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小説・文芸
Posted by ブクログ
ぼくのともだち・・・・を探し求める孤独なニートの話。
主人公のバトンは、第一次大戦で負傷し、傷痍軍人年金を貰いながら、日々働きもせず暮らす。
パリの町はずれの7階建てアパートの屋根裏に住み、毎日同じルーティンを繰り返しながら、願いはたった一つ。
友達が欲しい。
今日も、友達を探し求めてふらふらとパリの街を徘徊する。
しかしまあ、この男、なかなか絶妙にダメなやつで、根っこは良い人そうなのだが、自意識が過剰で被害妄想がひどく、プライドも高いし、思い込みも激しい。挙動不審だし、心のなかは強気でも実際は他人に対して強く出ることもできない。関心を惹くための手段がなけなしの金を手渡すことしかなかったりとなかなか救いがない。
一応、何人かの人とお近づきになりそうにはなるのだが、結局自分からもうダメだと決めつけて撤退したり、自らの不品行が理由だったりで、のび太君ばりに話の最後には惨めな失敗に終わる。
でも、どうしても憎めない絶妙なキャラクター。
なんと言っても悪人ではないのだ。
それに本当にともだちを作るのに必死なのである。
一冊読み終えて、ぶっちゃけ何も起こらない話なのではあるけど、それでも脳裡に焼き付いて離れないキャラクターの一人であることは間違いない。。。