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Posted by ブクログ
始皇帝の統一までの話と秦の崩壊を、司馬遷の史記ベースに、最近の発掘調査の成果も交えて話が進む。学術的な要素が強いが、始皇帝の暴君のイメージが近年中国でも見直されているというのは、この本にかかれている調査結果も関わっているのかなと思う。特に、全中原に敷いた政策や法治制度については、その後の中国の文化やひいては日本の制度にも深く関わっているようで、始皇帝が単に最初に中国を統一した人、ではないことがよくわかった。
実は、キングダムの進みがおそすぎて読み始めたが、途中さらっとキングダムネタバレ要素があって、あーもう漫画はいいかな、って気になってしまった笑
Posted by ブクログ
始皇帝の波乱に満ちた生涯を追う。
司馬遷『史記』の記述が取っ掛かりではあるが、近年出土した多数の竹簡や、陵墓の発掘や解析といった「最新資料」を基に、史実を丁寧に捉え直すことが試みられている。
例えば「焚書坑儒」については、あくまでも北の匈奴や南の百越との対外戦争を批判する知識人に対する言論弾圧(儒教弾圧というのは、後の儒者により作られた「イメージ」)であり、始皇帝自身、儒教的価値観(君臣父子等)を大切にしていたというのが史実のようである。
中国の古代史や地理の予備知識が少ないと、十分に読みこなすのは難しいが、地図、人物紹介、年表といった参考資料が豊富であり、親切な作りとなっている。
始皇帝やその周辺人物が織り成す人間ドラマはとても興味深い。
今後も、新たな出土資料等により新たな史実が発見される可能性は高く、歴史のロマンが強く感じられる。
Posted by ブクログ
これまで秦の始皇帝の史料は司馬遷『史記』に依拠していたものが、1974年の兵馬俑発掘と翌1975年の竹簡出土により新たな歴史考察が可能となった。学習院大の鶴間教授による始皇帝に纏わる定説を再考察する新書。
全体的には余程始皇帝に興味ある方でないとキョトンとしてしまうかもしれない。従前の学説との相違点やそれがどう凄い発見なのか、鶴間教授の熱量は伝わってくるものの推量も多く文章が冗長的で結論も要点に欠けややわかりにくい。漫画『キングダム』やほか歴史書などで多少の予備知識があったので復習の意味も含めて個人的には楽しめたが、読者を選ぶ本かもしれない。
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