作品一覧

  • グローバル時代のアメリカ 冷戦時代から21世紀
    4.2
    1巻1,188円 (税込)
    脱工業化を模索する危機の七〇年代,保守化と冷戦の終焉を生んだレーガンの八〇年代,ドットコム・バブルの崩壊と九・一一事件で幕を開ける21世紀…….黄金時代の「アメリカの夢」を失った超大国は,統御不能なグローバル化と和解困難な国内の分極化へ向かう.トランプのアメリカはレーガンの遺産を受け継ぐのか.

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  • 超国家主義の論理と心理 他八篇
    4.5
    1巻1,628円 (税込)
    日本ナショナリズムは、なぜ超国家主義(ウルトラ・ナショナリズム)へと突き進んだのか? 敗戦の翌年、日本軍国主義の精神構造に真っ向から対峙し、抑圧が下位に移されていく「抑圧委譲の原理」、それゆえの「無責任の体制」などを鋭く指摘し丸山の名を一躍高めた表題作。他に、冷戦下でのマルクス主義再検討など、著者の原点たる戦後10年の論考を集成。

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ユーザーレビュー

  • グローバル時代のアメリカ 冷戦時代から21世紀

    Posted by ブクログ

    米国は大統領選挙で活性化する 新しいVISION・戦略に挑戦する
    「ドル本位制」を堅持し、世界の盟主であり続けるの基本戦略
    =「石油本位制」アラブの支持が不可欠
    →「DATA本位制」GAFA+M
    トランプ大統領はシェール革命により脱アラブ親イスラエルへ
    反環境で世界の潮流には反旗だが、
    バイデン大統領は回帰・国際協調路線へ

    双子の赤字[財政赤字+貿易赤字]が重荷だが路線は変えられない
    リーマンショック後も資産バブルは続いている
    ITバブルが本当に花を開かせるか
    米国の未来はそこに掛かっている
    バイデン大統領はその次に「環境」を用意 間に合うか?

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    2022年12月27日
  • グローバル時代のアメリカ 冷戦時代から21世紀

    Posted by ブクログ

    岩波新書のシリーズアメリカ合衆国史の最終巻。だいぶ刊行が遅れたようだが、無事に出て、まずはご同慶の至り。

    待たされた分(?)、内容は非常に濃かったし、勉強になった。著者は1970年代、正確には1973年をアメリカ史の転換点と見る。第1章がその叙述に充てられているが、ここがまず素晴らしく良い。まさにアメリカの衰退の予感、終わりの始まりがこの1970年代初期に求められるという見方には完全同意である。以後、今日まで続くアメリカ社会の変貌は日本の現代史を考える上でも重要なことは論を俟たない。

    第2章が「レーガンの時代」、第3章が「グローバル時代の唯一の超大国」、そして第4賞が「21世紀のアメリカ」

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    2020年09月02日
  • 超国家主義の論理と心理 他八篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『日本ファシズム の思想と運動』
    この論文は、初めて読んだが、日本のファシズム 運動について、担い手とか明晰、明快に分析されている。
    『軍国支配者の精神形態』
    東京裁判の公判の速記録から分析。
    何ら計画性もなく、日本の支配者層が、日米開戦に踏み切ったのは、連合国人を驚かせ、理解に苦しんだ。
    枢軸国側で日本に特質的な事は、指導力の欠如である。

    2.ナチ指導者との比較
    ナチ指導者と日本の戦犯の比較を進める。
    ナチ指導者は学歴が低かったが、日本の戦犯は、学歴が高かった。

    ナチ指導者は、自覚的に残虐行為を行う。
    日本の戦犯は、顕著な無計画性と指導力の欠如により、目的意識により手段をコントロールでき

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    2020年02月15日
  • 超国家主義の論理と心理 他八篇

    Posted by ブクログ

    不勉強ながら丸山眞男を読まずにきてしまいました。戦後10年ほどの論考、講演録を収めたこの本、非常に勉強になりました。「現代文明と政治の動向」は、あたかも今の時代を描いているようにも思われ(登場する諸国などを今の状況に置き換えてみると)、偉大な思想は古くならないことを実感。

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    2017年03月17日
  • 超国家主義の論理と心理 他八篇

    Posted by ブクログ

    戦後間もない頃の政治学論文・講演録集。
    最初の方の、戦時中における日本独特の「ファシズム」体制についての分析が面白かった。
    漠然とした表象に忠義を尽くし、「みんなで」そこに一新に命を賭す。みんなで、空気のままにやっているわけだから、誰も責任者はいない。強いて言えば全員に責任があるとしか言えない。イタリアのファシズムとレジスタンスの歴史と比べると明らかに異様な戦時下の日本社会は、なるほど、「誰も責任をとろうとしない」ままに敗戦を通り抜けた。
    そして今、福島原発事故に関しても「誰も責任をとろうとしない」ままに、「空気のせい」と言わんばかりの逃避言動がまかり通っている。
    こうした無責任な言いぐさは公

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    2015年03月31日

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