古矢旬のレビュー一覧
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米国は大統領選挙で活性化する 新しいVISION・戦略に挑戦する
「ドル本位制」を堅持し、世界の盟主であり続けるの基本戦略
=「石油本位制」アラブの支持が不可欠
→「DATA本位制」GAFA+M
トランプ大統領はシェール革命により脱アラブ親イスラエルへ
反環境で世界の潮流には反旗だが、
バイデン大統...続きを読むPosted by ブクログ -
岩波新書のシリーズアメリカ合衆国史の最終巻。だいぶ刊行が遅れたようだが、無事に出て、まずはご同慶の至り。
待たされた分(?)、内容は非常に濃かったし、勉強になった。著者は1970年代、正確には1973年をアメリカ史の転換点と見る。第1章がその叙述に充てられているが、ここがまず素晴らしく良い。まさに...続きを読むPosted by ブクログ -
『日本ファシズム の思想と運動』
この論文は、初めて読んだが、日本のファシズム 運動について、担い手とか明晰、明快に分析されている。
『軍国支配者の精神形態』
東京裁判の公判の速記録から分析。
何ら計画性もなく、日本の支配者層が、日米開戦に踏み切ったのは、連合国人を驚かせ、理解に苦しんだ。
枢軸国側...続きを読むPosted by ブクログ -
不勉強ながら丸山眞男を読まずにきてしまいました。戦後10年ほどの論考、講演録を収めたこの本、非常に勉強になりました。「現代文明と政治の動向」は、あたかも今の時代を描いているようにも思われ(登場する諸国などを今の状況に置き換えてみると)、偉大な思想は古くならないことを実感。Posted by ブクログ
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戦後間もない頃の政治学論文・講演録集。
最初の方の、戦時中における日本独特の「ファシズム」体制についての分析が面白かった。
漠然とした表象に忠義を尽くし、「みんなで」そこに一新に命を賭す。みんなで、空気のままにやっているわけだから、誰も責任者はいない。強いて言えば全員に責任があるとしか言えない。イタ...続きを読むPosted by ブクログ -
丸山眞男ほど毀誉褒貶の激しい思想家もめずらしい。解説子の指摘を待つまでもなく、丸山の日本ファシズム論が「社会科学」として実証に耐えないことに異論の余地は少ない。それでもなお繰り返し議論の対象とされ、こうして生誕百周年にアンソロジーが編まれるのは、一面的であるにせよそこに何ほどか真理が含まれており、そ...続きを読むPosted by ブクログ
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1973年から2020年の現在まで、つまり冷戦時代から現代までのアメリカを概括する(さすがに大統領選挙までは無理だけど)。オモシロいと思ったのは、各大統領の政策を振り返ることで、各時代を説明できること。そしてグローバル化の進展とともに経済政策が中心になること。オバマ大統領については、経済で語って欲し...続きを読むPosted by ブクログ
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オバマとトランプの共通性という視点は面白かった
著者の言うように、今アメリカは過去からの復讐を受けている。これまでの歴史を踏まえたからこそ現代アメリカの抱える問題がよりはっきりわかるようになった。
通じて、門外漢だけれどもアメリカの動静に興味のある人にとって、学びの多いシリーズとなっていると思う。Posted by ブクログ -
20200930-1023 シリーズ物の第4編(最後)1970年代のアメリカから現在のトランプ政権までアメリカの全体像を描いている。21世紀に入ってからのオバマとトランプという2人の特異な大統領の登場は、アメリカ民主主義所の一つの帰結といえるのではないだろうか。
それにしても、2020年11月の大統...続きを読むPosted by ブクログ -
今から見れば確かに首をかしげたくなることはある。しかしこの先見性には舌を巻く。まるで今のこと言ってんじゃないの?と疑いたくなるくらい。Posted by ブクログ
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『現代政治の思想と行動』を中心に戦後約10年の論文を9編セレクトしたもの。
論文自体は発表された当時から有名な論文が多く、『丸山眞男集』にも収録されているので特に目新しいものはない。
しかし、この本には編集者の注がついており、丸山文庫の資料をふんだんに使うことにより、その思想の成立過程の一端をのぞく...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ最終巻。1970年代のニクソン大統領から直近のトランプまで、現代史ともいうべきおよそ50年間のアメリカについて、時代状況に焦点を当てつつ、主として各大統領時代の外交、内政面について叙述されている。
スター・ウォーズ構想でソ連と対峙し、双子の赤字で苦しんだレーガン時代辺りから記憶に残ってい...続きを読むPosted by ブクログ