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都会のナメクジは絶滅の一途(?)という噂の真偽を確かめるべく自ら発見マップを作成し、また全国の知り合いに呼びかけて観測情報を募る。歩きはノロノロだがキャベツはバリバリと頬張り食欲は旺盛だ。意外にも記憶力は強いらしい。二億年ずっと生活スタイルを変えずに生き残ってきたナメクジの生き方に学ぶ。
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Posted by ブクログ
「ナメクジの言い分」しっかり聞きました(^-^) とても面白く、私たち人間の生き方の参考になりました。これから、ナメクジを見る眼が変わります。かたつむりより上位にはなりませんがw。ナメクジは大きな分類では、貝、イカ、タコ、アワビ、サザエなどと同じ仲間、小さな分類ではカタツムリやエスカルゴと同じです。...続きを読むナメクジは2億年前ぐらいに殻を捨て、カタツムリから独立したようです。恐竜は絶滅したけどナメクジは生き延びた。エネルギー節約型の生き方、夜行性、7つの機能を持つ粘液等が功を奏したようです! 粘液の7つの機能には恐れ入りました。粘液は納豆やオクラ、ウナギの体表のねばねば、胃腸の内壁を覆っている粘膜などと同じムチンなんですね!胃が胃酸で溶けないのもムチンで保護されているからだそうです。
殻がないことを選択しただけで、人から嫌われる存在になってしまったナメクジ。殻以外の見た目はカタツムリと変わりないのにね。 この本を読んで、ナメクジの生態を知り、じっくり観察したくなりました。 家族にひかれたのは言うまでもありませんが…
どこからともなく現れる憎きナメクジの生態を知るために読んだ。 本書発行時点で関東地方で勢力を広げつつあった外来種の「マダラコウラナメクジ」とか、北米北西部にいるという「バナナナメクジ」とかを、もし身近で見かけたらショックだわ。
フリージャーナリストが、ナメコロジー研究会を足がかりにナメクジネットワークと各地のナメコロジスト(滑子好きな人というわけではない)の協力を得ながら、ナメクジの森へと分け入っていく冒険譚(?) 読み進めた結果として、"孵化したばかりの赤ちゃん"というフレーズに身悶えるほどにはナメク...続きを読むジが愛おしいなんて状態になるが、かと言って、ナメクジの天敵であるコウガイビルが嫌いかと言えばそういうことではない。"可愛い"と"食べる・食べられる"は無関係。
日経の元記者によるナメクジの生物学的考察に基づくエッセー。 ふとしたことから、全国のナメクジの種類の分布図作りを始め、家でも飼うことになった。ナメクジ同好を広げ、各地のナメクジ文化(祭り、くし裏など)、枕草子からノルウェーの森まで現代にわたる文学での取りあげ方を記載し、ナメクジは嫌われ者だが、低エネ...続きを読むルギー消費で長い年月を生き延びて来た生物であり見習うべき点は多いと説く。 色々知らなかった点。ナメクジはカタツムリが殻を脱ぎ捨て進化した。寿命は1年で冬から春にかけて卵で繁殖。雌雄同体だが交配がメイン。英語でSlug。生で飲む両方が結構有る。でも生で飲むとヤバい菌がいるかもしれない
なんとなくナメクジを調べ始めた元新聞記者のエッセイ。 笑いのセンスが合わなくて最初のうちイマイチかなと思ったけれど、ノリに慣れれば面白い。 合う人には軽妙な文体と感じられるだろうと思う。 おっさんくさいとナメていたら「人間は一般的に雌雄異性体(p53)」とでてきてびっくりした。 ここでちゃんと「一...続きを読む般的に」と入れてくるとは。一気に好感度があがるわ。 本を読んで調べたこと、知人に見かけたら教えてねと頼んで作った分布図、文学や文化のなかの扱いや科学的な研究と、扱う分野・興味の幅が広い。 関係ない部分、この調べ物をしていたらナメクジにつきあたって云々という話の「この調べ物」についても、これなんだろう知りたいと思わせる。 雰囲気が旦那芸っぽい。本職の人をおびやかさない程度にゆるく外しつつ楽しませる。 全体的に面白かったけれど、なめくじになぞらえた社会批評はいらないなぁ。 生物なんてどうとでも読めるんだから。
2012年出版。筆者は特にナメクジと云う生物に造詣が深い訳ではなく。ナメクジ愛に富む・飼育に励んでいる・人のネットワークを活かして分布や関連情報を収集している点で、狭く深い研究者では書けない書物を書いた...と云う事なのだろうと思う。が、う~ん、何だろう...。「へえ~、そうなんだ!」的な情報も有る...続きを読むのだが、極一部だった。個人的な期待に沿わなかっただけ、という事か。
なめくじって砂糖かけても平気なんだねー。などと、ちょっと面白い雑学と、全国各地にいるらしいなめくじフリークネットワークを知れたのはよかった。 本筋とはまったく関係ないのだが、「女性社長」「女性社員」など、なぜか女性だけ頭につけた表記がすっごい違和感あった。
外来種が増えていると新聞にもあったが、ナメクジの世界でも生態系のバランスを崩しているらしい。 ラジオでこの作者が出演していてこの本を知りました。
キター!いきなり冒頭から厳しいご指摘。 「嫌いなものを目にすると、すぐに遠ざけようとする性癖がある」はい、すみません、私です(汗) 「見た瞬間に思考停止に陥り」はい、仰る通り(汗) 「対象の本質を理解しようとしなくなる」本当にごめんなさい~という感じでスタート。 てっきり生物学か何かの専門家かと思い...続きを読むきや、全然違うらしい。 思いがけずナメクジに興味を持ち始め、今やナメコロジー研究会なる会まで立ち上げ(現在の会員数はいかほどであろうか??相変わらずひとり?)ナメクジを研究すること14年、その集大成ともいえる成果をまとめたのが本書ということのようだ。 本書の記述を見る限り、我が家で大量発生するナメクジはノハラナメクジのような気がする…。大きくても3センチくらいしかない。そう、そして確かに、梅雨どきもだけれど秋の終わりごろにもよく見かける。うようよいる。そして、きっと孵化して間もないのであろうナメクジは、本当に小っちゃくてかわいらしい。でもかわいくないけど。 そうそう、リン酸第二鉄入りの駆除剤!使ってますよ~。だって死体を見たくないし。でも効果があるのかがわからないところが問題。これだけやっつけた!という実感が持てないんだよな~。 などなど、我が家での実体験がいろいろあるので、いちいちリアルに反応してしまう。 ナメクジにも脳があるとか(!そりゃそうか)、体重の50倍もの牽引力があるとか、体の各器官が細かく調べられていたりして、こんなことちゃんと調べる人がいるんだな~、などと妙なところに感心。 そして意外に文学作品などにもナメクジが登場していて、ちょっと面白い。 そういえば、気持ち悪いもの、嫌なものの代名詞的に引き合いに出すことも多いかも。 著者にしてみれば、もっと彼らをよく知って理解してやってほしいというところだろう。しかし申し訳ないけれども、また我が家の庭では、春が来てナメクジファミリーの勢揃いに次々遭遇するのだろうなと思うと、今から気が重いことに変わりはない。本書を読んでも。 ナメクジ目撃情報の提供なら、たくさんできたと思うんだけど。 ナメクジさん、ごめんなさい。
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