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ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育まれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。
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Posted by ブクログ
イギリスのパブリックスクールについての考察。ただ著者自身が通っていたのは戦前であるため、現在は色々と変化しているものと思う。 ただの教育論というだけではなく、イギリス人についての深い見識があり、非常に興味深い。私自身も高校で寮生活をしていたこともあり、大変懐かしく感じた。 「自由」の前提として「...続きを読む規律」がある。その「規律」を少年時代に身に付ける。現在でも必要とされる金言と思う。
パブリックスクールでは、夜食が出ず、耐乏生活を過ごす。 しかし、この経験を積んだ父兄の多くが、身に沁みてその苦痛を知る反面、かつ多大な効果を信じるがゆえに敢えて再びその子弟にこの道を踏ましうるであろう。 長い将来についての利害をおもんばかって、一時の憐憫を捨てる、強く逞しい愛情をいうのである。 ...続きを読む愛児のために、かりそめの安易を捨てうる心構えを持つものは、国家再建のためには、たとい如何に過酷なものがあるにせよ、いっときの物質的欠乏には耐えうるはずだからである。
書かれたのは戦前。印象に残っている箇所3つ。?ロンドンの街頭には子供がおらず、その理由は、多くの子供は田舎の学校で寄宿生活を送っているからだという。そうえいば、オックスフォードもケンブリッジも郊外に位置しているというのは聞いたことがある。理由は多々あるが。それも含めて学校は基本的に郊外に位置している...続きを読むのだろうと思う。?イギリスでは1,2年の遅速を神経質に争う風がないとのこと。たまたま試験に合格しても実力に充分の自信が持てないものが上級の学校に入っても意味がないとか。試験に通っても原校に止まってその課目の勉強に身を入れようということはする者が多いとのこと。驚く。教育制度そのものというか、教育の考え方というか、根本から異なっているとしか言いようがない。どちらがいいかと言われればわからないが、日本の教育の矛盾点を感じるとこういう制度も選択肢の一つだと思う。?規律とは、その行為自体の善悪が問題なのではない。ある特定の条件にある特定の人間が、ある行為をして善いか悪いかはすでに決まっていて、好む好まないを問わずその人間をしてこの決定に服せしめる力が規律である。すべての規律には、これを作る人間と守る人間があり、規律を守る人間がその是非を論ずることは許さないのである。押し付け論と捉えられなくもないが、この考え方には是である。社会というのは秩序の上に成り立っている。だから、規律が規律たりえないと秩序は形成されないと感じるからである。日本は守らなければいけない暗黙のルールみたいなのが多すぎると思ったりしていたが、イギリスのこれを読むと日本ばかりではないのだなと感じる。また、暗黙のルールというのはマナーであったりするわけで、むしろ日本よりも他の国の方がうるさかったりするのだなと感じる。
昭和24年に書かれた本なのに、現在と本質的な問題が変わっていないことに驚き。 論理的な議論よりも面子とかの方が勝ってしまうのは、日本人の変わらない特性なのか? 自由の前提には規律があるという考え方は、うちの社員にも理解させたい。
"自由"とはなんだろう? 人間が自由を見つけて幾年も経ち、その自由の本質が大きく変化してきた。この本は、自由の定義を教えてくれるはず。 自由とありますが、教育関連の本です。1963年の出版ですが、なにも古いことはありません。まさに教育が揺れている今、再生会議と呼ばれる機構に集めら...続きを読むれている何も知らない愚人どもが読むべき本です。 結局、教育関連書籍の中では、この本の質が最も高かったと思う。ただ知名度が低いのが残念。岩波は新書セールを開いて、この本を全面的に売り出すべき。
イギリスの紳士について、何となくイメージしていたものが明確になる本。筆者のイギリスでの留学体験に裏打ちされていて説得力がある。 イギリスの精神性・国民性について理解することができ、学ぶべきところも多かった。
私情を捨てて正しい判断を下すには勇気が必要。自分に不利な判断を下されても、面子にこだわることなく判断に服すことは勇気を必要とする。自由は規律を伴い、自由を保障するものが勇気である。
良い本。 昔のイギリスのオックスフォードやケンブリッジといったパブリックスクールでどのような教育が行われているか。 自身の大学での体験も交えて描かれている。 所々、日本の教育との違いに驚きや発見があり、自由や規律について考えさせられるフレーズがある。 今読んでも目から鱗で発見があるということは...続きを読む、同時に日本の教育制度が未だに立ち遅れてると感じる側面があるということだ。 子供が正しい事を言った場合に、先生が臆面なく謝るという場面があるが、 日本でこれをやったら先生の言うことを聞かない生意気な生徒だ。となるだろう。 教師の言葉や教育の精神のような物も幾つか引用されてるが、どれも素敵な言葉である。
「彼等は、自由は規律をともない、そして自由を保障するものが勇気であることを知るのである。」 上流階級のイギリス人の気風と彼等の精神の土壌であるパブリックスクールについて知れる本。手放しで賞賛することはせず、でも親しみと敬意の筆致で書いていて100年くらい前の本だけど良かった。(イギリスのことだから...続きを読む、今も大方変わりはないんだろうなと思わせる) 自分の知ってるイギリスものとして、ずっとハリポタとSPY×FAMILYが頭の中に浮かんできた
ちょっと難しい。 イギリスの教育的文化を垣間見れて面白い。 だけど、一文一文が長くて読み取るのに苦労する。 全体的に理解するのが難しいが、勉強になる。 特に最後の運動競技、スポーツマンシップの項は、イメージがし易くて為になった。 良きタイミングで見直したい。
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池田潔
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