ひきこもり家族

ひきこもり家族

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

長年ひきこもっていた19歳の僚太と44歳の大知。双方の家族が縋ったのは、新宿にある自立支援センター。強引に自宅から引き出された二人は、ほかの三人とともに、元警察官が営む熊本の研修施設で囚人のような生活を強いられる。施設長は巨体の大女だ。悪魔のような彼女に監視され、辛い日々が続く中、監獄のような扱いに抗い五人は施設長を殺めてしまう。必死にもがき、社会に怯えるように生きてきた彼らの終わりが始まる――。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • タイトル
    :
    ひきこもり家族
  • タイトルID
    :
    1964034
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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ひきこもり家族 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現在の日本が抱える社会問題に切り込んだ内容で、とても興味深く読みました。

    特に印象に残ったのは、「ひきこもり」という、実は意外と身近にある問題です。最近では「知人の家族がひきこもっている」といった話を耳にすることもあり、決して遠い世界の話ではないのだと感じます。

    この作品では、ひきこもる本人が抱える葛藤だけでなく、その家族が何を考え、どう向き合っていくのかという苦悩も、とてもリアルに描かれていました。読んでいると、著者がこのテーマについてかなり丁寧に取材を重ねたのではないか、と感じる場面も多くありました。

    そして、ひきこもった人たちがどのように社会とのつながりを取り戻していくのか、そもそも「社会に戻る」とはどういうことなのか。そんなことについても考えさせられる作品でした。

    終盤はテンポよく物語が進み、私はAudibleで聴きましたが、最後まで一気に楽しむことができました。

    純粋にミステリーや小説としての面白さだけを求めるのであれば、ほかにも選択肢はあるかもしれません。

    でも、この作品の魅力はそこだけではなく、「ひきこもり」という現代日本の社会問題を、小説を通して私たちに考えさせてくれるところにあると思います。

    社会問題を扱った作品に興味がある方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    多様性の社会。あらゆる人達が幸せに暮らせる世の中になってもらいたい。
    さて、ひきこもり事情を知りたく本書を拝読。
    ひきこもりの人も当人にしかわかり得ない複雑な想いが有るんだと、改めて深い胸中が少しわかった気がした。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    ひきこもり支援センターを舞台にした現代版フランクルの『夜と霧』。かと思いきや中盤から息をつかさぬサスペンス的展開。情景描写もわかりやすく、小説として非常に面白くて完成度が高い。様々な理由でひきこもりになる人物が登場し、それぞれ前に進もうともがいている。怠惰で他責的で流される心も持っている。人生を満足に生きようと思うなら、心の負債を清算する必要がある。そして清々しい自由な心で生きようとする姿勢を受け入れてくれる環境も必要である。終わり方もよかった。人はいつでもやり直せるのだ。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!今年一番かも?後半は怒涛の展開で一気に読み進めた。大知の母と僚太の目線で物語は進み、キーパーソンの大知(隊長)の目線は描かれていないところがまた良い。映画になったら面白いと思う!

    0
    2026年07月17日

    Posted by ブクログ

    染井さん特有のひっちゃかめっちゃかになる感じ、最高に面白かった。
    殺人がきっかけで仲良くなったとしても、5人が楽しそうにしている様が嬉しくなる

    0
    2026年07月05日

    Posted by ブクログ

    希望に満ちたラスト。素晴らしかった。5人に起きた大惨事。これが変わるきっかけだったことは間違いないだろう。
    この5人は変われたけれど…それまでの被害者は、忘れ去られていく。でも、忘れ去られていくことは、どんな人間も変わらない。
    ひきこもりでも、毎日を生きていることに変わりはない。『今日も無為に1日が過ぎた、と君は言うけれど、君は生き切ったではないか。』確かラ・ロシュフコーの言葉だったと思うけれど、この言葉を思い出した。
    5人の絆に、感動!

    0
    2026年06月15日

    Posted by ブクログ

    安定の染井為人さん。
    人は周りの人次第で、強くも弱くも、良くも悪くもなってしまうと感じた。
    後半の怒涛の展開は手に汗を握り、応援をしてしまうような。そして結末に、なんだかホッとしてしまう。
    一人一人の良いところを引き出して、それが集まり強くなる家族のようなチーム。自分の生活や仕事でも、そんなチームを作りたいし、一員になりたいと思える。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    社会問題となっている引きこもりを、ブラック支援企業の存在を通して描いた物語。

    ブラック支援企業により、監獄のような施設に軟禁された引きこもり5人。作中では、引きこもり自身だけでなく、引きこもりを抱える家族其々の心の有り様やその心理を巧みに利用した企業の悪どいビジネス商法が描かれる。

    暗くて救いのない内容に時折心が折れそうになるが、染井さんお得意の疾走感と、個性豊かな登場人物達のおかげで、一気読みするほど夢中になった。

    偶然に生じた事件により、5人の間に絆が芽生え始め徐々に引きこもりを克服したかのように見えたのはよかったが、そう簡単にはいかないのが人間の難しさ。

    物語の鍵となる隊長が、自ら断食を続けたなかで辿り着いた心境が、胸に刺さる。
    一方で、ブラック支援企業が、純粋な支援事業から、なぜ変貌してしまったのか。
    その理由には人間の弱さと愚かさを感じた。

    終盤の先の見えない展開のなかで希望を感じられるラストだったのは大きな救い。
    ただ、引きこもりに限らず、人間の心の闇は根深い。

    作品の面白さもだが、他人事ではないと読者に問題提起を感じさせる点でも大成功の作品だと思う。
    余談だが、突如始まったカタカナニックネームが面白過ぎた。染井さんの緩急のセンスが光っていた。

    0
    2026年10月05日

    Posted by ブクログ

    この作家さんの本は四冊目。読んでいる間は、ずっと嫌な予感と誰も救われない感じが常に付き纏い、ページを捲る手が止まらない。最後は少しだけ救いや希望が見えつつ終わるというのが多い気がする。

    引きこもりを抱える家族の視点もあって、当事者ではないので分からないが、かなりリアルに描かれているのではないかと思った。

    支援団体の方も、最初から暴力的でなかったというのは切ないような気がした。みんながみんなのために何かしても、上手くいくとは限らないのですね。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    自分自身にも起き得ることだし、自分の子どもに起き得る話。家の外の世界はあまりに冷淡で忙しくて、大変なことに満ちているけどその中に楽しいことや嬉しいこともいっぱいあるということを確認していくことが大切なのかもしれません

    0
    2026年09月04日

ひきこもり家族 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • タイトル
    :
    ひきこもり家族
  • タイトルID
    :
    1964034
  • 電子版発売日
    :
    2025年08月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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