ビジネス・実用 - 岩波書店作品一覧

  • 社会の今を見つめて TVドキュメンタリーをつくる
    5.0
    日常に潜む現代社会のひずみをていねいにすくい取り、数々のTVドキュメンタリーで問題提起をしてきた著者。報道記者として、夜の町、事故現場、かつての戦場や産科病棟等で見たもの、聞いたものを通し、今、社会で何がおき、私たちの暮らしとどう関わっているかを熱く語る。同時に、いかに生きるかを考えさせられる一冊。

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  • 糖尿病とウジ虫治療 マゴットセラピーとは何か
    3.7
    四〇代以上は三人に一人が糖尿病になる時代。自覚症状がないまま進行し、気づいた時には足の潰瘍・壊疽により、下肢切断を余儀なくされる人も少なくない。いま切断せずに画期的に潰瘍を治癒する方法がある。なんとハエのウジ虫を使う。それはいったいどんな治療なのか。なぜハエなのか。驚きの治療の実際としくみを解説する。

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  • 超国家主義の論理と心理 他八篇
    4.5
    日本ナショナリズムは、なぜ超国家主義(ウルトラ・ナショナリズム)へと突き進んだのか? 敗戦の翌年、日本軍国主義の精神構造に真っ向から対峙し、抑圧が下位に移されていく「抑圧委譲の原理」、それゆえの「無責任の体制」などを鋭く指摘し丸山の名を一躍高めた表題作。他に、冷戦下でのマルクス主義再検討など、著者の原点たる戦後10年の論考を集成。

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  • ことばの力学 応用言語学への招待
    4.0
    ことばは知らない間に人間の行動を左右する。標準語と方言、英語と現地語など、複数の言語が関わる状況では、優劣を生み出す無意識の力学が働く。問題を科学的に解決するための言語学――応用言語学の最新の研究から、外国語教育、バイリンガリズム、異文化との接し方、法言語学、手話、言語障害など幅広い話題を紹介。

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  • コミュニケーション力
    3.7
    いま、若い人たちのコミュニケーション能力が確実に低下している。それは一体なぜなのか。豊かな会話、生きいきしたやりとりは、どのようにして成り立つのか。話の流れをつかむ「文脈力」や基盤としての身体の重要性について説き、響き合うコミュニケーションのための知恵を伝授する。旺盛な発言と実践をふまえた決定版。

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  • 昭和史のかたち
    3.8
    「昭和」とは、いかなる時代だったのか? なぜ、どのように、泥沼の戦争へと突き進んだのか? 天皇、政治家・軍人、知識人、庶民らは、どう戦前・戦後を生き、時代を形づくったのか? 遠くなりゆく「昭和」を、局面ごとの図形モデルを用い、大胆に解説。豊富な資料・実例を織り込み、現代に適用可能な歴史の教訓を考える。

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  • 人間・始皇帝
    3.6
    苛烈な暴君か、有能な君主か。中国最初の皇帝の生涯は謎に満ちている。出生の秘密、即位の背景、暗殺の経緯、帝国統一の実像、焚書坑儒の実態、遺言の真相──。70年代以降に発見された驚くべき新史料群に拠り、『史記』が描く従来の像を離れ、可能な限り同時代の視点から人間・始皇帝の足跡をたどる画期的な一書。

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  • 3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ
    4.2
    地震列島・原発列島に住む私たちは、これからどんな生き方をしていけばいいのか? どんな社会をつくっていけばいいのか? 福島第一原発南西の川内村で、3.11の大地震とつづく原発事故を体験した著者は、東電・政府・自治体や住民の動きを目を凝らして見てきた。その目で見たもの・考えたことを若い世代に伝える。

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  • 老子
    4.0
    古代中国の書『老子(老子道徳経)』は、熾烈な戦国時代を生き抜く処世の知恵であり一種の統治理論であるが、同時に、世の中と人間についての深い洞察力によって、人類の教科書ともいうべき普遍性を持っている。ここで説かれる平和的で、自足、素朴なあり方、謙虚さは、時代や地域を超えて、現代の人々の心に直接訴えかける。

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  • みんなの放射線測定入門
    3.5
    理系の大学院生でも大半がよく知らない放射線の測定法。放射線は機器があっても体温計のように誰でも正確に測れるわけではない。なぜ放射線測定は難しいのか。また除染をすればそれで終わりなのか。まったく予備知識のない人にも納得できるように、放射線測定のイロハから、今後どんなことに注意すればよいのかをやさしく説明します。

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  • 宇宙論入門 誕生から未来へ
    3.7
    アインシュタイン以来約100年、137億年という宇宙の歴史が明らかになってきた。その研究史は逆転につぐ逆転の連続で、現在は暗黒エネルギーの支配という深く謎めいた状況にある。はたして謎は解けるのか? 日本を代表する研究者が理論と観測の最前線を展望し、宇宙と人類のはるかな未来を考察する。

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  • 生命保険とのつき合い方
    4.1
    生命保険に入る前に、これだけは知っておこう―。あなたに必要な保険の種類、保険金の額、加入期間は? 結婚した時、子どもができた時、あるいは中高年になった時、何を優先させるべき? 加入前の注意点から、他の契約への乗り換えのタイミング、保険料決定の仕組みまで、分かりやすく丁寧に解説します。

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  • 検証 安倍イズム 胎動する新国家主義
    3.3
    「美しく誇りある」父のような国家が国民一人ひとりを子のように指導し、守っていく――。異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育、憲法改正、安保法制まで、安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である。その思考と意志を、国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る。

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  • しあわせに働ける社会へ
    4.5
    長引く不況の影響を受け、若者たちの就職が厳しさを増す一方で、働き口があっても過酷な労働に心身の健康を損ねて退職を余儀なくされる者もいる。誰もがしあわせに働ける社会にするために、必要な労働政策や制度とは何か? 働く者に必要な知識や知恵とは? 多くの労働現場を取材してきた著者が、様々な事例をもとに提言する。

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  • 在宅介護 「自分で選ぶ」視点から
    3.3
    介護保険制度スタート時に唱われた「施設介護から在宅介護へ」「行政主導から利用者本位へ」はどこまで実現したのか? 「施設志向」が増している現実は何を語るのか。制度の利用方法から現状の課題、人材不足の背景、財源問題まで。きめ細やかな現地調査に基づき現場を踏まえた政策提言をも行う。このテーマのすべてが分かる基本の一冊。

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  • 転倒を防ぐバランストレーニングの科学
    -
    東大高齢者転倒予防講座が本になりました。転倒を防ぐには、筋力や柔軟性に加えてバランス能力も大事です。バランスに重要な脳と運動・感覚機能の連携を重視し、運動学理論に基づいた独自のトレーニングを、わかりやすいイラストでレクチャーします。ヒトの体のことを知って効果的にトレーニング! 元気に過ごしましょう。

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  • ガンディー 獄中からの手紙
    3.8
    1930年、ヤラヴァーダー中央刑務所に収監中のガンディーは、修道場(アーシュラム)でみずからの教えを実践する弟子たちに宛てて一週間ごとに手紙を送る。真理について、愛について、清貧について、不可触民制の撤廃について、国産品愛用運動について……。ただただ厳粛なる道徳的観点からのみ行動した、「偉大なる魂」(マハートマ)の思想と活動原理。(新訳)

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  • 「昭和天皇実録」を読む
    3.6
    昭和天皇の生誕から死去までを年代順に記述した「昭和天皇実録」。その細部を丁寧に読みこむと、これまで見えてこなかった「お濠の内側」における天皇の生活様態が明らかになってくる。祭祀への姿勢、母との確執、戦争責任と退位問題、キリスト教への接近……天皇と「神」との関係に注目し昭和史・昭和天皇像を刷新する。

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  • プラトンとの哲学 対話篇をよむ
    4.2
    ソクラテスを中心に、数々の登場人物がことばを交わし、思索を深めていくプラトンの対話篇。「君はこの問いにどう答えるか?」作品の背後から、プラトンがそう語りかけてくる。『ソクラテスの弁明』『ポリテイア』『饗宴』などの代表作品を読み考えながら、プラトンの問いと対峙する。二千年の時を超え、今も息づく哲学の世界へ。

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  • ルポ にっぽんのごみ
    4.0
    日本のごみは年間約4億2000万トン。分別収集やリサイクルが奨励され、最新型の焼却炉は環境に配慮されている。しかし日々の「ごみの行方」はどうなっているのか。最先端のリサイクル施設、不法投棄の現場、海を渡った中古品、関連法施行の背景、拡大するリユース事情などを、20年以上取材を重ねてきた著者が活写する。

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  • さわっておどろく! 点字・点図がひらく世界
    3.7
    視覚障害者は、音や匂い、味などで周囲の物事を認識しています。視覚に頼った生活をしているとあまり気づきませんが、実は、〈さわる〉ことからもたくさんの情報を得ることができます。眼で見るのではなくさわって感じ取ることで今まで気づかなかった新しい世界が開けてくるかもしれません。この本では、点字や点図からスタートして、さわる宇宙の旅にご招待します。

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  • iPS細胞はいつ患者に届くのか 再生医療のフロンティア
    3.5
    「iPS細胞を治療へ」との期待は膨らむばかり。しかし今、その夢の実現にはどこまで迫れているのか。iPS細胞の臨床研究で世界をリードする網膜や神経をはじめ、心臓や脳そして毛髪まで、体の各部位の再生医療研究の最前線をリポート。がん化への懸念や制度上の困難など、数々のハードルは果たして乗り越えられるのか……?

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  • 自由と規律 イギリスの学校生活
    4.0
    ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育まれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。

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  • 物理学はいかに創られたか 上
    3.8
    二十世紀を代表する物理学者であるアインシュタインとインフェルトが、専門的予備知識を持たない読者のために、現代物理学の全貌を平易に解説した万人のための入門書。数式を用いず、巧みな比喩と明快な叙述によって、ガリレイやニュートン以来の物理思想から相対性理論および量子論に説き及ぶ。

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  • 零の発見 数学の生い立ち
    3.9
    インドにおける零の発見は、人類文化史上に巨大な一歩をしるしたものといえる。その事実および背景から説き起こし、エジプト、ギリシャ、ローマなどにおける数を書き表わすためのさまざまな工夫、ソロバンや計算尺の意義にもふれながら、数学と計算法の発達の跡をきわめて平明に語った、数の世界への楽しい道案内書。

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  • 音楽の基礎
    4.0
    人それぞれに音楽を聞き演奏して楽しむ。しかしさらに深く音楽の世界へわけ入るには、音楽の基礎的な規則を知る必要がある。本書は、作曲家としての豊かな体験にもとづいて音楽の基礎を一般向けに解説したユニークな音楽入門。静寂と音との関係から、調性・和声・対位法までを現代音楽や民族音楽を視野に入れつつ詳述する。

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  • 論文の書き方
    3.9
    論文やリポートは、なかなか書けないものである。もとより「いかに考えるべきか」を離れて「いかに書くか」は存在しえない。著者は当代一流の文章家。その文体の明晰暢達はひろく知られている。読者は、著者の多年の執筆経験に即しながら文章というものの秘密を教えられ、文章構成の基本的ルールを興味深く学ぶことができよう。

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  • 日本の思想
    3.8
    現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみかた、それらの相互関係を構造的な視角から追求していくことによって、新しい時代の思想を創造するために、いかなる方法意識が必要であるかを問う。日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察。

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  • 昭和天皇・マッカーサー会見
    4.7
    長らく戦後史の謎であり続けた全11回の極秘会談。二人は何を話したかが「松井文書」解読で初めて明らかにされた。両者の会見とその後の昭和天皇の言動を精緻に検証した本書は、戦後レジーム形成に、昭和天皇が極めて能動的に関与した衝撃の事実を含めて描き出す。戦後史と昭和天皇を論争的に問う岩波現代文庫オリジナル版。

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  • チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る
    4.5
    温暖化の背後から静かに、しかし確実に聴こえてくる気候変動の足音。地球は、これまでどう変わってきたのか。これからどう変わってゆくのか。その謎の解明にいどむ科学者たちのドラマを、スリリングなストーリー展開で描く。日本の科学ノンフィクションに新たな地平をひらいた、講談社科学出版賞受賞作。(解説=成毛眞)

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  • 世界史の構造
    4.4
    資本=ネーション=国家が世界を覆い尽くした現在、私たちはどんな未来も構想し得ないでいる。しかし本書は、世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせることで、私たちの前に未来に対する想像力と実践の領域を切り開いて見せた。英語版に基づいて改訂した決定版。

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  • 不眠とうつ病
    3.7
    今夜も眠れなかったら、どうしよう……。そんな不安や心配が、うつ病の引き金になる。二週間以上つづく不眠は、うつ病のサイン。体内リズムの病気ともいわれる、うつ病の兆候と症状を、不眠との関係から明らかにする。予防法としての睡眠改善と快眠法、薬に頼らず眠りで治す最新の治療法まで。やさしく丁寧に解説する。

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  • 不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける
    3.0
    音声デジタル図書のネットワークを創り、ホームの転落防止柵設置に尽力。日用品に点字をつけることや、道路の点字ブロックのありかたにもたずさわる。十代末で光を失った著者は、日本点字図書館での活動を中心に、時には国境を越えて、誰もが暮らしやすい社会をめざしていく。躍動感あふれるエッセイ。

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  • 地域に希望あり まち・人・仕事を創る
    3.0
    地方消滅と名指しされた村を「守る側になる」と増えたIターン・Uターンの移住者。地元合意に立脚してプライド高き商店街を再生した、まちづくり株式会社。自然エネルギーや有機農業で半農半Xを推し進めるビジネスマインドのNPO――経済成長よりも共感に軸をおく人々のチャレンジは止まらない、その最新の現場報告。

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  • まねが育むヒトの心
    4.5
    心はいつ生まれ、どのように育つのでしょうか。サルやチンパンジーとヒトの赤ちゃんの発達をくらべると、ヒトらしい心が成り立ってきた道すじがみえてきます。相手の気持ちをくみとったり、「おせっかい」に関わろうとするのはヒトだけです。それはなぜか。赤ちゃんがみせる「まね」と「共感」をキーワードに、その謎にせまります。

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  • キリンの斑論争と寺田寅彦
    3.0
    キリンの斑模様は何かの割れ目と考えることができるのではないか。そんな論説を物理学者が雑誌『科学』に寄稿したことに生物学者が危険な発想と反論したことから始まった有名な論争の顛末は? 現在の科学から論争の意味と意義を評価する。主導的な役割を果たした寺田寅彦の科学者としての視点の斬新さ・先駆性が浮かび上がる。

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  • 宗教座談
    4.5
    「私は教師でも牧師でも神学者でも何んでもありません」。内村の思想・行動の中核をなす信仰とは学問的真理ではなく、自身の生に根ざした「事実」であった。なぜ信じるのか、なにを祈るのか――1900年、「ただの普通の信者」として率直な言葉で語られた理想的人間・社会論は、今なお新鮮である。(注・解説=鈴木範久)

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  • 外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か
    4.1
    英語、韓国語、中国語など外国語を学ぶ人は多く、また日本語教育に携わる人も増えている。だが各種のメソッドや「コツ」は、果たして有効なのだろうか。言語学、心理学、認知科学などの成果を使って、「外国語を身につける」という現象を解明し、ひいては効率的な外国語学習の方法を導き出す「第二言語習得(SLA)」研究の現在を紹介する。

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  • 英語学習は早いほど良いのか
    3.5
    子どもたちに早くから英語を学ばせようというプレッシャーが強まっている。「早く始めるほど良い」という神話はどこからきたのか? 大人になったら手遅れなのか? 言語習得と年齢の関係についての研究の跡をたどり、問題点をあぶり出す。早期開始よりも重要な要素とは何か、誰がどのように教えるのがよいのだろうか。

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  • 右傾化する日本政治
    3.9
    日本は右傾化しているのか、それとも「普通の国」になろうとしているだけなのか。いったい、どちらなのか?――政治主導のもと、寄せては返す波のように時間をかけて、日本社会の座標軸は右へ右へと推し進められていった。そのプロセスを丹念にたどりつつ、新しい右派連合とその「勝利」に直面した私たちの現在を描き出す。

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  • うま味って何だろう
    4.0
    甘・苦・酸・塩につづく五番目の味がうま味だ。こんぶのグルタミン酸、かつおぶしのイノシン酸、しいたけのグアニル酸はどれも日本人が発見した。赤ちゃんが母乳を好きなわけも、完熟トマトがおいしいわけも、合わせだしがおいしいわけも、うま味のはたらきなのだ。ほかには、どんな食べ物に多く含まれているのだろうか?

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  • 仲間とかかわる心の進化 チンパンジーの社会的知性
    -
    仲間と協力する。仲間をあざむく。高度な知性をもったがために、心の病を患う可能性すらあるチンパンジー。その社会的知性は進化の産物で本能に支えられてはいるけれども、年長者や他の子どもとのつきあいの中で経験と学習をしなければ育たない。かれらの知性の柔軟さともろさは私たち人間に何を教えてくれるのだろう。

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  • 会社法入門 新版
    3.9
    「会社法」が制定された二〇〇五年以降、リーマンショックを経て、市場と企業はどのような方向に進んできたのか。法の対応は? 条文からだけでは捉えにくい「会社法」のポイントをコンパクトに解説。平成二六年改正や「コーポレートガバナンス・コード」策定など、最新の動向も反映する。この一冊でわかる!

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  • ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来
    4.0
    富の偏在、環境・資源の限界など、なおいっそう深刻化する課題に、「成長」は解答たりうるか――。近代科学とも通底する人間観・生命観にまで遡りつつ、人類史的なスケールで資本主義の歩みと現在を吟味。定常化時代に求められる新たな価値とともに、資本主義・社会主義・エコロジーが交差する先に現れる社会像を、鮮明に描く。

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  • 恐竜時代I 起源から巨大化へ
    3.0
    地球上にあらわれた2億3000万年前、小型の恐竜たちは大型のワニの祖先に圧倒されていた。その後、2億年前、ワニの祖先が絶滅したのをきっかけに、恐竜が大繁栄していく。さらに巨大恐竜の出現、始祖鳥の空への進出と、多様化が進む。アルゼンチン、南極、中国などでの発掘経験もまじえ、恐竜繁栄の歴史をえがく。[カラー16頁]

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  • モーゲンソー 国際政治 (上) 権力と平和
    4.7
    1~3巻1,122~1,320円 (税込)
    国際政治学は「モーゲンソーとの対話」の歴史である。あるがままの人間を観察すれば、政治はつねに権力闘争である、という命題に行きつく。人間性についての怜悧な仮説に基づくモーゲンソー(1904―80)の現実主義とは何か。国家の外交に「力」と「国益」という概念の導入を主張した、二十世紀国際政治学の古典的名著。(全三冊)

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  • 予想脳 Predicting Brains
    -
    これほど盛んに研究されながら、脳科学は進むべき方向を見失っている。脳のさまざまな側面について蓄積された詳細かつ膨大な知見を統合する大きな枠組みが存在しないからだ。本書はその枠組みとして「予想脳」という概念仮説を導入し、多数の脳が相互に影響を及ぼしあっているという事実をもとに、脳の本質的な理解に迫る。

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  • 日本の納税者
    4.0
    税金はややこしくてわからない。いや、ちょっと待て。わからないで済まされるのだろうか。税務署がどこにあるかさえ知らない日本の納税者。その無関心と無理解につけ込んだ「お上まかせの税制」が、今日の財政危機と格差社会を生んだともいえるのだ。国民の大多数を占めるサラリーマンが、いかに税にたいして関心を持てなくされているか。その現状や背景を伝える。

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  • 人物で語る数学入門
    4.0
    学校で学ぶ数学の中でもとりわけ理解しにくいのが虚数や微積分。これらは実は、近代数学の黎明期以来、大数学者たちが格闘してきた大問題である。デカルト、フェルマ、ライプニッツ、ガウスらは、何を望み、何を可能にしたのか。古代ギリシアを模範としつつ、それを超えようとした偉大な数学者たちの発想の根源に迫る。

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  • ルポ 保育崩壊
    3.8
    時間内に食べ終えるのが至上命題の食事風景。燃え尽き症候群に襲われる保育士たちや親との会話も禁じられた“ヘルプ”(アルバイトや派遣)のスタッフたち。ひたすら利益追求に汲々とする企業立保育所の経営陣……。空前の保育士不足の中、知られざる厳しい現状を余すところなく描き出し、「保育の質」の低下に警鐘を鳴らす。

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  • みんなでつくろう学校図書館
    3.0
    みなさんは図書館にどんなイメージを持っていますか?シーンと静まり返っている場所? 私語は厳禁、黙々と勉強をする場所? 図書館は本当はもっともっと楽しい場所なんですよ。ユニークなアイディアで図書館を活性化させてきたあの名物司書さんが、図書館を楽しく居心地のよい場にする方法を提案します。

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  • 勉強法の科学 心理学から学習を探る
    4.0
    どうしたら上手く覚えられる? やる気を出すにはどうする?――自分に合った勉強法の見つけ方を、教育心理学者が手ほどきします。人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば、コツがつかめて勉強が楽しくなります。受験に役立つと大好評の『心理学から学習をみなおす』の待望の改訂版。

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  • 多数決を疑う 社会的選択理論とは何か
    4.2
    選挙の正統性が保たれないとき、統治の根幹が揺らぎはじめる。選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本。多数決は本当に国民の意思を適切に反映しているのか? 本書では社会的選択理論の視点から、人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える。多数決に代わるルールは、果たしてあるのだろうか。

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  • 夢を跳ぶ パラリンピック・アスリートの挑戦
    4.5
    大学生のときに骨肉腫を発症して右足を失った著者が、日本代表選手としてパラリンピック出場を果たすまでの歩みを語る。失意のどん底にいた彼女はどのようにして困難を乗り越えてきたのか。不安にさいなまれ、生きる意味を模索した日々、陸上競技との出会い、そして新たな挑戦への道を綴る、夢と希望にあふれる手記。

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  • アホウドリを追った日本人 一攫千金の夢と南洋進出
    4.4
    明治から大正にかけ、一攫千金を夢みて遙か南の島々へ渡る日本人がいた。狙う獲物はアホウドリ。その羽毛が欧州諸国に高値で売れるのだ。密猟をかさね、鳥を絶滅の危機に追い込みながら、巨万の富を築く海千山千の男たち。南洋進出を目論む海軍や資本家らの思惑も絡んで、帝国日本の拡大が始まる。知られざる日本近代史。[口絵2ページ]

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  • 医と人間
    4.2
    先制医療、iPS細胞、ロボット治療、新しいがん治療、創薬、脳研究など最先端の医学、そしてチーム医療、緩和ケア、地域の医療、災害医療、医療と情報、死生学など第一線での医療。医学は常に人間とともにあり、人間のための学問である。医学会の研究・実践を結集。高齢社会を幸せに生き抜くために必要なことは何かを考える。

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  • 鈴木さんにも分かるネットの未来
    3.8
    いまやネットなしには毎日はありえない。そのネットの世界では何が起きているのか。ネットの世論とは。コンテンツは。国境を越えているのか。書籍やテレビ、新聞を凌駕するのか。そしてリアルとネットの関係は…。みずからもパイオニアとして、ネット世界での様々な試みを実現してきた著者が、ネットのいまと未来を活写する。

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  • 記憶をコントロールする 分子脳科学の挑戦
    3.6
    記憶の研究が目覚ましい。ついにDNAに連なる分子の言葉で語れるようになった。記憶を消したり想起させたり自由に操作できる日も夢ではない。そもそも記憶は脳のどこにどのように蓄えられるのかに始まり、短期記憶と長期記憶の違いは脳のどのようなメカニズムに由来するのかなどを語る。記憶研究から人間とは何かがわかる。

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  • フィレンツェ史 (上)
    4.0
    『君主論』で名高いマキァヴェッリ(1469-1527)が晩年に書いた歴史書。古代ローマ時代のフィレンツェの起源から1492年の大ロレンツォ・デ・メディチの死までが扱われる。各種年代記や歴史叙述等の史料を駆使し、ときにそれらに大胆かつ自由奔放な創作の手を加えて、彼一流の精彩に富む歴史像を作り上げた。新訳(全2冊)

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  • 異常気象と地球温暖化 未来に何が待っているか
    3.6
    熱波や大雪、「経験したことがない大雨」など人々の意表をつく異常気象は、実は気象の自然な変動の現れである。しかし将来、温暖化の進行とともに極端な気象の頻度が増し、今日の「異常」がやがて「平年」となる世界がやってくる。IPCC報告書の執筆者が、異常気象と温暖化の関係を解きほぐし、変動する気候の過去・現在・未来を語る。

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  • 中南海 知られざる中国の中枢
    3.6
    中南海は故宮の西側に隣接する共産党と政府の所在地であり、中国の中枢である。国家主席など要人が居住し国政を司り、ごく限られた者しか出入りを許されず、地図さえない。このベールに包まれた空間を2度訪れたことのある著者が、主要な建物とそこで繰り広げられた歴史と現在の党と政府の仕組みや人事を解説し、2017年以降の指導部の動向を予測する。

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  • 学校の戦後史
    3.0
    学校の戦後史は学校と社会の関係史だった。その課題は、民主主義社会の担い手づくりから、高度成長を支える人材育成へ、低成長期に入ると新自由主義とグローバル化への対応へシフトした。同時に進む制度と子どもの乖離は、学校を内部から揺すぶり続ける――学校を巡る様々な論点の背景を戦後70年のスパンから今問い直す。

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  • 理系アナ桝太一の 生物部な毎日
    4.2
    人気No.1アナ桝太一。そのまじめで誠実な人柄に隠された素顔は、無類の生物オタクだった! 仲間たちとフィールドを飛び回ってチョウを追いかけた中高時代。潮にまみれ、船酔いに悩みながらアサリやアナゴと格闘した学生時代。生き物とともに遊び、学び、成長してきた理系アナが、その魅力を存分に語る「ムシ熱い」青春記。

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  • 桜

    4.5
    花は桜──。古来より日本人はこの花を愛し、格別な想いを寄せてきた。里の桜、山の桜。豊かな日本の自然に育まれ、桜は各地で多種多様な姿を見せながら息づいている。都会にも咲く‘染井吉野’は、日本人の美意識を象徴する。植物としての基礎知識から、歴史・文化とのかかわりまで。心をとらえてやまない、花の魅力のありかを伝える。カラー口絵4ページ。

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  • 科学者の卵たちに贈る言葉 江上不二夫が伝えたかったこと
    4.7
    研究生活で壁にぶつかって苦しいとき、尊敬する人がこんなことを言ってくれたら……。戦後日本の生命科学を牽引した江上不二夫は、独創的なものの見方やアイデアで周囲を驚嘆させただけでなく、弟子を鼓舞する名人でもあった。生命に対する謙虚さに発したその言葉は、大発見を成し遂げた古今の科学者の姿勢にも通じる。

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  • 危機の二十年 理想と現実
    4.3
    政治に対する倫理の優位を信じ望ましい政治秩序を構想する、変革の思想としてのユートピアニズム。現実を分析し、そのユートピアニズムの偽善を暴くリアリズム。戦間期二十年の国際政治に展開した理想主義と現実主義の相克と確執に分析のメスを入れ、時代と学問の力動的関係を活写する、二十世紀国際政治学の記念碑。(新訳)

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  • 被災弱者
    4.0
    東日本大震災の集中復興期終了を目前に、復興から取り残されている人びとがいる。「いつまで被災者なのか」と弱者を切り捨てるなら、社会はその負債を将来にわたって抱え込む――そして誰にとっても人ごとではない。くらしと生業の再生に必要なものは、巨大プロジェクトではない。災害多発国日本のあやうさを現場から問う。

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  • 日本語の考古学
    3.0
    『源氏物語』を書いたのは誰と聞かれたら、多くの人は迷わず「紫式部」と答えるだろう。しかし現代の我々の常識は、必ずしも過去にはそのまま当てはまらない。残された写本や文献をつぶさに観察してみると、そこにはどんな日本語の姿がよみがえるだろうか。微かな痕跡からさまざまに推理する、刺激的な一書。

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  • 〈銀の匙〉の国語授業
    3.9
    灘校で中学3年間をかけて『銀の匙』1冊を読みこむという授業を続けてきた橋本先生の教育論。「国語はすべての教科の基本であり、学ぶ力の背骨」という伝説の教師が国語の学び方を伝えます。「早急に答えを求めてはいけない、すぐに役立つものはすぐに役立たなくなります」など「学び」の原点に気づかされる1冊。

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  • 子どもと本
    3.8
    財団法人東京子ども図書館を設立、以後理事長として活躍する一方で、児童文学の翻訳、創作、研究をつづける第一人者が、本のたのしみを分かち合うための神髄を惜しみなく披露します。長年の実践に力強く裏付けられた心構えの数々からは、子どもと本への限りない信頼と愛が満ちあふれてきて、読者をあたたかく励ましてくれます。

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  • 在日朝鮮人 歴史と現在
    3.7
    一九四五年、朝鮮は日本の植民地支配から解放された。二〇一五年は七〇年の節目の年になるが、日本と南北朝鮮との間には今なお問題が山積である。在日朝鮮人をめぐる問題もその一つである。植民地期の在日朝鮮人世界の形成、解放から高度成長期以後の世代交代と多様化、そしてグローバル化へと至る現在までを扱う。

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  • 脳に刻まれたモラルの起源 人はなぜ善を求めるのか
    3.5
    モラル、いわゆる道徳とか倫理というと、人間に固有の客観的な理性に基づく判断だと考えられ、主観的で情動的な判断と区別される。しかし、最近の脳科学や進化心理学の研究によれば、モラルは、人類が進化的に獲得したものであり、むしろ生得的な認知能力に由来するという。脳自身が望ましいと思う社会は何かを明らかにした本。

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  • ラス・カサス インディアス史 (一)
    3.0
    1~7巻880~1,210円 (税込)
    ラス・カサス(1484-1566)がその後半生を通して書き継ぎ、改訂を加えた同時代史。クリストバル・コロン(コロンブス)による新世界の発見から説き起こし、自らもその一員であったスペイン人植民者によるインディオに対する圧政と残虐の実態を明らかにする。「大航海時代叢書」版を約7割に圧縮し、全7冊同時刊行する。

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  • 医学探偵の歴史事件簿
    3.4
    1~2巻814~858円 (税込)
    歴史上の人物の行動には病気が深く関わっていた。遺伝子鑑定や歴史記録の解読を通じて、その真相を推理する。病気持ちの大統領や独裁者、王様たちが歴史をどう変えたか。ツタンカーメンやロマノフ家の家系の事実とは? 二・二六事件、第二次大戦末期の反乱事件などの歴史を変えた事件や、医学の革新者たちの逸話も紹介。

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  • 「働くこと」を問い直す
    3.3
    戦後日本の中心には、常に「働くこと」があり、それがみなを豊かにすると信じられていた。しかし、そのしくみは、他ならぬ日本的「働かせ方」のグローバル化によって、破壊された。どこで道を誤ったのか。迷走する日本の労使関係の来歴をたどり、新たなしくみづくりに何が必要かを考える。

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  • 外交ドキュメント 歴史認識
    3.8
    歴史教科書、靖国参拝、「従軍慰安婦」……様々な利害が絡み合う歴史認識問題。しかしそこには、関係悪化と修復とを繰り返してきた東アジア国際関係の複雑な歩みが存在した。日本政府は歴史認識問題とどのように向き合い、中国・韓国とどのように対話してきたのか。その過程を丁寧にたどり、日本の立ち位置を明らかにする。

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  • 縮小都市の挑戦
    3.7
    急激な人口減少と産業の衰退で「縮小」する都市は、このまま消滅するしかないのだろうか。否、そこには、空き家や荒廃地、廃校といった不良資産を再活用するなど、「小さく、賢く、成長する」という新しいかたちへの挑戦があった。破綻都市からの再生を目指すデトロイトとトリノの試みから、その具体策を学ぶ。

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  • カンタン実験で環境を考えよう
    -
    ペットボトルやプラカップを使って、簡易浄水器やエコ充電器をつくろう。できた浄水器に牛乳、コーラ、水道水を通してみたら、出てくる水はどうなるだろうか。ちりめんじゃこに入っている「チリモン」たちを探してみよう。タコやタツノオトシゴが入っていたりするよ。楽しく実験や観察をしながら、環境への興味が広がる。(カラー16頁)

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  • 政治の世界 他十篇
    5.0
    高い倫理性に裏打ちされた鋭い現実分析、それを伝える明晰な文体で、戦後の言説を主導し続けた丸山眞男(1914─96)。一瞬も静止することのない政治的状況を、権力の生産・再生産の循環という視点からダイナミックに素描した「政治の世界」の他、「権力と道徳」「政治的無関心」など、「科学としての政治学」創造の試みたる十篇を集める。

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  • ナメクジの言い分
    4.0
    都会のナメクジは絶滅の一途(?)という噂の真偽を確かめるべく自ら発見マップを作成し、また全国の知り合いに呼びかけて観測情報を募る。歩きはノロノロだがキャベツはバリバリと頬張り食欲は旺盛だ。意外にも記憶力は強いらしい。二億年ずっと生活スタイルを変えずに生き残ってきたナメクジの生き方に学ぶ。

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  • コーポレート・ガバナンス
    3.9
    低迷する業績、頻発するスキャンダル。悲鳴をあげる日本企業にとって、ガバナンス(企業統治)の見直しは必須である。1990年代以降、会社法施行・改正によって企業はどう変わったのか。そもそも銀行をはじめとする日本企業のガバナンスにはどのような特徴があったのか。実証分析によって通説がくつがえる。

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  • 学校で教えてくれない音楽
    3.6
    学校の音楽の時間が大嫌いだったあなた。合唱のとき、笑顔で裏声を出すのが苦痛だったきみ。「音楽の根っこにある一番大事なものしかない」瞬間を知ったなら、「音楽って、それだけじゃない」とわかる。孤高の即興演奏、テレビドラマ、CMから爆音まで、百戦錬磨の音楽家が語る「音楽の原石」の面白さ、そのつかみとり方。

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  • 農山村は消滅しない
    3.9
    増田レポートによるショックが地方を覆っている。地方はこのままいけば、消滅するのか? 否。どこよりも先に過疎化、超高齢化と切実に向き合ってきた農山村。311以降、社会のあり方を問い田園に向かう若者の動きとも合流し、この難問を突破しつつある。多くの事例を、現場をとことん歩いて回る研究者が丁寧に報告、レポートが意図した狙いを喝破する。

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  • 金沢を歩く
    3.4
    兼六園の雪釣り、泉鏡花、鈴木大拙、西田幾多郎など日本を代表する文豪や思想家、友禅や金箔、和菓子づくりなど代々受け継がれてきた職人技術、そして金沢21世紀美術館など新たな文化の発信地……。金沢で生まれ育ち、まちづくりに長年携わってきた著者が、金沢のまち、歴史、文化を歩きながら、その奥深い魅力を余すところなく伝える。

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  • ご近所のムシがおもしろい!
    3.8
    家の庭で、通学の途中にある田畑や川、雑木林で、身近にすむ昆虫や小動物をよ~く見てみよう。祈る虫カマキリ、土の管理人ミミズ……、かれらのユニークな習性にあっと驚き、環境や生態系での役割を知れば感心してしまう。昆虫から「虫へん」のつく小動物まで、「プチ生物研究家」谷本氏の観察・飼育おもしろ体験談や、古今東西のエピソードがつまった絶好のムシガイド。虫が苦手な人にもオススメ。(カラー16頁)

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  • 決着! 恐竜絶滅論争
    4.1
    恐竜はなぜ絶滅したのか。その理由は専門家にはすでに解決済みのことである。にもかかわらず、いまだに新説が出されてはマスコミを賑わす。業を煮やした著者らは、有名雑誌に決着宣言ともいうべき論文を投稿した。41人の共著論文だ。なぜ決着済みといえるのか。異説のどこが間違いなのか。とことん解説したのが本書である。

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  • 原発と大津波 警告を葬った人々
    4.6
    科学の粋を集めたはずの原子力産業。しかし、そこでは地震学の最新の科学的知見が活かされなかった。地震学の進化過程において、その後のプレートテクニクス理論導入において、どのような議論で「補強せず」の方針が採られたのか、科学ジャーナリストが詳細に明かす。そして今、新基準による判定がその反省に立脚しているのか、真摯に問う。

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  • 復興〈災害〉 阪神・淡路大震災と東日本大震災
    3.3
    地震、津波、台風、土砂崩れ、火山噴火。災害常襲国日本の、災害への備え、復興への構えはまだまだ貧弱だ。阪神淡路大震災から20年。私たちは何を繰り返してはならないのか。教訓は活かされず、今また「復興」という名の災害が東北を覆っている。真の復興とは何か。日本のあるべき災害復興の形を提示する。

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  • タックス・イーター 消えていく税金
    3.5
    国民の税金を食い荒らし、富を奪い取る者は誰だ。政治と経済に隠然たる力を及ぼし、法を逆手にとりながら、文明の対価であるべき税を掠めてゆく。財政の屋台骨をも揺るがし、国を存立の危機に追い込む悪行を見過ごしてよいのか。その不正と複雑なからくりを解明し、日本の暗部に切り込む。前著『タックス・ヘイブン』の続編。

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  • 高校生、災害と向き合う 舞子高等学校環境防災科の10年
    4.7
    全国で唯一「環境防災科」をもつ兵庫県立舞子高校の生徒たちが長期にわたって被災地で活動を続けている。瓦礫の中で泥かきに専念する生徒、写真のクリーニングに精を出す生徒、壮絶な体験を聞いて衝撃を受ける生徒……。災害と向き合う若者たちの姿を通して防災教育やボランティアのあり方を考える。

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  • NHK 新版 危機に立つ公共放送
    3.3
    創設以来最大の危機に直面しているNHK。現政権に「乗っ取られている」と危惧する著者が、公共放送の役割を根本から見つめ直す。権力による不当な支配をはね返して、現状を打開していくためには、いま何が必要なのか。密着取材歴35年、NHK研究第一人者が、克服すべきすべての課題に鋭くメスを入れる。定評ある前著を全面改訂して問いかける緊急提言。

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  • 信頼の条件 原発事故をめぐることば
    -
    福島原発事故後、事実としても科学としても誤った発言が跋扈した。ところが、受け手の市民に責任が転嫁される事態が生じている。専門家といわれる人々のことばから論理の構造を抽出し、どこに問題があるのかを明確にする。信頼の条件とは、内容の確かさだけではない。科学者を含む市民皆が直視すべき、知識の扱い方の問題である。

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  • 文語訳 新約聖書 詩篇付
    5.0
    「求(もと)めよ、然(さ)らば与(あた)へられん」「狭(せま)き門(もん)より入(い)れ」「太初(はじめ)に言(ことば)あり」……。聖典としての品格、簡潔にしてリズムのある文体で、日本のキリスト教界のみならず、思想、文学などの諸分野にも大きな影響を与えた「文語訳」新約聖書(1917年「大正改訳」版)に、おなじく格調の高さで定評がある「詩篇」(明治訳)を併収。総ルビ。(解説=鈴木範久)

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  • 保育とは何か
    4.2
    財政難のあおりを受け、また、国の度重なる政策変更によって翻弄される保育政策。待機児童問題は依然、深刻であり、幼児をめぐる環境は厳しさを増すばかり。しかし、その間も子どもは成長する。この「待ったなし」の問題において、私たちは何を優先すべきなのか。乳幼児期保育・教育の現状を歴史の中から見直し、ありうべき保育像を模索する。

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  • 日本の津波災害
    3.0
    津波(Tsunami)が国際的な用語になるほど、日本列島は昔から津波の被害を受けてきた。日本書紀に記された最古の津波から、2011年の東日本大震災まで──印象的なエピソードを交えながらたどる津波災害の日本史。津波のメカニズムや特徴、津波災害のこわさ、過去から学びうる教訓を説く。

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  • グローバル経済史入門
    3.7
    地域や国によって、なぜ所得や生活水準に大きな格差があるのか? また、国際的な通貨問題や金融危機にはどのような背景があるのか? これら従来の国民経済の枠組みでは捉えきれないグローバルな問題が形成されてきた、14世紀半ばから現代までの歴史を、グローバル・ヒストリーという視角から描きだす。画期的入門書。

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  • 量子力学の反常識と素粒子の自由意志
    4.0
    実在という物理の基礎概念に根本的な転換を迫った量子力学。その大成功の陰で過去の遺物と思われていた物理論文がよみがえった。いまやどんな論文をも凌駕するほどの勢いだ。それがアインシュタインのEPR論文だ。「量子もつれ」という考えの重要性と有用性が最近認識されて時代の寵児である。実在性と因果律の意味を読み解く。

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  • 〈運ぶヒト〉の人類学
    3.7
    アフリカで生まれ、二足歩行を始めた人類は、空いた手で荷物を運び、世界にちらばっていった。この〈運ぶ〉という能力こそが、ヒトをヒトたらしめたのではないか? アフリカ、ヨーロッパ、東アジアの三つの地点を比較対照し、〈運ぶ〉文化の展開と身体との関係を探る。人類学に新たな光を当てる冒険の書。

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  • 新自由主義の帰結 なぜ世界経済は停滞するのか
    3.9
    2008年のリーマンショック以後、世界経済はいまだ立ち直っていない。新自由主義経済学に基づく制度と政策は、どのように金融危機を拡大させ、深刻化させたのか。そして今日の財政危機とどう関係しているのか。

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  • 福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞
    3.0
    官僚の暴言ツイッター、健康不安、「金目」発言……。置き去りにされたままの福島の現状。子どもや自主避難者を守るべく作られた法律はなぜ、どのように骨抜きにされたのか。現地からの声、隠された多くの真相や証言から政府の思惑を明らかにし、被災者支援のあり方を考える。

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