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人は他人を完全に理解することなどできない。でも、あなたの傷が癒えるまで守ることはできる。
心のギプスを求めるあなたへの物語。
――あさのあつこ
滑稽で醜い、むきだしの自分も、悪いものじゃない。
そう心から感じさせてくれる物語に、初めて会いました。
――彩瀬まる
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間宮朔子はすべてをあきらめている。
「若い女の子」の役割をまっとうするだけの職場、善良だが気が合わない実家の家族、なにより、なんの魅力もとりえもない自分のことを。
無難にやり過ごしていた日常に飛び込んできたのは、中学の同級生・あさひの姉を名乗る女性だった。
あさひがいなくなったので一緒に捜してほしいという。
親友だったはずの彼女とは、ずっと連絡をとっていない。
裏切られて、早く忘れてしまいたいのに、ふと思い浮かべてしまう存在――それがあさひだ。
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Posted by ブクログ
間宮朔子は何を望むわけでもなく、すべてを諦めている。
職場のブックカフェでもただ淡々と仕事をし、無難にやり過ごしていたが、ある日中学の同級生・葛原あさひの姉だと名乗る鳴海が、あさひがいなくなったので探してほしいとやって来る。
中学の一時を過ごしただけで、それから以降は全く存在すら忘れていた彼女のことが蘇ってきたのだが…
彼女とは親友だったはずが、ある行き違いがあって疎遠になっていた。
彼女と出会った頃と現在を交互に物語っていく。
朔子の家庭は、口癖のように「普通」を強調し、両親と妹の三人だけがわかり合っているという家族で、あさひも歳の離れた姉だと言っていたのが実母で、ずっと祖母が母となり暮らしていた家族だった。
ちょっとクールで人と群れない朔子とあさひは、気があっていたのだろうが、ちょっとしたすれ違いで大人になってしまったのだが、もともと全てを理解するなんて中学の頃では難しいだろうと、大人になれば感情をセーブできるし、寄り添うことや許せることもできるのだろう。
島の港で見えた赤い傘…話できるのだという気持ちが伝わってきた。
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