動物医療の在り方を問う長編ミステリ!
  • 阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉~
    4.4
    1巻2,090円 (税込)
    大好物のミステリーを食べて、こんなに大きくなりました――アガサ・クリスティー、綾辻行人、エイドリアン・マッキンティ、伊坂幸太郎、ジェフリー・ディーヴァー、都筑道夫、D・M・ディヴァイン、法月綸太郎、ヘニング・マンケル、山田正紀……など総勢362名、1,018作品。一日一冊以上のペースで爆読する若手屈指の本読み作家が大好きな作家&作品を存分に語り尽くした偏愛ミステリーガイド。この熱量と文字量、どうかしてるぜ。
  • あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
    4.0
    ――わたしはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。 カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。 自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。 だが彼女らはけっして下を向かない。 慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。 《いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集》 -------------------------------------- 【目次】 ■あの人たちが本を焼いた日……The Day They Burned the Books ■あいつらにはジャズって呼ばせておけ……Let Them Call It Jazz ■心霊信奉者……A Spiritualist ■マヌカン……Mannequin ■フランスの刑務所にて……From a French Prison ■母であることを学ぶ……Learning to Be a Mother ■シディ……The Sidi ■飢え……Hunger ■金色荘にて……At the Villa d'Or ■ロータス……The Lotus ■ではまた九月に、ペトロネラ……Till September Petronella ■よそ者を探る……I Spy a Stranger ■堅固な家……A Soild House ■機械の外側で……Outside the Machine ■「ジーン・リース」へのピクニック……西崎憲 --------------------------------------
  • 花火が写る絶景撮影術
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    花火といえば、夏の風物詩のひとつですが、昨今は季節を問わず夜空を彩るようになりました。さらに、カメラ機材の進化もともなって、より多くの写真家たちから被写体として選ばれるように。本書では、機材や撮影地の選び方などの基本的な情報から、花火単体、花火のある風景の撮り方、撮影後の現像まで、花火撮影に必要なテクニックを解説します。 巻頭:作例 Chapter 1「花火撮影の準備をしよう」 Chapter 2「機材・撮影・花火の基本」 Chapter 3「花火撮影を楽しもう」 Chapter 4「絶景花火に挑戦しよう」 Chapter 5「花火写真の画像処理」 巻末:おすすめ花火大会情報 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • ギニー・ファウル
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    大学教授兼実録小説家の稲本浩三は、未解決の中里信治・美絵夫婦失踪事件を題材にした作品の取材を進めていた。事件の経過と残された謎を追う中、稲本は美絵がマルチ商法に関係していたことを知り、驚く。彼もまた類似のビジネスの罠に嵌まった苦い過去を有していたのだ。奇しくも勤務先の学内では悪質なネットワークビジネスが流行。この符合ははたして偶然なのか? ひたひたと恐怖が迫る圧巻のクライム・フィクション!
  • 揚羽の夢~知らぬ火文庫~
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    平安鎌倉の世を襲う、疫病、地震、そして戦争。廂の下、猫と身を寄せ合い暮らす青年、自らを“喰い残し”と名乗る顔の抉れた女、影のない美しき三姉妹の尼――。源平合戦の片隅で、長明の胸に小さな火を灯し、消えていった忘れがたき人々。八百年の時を超え、今、私たちの心を震わせる、儚く切ない物語集。直木賞作家が『方丈記』『平家物語』を奔放にアレンジ!
  • これでいくほかないのよ
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    いつまでも終わらない物語のはじまり     世界を旅してきた写真家が十年の時をまたぎ、 フォークランドと広東省で経験した驚くべき偶然とは…… (「スルメと空豆ご飯」)     職を失ったホステスとバンドマンがバーで出会い、 店長の話をきっかけに、町に団子屋を復活させようと動き出す…… (「これでいくほかないのよ」)     ふとした会話と、少しのつながりから生まれる八編。 今なお斬新、最新短編集。 -------------------------------------- 【目次】 ■六十四年インパラ ■人生は野菜スープ ■スルメと空豆ご飯 ■「今日は三月十二日です」 ■エスプレッソ ■銀座化粧 ■夜景が見えます ■これでいくほかないのよ ■あとがき --------------------------------------
  • 乳と蜜の流るゝ郷
    -
    『乳と蜜の流るゝ郷』は昭和9年から10年にかけて農村雑誌『家の光』に連載され、多くの読者の共感と涙を呼んだ名作です。協同組合の育成とその活動をつうじて社会的課題の解決をはかり、相互扶助にもとづく協同組合社会をめざした自伝的フィクション。 社会の安定・安心が大きく揺らいでいる現在、賀川豊彦がめざした社会とはどのようなものであったのか。協同組合の相互扶助精神を中心にドラマ仕立で展開する本書は、これからの社会のあり方を考える大きな道標となる。 (※本書は2009/9/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
  • 郊外のフェアリーテール キャサリン・マンスフィールド短篇集
    -
    薔薇、お茶、リボン、焼き菓子……。 完璧な幸福の中にひそむ死、誘拐、心変わりや別離。 ――外から来た少女は、世界の裂け目を覗き込む。 ニュージーランドに生まれたマンスフィールドは、ヨーロッパに暮らす人々の優雅な幸福を活写する。同時に日常の翳に見え隠れする、死、階級差、裏切り、別離なども、彼女の眼は射抜いていく。 小さなお菓子のような短篇には、毒や皮肉も混ざっていて、人間社会の普遍を描く。 ヴァージニア・ウルフのよきライバルで、短篇の革新者。 マンスフィールドの比類なきコレクション。 -------------------------------------- 【目次】 ■風が吹く……The Wind Blows ■ガーデンパーティー……The Garden Party ■少女……The Young Girl ■幸福……Bliss ■見知らぬ人……The Stranger ■パール・ボタンはどんなふうにさらわれたか……How Pearl Button Was Kidnapped ■ミス・ブリル……Miss Brill ■ある上流婦人のメイド……The Lady’s Maid ■父親と娘たち……Father and the Girls ■郊外のフェアリーテール……A Suburban Fairy Tale ■一杯のお茶……A Cup of Tea ■人形の家……The Doll’s House ■風味のピクルス……A Dill Pickle ■船の旅……The Voyage ■入江にて……At the Bay ■解説 キャサリン・マンスフィールドという事象――西崎憲
  • 引力の欠落
    3.8
    数々の企業の上場にCFO(最高財務責任者)として関わったことで巨富を得て、半ば人生を上がってしまった行先馨。経済的には充足しつつも深い孤独を抱える彼女は、マミヤと名乗る弁護士から「人間からはみ出した方が良い」と告げられ、奇妙なペントハウスに招待される。そこでは中国を統一した「始皇帝」や、水からガソリンを精製した「本多維富」を自称する者たちが、カードゲームに興じていた。はたして彼らは何者なのか。そして人間は、欠落や孤独から解放されることで、ネクストステージへ進むことは真に可能なのか。芥川賞作家が鋭い筆致で挑む、超現実の新地平。
  • 喧嘩旗本 勝小吉事件帖【合冊版/全3巻】
    -
    ガキの頃から金に目敏いろくでなし。そのくせどこか抜けていて、懐はいつもぴいぴいの本所界隈一のバカ侍― 幕末の雄、勝海舟の父小吉は積年の悪行のせいで実家の座縛牢へ幽閉された。ところが無頼の顔役は、反省どころか悪友の早川又四郎に市中を騒がす怪事件の数々を集めさせた! 江戸の座敷牢探偵が私欲のために謎を解く、痛快時代小説の傑作、全3巻の合冊版!
  • 声【こえ】の優【わざおぎ】
    -
    1巻2,090円 (税込)
    就職内定を蹴り養成所〈荻窪アクターズスクール〉に入った千春。個性豊かな仲間(ストイックな青年、脱サラ青年、売れないグラビアアイドル、香港生まれの少女)とともに所内の事件を解きつつ、デビューを目指す。俳優養成所声優科出身の著者による青春小説。
  • 良寛
    -
    その生涯と歌の世界から良寛の心に迫った名著!良寛の本質は「詩人」である。天与の才に恵まれ、生涯に多くの和歌や漢詩を残した。その歌境を解すれば、良寛の清貧の哲学と豊かな心ばえが見えてくる。現代人が見失なってしまったものが見えてくる。―昭和を代表する歌人の一人吉野秀雄が渾身の力を注いで書き上げた良寛の「歌と生涯」。 (※本書は2001/7/1に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
  • 妖しきご縁がありますように
    -
    1巻2,090円 (税込)
    現代にも人間に化け、何食わぬ顔で社会に紛れ込み生活している「あやかし」たちがいる。幼い頃からそんな者たちが見えるおかげで、恋も仕事も失敗だらけの福来てまり。お人好しの彼女は、たった今も暑さに苦しむ雪女へ氷水をかけ、誤解から仕事をクビになりたてほやほやだ。だが、捨てる人あれば拾うあやかしあり。途方に暮れるてまりの前に、幼馴染みの天狐・九曜が現れる。「お前のご主人様を忘れるな」――九曜が営む結婚相談所「月下楼」に拾われて働くことになったてまりだが、そのお客様とは一風変わったあやかしたちばかりで……!?
  • 名探偵・浅見光彦全短編
    -
    1巻2,090円 (税込)
    帽子、ソアラ、居候、旅、そして透明な正義感。内田康夫が作り上げた名探偵を愛す、すべてのひとへ贈る、魅力満載の作品集。単行本未収録作品「名探偵は居候」を含む、暗号や密室、そして旅情など、ミステリーの楽しさをたっぷり盛り込んだ、浅見光彦の活躍を描く全短編、6作を収めた永久保存版の短編集。浅見光彦登場40周年記念作品!
  • ルパン三世ゲームブック さらば愛しきハリウッド復刻版
    -
    1巻2,090円 (税込)
    1985年~1991年に全19冊が発売された「ルパン三世ゲームブック」の第1弾を完全復刻。 ハリウッドの映画製作現場に潜入したルパンファミリーの活躍を描きます。 作中に選択枝が多くあり、それを選ぶことでストーリーが分岐していくゲームブックの楽しさを復活させます。
  • 戒厳
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    ソウルの大学への就職話というのもそれほど悪いものではないかもしれない。なにしろ自分はこの2年というもの、横文字ばかり読んできて、すっかり頭が欧米向きになってしまった。フランス語も英語も存在しない、この不思議な文字の連なりからなる国に足を向けるというのも、考えようによっては面白いに違いない。焼肉もキムチも好きだ。焼肉は食べ放題だっていうではないか。きっとこれは真の意味で冒険となるだろう。何しろまったく予備知識のない社会に、白紙同然の状態で行こうとするのだからな。となれば、ぐずぐずはしていられない。今すぐパスポートを申請し、ヴィザの発給を受け、この文字に少しでも親しんでおくことだ。わたしはそう決意した。わたしはパスポートを受け取ると、その足で南麻布にある大韓民国大使館に向かった。  1970年代に日本人が韓国を訪問するには、理由と期間の如何を問わず、ヴィザの発給を受ける必要があった。とりわけわたしの場合には、観光や就学のヴィザではない。一年間を外国人教師として過ごすには労働ヴィザを取得しておかねばならない。それは極めて稀なことだったのである。…… 「ところで皆さん、韓国に行ったことはありますか。」宴会のなかで梁さんの発したひと言が「わたし」の運命を大きく変えた。20代前半の「わたし」は日本語教師として、ソウルの大学に赴任し、そこで朴正煕大統領暗殺、戒厳令の施行に遭遇する。『ソウルの風景』(岩波新書)の著者による渾身作。
  • 塩の湿地に消えゆく前に
    3.4
    他人の強い思いをビジョンとして視ることのできる少女クララは、ある日を境に若い女たちが傷つけられる不吉なビジョンを頻繁に視るようになる。カジノのスパ施設で働くリリーの協力を得て彼女たちを救おうとするが……。エドガー賞受賞のサスペンス。
  • ヘビ、ハチ、ムカデは至宝を隠す
    -
    1巻2,090円 (税込)
    古代日本史における衝撃的な新説を説いた論文が盗まれた――。 大学教授だった亡き父の最後の論文が誰かに盗まれたと疑いを持った篠宮奈流美は、消えた父の論文の手がかりを探すため生前父と交流のあった糸魚川の郷土史家・衿角家を訪ねた。学者並みの知識を持つ青年、児嶋陸を紹介された奈流美は、父から聞いていたヘビ、ハチ、ムカデ、そして出雲大社というキーワードから消えた論文の捜索の協力を陸に求める。 果たして論文は本当に誰かに盗まれたのか、そして解き明かされる古代日本人たちが体感していた神秘とは――。 圧倒的な知識と考察で描かれる古代日本の神話と神秘に触れる本格歴史ミステリー小説。
  • 歓待する文学
    4.3
    1巻2,090円 (税込)
    あなたに寄り添い、あなたを迎え入れる世界文学16選 悲しい時、苦しい時に手にした本が、まるで自分に向けて、自分のために書かれていると感じたことはないだろうか。本から聞こえてくるメッセージによって、私たちは自分が発していた心の声に初めて気づかされることがある。物語を読む行為には、そのような双方向のやりとりが存在し、私たちが本に没頭するとき、本は丸ごと私たちを受け入れ、「歓待」してくれていると著者は語る。NHKラジオテキスト『こころをよむ 歓待する文学』を大幅に加筆・修正し、新たに3章分を書き下ろした。 あなたを「歓待」してくれる、選りすぐりの作品は、ゼーバルト『移民たち』/イーユン・リー「千年の祈り」/アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』/小川洋子『ことり』/ハン・ガン『菜食主義者』/クッツェー『マイケル・K』/カズオ・イシグロ『浮世の画家』/多和田葉子『雪の練習生』/村上春樹『職業としての小説家』/マリー・ンディアイ『三人の逞しい女』/マリリン・ロビンソン『ハウスキーピング』/レイラ・スリマニ『ヌヌ 完璧なベビーシッター』/村田沙耶香『コンビニ人間』/瀬尾夏美『あわいゆくころ』など。 情報としての読書案内を超え、小野文学として昇華した一冊。
  • 憂国の文学者たちに 60年安保・全共闘論集
    -
    冒頭に置かれた「死の国の世代へ」は「闘争開始宣言」という副題を持つ詩である。そこでは誰の保護も受けずに生きた個人のイメージが描かれる。 60年安保闘争での敗北を経て書かれた「擬制の終焉」では社会党や共産党などの党派的な左翼運動や市民・民主主義的な啓蒙主義を完全に否定し、真の前衛運動ないし市民運動の成長に期待を寄せた。 1969年、東大安田講堂に籠もった学生が警察力によって排除された直後に書かれた「収拾の論理」において、丸山真男に代表される大学の知識人の欺瞞を批判し、徹底的に論争を続ける旨宣言して結ばれる。 日本がバブル景気で沸き立っていた1988年に書かれた「七〇年代のアメリカまで」では、その後の東西冷戦終結でアメリカ合衆国が唯一の超大国となる……というあまりに単純化された物言いとまったく異なるアメリカへの視線が浮かび上がっている。 本書に収録された13篇がモチーフとするのは60年安保闘争や全共闘運動といった過去の出来事だが、むしろ執筆当時の文脈から切り離されて現代において読まれてこそ、個人と権力の関係をより切実に感ずることができ、その真価を発揮するものと思われる。
  • 開城賭博
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    饒舌に過去語りをするが、本当かどうか判然としない勝海舟。旅順特務機関の作戦における不在証明を偽装した満鉄の測量技師。戦時中、呉で「張込み」と「舞姫」が混ざったような案件にかかわった防諜専門員。明智光秀謀反の夜の、最後の食事。そして、武田残党の若者たちが請け負った、ご神木の大輸送計画――。史実がどうであろうとも。幻視の作家・山田正紀が歴史をモチーフに自在に物語る、浪漫溢れる奇想史劇作品集、開幕!
  • カラ売り屋vs仮想通貨
    3.3
    元官僚の日本人と2人のアメリカ人が運営するウォール街のカラ売りファンド、パンゲア&カンパニーが、新たに3つの日本企業に照準を定めた。狙われたのは、濡れ手で粟の利益を上げる仮想通貨交換業者、グレーゾーンぎりぎりの会計手法で生き残りを画策する巨大航空会社、業界にEV旋風を巻き起こす新興電気自動車メーカー。財務諸表を徹底的に読み込み、株価を下げようとするパンゲアを、追い込まれた企業がマージン・コールで締め上げる――。金融ジャングルの勝者は、果たしてどちらか!? 「仮想通貨の闇」「巨大航空会社」「電気自動車の風雲児」三編を収録。
  • 庭師の娘
    3.8
    メスメル博士のお屋敷に,庭師の父親と住むマリーは,修道院で勉強中です.だけど,マリーが考えているのは植物のことばかり.本当は父親のように庭の仕事をやりたいのです…….18世紀末のオーストリアで,時代や社会の制約にもめげず,自分の道をひらいていく少女を描く歴史フィクション.

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  • 機龍警察 白骨街道
    4.6
    国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。
  • マルセロ・イン・ザ・リアルワールド
    4.1
    「リアルな世界」を経験してほしいという父親の望みに応え,ひと夏の間,法律事務所で働くことになった,マルセロ.心を揺さぶられる日々のなかで,次第に自らの進むべき道を見いだしていきます.社会に出ていく若者が経験する不安や成長を,発達障害をもつ17歳の少年の内面から描いた,さわやかな青春小説.

    試し読み

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  • 木乃伊(ミイラ)の都
    -
    1巻2,090円 (税込)
    十六世紀の長崎。十歳の次郎丸は、ある日、貿易商ペドロに誘われ、貿易船を見学することに。しかしそれは罠であり、次郎丸は奴隷として売られ、母はペドロの妾となったことを知る。奴隷として働き一年が経った頃、嵐により船が難破。次郎丸は命からがら生き延び、エジプトでミイラ職人と出会う。ある時、大量のミイラを注文する商人がペドロであることに気づき、復讐の炎を燃やすが……。壮大なスケールで描く歴史冒険ミステリー!
  • なりたくて妖精になったわけじゃない
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    地下アイドル界に新グループ「ティンカーベル」が誕生した。プロデューサーの奇抜な戦略で注目を集めるも、時を同じくして業界内で連続殺人事件が起こり、メンバーも1人ずつ姿を消していく――。少女はなぜ消えた? 「ティンカーベル」は存続できるのか? アイドル、運営、ヲタク……それぞれの過去が交錯する、一気読み必至の地下アイドルミステリー。アイドル番組の演出家の著者だからこそ描ける、業界の真に迫った意欲作。
  • レオノーラの卵~日高トモキチ小説集~
    3.0
    1巻2,090円 (税込)
    自分の終わりや親しいひとの終わりは、唐突に訪れる。せめてそれまで、魅力的な謎について、考えないか。たとえば。レオノーラの想い人は誰なのか? 砂の船が無人なのに稼働し続けるのはなぜ? 16歳の図書委員が判事を引き受けた理由は? 止まった観覧車が再び動き出すことはあるのか? ──父は、私になにを伝えたかった? 多彩な創作活動を展開する才人・日高トモキチ。7篇の短編小説を収めた、初めてにして極上の珠玉集!
  • パルダリウム ハンドブック 大自然の景色を手本に作る、ガラスケースのジャングル
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    大自然がお手本。レイアウトの参考になる自生地写真が盛りだくさん!コケだけじゃない、パルダリウムに使える魅力的な植物はこんなにある! ガラスケースの中に小さな自然を再現するパルダリウム。苔のパルダリウムが人気ですが、使える魅力的な植物はほかにもたくさん。そんな熱帯雨林の植物たちを、実際に生息している様子がよくわかる自生地の写真で紹介。また、様々なタイプのパルダリウムの製作方法を丁寧に紹介するほか、レイアウトの参考になる現地の風景写真も収録しています。大自然の景色を手本にした、ネイチャーパルダリウムを作るための1冊! 自生地環境図鑑 熱帯植物図鑑 パルダリウムの作り方 着生/ボトル/情景 パルダリウムの手入れ法 トラブルシューティング パルダリウムの歴史、他 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • セゾン・サンカンシオン
    4.2
    1巻2,090円 (税込)
    アルコール依存症の母親をもつ柳岡千明は、退院後の母親が入所する施設「セゾン・サンカンシオン」へ見学に行く。そこは、さまざまな依存症に苦しむ女性たちが共同生活を行いながら、回復に向けて歩んでいくための場所だった。迷惑を掛けられてきた母親に嫌悪感を抱く千明だが、施設で同じくアルコール依存症を患っているパピコとの出会いから、母親との関係を見つめなおしていく――。人間の孤独と再生にやさしく寄り添う感動作!
  • 続・用心棒
    3.7
    ニューヨークの暗黒街で一目置かれる存在となった異色の用心棒、ジョー。彼のもとに裏社会の顔役たちから新たな依頼が舞い込んだ。テロ計画の原資になっているという薬物の供給元を潰すことは出来るのか? 大反響を呼んだ『用心棒』に続く、シリーズ第二作。
  • あしたの官僚
    3.9
    1巻2,090円 (税込)
    厚生労働省キャリア技官の松瀬は、個性的過ぎる部下や同僚の尻拭いに奔走しながら、国会議員、関係省庁との板挟みに苦悶する日々を送っていた。そこに突如、新潟県で謎の公害病が発生。孤立無援のまま原因究明に追われるが、ある謀略により「忖度官僚」として国民の非難の的となり……。切実すぎる新時代の官僚小説。
  • 與謝蕪村
    -
    1巻2,090円 (税込)
    俳諧の目で絵画を観る、絵画の心で俳諧を読む。古今独歩の蕪村芸術を、創造性豊かな視点から説きあかす、著者初の蕪村論集。――画俳両面から初めて論じた、巨星・蕪村の真髄。蕪村名画「夜色楼台図」と三好達治の詩「雪」(太郎を眠らせ~)の交叉を示し、興趣つきない「蕪村の画と俳意」など、斬新な視点から精緻に分析し、縦横に展開する、鑑賞と評論。
  • 仮往生伝試文
    4.0
    寺の厠でとつぜん無常を悟りそのまま出奔した僧、初めての賭博で稼いだ金で遁世を果たした宮仕えの俗人―平安の極楽往生譚を生きた古人の日常から、中山競馬場へ、人間の営みは時空の切れ目なくつながっていく。生と死、虚と実、古(いにしえ)と現代(いま)。古典世界と現在の日常が、類い稀な文学言語の相を自在に往来し、日本文学の可動域を、限りなく押しひろげた文学史上の傑作。読売文学賞受賞。
  • ガンダーラ 大唐西域記の旅
    -
    1~2巻2,090~3,036円 (税込)
    大乘佛教のふるさと・ガンダーラ……奈良薬師寺の高田好胤管長とともに辿る玄奘三蔵求法(ぐほう)の道――空に飛ぶ鳥もなく地に走る獣もいない、ただ白骨を道標とする熱砂のタクラマカン砂漠を渡り、氷雪に閉ざされたパミールを越えて、佛道の正法をインドに求めた玄奘三蔵の、前後18年、3万キロの旅の記録「大唐西域記」に導かれ、玄奘三蔵の御頂骨を抱いて感動の旅は続く。
  • 海獣・呼ぶ植物・夢の死体  初期幻視小説集
    5.0
    痛みと不遇が憧憬を輝かせた。 二十五歳でデビュー後、十年間本は出ず、八〇年代の片隅風呂なし四畳半送金あり、痛みと希死念慮をかかえた独居の歳月。 不屈の思考と憧憬で紡いだ、幻の初期作品群。 現在から過去を振り返る書下ろし「記憶カメラ」併録。 〈収録作品〉 海獣 柘榴の底 呼ぶ植物 夢の死体 背中の穴 記憶カメラ(書下ろし)
  • 組曲 わすれこうじ
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    節句のひながた、骰子、絵葉書、ミニチュアの動物……。手ばこにしまわれ、ひきだし家具に収められた愛おしきものたちの記憶。幼年の心に刻まれた密やかな歓びが、途切れることなく連なる言葉のリズムを得て美しく再生されてゆく。横書きの独創的文体(スタイル)で世を驚かせた芥川賞作家が、7年の歳月をかけて織り上げた無比の小説集。
  • 戀童夢幻
    3.9
    1巻2,090円 (税込)
    信長の前に現れた、華奢な踊り手・加賀邦ノ介。妖にも似た魅力をもつ邦ノ介に、信長を慕う森乱成利の心はかき乱される。その胸中を察した明智光秀は、森乱にある取引を持ちかけるが……。信長、千宗易、家康ら戦国の猛者に対峙し、歴史を動かした流浪の芸能者の正体とは。時代小説界随一のスリルを誇る著者の最高傑作!
  • 詩人の恋
    3.8
    「お宅の旦那はあの歌曲集の中で一つ、やってはいけないことをした」。シューマンの妻・クララのもとにある日偽名による脅迫状が届く。シューマンの作品の評価を貶める決定的な証拠を入手したというのだ。夫婦の友人・ブラームスは、ハイネの詩をもとに創られた連作歌曲集「詩人の恋」にこめられた謎を追い、ベルリンに向かうが……。一方、180年の時を経た現代では、恋に悩む高校生、大学生指揮者、ベルリンを訪れた大学教員が「詩人の恋」をめぐって不可解な出来事に遭遇していた……。
  • 砂粒の私記
    -
    1巻2,090円 (税込)
    文学の旅人・秋山駿、珠玉の評論――1945年の敗戦は、大人たちの敗戦。そのとき、少年は思索の輝ける荒野へ旅立った! 互いに聴(ゆる)すことないまま、別れを告げにきた前衛党の友、語り尽くして尚、竭(つ)きることのなかった文学の友、ウィスキーの滴りの、眩惑を誘った町よ。一人の文学者の青春と思惟の風景。
  • 暗い林を抜けて
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    京都での学生時代、駆け出し記者だった頃の結婚、十年後の離婚、新たな家庭と四十代にして初めて儲けた息子。東日本大震災の激務を経ながら癌を患い、現役記者を続けて六年。いよいよ最後の日々が近づいてくる――。『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞した作家が、ままならない人生のほのかな輝きを描く最新長篇。
  • 乱歩の日本語
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    初出から現在まで50回近く出版された作品もある江戸川乱歩。その都度、編集・校訂を加えられたテキストから乱歩の「執筆時の気分」をはかることはできるのか。それぞれのテキストを対照させながら検証する。 乱歩ならではのキーワード(麻布区K町 鬼熊事件 開化アパート…)やオノマトペ(むくむく ねっとり ギョクン…)についても豊富な用例から掘りさげる。 「新青年」「キング」などで連載した初出の誌面も多数掲載。
  • 空腹ねずみと満腹ねずみ 上
    -
    『帰ってきたヒトラー』の著者が6年の沈黙を破ってついに発表した小説。数年後の欧州を舞台に、押し寄せる難民と国境を閉じるドイツ。何が、なぜ起こるのか、満を持して問う問題作。
  • 会いに行って 静流藤娘紀行
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    師匠は私を作家にしてくれた 二度目に会った時はお骨になっていた 苦節の十年、彼はずっと後ろに「いて」くれた 私淑する宇宙的私小説作家・藤枝静男。その深淵を新エピソードとともに読み解く。 他の誰にも書けない、敬慕の情に満ちた「師匠説」。 師匠!師匠! 戦争、拷問、結核を超え キリストもマルクスも彼は信じない 仏像を床の間に置き天皇を叱る 一日に四百人の眼球を診察し 茶碗が空を飛ぶ私小説を書いた
  • 妖怪絵草紙と怪談で楽しく学ぶ!「くずし字」  読解のポイント
    完結
    4.0
    全1巻2,090円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 浮世絵や絵草紙を題材に 、 古文書の読み解きをステップアップ! ★ 「見分け方のポイント」に続く第2弾! ★ 豊富な資料を基に、 必須文字や攻略方程式など 読みこなしのコツを徹底解説 ・ 今昔百鬼拾遺 ・ 和漢百物語 ・ 変化物春遊 …その他 ◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆ 最初に目にしたくずし字文は、 のたうった記号が連続する暗号にしか 思えなかった。その後、くずし字の書体を 頭につめ込んで再トライすると、 記号の一部が文字と化して浮き上がって見えた。 さらに粘って読み解きを進めると、 判読不能だった箇所が前後の関係から 類推できるようになり、ついには全体が 意味をもつ言葉の連なり=文章として 眼前に横たわっていた。 初めてくずし字文が読めた瞬間だった。 この達成感と爽快感を多くの方に 味わってもらいたいと願い、この本をまとめた。 本書は妖怪や怪談物をテキストに用いた、 初心者のためのくずし字攻略本だ。 無味乾燥な文章より、妖怪系ならワクワクしながら 取り組んでもらえるのではないか。 それが企画趣旨である。 素材に選んだのは江戸時代に書かれた浮世絵や 絵草紙(絵入りの読み物)が中心で、 庶民が親しんでいた娯楽性の高いものばかり。 読解がしやすく入門には打ってつけといえる。 この本は初心者を対象にしている。 妖怪たちを応援団に、 くずし字ワールドに分け入っていこう。 学びの旅は刺激的で、 きっと楽しいものになるはずだ。 山本 明 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ★ 第一章 コツさえつかめば意外に簡単 くずし字攻略の必勝方程式 * Check1 現代文とは異なるくずし字のトリセツ * Check2 ひとつの音に何通りもの異体仮名が存在 ・・・など全3Check ◎ 妖怪大爆発 in EDO 史上空前の物の怪ブーム到来 ★ 第二章 読解力レベルアップ講座 『今昔百鬼拾遺』でスキルを磨く * 『今昔百鬼拾遺』より『芭蕉精』 * 『今昔百鬼拾遺』より『彭侯』 * 『今昔百鬼拾遺』より『小雨坊』 ・・・など全10項目 ◎ 妖怪&怪談コラム ともに異界の住人ながら 出没する時間帯も違う幽霊と妖怪 ★ 第三章 上達のための「千本ノック」 様々な絵草紙で場数を踏む * 『和漢百物語』より『宮本無三四』 * 『和漢百物語』より『頓欲の婆々』 * 『和漢百物語』より『田原藤太秀郷』 ・・・など全13項目 ◎ 妖怪&怪談コラム 江戸時代の後期に大人気 豆腐小僧は元祖癒し系ゆるキャラ… ★ 第四章 読みこなせれば初心者返上 くずし字上級へのアプローチ * 『変化物春遊』① * 『変化物春遊』② * 『変化物春遊』③ ・・・など全11項目 ◎ 妖怪&怪談コラム 反骨の浮世絵師・歌川国芳 天保の改革を妖怪画で痛烈に風刺 ◎ 巻末付録 江戸時代の代表的な字体を網羅 「48音くずし字一覧」 ◎ 妖怪&怪談コラム 国会図書館、都立中央図書館で 読み解き用の素材をネット検索 ◆◇◆ 監修者&著者プロフィール ◆◇◆ 監修者: 齋藤 均 (さいとう ひとし) くずし字への理解を深めるために開いた You Tube動画「くずし字を解読しましょう!」が 大人気講座となり、もっか14万ビューを数える。 著者: 山本 明 (やまもと あきら) 歴史関連を中心に執筆活動を続け、著書多数。 平成26年、『地図と写真から見える! 古事記・日本書紀』(西東社)で 「古事記出版大賞」を受賞した。
  • 最悪の館
    3.7
    不眠症に悩まされるイーデンは星空の鑑賞で有名なダークスカイ・パークを訪れる。死んだ夫が生前、結婚記念日に予約していたのだ。だがゲストハウスには別のグループも宿泊することに。そしてその夜、殺人が……ディーヴァー&クリーヴス絶賛のフーダニット!
  • セヘルが見なかった夜明け
    3.8
    工場の同僚に恋をし、デートに出かけた女性と、その家族の悲劇「セヘル」。刑務所の屋根に巣をかけた雀の妻の勇ましさと夫の情けなさをコミカルに描いた「我々の内なる男」。スポーツカーが大好きな掃除婦が通勤中にデモに出くわす「掃除婦ナっち」。1冊の傑作小説を通して、都会で暮らす娘が疎遠になっていた父の秘密に触れる「歴史のごとく孤独」。中東の伝統的価値観や情勢に翻弄されながらも日々の生活を営み、夢や思い出を抱きつづける人びとの美しさを、 政治犯として勾留中の著者が紡ぎだす短篇集
  • 白い悪魔
    3.0
    私は二度結婚した。そして、夫は二人とも死んでしまった──。故郷アメリカを離れ、ローマで暮らす若手女優とその兄。彼らは名門出身の政治家と有名女優の夫妻に惹かれて近づくが……。ルネサンス期の戯曲をもとに、エドガー賞受賞作家が描きだす傑作ノワール。解説/吉野仁(ミステリ評論家)
  • 角川文庫 新・ぼくらシリーズ【4冊合本版】『新・ぼくらの円卓の戦士』『新・ぼくらの大魔術師』『新・ぼくらのサムライ魂』『新・ぼくらのいいじゃんか!』
    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    シリーズ累計2000万部突破。宗田理の大ヒット人気シリーズが4冊合本版となって登場! <収録作品>『新・ぼくらの円卓の戦士』『新・ぼくらの大魔術師』『新・ぼくらのサムライ魂』『新・ぼくらのいいじゃんか!』
  • 流れは、いつか海へと
    3.7
    身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べ始めたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが……。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって戦い続ける――。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作
  • 熊の皮
    3.8
    アパラチア山脈の麓で自然保護管理の職を得たライスは、故郷から遠く離れ、穏やかな日々を送っていた。ところが、管理区域で胆嚢を切り取られた熊の死体が発見される。熊の内臓は闇市場で高値で取引されている。ライスは密猟者を追うが、地元民は非協力的で、前管理人で生物学者のサラを暴行した犯人もまだ見つかっていない。味方はサラと動物たちだけという孤立無援の状況で、さらに疎ましい過去の因縁――麻薬カルテルの暗殺者も迫りくる……アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞に輝く冒険ノワール登場!
  • 掌篇歳時記 秋冬
    3.6
    綿柎開(わたのはなしべひらく)、水始涸(みずはじめてかるる)、朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)――。季節を表す言葉を鍵に、物語は膨らんでゆく。十二人の作家の想像力で、旧暦「二十四節気七十二候」が現代の物語に生まれ変わった。六世紀ごろに大陸から伝わり、改暦を重ねながら明治の初めまで用いられてきた旧暦。そこには春夏秋冬の四季に留まらない、さらにこまやかな季節が織り込まれている。大暑や立秋、大寒といった季節の節目を表す二十四節気と、「地始凍」「熊蟄穴」など、動植物や空模様がそのまま季節の呼び名に採り入れられている七十二候。古来伝わる“季節の名前”が現代の作家たちを刺激し、味わい豊かな掌篇に結晶した。<旧暦の魅力を知る解説つき>」*電子版には筒井康隆「蒙霧升降」は収録されていません。西村賢太「乃東枯」重松清「鷹乃学習」町田康「大雨時行」長野まゆみ「綿柎開」柴崎友香「玄鳥去」山下澄人「水始涸」川上弘美「蟋蟀在戸」藤野千夜「霎時施」松浦寿輝「地始凍」柳 美里「朔風払葉」堀江敏幸「熊蟄穴」白井明大「輪のようにめぐる季節のさなかで 二十四節気七十二候について」
  • サイコセラピスト
    4.0
    抑圧的な父親のもとで育ち、苦しんだセオ。自分と似た境遇の人々を救いたいと願う彼は、心理療法士になった。順調にキャリアを重ねるうち、彼はずっと気になっていた六年前の殺人事件の犯人――夫を射殺した画家――を収容する施設の求人広告を目にする。事件以降ずっと沈黙している彼女の口を開かせることができるのは、僕しかいない。そう思ったセオは彼女の担当に志願するが……。《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラー・リストに連続23週ランクイン。巧みなプロットと戦慄のラストに圧倒される傑作ミステリ
  • 掌篇歳時記 春夏
    3.3
    麋角解(さわしかのつのおつる)、東風解凍(とうふうこおりをとく)、桃始笑(ももはじめてわらう)――あまりにも美しい、四季を彩る"季節の名前"。古来伝わる「二十四節気(にじゅうしせっき)七十二候(しちじゅうにこう)」に導かれ、手練れの十二人がつむぐ匂やかな小説集。
  • 山海記
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    東北の大震災後、水辺の災害の歴史と土地の記憶を辿る旅を続ける彼は、その締めくくりとすべく、大震災と同じ年に台風12号による記録的な豪雨に襲われた紀伊半島に向かった。バスの車窓から見える土砂災害の傷跡を眺める彼の胸中には、クラシック好きで自死した友・唐谷のことなど、さまざまな思いが去来する。現代日本における私小説の名手が、地誌と人びとの営みを見つめて紡ぐ、人生後半のたしかで静謐な姿。
  • 元禄五芒星
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    「元禄」という、江戸時代のあるひとつのピークにこだわりつづけてきた野口武彦氏が「平成」の終わりを見据えて放つ。将軍綱吉の治世後期、元禄から宝永は経済バブルの崩壊と災害が表裏の時代だった。漠然とした不安と鬱屈が世を覆うとき、人びとはいかに生きたか。美しく死ねた者、なまじ生き残ってしまった者、己が才覚の扱いに悶える者。人生のさまざまな姿が異常なまでにクッキリと浮かび上がった魔術的な時空間を描く五篇。
  • 終末少女~AXIA girls~
    3.8
    1巻2,090円 (税込)
    世界の終わりは突然始まった。黒の海が大地を沈め、無数の「口」が全てを食い尽くしてゆく。この終末から逃れ、天国のような孤島に着いた少女らは、しかしそこでも海の彼方に「口」どもを見た。絶望までの時間を静かに暮らす中、彼女らは謎めいた漂着者らを助ける。だがそれは結果として、嘘と裏切りに満ちた殺し合いの始まりとなってしまった。魔女は、そして生き延びるべきは誰か? 終末をかける少女らの超絶論理!
  • ミッテランの帽子
    4.0
    舞台は1980年代。時の大統領ミッテランがブラッスリーに置き忘れた帽子は、持ち主が変わるたびに彼らの人生に幸運をもたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、不倫を断ち切れない女、スランプ中の天才調香師、退屈なブルジョワ男。まだ携帯もインターネットもなく、フランスが最も輝いていた時代の、洒脱な大人のおとぎ話。
  • ブラックペアンシリーズ【全3冊合本版】
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    「神の手」か「新兵器」か。天才と凡人、技術と最新機器。医師たちの戦いを描き、海堂尊「桜宮サーガ」の原点となるシリーズ3作合本版(『ブラックペアン1988』『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』)。
  • 「心霊科学捜査官」シリーズ 3冊合本版
    -
    SF界の鬼才・柴田勝家の名物シリーズがお得な合本版に!地下アイドルが歌うと人が死ぬ……!? 呪いのCDを"心霊"科学で解き明かした『ゴーストケース 心霊科学捜査官』。出演者が次々にバラバラ死体で発見される因縁の映画を一刀両断にする『デッドマンズショウ 心霊科学捜査官』。女子校で流行する心霊ゲームアプリが思わぬ呪術に結びつき、その奥の黒幕へと導く『ファントムレイヤー 心霊科学捜査官』。
  • 今夜はひとりぼっちかい? 日本文学盛衰史 戦後文学篇
    3.7
    1巻2,090円 (税込)
    文学史そのものを小説にする「日本文学盛衰史」の次なるテーマは「戦後文学」。誰にも読まれなくなった難物を、ロックンロールやパンク、ラップにのせ、ブログやtwitter、YouTubeまで使って揉みほぐす。そんなある日、タカハシさんは「戦災」に遭う……。
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上下合本版
    -
    それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真から時空を超えてはじまった―物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、現代アメリカ文学における最重要作家、パワーズの驚異のデビュー作。 ※本電子書籍は、「舞踏会へ向かう三人の農夫 上・下」の合本版です。
  • アルコール依存症の妻と共に生きる 小学校長奮闘記
    -
    1巻2,090円 (税込)
    妻がアルコール依存症になってしまった。小学校の校長として、日々さまざまな問題に直面しながら、妻を支える日々。 学校で、発達障害と思われる子どもたちやその保護者と、どのように関わっていくのか。 妻のアルコール依存症の治療に、どのように寄り添っていくのか。 自身の体験をもとに創作された自伝的小説。
  • ラブラバ〔新訳版〕
    3.8
    元シークレット・サーヴィスの捜査官で今は写真家のジョー・ラブラバは、かつての銀幕のスター、ジーン・ショーと知り合った。少年の頃の彼が夢中になった女優だ。だが、ジーンの周囲にはたちの悪い男たちが……。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作
  • ザ・シークレット 人生を変えた人たち
    5.0
    理想の仕事、恋人、家族、富、健康--。あなたが望むものならなんでも、現実に引き寄せる「ザ・シークレット」。その秘密が世界に公開されて以来、夢を叶えてきた何百万という人たちの中から、著者のもとに寄せられた特に奇跡的な体験を紹介。彼らはどう「ザ・シークレット」を使ったのか。人生に奇跡を起こした人たちの本当のストーリー。次はあなたの番です! 【もくじ】 第1章 私はどのようにお願いし、信じ、そして受け取ったか:創造のプロセス 第2章 幸せのために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第3章 富を得るために、「ザ・シークレット」をどう使ったか 第4章 人間関係を変えるために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第5章 健康のために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第6章 仕事のために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第7章 人生を変えるために「ザ・シークレット」をどう使ったか
  • 鳥獣戯画
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    人間が考えることなど動物は何もかもお見通しなのだ。二十八年間の会社員生活を終え自由の身となった小説家。並外れた美貌を持ちながら結婚に破れた女優。「鳥獣戯画」を今に伝える名刹を興した高僧。父親になる三十歳の私。恋をする十七歳の私。語りの力で、何者にもなりえ、何処へでも行ける。小説の可能性を極限まで追い求める、最大級の野心作。
  • ふたつの海のあいだで
    3.3
    ティレニア海とイオニア海を見下ろす場所に、かつて存在した《いちじくの館》。焼失したこの宿の再建を目指す祖父と孫を中心とする数世代にわたる旅は、時に交差し、時に分かれて、荒々しくも美しい軌跡を描いてゆく――。豊饒なイメージと響き渡るポリフォニー。イタリアの注目作家による、土地に深く根差した強靱な物語。

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