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ろりせん?
新担任はせくしー&きゅーとなミニマム先生!? ちっちゃいからって「ロリ言うな!!」ラブリーティーチャー4コマ第1巻☆ -
一次元の挿し木
2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作 「謎の牽引力、ストーリーの面白さは、今回これがダントツ」大森 望(翻訳家・書評家) 「古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」香山二三郎(コラムニスト) 「謎の散らばせ方、話の運び方も上手く、最後までぐいぐい読ませました。文章も上手い」瀧井朝世(ライター) 「文章力が圧倒的だし、魅力的な謎の提示、読者を惑わす情報を入れてくるタイミングなど、とにかく舌を巻く巧さだ」千街晶之(書評家) 「遺伝人類学を専攻する主人公の専門家らしさもきちんと書けているし、一方で“ちゃぽん”という擬音の活かし方も巧みだ」村上貴史(書評家) 「スケールが大きい陰謀劇であり、成長小説としての面白さも備えた作品。広げた風呂敷をきちんと畳み、物語の幕を閉じる技量に、自信を持って推す」川出正樹(書評家) 二百年前の人骨のDNAが 四年前に失踪した妹のものと一致!? ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく——。 -
月と金のシャングリラ
ずっと、僕のそばにいて。 時は1945年。美しきチベットの僧院で少年たちは出会った…。 苛烈な運命に翻弄されることを知らずに…。 父と共に「シャングリラ」を目指し、旅を続けていたダワ。 しかし、とある僧院で父親はダワを残し去って行ってしまう。 1人残されたダワは、僧院で出会った少年僧ドルジェらと共に、 沙弥(見習い僧)として生きていくことに――。 動乱前のチベットを舞台に描く、はかなくも清らかな愛の物語。 <登場人物紹介> ダワ……名前は「月」を意味する。父親と2人で巡礼の旅をしていた。男の子だが、女の子の格好をさせられていた。 ドルジェ……名前は「金剛」を意味する。僧院でダワと父親に出会い、その後置いていかれたダワを友人として気にかけている。 【目次】 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 僕たちの部屋へようこそ -
通い猫アルフィーのめぐりあい
猫と犬が一緒なら、 世界はもっと素敵になる。 シリーズ累計12万部突破!ハートフル猫物語。 今度は仔犬の登場で、またまた波瀾の予感!? 通い猫暮らしの中で悲しい別れを経験し、それでも前向きに日々を送ろうとするアルフィー。そんなある日、アルフィーを戸惑わせる出来事が――飼い主のひとりがあろうことか仔犬をもらってきたのだ! 犬とまともに触れあったことのないアルフィーにとっては未知の存在。しかもその仔犬の面倒を任されてしまい……? 無邪気な仔犬がエドガー・ロードに新たな波瀾を巻き起こす!? ハートフル猫物語、第6弾。 -
悪役令嬢、今度はもっとうまくやる
公爵令嬢リヴィアは、第一王子の婚約者として淑女たるべく努力してきた。なのに、身に覚えのない罪で婚約破棄され、父も冤罪で死に追いやられて、リヴィアは獄中で自害する。どうかお義兄様だけは幸せに、と願いながら……。すると、目覚めたら三年前に戻っていた。小鳥の姿で現れた大精霊ヴェルナーいわく、リヴィアの願いを叶えるために時を戻したそうだ。破滅回避のため第一王子との婚約阻止を目指すリヴィアに、過保護な義兄レナートが協力してくれるが――!? 第二の人生は自由とお義兄様の幸せのために! 死に戻り令嬢とヤンデレ義兄のラブファンタジー♡ ※電子版はショートストーリー『お義兄様とのピクニック』付。 -
シャリエ侯爵家の気懸りなお兄様
結婚を考えていた恋人に手ひどく裏切られたシャリエ侯爵家の嫡男セイスーク。彼が引きこもり生活八年目に突入したある日、自分のせいで妹・エスティアと第三王子の婚約解消を父が考えていることが発覚! 妹のために脱引きこもりを決意したけれど……。画家である訳あり令嬢イーディスと引き合わされたり、妹が勤めている店で働かされたりと、兄的難易度高めの課題が次々と降ってきて――。エスティア、君はイーディス嬢を巻き込んで今度は何を企んでいるの!? 妹に振り回される引きこもりお兄様と画家令嬢の訳ありラブファンタジー。 ※電子版はショートストーリー付。 -
「女性天皇」の成立
古来、女性天皇は推古(第33代)以下、皇極(35代)=斉明(重祚37代)、持統(41代)、元明(43代)、元正(44代)、孝謙(46代)=称徳(重祚48代)、明正(109代)、後桜町(117代)天皇の10代8人。とくに古代では、強烈な存在感を放つ。女性君主を徹底的に排除するシナとは異なり、日本の皇統は男女双系(父方母方両系)で、女性の地位が高かった。だが令和の現在、皇室典範改正の停滞から大きな可能性が閉ざされ、政府は女性・女系天皇の議論すらせず、安定的な皇位継承の実現を放棄している。もっとも象徴的な国柄である天皇および皇室と日本の未来があぶない。 -
家族間殺人
家族に悩まされた経験を持つ人は少なくないだろう。配偶者のモラハラや支配的な親きょうだいの言動に「いっそのこと……」と思ったことはないだろうか。実際、日本の殺人事件の半数は家族間で起きている。家族の悩みは他人に相談しにくく、押さえ込んだ感情がいつ爆発するかわからない。傍から幸せそうに見える家族ほど、実は問題を抱えていることも多い。子どもへの度を超えた躾、仮面夫婦や夫と姑の確執、きょうだい間の嫉妬による殺人など理由はさまざまだが、そこに至る背景には一体何があるのか? 多くの事例から検証し、家族が抱える闇をあぶり出す。 -
エンドマークの続きから
高校時代、恋人同士だった瑞稀と颯太。 しかし、二人の関係を知った颯太の母によって、颯太はアメリカへの留学を余儀なくされる。 「瑞稀のためなら家族を捨てる」と言ってくれた颯太に対し 同じ覚悟を持てなかった瑞稀は一方的に別れを告げ逃げてしまう。 数年後、就活中に偶然颯太との再会を果たした瑞稀。 しかし、そこには かつての太陽のように笑う颯太の姿はなかった。 「瑞稀に復讐するために帰ってきた」 そう言って冷たい笑みを浮かべる颯太は瑞稀に“セフレ関係”を持ちかけてきて――!? 恋を壊された男と恋を捨てた男 失ったはずの恋が、もう一度動き出す―― ★初出時のカラーを完全収録!! -
そばにいてマイディア
美容師として働く直央は、かつて地元の島で歳の離れた兄弟のように過ごした佑人と同居することになる。 7年ぶりに再会した佑人は、直央に懐いていた昔と違って大きく成長し、どこかそっけない態度。 しかし、家事が苦手な直央に代わり、佑人が家事全般を完璧にこなし、次第に直央の生活は潤っていく。 そうして気づけば、流されるように「ただいま」のハグや同じベッドで眠ることまでが、当たり前の習慣になっていた。 スキンシップが多いくらいに思っていた直央だが、ある日佑人に抱きしめられて告白されてしまい――!? ★初出時のカラーを完全収録!! -
褒められたいのはSubのせい?
Subであることを母に否定されて生きてきた高校生の佐原は、“普通”でいることをなにより重視した日々を送っている。 抑制剤の服用と他人から得る僅かな“褒め”で“Subの欲求”をなんとか紛らわせていた佐原。 そんなとき、部活に勧誘した新入生・後藤がDomと判明し、佐原は欲求不満のSubだと見抜かれてしまう。 誰にもSubだとは気づかれたくないのに、後藤から受けるコマンドのあまりの気持ち良さに抗えなくて――!? ★初出時のカラーを完全収録!! -
終われなかった恋の話<デジタル版>
プロカメラマンの壬生は、 後輩の結婚式後のひどい泥酔から目覚めると温泉宿にいた。 そこは10年ぶりに会う親友・筒美が継いだ宿で、 壬生がスランプ中だと知った筒美が壬生を連れてきたのだという。 筒美は学生時代、酔った勢いでの初夜が失敗してから音信不通になっていたはずなのに、 気まずさも距離も感じさせずに壬生に微笑む。 その姿に違和感は感じ抱きつつも、まだ筒美を好きだと自覚した壬生は、 今度こそ筒美との恋をやり直そうとするが……。 ★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!! ★★電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様★★ -
松井石根と南京事件の真実
“大虐殺の首謀者”として裁かれた軍人は中国を深く愛していた。ついに明らかになる南京戦の全貌──。 折り重なる屍体。過酷な戦場の現実。押し寄せる日本軍に中国軍司令官は逃亡する。軍律に厳しい松井と血気にはやる師団長の確執。中国便衣兵の無法と日本兵の混乱……。その時、南京城内で何が起きたのか? 南京事件の罪を問われ東京裁判で処刑された松井石根を、中国人は今も「日本のヒトラー」と呼ぶ。著者はこの悲運の将軍の生涯を追いながら、いまだ昭和史のタブーとされる事件全貌の解明に挑む。 【目次より】 第1章 日中友好論者への道 第2章 大亜細亜協会の台頭 第3章 上海戦 第4章 南京戦 第5章 占領後の南京 第6章 興亜観音 第7章 東京裁判 最終章 歿後 -
水害列島
豪雨、台風、地震洪水、大水害への備えと最善の避難策とは!? 土木・災害の専門家による警告の書。 日本は世界有数の自然災害多発地であり、巨大災害が発生すれば、その及ぼす被害は、わが国の存立発展に致命的な影響を及ぼしかねません。ゼロメートル地帯が広範囲に広がる東京・大阪・名古屋は危険です。とくに危ないのが首都東京なのです。 首都東京における「地震洪水」は、ゼロメートル地帯を大規模に擁する首都圏に甚大な被害をもたらします。この地域の安全と国民の生活の安寧を確保できなければ、日本という国の存立そのものを失うことにも繋がってしまいます。 【目次】 第1章 なぜ大水害は起こるのか 第2章 西日本豪雨の教訓 第3章 防災という罠 第4章 ゼロメートル地帯江戸川区のハザードマップ作り 第5章 マニュアルの充実は防災力を脆弱にする 第6章 首都直下型地震により発生する「地震洪水」 第7章 大水害にどう立ち向かえばいいのか? 第8章 見えない津波防波堤を実現した女川町 第9章 たゆまず続けられてきたゼロメートル地帯の「命山」建設 第10章 先人の知恵に学ぶ -
天邪鬼のすすめ
「壮大なまわり道の中で研ぎ澄ました私の感性……頼れるものは、それしかない」 不安の時代を生き抜くヒントに富む、 ベストセラー作家の自伝的エッセイ 厳格な軍人家族に生まれた著者は、敗戦によってすべての価値観が根底から覆ってしまう。凛として「恥を知る」ことを説いた父が、戦後は見る影もなく落魄。そのくせ世の中が落ち着くと、徐々に昔の価値観に戻っていく……。そんな父と、暁子は確執を深める。家の中はぎくしゃくし、母とも心が通じなくなっていく。 また、結核を患ったせいで、幼い暁子は長期の入院を強いられた。外で遊ぶこともならず、彼女はおのずと自分自身に向き合うようになる。敗戦と結核、これが原点となった。 家族と離れて自由を謳歌した高校・大学時代。NHK入局後、野際陽子との出会いで悟った「私は私」という境地。そして、ある音楽家の男性との運命的な出会いと大失恋。さらに、パートナーを得た後にも暁子に影を落とす父と母の存在……。 波瀾万丈の来し方を振り返りながら、著者はあるヒントを投げかける。「天邪鬼」であること。そして「おめでたさ」を失わないことの大切さ。挫折と思えたものを逆転してこられたのは、天邪鬼とおめでたさがあったからこそ。 自分で考え、反骨を忘れない。自分で食べる。自分で決める……その大原則さえ守っていれば、人は自由に生きることができる。切れ味鋭く、かつ滋味深い著者の言葉は、不透明な時代を生き抜くための力を与えてくれる。 -
キャッシュレス国家 「中国新経済」の光と影
現金が消えると、どのような社会になるのか!? 「キャッシュレス国家」中国の実態を、北京在住の日本人経済学者が徹底分析! いま日本では国をあげてキャッシュレス化を推進しているが、そのはるか先を行くのが中国だ。スマホの決済アプリが広くいきわたり、いまや電子マネーで払えない場所はほとんどない。 こうした経済システムは中国で「新経済」と呼ばれている。本書では、いま中国で続々と誕生している新ビジネスを紹介。カーシェアリングやシェア自転車といった有名なものにはじまり、料理や食材のデリバリー、無人カラオケ、小型フィットネスジム、さらには病院の受付、支払いまでスマホひとつで済んでしまう中国の今が分かる。 では、なぜ中国で「新経済」が発展してたのか。その背景にはイノベーションによる経済成長を目指す中国政府の後押しがあったことを、データを駆使して示す。 そして今、「新経済」はビジネスの枠を超えて、中国政府の社会統治(ガバナンス)に活用されようとしている。キャッシュレス経済とは個人情報を利便性と交換するシステムだ。だからプラットフォームには必然的に個人情報が集まる。個人の信用情報を用いた壮大な社会実験に取り組む中国の現状を考察する。 最後に指摘するのが新経済の「影」だ。中国では新しいビジネスが数多く誕生しているが、成功ばかりでなく、失敗するケースも少なくない。そうした現実を指摘した上で、日本が「中国新経済」と、どのような協力関係を結べるのかを考察する。 -
フレディ・マーキュリーの恋 性と心のパラドックス
大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』で話題騒然! ロックスターとその恋人を襲った悲劇とは? ワイルド、三島由紀夫、チューリングら天才たちの性の秘密とは? 「子孫を残しにくいはずなのに常に一定の割合を保ち続ける」同性愛のパラドックスに挑む。 【本書の内容】 〇『仮面の告白』を動物行動学で分析すると? 〇天才たちの受難──投獄されたワイルド、謎の死を遂げたチューリング 〇同性愛遺伝子はどこにある? 〇エルトン・ジョンの結婚と息子の誕生 〇男性同性愛者の脳は「超女型」? 〇非異性愛の遺伝子が遺り続ける理由 ほか 【本書は文春新書『同性愛の謎──なぜクラスに一人いるのか』の増補改訂版です】 -
繭と絆 富岡製糸場ものがたり
世界遺産・富岡製糸場の誕生秘話が満載! 初代工場長・尾高惇忠と娘・勇の感動の物語。 明治3年春、渋沢栄一の義兄、尾高惇忠は渋沢に富岡製糸場の初代工場長に就任するよう懇願された。 3年前に飯能戦争で官軍と戦い、弟を亡くしていた尾高だが、官営工場の必要性を痛感していたため、葛藤を乗り越えて工場長を拝命する。 だが、悪徳業者たちが質の悪い噂を流したため、肝心の女工が集まらない尾高は婚約が整ったばかりだった娘・勇を、女工第一号として製糸場へ連れて行く決意をする――。 明治の日本を支えた基幹産業・製糸業を隆盛へ導いた富岡製糸場の誕生には、彰義隊に集まった旧幕臣たちが深く関わっていた。 歴史の襞に埋もれた父娘の物語を掘り起こした傑作時代小説。 解説・田牧大和 -
日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年
「日産・ルノー提携」の特ダネを1999年にスクープして以来、カルロス・ゴーンを見つめてきたジャーナリストが、その栄光と墜落の軌跡、そして日産社内の権力闘争の実態をあますところなく描いた経済ノンフィクション。 倒産寸前まで追い込まれた日産にルノーから送り込まれたゴーンは、トップ就任からわずか1年半後、過去最高益を叩き出す。 だが、ゴーンには別の顔があった。寵愛する「チルドレン」で配下を固め、意見する者は容赦なく飛ばす。部下に責任を押しつけて更迭し、自分は地位にとどまった。 そして、私物化。ゴーンは私的に購入した金融商品がリーマンショックで18億円もの損失を出した際、一時的にそれを日産に付け替えた。約20億円もの報酬のうちの約半分を退任後に受け取ることにし、有価証券報告書には10億円分しか記載してこなかった。会社のカネで購入した豪華邸宅を私的に利用するなど、公私混同は枚挙に暇がない。 いったいなぜ、ゴーンは道を誤ってしまったのか? ヒントは「歴史」にある。 日産は創業以来、ほぼ20年周期で大きな内紛を起こしてきた。そのつど、「独裁者」と呼ばれる権力者があらわれ、制御不能のモンスターと化した。その独裁者を排除するために新たな権力者を必要とし、新たな権力者がまたモンスターと化していった。 そうした構図が繰り返される背景には、日産が抱えるガバナンスの問題点、そして独裁者をのさばらせた側にも大きな責任があることが浮かび上がってくる。 企業ドキュメントとしての魅力もさることながら、人物ドラマとしても抜群に面白い。 フィクションをしのぐ驚愕の展開! -
承久の乱 日本史のターニングポイント
『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。 誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。 そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか? 「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか? それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。 さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。 日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。 主な内容 ・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」 ・まったく異質だった武士の殺生観 ・上皇の絶大な経済力 ・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏 ・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか? ・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時 ・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇 ・実朝暗殺の“仕掛け人”は? ・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった -
世界を売った男
一夜にして6年間の記憶を失った刑事が“昨日まで追いかけていたはずの事件”の真相に迫る。 『13・67』で華文ミステリーの時代を切り拓いた陳浩基の、島田荘司推理小説賞を受賞した長篇デビュー作! 車の中で目覚めた刑事。つい先日起きた夫婦惨殺事件を捜査していた……はずが、警察署に向かえば建物も仲間の顔ぶれも全く変わっている。 そこに現れた女性記者から、事件は6年前に起きたもので犯人は逃走中に事故死、事件はすでに解決していると知らされる。 「自分は6年間の記憶を失っている?」 しかし、刑事にはなぜか確信があった。「死んだ男は、真犯人ではない!」 事件の真相を求め、女性記者とともに香港島、九龍、新界と、かつての事件関係者を訪ね歩く。 次々に出くわす意外な事実、そして不可思議な違和感、そして自分は何者なのか? 最先端と前近代の町並みが混在したエネルギッシュな過密都市を、「記憶を失った男」が、事件の真相を追って疾走する。 第2回島田荘司推理小説賞受賞作。 解説・恩田陸 -
山本周五郎名品館
没後50年、いまもなお読み継がれる巨匠の傑作短篇から、沢木耕太郎が選び抜いた名品。 山本周五郎の世界へ誘う格好の入門書であり、その作家的本質と高みを知ることができる傑作短篇集の決定版! 生涯、膨大な数の短篇を遺した山本周五郎。 その大半がいまだに読み継がれ、多くの読者に愛され、また後進の作家たちに多大な影響を与え続けている。 市井に生きる庶民の哀歓、弱き者の意地、男と女の不思議など、特に時代小説に傑作が多く、その数も膨大なものがある。 山本周五郎作品に深く傾倒する沢木耕太郎氏が独自の視点と切り口で4巻36篇を選び、各巻の末尾に斬新かつ詳細な解説エッセイを執筆。 第1巻は「一丁目一番地のひと」と題して、周五郎作品に登場する女性像を分析する。 本書の収録作は以下の9篇。 「あだこ」(絶望した武士を立ち直らせるけなげな娘) 「晩秋」(仇である老臣の立派さ) 「おたふく」(かわいい女) 「菊千代抄」(男として育てられた君主の哀しみ) 「その木戸を通って」(ふっと来て、ふっと消えた女) 「ちゃん」(酔っ払いだが腕のいい職人の父親) 「松の花」(妻に死なれて初めて知る妻の偉さ) 「おさん」(自分の性に翻弄される女を追って) 「雨あがる」(おおらかな浪人とその妻) -
世界はジョークで出来ている
ときにジョークのような事が起きる国際社会。 笑えるのはジョーク? それとも現実? 中国、アメリカ、ロシア、北朝鮮、韓国、中東、日本をネタにした ジョークを厳選して収録。 かつての窮乏キャラから、すっかり金持ちキャラに変身した中国人。 バブル時代は金持ちキャラだった日本人は、その座を奪われてしまいました。 ジョークの役どころは、その国に向けられている世界の本音を示しています。 そしてアメリカでは、ジョーク界待望のニュースターである、あの人が登場。 トランプ大統領とペンス副大統領とマティス国防長官の 乗っていた飛行機が墜落した。助かったのは誰か? オチは本書でお読みください。 肩肘はらずに楽しめる上に、気のきいた会話のヒントも満載の一冊です。 -
セキララマンガ 眠れぬ夜に届け
恋愛、人間関係、生き方、物申す系女子があなたの本音、見つけます。ストレートな物言いに共感続出! Twitter発、待望の書籍化! 「誰かの言った正しさなんて首を絞める為の道具だって。生きる上で頼りになるものは自分の気持ちだけ」 本音とウソが混ざり合ったリアルとネットの世界で、本当の気持ちをすくいとる。Twitterで話題になった「セキララマンガ」に大幅加筆修正を加えたものと、コミックスのための特別描き下ろしを収録。本当の気持ちを詰め込んだオムニバスストーリー。 -
樹海
苦しむことなく、この世とおさらばしたい――。 死を渇望して樹海に溶け込む人間たちと、彼らとともに運命という名の濁流に巻き込まれていく人びとを描いた6つの連作短篇集。 「それぞれの短編に、長編一本分の着想が詰まっています」――鈴木光司 富士の裾野に広がる樹海で自殺を遂げた原田正吾。 自殺をしようと入った樹海で原田の死体を見つけた井口輝子。 原田も井口も幼児期からの親からの虐待によって性格を歪められて、大人になってから虐待の連鎖に苦しんでいた。 ヤクザからの暴行により、瀕死の重傷を負ったまま車のトランクに入れられ樹海へ運ばれていく細田剛。 不倫スキャンダルから転落人生に陥り、難病に冒された元女優の篠沢遠子。 失業し、家族には見放され、引きこもりの長男の突然死から失踪したホームレスの矢掛弘。 樹海に入る人間も、入らない人間も、生まれ落ちたその瞬間から不幸の連鎖に巻き込まれ、因果応報の報いを受けていく。 虐待、借金、失業、薬物中毒……。 救いようのない人生を生きなければならなかった人間たちの生と死を描いた6つの連作短篇集。 解説・朝宮運河 -
秋田犬
忠誠、頑固、質実剛健……世界を夢中にさせる「孤高の日本犬」のすべて いま、秋田犬が世界的なブームとなっている。 凛とした佇まい、「忠犬ハチ公」に象徴される忠実な性質……そんな特徴が評価され、大人気となっているのだ。 プーチン大統領「外見はかわいくとも真剣な犬なので、常に尊敬の念を持って当たらなければならない」。 ヘレン・ケラー「他の犬には絶対に同じだけの優しさを感じることはない」。 リチャード・ギア「高潔な日本の犬」「孤高の秋田犬」。 白鵬「日本の国技は相撲、日本の国犬は秋田犬です」。 ……秋田犬に特別な思いを寄せる海外の著名人は、枚挙に暇がない。 実際、ロシア、アメリカ、ヨーロッパなどでは秋田犬の飼育頭数が順調に増え、日本をはるかにしのいでいる。すでにイタリア1国だけで、年間出産頭数は日本を上回っているほどだ。ペットブームに沸く中国でも秋田犬は大人気。1頭1千万円以上で取引されるケースが出ているほど過熱している。 その一方、秋田犬は日本の天然記念物であるにもかかわらず、日本国内では飼育頭数が減少の一途をたどり、存亡の危機に瀕している。 秋田犬はどのようにして日本で誕生したのか、戦前・戦時中に直面した「犬種」としての危機、戦後の長い「復元」の道のり、そして「忠犬ハチ公」の真実とは? -
アルバトロスは羽ばたかない
海を望む街に建つ児童養護施設・七海学園に勤めて三年目となる保育士の北沢春菜は、毎日多忙な仕事に追われつつも、学園の日常に起きるささやかながら不可思議な事件の解明に励んでいた。そんな慌ただしくも幸せな日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる不慮の事故なのか? だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手がかりが隠されていた――鮎川哲也賞受賞作『七つの海を照らす星』に続く清新な本格ミステリ。/解説=千街晶之 -
佐藤優の集中講義 民族問題
今も世界のあちこちで民族問題の炎が噴出し続けている! テロの国際的拡散、移民・難民の増大、労働者間の国際競争、スコットランド。カタルーニャなど地域による独立論争、トランプ後のアメリカで台頭する白人至上主義、中東からの入国規制――。“民族オンチ”の日本人だからこそ知っておくべき、民族問題の現実と基礎理論をまとめた一冊。民族問題を理解するための推薦図書も提示。 -
知立国家 イスラエル
唯一の目的は「生存」、最強の武器は「頭脳」 軍事が生み出す驚異の最先端テクノロジー、超エリート選抜教育、「知」の最強国家イスラエルの真実に迫る! イスラエルと聞くと、一般的な日本人は「パレスチナ問題」「紛争」などを想起し、明るいイメージを持っていないかもしれない。 だが、じつは私たちの周囲には「イスラエル」が溢れている。あなたが使用しているパソコンのCPUがインテル製であれば、その8割以上はイスラエルで開発されたものである。スマホでグーグル検索をすると、文字をいくつか入力しただけで、候補がプルダウンのように表示される。これはイスラエルにあるグーグルの研究所で開発された「グーグル・サジェスト」という機能である。同じくグーグルの「ページ分析」、ユーチューブの「ライブリザルツ」なども、イスラエルで開発されたものである。そのパソコンを外部侵入者から守ってくれる「ファイアーウォール」を開発したのもイスラエルのハイテクベンチャーである。 このほかにも、ドローン、監視カメラが不審人物を自動的に検出する人工知能フィルター、小型胃カメラ、チョコレートの「マックスブレナー」、死海のミネラルを使用した化粧品やアンチエイジング技術、ダイヤモンドの研磨技術、砂漠の灌漑技術など、イスラエルから生まれたものは非常に多い。 イスラエルは国民1人あたりでみると、ノーベル賞受賞者数、博士号保有者数、教育費、特許数、ベンチャー起業数、研究開発費(対GDP比)などで、世界トップクラスである。 冷戦後の経済成長率(1991年~2015年までの実質成長率)では、イスラエル(174%)は日本(20・5%)を大きく凌駕している。しかも、イスラエルは第2次産業のGDP比が日本よりも高い。イスラエルは「ものつくり」を含めた実体経済で急成長を遂げているのだ。 なぜイスラエルはこれほどの急成長を遂げたのか? その背景には、ロシアや東欧から高学歴移民を受け入れたことや、イスラエル軍が数理系の才能をもつ若者を選抜する超エリートプログラム「タルピオット」「8200部隊」の存在がある。また、イスラエル社会には「失敗を恐れない精神」、ユダヤ人の伝統である「どんな権威にも遠慮せず、自由な議論を尽くす慣習」、そして世界各国からの移民がもたらす「パイオニア精神」がある。 著者は総合商社時代から、ビジネスを通じて多くのイスラエル人と親交を深めてきた。徹底的な現地リポートから、イスラエルの強さの秘密を探る。 【目次】 はじめに イスラエル急成長の秘密を探る 第1章 爆発するイノベーション 第2章 移民がもたらす「頭脳」と「多様性」 第3章 世界最強 イスラエル軍の超エリート教育 第4章 「失敗を恐れない」教育と知的執着 第5章 イスラエル・エコシステムと日本の協働 あとがき -
古今盛衰抄
卑弥呼や紫式部、淀君、井原西鶴、小林一茶、樋口一葉などなど、田辺さんがお気に入りの歴史上の人物たちに新たな息吹を吹き込んだ歴史エッセイ集! スサノオからはじまり、卑弥呼、持統天皇、小野小町、紫式部、後白河院、淀君、北政所、西鶴、芭蕉、一茶、歌麿、一葉、桂春団治まで、田辺さんが好きな歴史上の人物を、半分エッセイ半分小説で紹介。かわいげのある心憎いばかり人物たちを選び、まるで本人たちに会って話したことがあるかのように生き生きと描かれている。 確かな時代考証もあいまって、安心して楽しみながら、歴史上の人物たちと交遊できる。 「戦後三十年たってみれば、若者は日本の歴史や、古往の人物について、全くなんの愛着も関心も持たないではないか。彼らにあっては母国の歴史は、教科書の中の無味乾燥で煩はん瑣さ な、受験用知識にすぎないのだ。私は、それらをみて胸が痛む。古い代に生きて戦い、恋し、苦しみ、死んだ愛すべき人々が、いまの若者たちの心になんの感動をおこすことなく、打ち忘れられ、かかわりをもたず、歴史に埋没してゆくのを悲しむ。受験用知識の、かわいた記号のきれっぱしとなった人々を惜しむ」(著者の「あとがき」より)。ここで取り上げた人物を通して、若い人たちが歴史へ新しい興味を持って接してもらえるようにとの願いを込めた1冊。 解説は『はいからさんが通る』や『あさきゆめみし』などで有名な漫画家の大和和紀さん。 -
まほろ駅前狂騒曲
まほろ市は東京都南西部最大の町。 駅前で便利屋「多田便利軒」を営む多田啓介と、 居候になって丸二年がたつ行天春彦。 二人のもとに、かつてない依頼が…… それは、夏の間、四歳の女の子「はる」を預かること。 慣れないことに悪戦苦闘する二人に、忍び寄る「魔の手」! まほろ市内で無農薬野菜を生産販売する「家庭と健康食品協会」の幹部・沢村。 まほろの裏社会を仕切る、若きボス・星。 地元のバス会社・横浜中央交通(横中)に目を光らす岡老人。 彼らのおかげで、二人は前代未聞の大騒動に巻き込まれる! 文庫特典 短篇「サンタとトナカイはいい相棒」収録。 解説・岸本佐知子(翻訳家)。 太っ腹の全528ページ。見た目は「最厚」、中身は最高! 『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前番外地』に続く、 三浦しをんが心血をそそいだ「まほろシリーズ」 堂々の完・結・篇! -
月山・鳥海山
いまも読み継がれる、芥川賞史上最高作と名高い小説 出羽の霊山・月山の山ふところにある破れ寺に、ひとりの男がたどりつく。炉ばたでひたすら割り箸を作り続ける寺の男、女たちによる念仏のあつまり、庭を見せようと豪雪にもかかわらず雪かきにはげむ老人……。雪に閉ざされた山間のむらで、不思議な村人たちと暮しをともにするこの男が知った此の世ならぬ幽明の世界。芥川賞受賞作「月山」と、その姉妹篇ともいうべき「天沼」、著者の〈月山への道〉が浮き彫りにされる短篇集「鳥海山」を収録。 【目次】 月山 月山 天沼 鳥海山 初真桑 鴎 光陰 かての花 天上の眺め 解説 小島信夫 -
その犬の歩むところ
『神は銃弾』で「このミステリーがすごい!」第1位。 『音もなく少女は』で「このミステリーがすごい!」第2位。 名匠ボストン・テランが帰ってきた。 犬を愛するすべての人に贈る感涙の傑作。 傷ついた人々のそばに、いつもその犬がいた。 GIV――ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。 犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。 この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。 『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。 -
発達障害
なぜあの人は「空気が読めない」のか? 近年、ドラマや小説の主人公に「発達障害」を思わせるキャラをよく見かける。 アメリカの人気ドラマ『クリミナル・マインド』の主人公で、IQ187のFBのエリート捜査官リードは、他人の気持ちがわからないため周囲からは煙たがられている。 2016年にヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)の主人公、津崎平匡は、対人関係が苦手で応答が画一的、些細なことへのこだわりが強い、という設定。 映画『風立ちぬ』主人公のモデルとなった零戦の開発者、堀越二郎。は人間関係が苦手で細かいことにこだわりすぎ、しばしばトラブルを起こした。 こうした発達障害の特性をもつキャラがポピュラーになった影響で、精神科の現場では「自分は発達障害かもしれない症候群」がみられる。 「他人の気持ちがわからない人」「空気が読めない」ことを家族や同僚から指摘され、外来を受診する人が増えているという。 その一方で、誤解も多い。長年連れ添った妻から「あなたは発達障害だ」と言われ、受診させられるケースも多い。動機や犯行手段が不可解な少年犯罪で、「アスペルガー症候群」との関連が不適切に取り沙汰されたこともある。 本書は、日本初の「発達障害のためのデイケア」を運営する病院長が、 ・発達障害とは何か?(正しい知識) ・彼らが抱えている問題は何か?(課題) ・どのように社会が受け入れていくべきか?(社会の対応) ……を、豊富な症例をもとに、初心者にもわかりやすく解説。 事件の精神鑑定の裏側、天才のエピソード(驚異的な記憶力、共感覚など)など、興味深い症例も盛りだくさん。 -
小さな異邦人
誘拐、交換殺人、タイムリミット・サスペンス、そして妖しき恋愛。 著者のエッセンスが満載された最後の短篇集 高校二年生から三歳児まで、八人の子供と母親からなる家族の元へかかってきた一本の脅迫電話。 「子供の命は俺が預かっている。三千万円を用意しろ」。 だが、家の中には子供全員が揃っていた。 果たして誘拐された子供とは誰なのか? 連城ミステリーのエッセンスが満載された、最後のオリジナル短編集。 解説・香山二三郎 【目次】 「指飾り」 「無人駅」 「蘭が枯れるまで」 「冬薔薇」 「風の誤算」 「白雨」 「さい涯てまで」 「小さな異邦人」 -
問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論
大ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』に続く第2弾! 現代最高の知識人、トッドの最新見解を集めた“切れ味抜群”の時事論集。 テロ、移民、難民、人種差別、経済危機、格差拡大、ポピュリズムなど テーマは多岐にわたるが、いずれも「グローバリズムの限界」という問題に つながっている。英国EU離脱、トランプ旋風も、サッチャー、レーガン以来の 英米発祥のネオリベラリズムの歴史から、初めてその意味が見えてくる。 本書は「最良のトッド入門」でもある。知的遍歴を存分に語る第3章「トッドの歴史の方法」は、他の著作では決して読めない話が満載。 「トッドの予言」はいかにして可能なのか? その謎に迫る 日本オリジナル版。 「一部を例外として本書に収録されたインタビューと講演はすべて日本で おこなわれました。その意味で、これは私が本当の意味で初めて日本で 作った本なのです」(「日本の読者へ」より) 【目次】 日本の読者へ――新たな歴史的転換をどう見るか? 1 なぜ英国はEU離脱を選んだのか? 2 「グローバリゼーション・ファティーグ」と英国の「目覚め」 3 トッドの歴史の方法――「予言」はいかにして可能なのか? 4 人口学から見た2030年の世界――安定化する米・露と不安定化する欧・中 5 中国の未来を「予言」する――幻想の大国を恐れるな 6 パリ同時多発テロについて――世界の敵はイスラム恐怖症だ 7 宗教的危機とヨーロッパの近代史――自己解説『シャルリとは誰か?』 -
フレンチの王道 シェ・イノの流儀 電子特別版
まだ日本に本物のフランス料理が知られていなかった1960年代、単身、本場で修業した日本人がいた! それが東京・京橋にある自分の店『シェ・イノ』で、30年以上にわたり本物を供してきた井上旭である。 名店『トロワグロ』の調理場でトロワグロ兄弟から薫陶をうけ、フランス料理の新しい潮流「ヌーベル・キュイジーヌ」の正統な系譜に連なる。全盛期のパリ『マキシム』でレストラン文化の頂点を体験・・・こうした日本人ばなれした体験から生み出された井上の料理哲学とは。伝説のシェフ、初の著書。 電子書籍では新書に収録されていない代表的な料理の写真を収録しています。 -
夜愁
1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で、人々はしぶとく毎日を生きていた。戦争を通じて巡り合ったケイ、ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たちも。今日もまた、一日が終わり――夜が来る。彼女たちが積み重ねてきた歳月を、容赦なく引きはがす夜が。想いは過去へとさかのぼり、隠された真実を、心の傷を、さらけ出していく。『半身』『荊の城』で示したたぐい稀なる語り口にはさらに磨きがかかり、読者をとらえて放さない。ウォーターズが贈る、めくるめく物語が、いまここに。ブッカー賞、オレンジ賞最終候補作。 -
ミッチー・ブーム
美智子様が、女性たちの等身大モデルだった! そのテニス・スタイル、そしてロイヤル・ファッション。若き日の美智子様のあざやかなイメージが戦後の「大衆天皇制」を決定づけるまで -
余剰の時代
21世紀の現代を生きる私たちは今、途方もなく厳しい時代を生きている。「余剰・過剰」問題という怪物が世界を徘徊している。モノを作っても売れない。どんなに値段を下げても売れない。だから、人間が余ってしまう。従業員を「喰わせてやる」ことができない。社会は失業者予備軍で溢れている。とりわけ若者が就職できない。 実は百年前のヨーロッパで始まった、この解決不能の問題を、人類の中の最も先鋭な人たちがすでに真剣に悩み抜いていた。 ヴォルテール、ニーチェ、ケインズに導かれ、政治思想家であり、かつ金融・経済予測本のトップランナーである著者が、この難問題に挑む。 -
もう少しだけ、そばにいて
「晴人と、一緒に生きていきたい」 小説家の晴人とサラリーマンの晃は、大学時代からの恋人同士で同棲中。 数年前の事故以来、晴人は車椅子生活になったけど、大好きな人と一緒に暮らす毎日にささやかな幸せを感じていた。 でも、誰よりも晃のことを想うからこそ、晴人には『小さな秘密』があって…… 誰にでも起こりうる「人生の選択」を描いた、ボーイズ・ラブストーリー! 電子限定描き下ろしマンガ1Pつき。 -
ブルーエンドの続きから
最後にこの恋の続きに賭けてみようか── 大学卒業後、4年ぶりに地元に戻ってきた暁の元に 幼馴染の颯希が訪ねてくる。 生真面目で気難しい暁と前向きで明るい颯希。 性格は全く違うのに気がつけば当たり前に一番近くにいた二人。 だが、中学生のときに自分の気持ちが友情ではないと気づいた暁は、 一方的に颯希を傷つけ遠ざけてしまっていたのだ。 予期せぬ再会に動揺する暁だったが、 颯希はかつてと変わらぬ態度で接してきて…… 【雑誌掲載時のカラーを再現した電子限定仕様!!】 -
【絶対王者なバディシリーズ】冷厳な財閥総帥、真面目と見せかけ容赦なく政略妻を濃密愛で攻める【電子限定SS付き】
「待てない。もう我慢の限界だ」 理性を脱ぎ捨てた冷徹男の激情愛に攻められて…! 【絶対王者なバディシリーズ】第2弾! 『朝比奈財閥』と双璧をなす『夜神財閥』。椿はそのトップに立つ夜神仁と幼馴染で10年以上片想い中。ある日祖父から彼との政略結婚を命じられる。冷めた態度の仁にヤキモキする椿だったが、「これはチャンスでは!?」と思い直し彼を落とすことを決意。気合い十分で始まった新婚生活だったが、仁は想定外に甘く色気を滲ませ…!? 「忘れないでください。君が誰のものなのか」冷血な男の激情本能がついに覚醒し…! -
ラブシック探偵事務所
運命の人との出会いを信じるピュアボーイ・百瀬理玖は、 迷い猫を届けた先で探偵の鳥海渚にスカウトされる。 誘われるまま探偵見習いとして働き始めたものの、 つい鳥海の美貌に見惚れ、意識してしまう。 そんなある日、酒に酔った鳥海が 「ボクのことめちゃくちゃにしていいよ」と迫ってきて!? 好きだからこそ不安になって 疑うことばかり上手くなる 恋に臆病な探偵の心を溶かすのは──? ポジティブ童貞ワンコ×ストーカー気質自己嫌悪美人 こじらせわからせラブ! 【雑誌掲載時のカラーを再現した電子限定仕様!!】 -
放っておけない真尋さん【単行本版】
小野寺幸(おのでら・こう)18歳、<妹の推し>が男同士でホテルに入るところを見てしまいました...。 末妹の通う学童保育の真尋(まひろ)先生は、一家全員の推し。 かっこよくて優しくて眼鏡が似合ってまつ毛が長くて字も綺麗...。 大学進学をきっかけに一人暮らしを始めた幸は、 ひょんなことからそんな真尋先生と隣人に。 オフの真尋先生はトレードマークの眼鏡を外し、 いつも以上に綺麗で色っぽくてドキドキしてしまう。 しかもホテルで見かけたあの日から、さらに意識するようになってしまい――? 「俺は触られるの好きだから、ちょうどいいね?」 気になる人は、魔性のお兄さんでした。 世話焼き押せ押せ大学生×二面性アリな魔性の男の遅すぎる純愛。 ◆単行本収録の描き下ろし後日談7P(慣れてください、真尋さん)付き ◇電子限定の描き下ろし漫画(真尋さんのためならば)収録 -
ラブド・シャッター【単行本版】
元モデルの穂坂悠には、忘れられない男がいる。 青春時代を共に過ごし、「一緒に仕事する」と約束した元恋人―― 今は新進気鋭のカメラマンとして活躍する松原信也だ。 夢も恋も手放して、過去に蓋をして過ごしていたある日、 悠が働くカフェに信也が訪ねてくる。 まっすぐな瞳で「モデルになってくれ」と口説いてくる信也に、 もうモデルはしない、と拒んで逃げる悠だったが…。 「別れたこと 俺は納得してないから」 必死に忘れたはずの恋心まで、信也は逃すまいと絡めとってきて――? 執着系天才カメラマン×いじっぱり元モデル 手放した恋と夢に翻弄される、臆病な大人のリスタート・ラブ! ◆収録内容◆ 「ラブド・シャッター」1~6話 単行本収録描き下ろし3P あとがき 特典(おまけ漫画1P) ※「特典(おまけ漫画1P)」は紙コミックスの応援書店にて配布されているものと同様のものが収録されています。 -
醜いと捨てられた王女は、呪われた王弟に溺愛される ルーニカノベルス
私を見捨てないでくれ。愛しているんだ。 顔や身体に鱗のような痣を持って生まれた王女ニーナは、『蛇姫』と疎まれ、家族からも虐げられてきた。やがて他国の王との結婚を命じられるも、見世物同然に扱われた末、『呪われた王弟』アルベルトへと下賜される。全身が爛れて治療法もなく、あとは死を待つのみだという彼。しかしそれが呪いではなく毒によるものだと見抜いたニーナは治療を申し出る。頑なに人を拒む彼に寄り添い続けるうち、二人の距離は少しずつ縮まり、やがてアルベルトはニーナに心を許すようになっていく。だが、治療によって本来の美しさを取り戻していく彼を前に、ニーナは醜い自分とは住む世界が違うと感じ、距離を取るようになり……。そんな時、アルベルトの元婚約者が現れて――!? 【目次】 序章 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 終章 【著者】 宇奈月香 2013年、『断罪の微笑』(ソーニャ文庫)で作家デビュー。 近著に、『軍人侯爵様の絶倫を鎮めなければなりません!~身代わり花嫁の激しすぎる蜜月~』(ヴァニラ文庫) などがある。 -
読心のエリス ~身分剥奪された伯爵令嬢がかぶった猫を捨てるまで~
父の汚名を晴らすまで恋はお預け!? メンタル強めな没落令嬢、反撃開始です! エリスティアは令嬢たちが学ぶ修道院で猫を被って過ごしていたが、突然父親が無実の罪で捕らえられ、身分を剥奪されてしまう。修道院でメイドとして虐げられながら生きることに……なったけれど、行動力がありメンタルも強いエリスティアは、数々の嫌がらせをかわしていく。やがて貴族の騎士団長・デュークフレドのメイドになり、父親の無実を証明するために動き出す――。 ●目次 第一章 マクガイル修道院の淑女エリスティア 第二章 黒耀騎士団 第三章 運命の転落 第四章 虐げられ令嬢 第五章 都へ! 第六章 能力を活かしてみました 第七章 騎士団長の屋敷 第八章 メイドのエリス 第九章 囚われの魔獣 第一〇章 その名はアノン 第十一章 デートは口実なので 第十二章 魔獣出現 第十三章 執事バートン 第十四章 母と子 第十五章 ファーレ村へ 第十六章 葬儀のあとで 第十七章 黒幕とダンスを 第十八章 父との面会 第十九章 エリスの計画 第二〇章 学園へ戻る 第二一章 思わぬ味方 第二二章 森での邂逅 第二三章 大団円 ●著者 富山県生まれ。駒沢大学卒業後、編集者、ライターを経て作家デビュー。主な著書に、「神様の用心棒」シリーズ、『帝都ハイカラ探偵帖 ~少年探偵ダイアモンドは怪異を謎解く~』(いずれもマイナビ出版ファン文庫)、「神様の子守はじめました。」シリーズ(コスミック文庫α)、「あやかし斬り」シリーズ(小学館文庫)、「百華後宮鬼譚」シリーズ(ポプラ文庫ピュアフル)など多数。 -
夢幻の花嫁
名家に生まれながら、忌み子として虐げられてきた少女・結花里。彼女が命じられたのは、父に寵愛される妹の身代わりに、冷酷無比な銀髪の鬼と恐れられる孤高の軍人・桐龍寺玲士に嫁ぐことだった。 「俺の命令がすべてだ」と言い放つ玲士に震える結花里。だがそんな言葉とは裏腹に、玲士から与えられたのは、あたたかな食事と美しい着物、そして夢の中にしかないと思っていた自分の居場所で――。 夢と現が交差する帝都で、孤独なふたりが紡ぐ奇跡の恋物語、ここに開幕。 -
2055【単行本版】
アオイと弥凪(やなぎ)は仲睦まじい恋人同士。 ある日、弥凪そっくりのアンドロイド“ヤナギ”が届く。 アンドロイドなんて悪趣味だというアオイ。 しかし弥凪は、病気療養で遠くへ行く自分の代わりに、アンドロイドを置いていきたいと言うのだ。 「抱き心地を確かめてみる?」と誘うが、アオイは乗り気ではない。 やがて目覚めた“ヤナギ”は、アオイにそっと口付け――。 西暦2055年。アンドロイドと人類が共生する切なく愛おしい世界で、弥凪が選んだ“永遠の愛”の形とは。 そして、時は流れ2072年――。 アンドロイドは更なる進化を遂げ、AIが人間を管理する世界が訪れていた。 「2055年」「2072年」「2075年」 愛する人の“幸せ”のため、彼らは進化を続ける。 圧倒的スケールで描く、心震えるSFラブロマンス。 ◆単行本収録の描き下ろし後日談17P(2076)付き ◇電子限定の描き下ろし漫画(ミカ×トートの日常)収録 -
青藍の夜にくちづけて【単行本版】
「甘い」とか「優しい」とか、そんなセックス俺はいらない 運命の相手を探すため、ゲイバーを訪れた会社員・大和(やまと)が出会ったのは、 とびきり美人で印象的な藍色の瞳を持つ男・蒼葉(あおば)。 思わず見惚れていると、 「お前のち●こに惚れた」とラブホテルに連行されてしまう。 妖艶な魅力に呑まれ忘れられない激しい一夜を過ごした大和だが、連絡先を交換しそびれてしまいそれきりに… 1ヶ月後、長期出張で離島にやってきた大和を待ち受けていたのは、あの蒼葉だった!? しかも「会いたかったぞ おちん」と、再びセックスを求められて――。 破天荒な言動に振り回されながらも、蒼葉に一目惚れした大和は 島で過ごす3ヶ月間、彼と“お試しの恋人”として過ごすことになり…。 ピュアで一途なリーマン×いたぶられたい妖艶美人の 救済“島”ラブロマンス。 ◆単行本収録の描き下ろし後日談(休日の朝の甘いちゃタイム)付き ◇電子限定の描き下ろし漫画(呼び捨て&タメ口えっち)収録 -
神に愛されていた
「忘れようとしていた痛みが「ここ!」と叫んでいる」 ――――作家・町田そのこ(「解説」より) 大ヒット作家・木爾チレンの「伝説の衝撃作」、ついに文庫化! 希望と絶望、羨望と嫉妬…… 愛憎渦巻く、狂気の物語。 若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。 しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った。 一体なぜ――。 やがて30年の時が経ち、冴理のもとへ、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。 すると冴理は語り始める。 心の闇に葬った、戦慄のその過去を……。 これは才能を信じて生きた女性作家ふたりの光と影、あるいは愛憎の極致。 魂が震える傑作! 著者渾身の「文庫版あとがき」、作家・町田そのこ氏による「解説」も特別収録! -
傷ついた聖女は英雄将軍の愛に囚われる ルーニカノベルス
聖女など要らない。欲しいのは君だ。 戦地での献身的な働きにより『救国の聖女』と呼ばれるようになった子爵令嬢スワニー。だが、その称号を求めて近づく貴族たちに馴染めず、王都での平穏な暮らしにも罪悪感を抱いていた。一方、戦争を勝利に導いた『英雄』マウリツィオは、戦場で出会ったスワニーを忘れられずにいた。戦地で気を失った彼女を魔術で王都へ送り届けた際、無事を確かめるために刻んだ「標」を、なぜか消せずにいたのだ――まるで、彼女を自分に繋ぎとめたいと願うかのように。やがて再会を果たした二人は、戦争の痛みを分かち合いながら心を寄せ合っていく。しかしそんな折、スワニーにある危機が迫り――!? 【目次】 プロローグ 第一章 出会い 第二章 再会 第三章 リュイエル将軍の別邸 第四章 収穫祭 第五章 王都へ 第六章 社交界 エピローグ 辺境の別邸にて 【著者】 おおまななせ 2022年、『愛だの恋だの番だの、懲り懲りです』(e-ノワール)で作家デビュー。 近著に、『義兄の歪んだ愛欲~白雪姫の継母に仕える侍女は、破滅の運命を回避したい~』(夢中文庫プランセ) などがある。 -
ミドルノートにさよなら
その純愛さえも、歪む。 これは、誰がための試練なのですか。 勝ち気で誰よりも『女の子であること』に真摯な少女、九重彩音。 気弱だけど少し意固地な少女、桜庭真白。 ふたりは、ミッション系中高一貫校、清葉女学院の片隅で密かに想いを育んでいた。 彩音は真白の声を、真白は彩音の香りを、一番に愛していた。 ふたりの世界にはふたりしかいなかった、他の誰もいらなかった。 真白は天性の歌声を持ち、彩音は真白の為にアコースティックギターで音を紡ぐ。 揃いの香水を纏って、ストリートライブをおこなうふたり。 その日も、いつも通りに終えて、いつも通りに学院に帰るはずだったのに。 真白が倒れた。 告げられる無慈悲は、一体誰が望んだのか。 「“特発性性転換現象”」 「桜庭真白さんは遠からず、生物学的な男性になるんです」 世界は変わる。 変わりたくないと願う想いすら、逃れ得ぬ渦に巻き込んで。 その純愛さえも、歪む。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
ひまわりは恋の形
今、最も泣ける恋愛小説、待望の文庫化! 『桜の花びら集めてみませんか?』 大学四年生の春、就職試験に全滅した日向(ひなた)は、友人から不思議なアルバイトを紹介される。怪しいと思いつつも、彼はそこで出逢った依頼主・雫(しずく)に一目惚れをする。彼女がくれた「ありがとう」という言葉は、希望をなくしていた日向の心を鮮やかな色に染めた。自分も誰かに「ありがとう」と言われる仕事がしたい。彼女に振り向いてもらいたい。その思いを胸に、日向は新たな一歩を踏み出した。 しかし雫には、大きな大きな秘密があった……。 「本当のわたしを知ったら、きっと好きじゃいられないよ。わたしね、一年でたった七日間しか起きていられないの」 雫は一年のほとんどを眠り続けるという不思議な体質の持ち主だったのだ。彼女に逢えるのは夏のほんの一週間だけ。その事実に動揺を隠せない日向。 夢の中じゃメールも電話もできない。逢いたくても逢えない。声だって聞くこともできないんだ。そんな女の子と恋なんて絶対にできっこない。 この恋は、夢と現実の遠距離恋愛なんだ……。 どんな国よりずっと遠くて、どんな時差よりずっと永い、 究極の遠距離恋愛の物語――。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ひまわりは恋の形』 の文庫版となります。 -
レゾンデートル
安楽死が合法化された未来の日本。 安楽死を希望する者は人命幇助者〈アシスター〉との最低十回の面談が義務付けられていた。 新人アシスターの遠野眞白は、神奈川県・江ノ島の〈ラストリゾート〉で、死に救いを求める安楽死希望者と出会い、向き合っていく。 暗闇の奥底に「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。もうあの日の後悔を繰り返さないために。 話題沸騰の命の物語。書き下ろし短編「約束の花」を加え、待望の文庫化。 -
よどみ 銭天堂番外編
銭天堂の店主、紅子の商売敵「よどみ」のスピンオフ作品。 案内役は怪童、よどみの知られざる来歴があきらかになる。 内容は3部構成で、よどみが「たたりめ堂」を開店する以前のエピソード、紅子との「駄菓子対決」時のエピソード、そして、天獄園にスカウトされてからのエピソード、全6話を収録。 「からからカステラ」 終戦から成りあがった男の屋敷に入り込むよどみ。 「棚ぼたもち」 高度成長期を舞台に、お針子の女性によどみが近づく……。 「あやつり人形焼き」 息子の人生を支配しようとする母親によどみは目をつける。 「よどみの試行錯誤」 よどみがお客にふりまわされる!? 「引きさきイカ」誕生の逸話。 「新しい店」 よどみは天獄園で「新たたりめ堂」を開店しようとするが……。 「天獄園」グランプリ 天獄園主催のコンテストを前に、よどみは衣装係の少女と出会う。 -
ゴリラ裁判の日
満場一致のメフィスト賞受賞作にしてデビュー作がいよいよ文庫化。まさかゴリラに泣かされる日がくるとは――数多の作家、書評家、書店員の度肝を抜いた全人類必読のミステリー! 「ダ・ヴィンチ」プラチナ本! 読書メーター「読みたい本ランキング」1位! 京極夏彦さん、宮部みゆきさん、宮内祐介さん、五十嵐律人さん、斜線堂有紀さん、宮島未奈さん、QuizKnock河村拓哉さんなどが大絶賛!! カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。メス、というよりも女性といった方がいいだろう。 ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解し「会話」もできる。彼女は運命に導かれ、アメリカの動物園で暮らすようになる。そこで出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係となった。 だが ―― 。その夫ゴリラが、人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。どうしても許せない。 ローズは、夫のために、自分のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む! 正義とは何か? 人間とは何か? アメリカで激しい議論をまきお こした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編。 -
教誨
女性死刑囚の心に裡に迫る長編犯罪小説! どうすれば、事件は防げたのか。すべての者の鎮魂を願う。 ――柚月裕子 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」「ネグレクト」と散々に報じられた響子と、香純の記憶する響子は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の意味が気になっていた――。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『教誨』 の文庫版となります。 -
ブラザーズ・ブラジャー
「ふつう」の高校生活を送ってきた、ちぐさ。父の再婚で新しく弟になった晴彦はブラが好きな男の子で――「好き」を大切にしたい全ての人に贈る、青春小説のニュースタンダード!氷室冴子青春文学賞大賞。 第2回氷室冴子青春文学賞 大賞 「ふつう」よりも「好き」を大切にしたい全ての人へ贈る、今最も読むべき青春小説! 「おれは、好きだって気持ちを大事にしたい。正しくなくても、合ってなくても、好き、を手放したくない。うそにしたくない。苦しみも悔しさも、嫌いになりそうな気持ちもぜんぶひっくるめて、好きなものを大事にしたい。それを好きだって思う、自分の気持ちを大事にして、生きていきたいんだ」 父の再婚で新しい母・瞳子さんと弟・晴彦と暮らすことになった、高校1年生のちぐさ。ある日自宅で晴彦がブラジャーを着けているところに遭遇。おしゃれだからブラが好きという彼を家族として「理解」しようとするが――? 解説=三宅香帆 -
天酒頂戴
著作100作目となる記念碑的快作! 1868年晩春。陸奥国の南端に位置する東堂藩で大組藩士として奉職する若侍の左馬之助、重蔵、隼人は、大組番頭から呼び出しを受け、詰所の広敷に座っていた。江戸にいる藩主小笠原是信の意向で、江戸屋敷を守るようにとのお達しだ。 江戸幕府が消滅し、東堂藩も新政府派か佐幕派か、今後の判断を迫られていた。幼い頃から共に過ごしてきた三人だったが、意見は真っ向から対立する。東堂藩が新政府に従うことを決め、上野寛永寺周辺にたむろする彰義隊を討伐する命が下されるが、隼人は彰義隊への加入を志願していた。 多くの仲間が血を流し倒れるなか、重蔵はついに敵同士として隼人に対面してしまう。二人は激しく打ち合うが、元鶴田藩の妹尾勝衛が隼人の助っ人に現れ、重蔵を斬り殺してしまう。そこへ合流した左馬之助は、隼人が重蔵を殺したものと勘違いをし、逃げ去った隼人を討つと誓うのだった。 あの頃のようには戻れないのだろうか──。侍としての誇りと新時代に葛藤する男たちの、熱き友情を描いた青春譚。著者100作目となる記念碑的快作! -
日本史 不適切にもほどがある話
権力への野心、誰かを出し抜く快感、愛する者を独占したいという嫉妬…栄光の陰にあるカリスマたちの「欲望のドラマ」に迫る本!【著者より】私たちが教えられてきた歴史には「偉人」たちの人生が輝かしいばかりに描かれている。しかし、彼らの中には、当時でさえも許されないタブーを破り、その「不適切すぎる」行動の結果、カリスマや女傑と呼ばれる存在になった者もいた。本書は、そんな日本史上に残る人物たちの「知られたくない事実」を明らかにしていく。◇あの持統天皇が遷都に踏み切ったヤバい動機◇藤原氏に挑んでクビにされた「花山天皇」がしでかしたこと◇後醍醐天皇が手を出した「危険な賭け」◇20世紀に発見された「秀吉のミイラ」◇蔦谷重三郎――「喜多川歌麿は俺が育てた」と言いまくった男あまりに露骨すぎて「なかったこと」にされたエピソードが満載!
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