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北関東のある県で、中学2年生の男子生徒が部室の屋上から転落し、死亡した。事故か? 自殺か? それとも―― やがて祐一が同級生からいじめを受けていたことが明らかになる。小さな町で起きた1人の中学生の死をめぐり、町にひろがる波紋を描く。被害者や加害者とされた子の家族、学校、警察などさまざまな視点から描き出される群像小説で、地方都市の精神風土に迫る。朝日新聞連載時より大きな反響を呼んだ大問題作。
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Posted by ブクログ
さすがの奥田英朗だから読みにくいってことはないのだけれど、中盤以降急に名倉が生きていた頃に戻ったり死後だったりの時系列がわかりにくかった。 最後はちょっとほっぽり出された感じがあった。書きたかったのは、中学生の証言の難しさなのだろうか。 中学2年の名倉が学校の敷地内で亡くなっていた。頭が割れて、つ...続きを読むねられた痕が多数ある。同じグループの14歳になった坂井と藤田が傷害の疑いで逮捕。13歳の市川と金子は児童相談所送致つまり補導ということになる。警察は4人が銀杏の木に飛び移るよう強要したのではないかと思っているが、4人の子供たちはあまり喋らず、裏が取れない。 3日ほどで彼らは保釈されて元の生活に戻っている。テストも終わり、何事もなかったようだ。名倉の家に4人で来るように遺族に強制され行くことになる。何度も名倉がいた時には来たことがある。子供たちは花も香典さえも持ってこなかった。そして何も収穫はなし。また来てもらうことになった。 4人の両親もスクラムを組むことにした。だがそれも不穏である。他の誰かのせいにしたいのだ。 遺族の申し出により4人はテニスの県大会に出られなくなる。が、坂井と市川の母は頑張って抵抗する。
いじめがテーマだと、悲惨な描写とか多くて辛いかなあと思ったけど、そうでもなく、それぞれの立場がどう感じるかがよくわかったし、止まらない面白さだった。
奥田英朗さんはやはり面白い。 本作は奥田さんのシビアバージョンで、かなり重いストーリーなのだが、小気味良い奥田節によりどんどん読み進められる。 奥田英朗さん作品は、オチだとかつじつまだとかは関係なく、とにかく作風が好きだ。
夢中になって最後まで読んだ。名倉祐一が何故亡くなったのかは分かったが、登場人物がこれからどうなっていくのかは書かれていない。それが良い。一つの事象に対し、登場人物それぞれが違う感情を抱き絶対に分かり合えない描写も秀逸。中学時代の残酷さや青臭さを思い出しながら読めた本。とても面白かった。
読み応えありの一冊です。 イジメがテーマなだけに読んでいる間中、不快な気分になりますが内容はノンフィクションかと思えるくらいリアリティに溢れています。 とにかく登場人物の描写が丁寧で素晴らしいです。 グループ内の子供達はもちろん、それを囲む親達、先生、検事、弁護士 それぞれの顔が浮かんで来...続きを読むるくらいの人物描写でした。 イジメの被害者、加害者とは簡単に言えないくらいの背景で色々な事を考えさせられます。 読後感は決して良くはないけれど一気に読めた作品でした。
いじめを受けていた中学生が転落死という、センシティブなテーマを学校、親、同級生など関係する様々な人の気持ちから描いた。いじめられる子にはそうなる理由もあると思ったりもした。身近にはこのような状況にはないが、色々と考えさせるストーリー展開だったのは作者の素晴らしい構成力によるものだろう。
とある中学校で生徒が転落し死亡した。事故なのか事件なのか、子供達を聴取していく中でいじめがあった事がわかる。友達を庇ったり、友達を裏切ったり、経験が浅いことからくる浅はかな考え。中学生とは一番不安定な時期なんだということが描かれている。名倉君のひとりごとは何だったのか、最後にもやもやした気持ちが残っ...続きを読むた。
登場人物、各々の視点から事故?(と私は思ったのだけど)が浮き彫りにされて、その都度都度でいろんな想いになった。…それでもこの街で生きていかなければならないのかぁ。やっぱり奥田英朗さんはいいなぁ〜
さすが、奥田英朗先生。 読ませます。 571ページとかなり厚みのある作品なのですが、ページ数を感じさせない読みやすさで、一気に読み切ってしまいました。 物語の始まりは、中学生の転落死。 彼の死は事故だったのか、それともいじめを苦にした自殺だったのか。 さらに、中学生2名が逮捕、2名が補導されるとい...続きを読むう、心穏やかではいられない状況が立ちはだかります。 冒頭から、心がざわつく展開です。 転落死した名倉は、本当に四人の少年たちにいじめられていたのか。 彼らと名倉の関係が、少しずつ明らかになっていきます。 最初は私も、四人の少年たちに対して、 「弱い者いじめなんて、けしからん!!」 と怒りの矛先を向けていました。 けれど、四人の生徒と名倉の関係性が見えてくるにつれて、少し印象が変わっていきます。 特に市川と坂井に関しては、 「たまたま部活が一緒だっただけで、巻き込まれてしまったのでは?」 という同情の気持ちも生まれました。 亡くなった名倉の学校での振る舞いや生活態度が明らかになるにつれ、名倉だけに一方的に同情することもできなくなってくるのです。 彼のKYな振る舞いにも、やはり問題はあったと思います。 おそらく名倉は、発達障害だったのではないかなぁと感じました。 二度の流産を経て生まれた一人息子。 しかも、家業を継ぐ存在として期待されていた子ども。 親の愛情をたっぷり受けて育ったことは、よく分かります。 でも同時に、親としては「普通の子とは少し違う」という現実を認めたくなかったのではないかとも思いました。 それを認めてしまえば、跡継ぎの問題にも向き合わなくてはいけない。 ましてや、舞台は北関東の田舎町っぽい雰囲気です。 ご近所さんの目もあるでしょう。 何がなんでも、我が子は普通の子である。 そう思い込みたかったし、その思いを子どもにも押しつけていたように感じました。 一方で、思いのほか印象に残ったのが、不良の井上です。 彼は意外と人をよく見ている。 生い立ちの影響もあるのでしょうが、自分が損をしないように、人を選んでいるんですよね。 ただ乱暴なだけの子ではなく、生き延びるための嗅覚のようなものを持っているところが、妙にリアルでした。 私はこの小説を、かなり親目線で読みました。 だからこそ、この一文がとても刺さりました。 “親は、自分の子供が学校でどんなキャラクターを演じ、どんなポジションにいるかを知らない。” そう。 子どもが自分から言わない限り、親は知りたくても知れないのです。 親が想像している子どもの姿と、学校での子どもの姿。 そこにギャップがないわけがない。 それは親自身も、かつて経験してきたことのはずです。 だからこそ、我が子が学校でうまくやっているのか、不安になるんですよね。 この小説は、いじめ、転落死、少年事件という重たい題材を扱っています。 けれど、読んでいて暗・暗・暗と沈み込んでいく感じではありません。 それはおそらく、弁護士・堀田というキャラクターの効果が大きいと思います。 奥田先生の人気キャラクター・伊良部先生の弁護士版ともいえるのが、この堀田です。 堀田と坂井の母親とのやり取りは、どこか伊良部と患者のやり取りを思わせます。 題材を考えると不謹慎かもしれませんが、思わずクスリと笑ってしまう場面もありました。 この抜け感があるからこそ、重たい話なのに最後まで読み進められたのだと思います。 そして、少年たちの親の立場になって読むと、これまたしんどい。 私がもし少年の親だったら、市川の母親みたいな行動を取ってしまう気がします。 夫に当たりまくる……みたいな。 こういうピンチの時って、本当に性格が出ますよねぇ。 『沈黙の町で』は、単純に「いじめは悪い」「被害者がかわいそう」「加害者が悪い」と割り切れる物語ではありませんでした。 子ども同士の関係。 親が見ている子どもの姿。 学校という閉じた世界。 地方の空気。 そして、事件が起きた時にあぶり出される大人たちの本音。 読み進めるほどに、誰か一人を責めるだけでは終われなくなっていく。 そこがとても奥田英朗先生らしい作品でした。
中学2年生という本当に不安定で脆くて危うい時に大きな事件が起こるとこんなことになってしまうんだというのが恐ろしかった。 中学生の善悪の基準は集団の中でどう見られるかということで、大人のそれとは違う。 でもいくら思春期で大人には素直さを見せないのだとしても、大人たちはいじめていることもいじめられている...続きを読むことも本当に全く気づいてなかったのかと思ってしまう。どこかで止めるタイミングはあったのではないかな…。せめてそういう遊びがあると知っていたなら、屋根には登れないようにはしていてほしかった。 リアルで本当に面白かった。
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沈黙の町で
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