レースの村

レースの村

1,540円 (税込)

7pt

3.8

綻びのできたレースのように繊細で不可思議な世界を紡ぎだす四編の物語

大学の友人サクマの帰省に同行したぼくは、そこで幽霊と暮らす奇妙な村人たちと出会う…「幽霊番」。女性だけの村で育った卯月と、「騙されちゃ、だめよ」と云い、突然いなくなってしまったハルカ。サナさんの秘密の儀式を偶然目撃した卯月は、自分の知らない世界があることに気づいてしまう…「レースの村」。透明になった犬の夢二、病気がちで寝たきりの姉綾子とともに過ごす日々はあの雪の日のように儚い…「透明になった犬の話」。綻びのできたレースのように繊細で不可思議な世界を紡ぎだす四編の物語。

【目次】
幽霊番
レースの村
空まわりの観覧車
透明になった犬の話

【著者】
片島麦子
1972年広島県生まれ。小説家。著書に『中指の魔法』(講談社)、『銀杏アパート』『想いであずかり処にじや質店』(ポプラ社)がある。

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レースの村 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こういう本、とっても好き!
    短編が4作入っていてどれも秀逸
    この作者は初めて読んだが、他の本もぜひ読んでみたい。
    表題になっている、レースの村は、角田光代の八日目の蝉を彷彿とさせる。

    0
    2021年10月23日

    Posted by ブクログ

    日常の話から、どんどん不思議な世界へ入ってく没入感を体験しました。
    特に幽霊番、時間の都合で一気には読めなかったのですが、続きが何故か気になってしまう感じでした。
    なんとなくオチを求めていたのか、えっここで終わっちゃうのか…(=自分はもっとこの世界観にいたかったのかも)、と感じました。

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

    ありそうでなさそうで、やっぱりありえるかもと思うちょっと不思議でノスタルジーな短編集。
    この世界観好きです。

    0
    2023年10月16日

    Posted by ブクログ

    特に『幽霊番』に惹きつけられた。

    小学生の頃、蟻の列を足で妨害して
    虐めたことを思い出した。
    前に進めなくなった蟻が、慌て、ウロウロし始め、何匹もが犇めき合っていく姿を
    好奇心で見つめていた。
    あの時の背徳感が好きだった。
    そして自分は酷い人間なのかなと
    子供ながらに思った。

    幽霊に、あえて罪深

    0
    2021年07月12日

    Posted by ブクログ

    「空まわりの観覧車」以外は、不思議なお話しだった。
    「幽霊番」はすっごく不思議なんだけど、怖いんだけど、1番面白かったかな。
    辺鄙な田舎で、本当にありそうだし。出ないとしても。

    「レースの村」はちょっとカルトちっく。
    そういう集団で暮らす居心地の悪さ。

    「透明になった犬の話」は子供にしか見えない

    0
    2021年06月22日

    Posted by ブクログ

    4篇の、ちょっと不思議な物語。
    う~ん、空気感は悪くないんだけど、どこか消化不良というか、満足感が薄い。
    全体的に「惜しい」。

    0
    2021年06月11日

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