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Posted by ブクログ
さわって、本当におどろいた。
自分の触覚の鈍さに!
点字に興味があって、いつか学んでみたい、と思ってきた。
本書の表紙や口絵は点字や点図で書かれている。
それをなるべく目で見ないようにして、指先で触ってみたのだが、「サ」なのだか、「シ」なのだか、さっぱり感じ取れないのだ。
本書の中に、中途失明者が点字を習得することが難しい、とあるが、本当にその通りだと思う。
「触常者」で、歴史学者の広瀬さんは、歴博で触る展示を作ってきた人。
すごいバイタリティのある人だ。
さわる方法もたくさんあって、どう感じ取れるかも変わってくるという話には、蒙を啓かれた思いがする。
後半は点図で教材を作る天文学者、峯重さんの取り組みが紹介される。
点図を作る「エーデル」というソフトがあるそうで、その使い方の紹介もあったが、やはり興味深かったのは点図を作る作業とはどのようなものかを説明したところだ。
触覚では一度に触れる面積が限られるため、図には全体像を説明するキャプションを入れる工夫をしているとか、どの点を残し、どの点を省略すると伝わるのかとか、感じ方の個人差が大きいので、何人ものモニターの協力を得て、何度も修正を重ねるとか…。
これまた目から鱗がボロボロ落ちる。
Posted by ブクログ
「触常者」と「見常者」の共著。前半は視覚障がい者をめぐる考察。後半は点図作成の苦労(工夫)。全く違う内容だが、面白い。前半は人間としてのありかたについて考えさせられるし、後半は人に伝えるということの本質について考えさせられる。
・「見る」と「触る」の違い:繰り返しと懸命に。
・ユニバーサルの本質は人間の感覚の多様性が尊重されること。
・日本は点字投票を制度化した世界初の国(1925年。大正14年)
・生徒へのインタビューから:宇宙137億年の歴史の中で、「無駄な時間なんてない」「障害者だって胸を張って生きていけばいいんだ」
・点図作成の秘訣は、画像の似顔絵をつくること。
Posted by ブクログ
天文学者が共著の一人ですが、
宇宙の本ではありません。
副題にもあるように点字・点図など、
触常者の文化について書かれた本です。
また、
ユニバーサルデザインについての本でもあるかもしれません。
自分も著者のひとり、嶺重さんとは、
いろいろな活動をともにしてきました。
さわって感じる絵本の企画も行わせていただきました。
(企画としては倒れてしまいましたが…)
プラネタリウムで働いていると、
耳が聞こえない方はまだ来られるのですが、
目が見えない方はなかなか足を運んでくれません。
こちらとしても何をしていいのかわからない、
互いに躊躇してしまうと思います。
でも、目が見えない方にも宇宙は感じて欲しい。
いろいろ考えることができた本でした。
この本の中で「天文・宇宙」はあくまで手段の一つですから、
広く多くの分野の人に読んでもらいたいと思います。
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