〈銀の匙〉の国語授業

〈銀の匙〉の国語授業

ビジネス・実用
1,034円 (税込)

5pt

灘校で中学3年間をかけて『銀の匙』1冊を読みこむという授業を続けてきた橋本先生の教育論。「国語はすべての教科の基本であり、学ぶ力の背骨」という伝説の教師が国語の学び方を伝えます。「早急に答えを求めてはいけない、すぐに役立つものはすぐに役立たなくなります」など「学び」の原点に気づかされる1冊。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

〈銀の匙〉の国語授業 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     国語の学び方ってどんな感じ?を教えてもらえます。おもしろかったです。
     前に読んだ『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』は、みくのしんさんが短編小説を何時間もかけて読むスタイルのスローリーディングでした。でもスローリーディングといえば、灘校の伝説の国語教師、橋本武先生ですよね。
     橋本先生は、白髪ロン毛のおしゃれさん。どんなスローリーディングかは知らなかったので、読ませていただきました。

     みくのしんさんと橋本先生、どちらが上とか下とかではないですが、勝手にスローリーディング対決です!
     早速ですがわたしの結論、常温常圧下での物質に例えるなら、みくのしんさんは「ガス」水素とかヘリウムかな。橋本先生は「金属」、金属だけど柔軟性ある水銀でしょうか。つまり、密度がぜんぜん違うのを実感しました。
     みくのしんさんと、プロ国語教師橋本先生を比べるのがおかしいですが、この本を読むと、これは似てるんじゃないのと思うところもありビックリです!

     この本は2011年灘校で土曜講座として復活した『銀の匙』の授業内容や配布プリントに、橋本先生がこれまで書かれてきた文章も加え、まとめられた本です。橋本先生の「自分史」ともいえるものだそうです。
     橋本先生の『銀の匙』の授業とは、中勘助著『銀の匙』一冊を、中学3年間かけて教えるというものです。進度は遅く、1ページに1~2週間かかることもあったようです。
     プロ国語教師として、これを実行するのは大変なようです。通常は教科書とセットで用意されている指導書を自分で用意しなければいけないそうです。そのため一年かけて研究ノートを作成されたみたいです。
     生徒のみなさんは、毎回配布される「記入式プリント」、毎月「課題図書」を読み「読後感」を求められたそうです。現代文に古文、求められたレベルは高そうです。

     橋本先生によれば国語を学ぶとは人生の基礎力を付けることだそうです。この本には、そのためのポイントが書かれています。
     わたしは、もっとおもしろく本を読みたいし、楽しく感想を書きたい。でも、国語を学んでも即効性はないみたいです。じんわりと効く体質改善の漢方薬的なもののようです。
     ポイントは様々あれど、書くことがよいようです。読後感(やってます)、日記(続くかな?)、詩・短歌(でた!)、いくつになっても国語力は大切ですね。

     最後にわたしがみくのしんさんとの共通点と感じたのは「傍観するのではなく、遊び感覚で、入り込んで一緒にやる」なのでした。

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    臨時休校中で「何か本を読みたいけど、何を読めばいい?」と悩む中学生に推薦します。
    「国語の勉強の役に立つから」とかそういう視点じゃなくて、当たり前にとらわれない物の見方とか、物事を広げて考えるということの実例がいっぱい書いてあるから。

    第1章では「土曜講座―27年ぶりに教壇に立つ」と題し99歳にしてかつての勤務校で「銀の匙」の特別授業をした様子が描かれているが、もうこの章だけでも一読の価値あり。

    冒頭、橋本先生はこう切り出す。
    -「『銀の匙』の授業は、傍観するのではなく、入り込んで一緒にやっていく授業です。それは「遊ぶ感覚」です。見ているだけでは面白くない。自分のその中に関わる、参加して、行動するという遊びの楽しさを、学ぶことに取り入れようと思ったのです」
    そして先生はおもむろに黒板に<あそぶ><まなぶ>と書き、こう尋ねた。「あそぶとまなぶ。このふたつに共通するものはなんですか。どんなことでもいいから、言ってみなさい。」
    ある生徒が答えた。「あそぶもまなぶも、どちらにも<ぶ>が付いています。」
    少し受け答えがあってから、先生は生徒のみんなに言った。「<あそぶ><まなぶ>は動詞です。ほかにも<ぶ>が付く動詞は多い。書き出してみなさい。」-

    従来の「国語の授業」の型をひらりと飛び越え、脱線もかまわずに授業を進めながらも「国語」から逸脱した形では終わらず、気が付けば「国語」を学べているという、まさに絶妙な匙加減。

    それとこの本では、橋本先生が特別授業のために作った「プリント」も掲載されている。その手書き文字が「美しい」。
    ここで言う美しいとは、書道有段者のようないわゆるきれいな字と言えるものではなく、長年板書やプリント作成で鍛えられたと言える、人が書く文字としての均整の取れた個性的な美しさとでも言おうか。「フォント」に見慣れた今の中学生に、橋本先生の書き文字をぜひ見てもらいたい。

    そして橋本先生の書き文字の美しさは、罫線を引き縦に手書きされた「あとがき」で極致に達していると思う。
    手書き文字に旧字や古めかしい言い回しが使われていないことから、時代が変わろうとも常に漢字や言葉の正しい使い方へ目配せし続けてきたことがうかがえ、てらいのない文章の若々しさと併せて「若々しく年を重ねる」見本とも言えるのではないか。橋本先生が書く「若い人たちはもちろん、年配の方々にも読んでいただきたいと思っています」にも同意したい。

    0
    2020年05月14日

    Posted by ブクログ

    灘校がいわゆる進学校とは一線を画す教育システムをつくってきたかというのがよく分かる。自由闊達に自学出来る人へと教え導くというのは、実に根気のいる取り組みなのだと。教育論に留まらない、組織やコミュニティづくりにも大いに気づきを与えてくれる内容でした。

    0
    2019年06月09日

    Posted by ブクログ

    私が知っている、神戸の私立高校「灘高」は多くの東大合格者を排出する名門高。


    そこで先生をしていた人、というのに興味を持って、
    本の「はじめに」に書かれている「先生に親しみはあっても、授業の内容がまるで思い出せない」という一節に惹かれて、
    この本を読むことにしました。

    なんだかうまく書けないので、キーワードを。

    熱意、努力、研究研究研究‥、
    誤解、悲しみ、
    だけど、趣味。



    「先生」が憧れられない・尊敬されないということを私は多く聞くけれど、こんな先生、好きにならずにいられない。
    型破りといえば型破りだけれど、悪いことたくさんしてたとか、そういうんじゃない。
    でも、失礼ながら、聖職者でもないと思う。



    橋本武さんの話をもっと深めたくて『奇跡の教室/伊藤氏貴』・『銀の匙/中勘助』を次々と読みました。



    私個人的には、
    国語じゃなくても先生をしている人に、
    著者の「あとがき」からは、
    年配の方に、読んでもらいたい本です。


    本当に乱文ですが、覚え書きも兼ねて残しておきます。

    0
    2013年09月16日

    Posted by ブクログ

    今年100歳になられた著者の国語の授業方法と、これまでの人生をふりかえった一冊。

    こんな先生に出会えば、きっと「国語」というものをもっともっと積極的に学ぶ人が増えるんだろうなと感じた。こういう国語教育の方法は、誰しも理想ではあるけれど、本当にやってきた橋本先生にはだただ感服。

    「銀の匙」という一冊をじっくり読み進めること。たまに横道にそれながら、さまざまな知識を一人一人が深めていく。ただ、本を読むだけ、意味を知るだけ、漢字を覚えるだけ、ということではなくて、生徒たちが積極的に「銀の匙」という作品の世界に入っていく方法は本当にすばらしいと思った。

    岩波ジュニア新書ということで、とても読みやすいので、本当に幅広い年代に読んで欲しい一冊。

    0
    2013年02月25日

    Posted by ブクログ

    灘高の伝説の教師、橋本先生のお話。

    一冊に三年間かけるというのは、どういう授業なのかと興味をもって読み始めたが、面白かった。

    魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える授業です。国語の基礎体力があれば、自分で道を切り拓いていける。

    こんな先生に教わりたかったなぁー。

    ワクワクする人生を、自分で選んで生きられている姿、見習いたいです。決して聖人君士でなさそうなところもいいです。

    学ぶのに年令は関係ないですね。

    0
    2012年10月28日

    Posted by ブクログ

    こんな先生に出会いたかった!

    思考の基である「国語」を、こんなにも楽しい授業で、遊び感覚で伸ばせる先生がいたとは。

    橋本先生には、このような授業の出来る先生を育てていって欲しい!

    それにしても、この本を書いた年齢が99歳とは思えない、エネルギーを感じる一冊だ。

    私のような主婦でも、これからでも国語をしっかり勉強したいと思った。

    橋本先生関連、これからむさぼり読みます!

    0
    2012年07月08日

    Posted by ブクログ

    キーになるのは追体験かなと思いました。追体験をすることで著者の世界にどっぷり浸かる。
    ただ銀の匙以外にもかなりの本を読ませて、課題も膨大。これについて来られる灘高生はやっぱり優秀。
    とても印象に残る授業であることは間違いない。

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    銀の匙を国語の授業に取り入れた有名な先生の話。1つの話題を突き詰めて脱線しながら学んでいくと言う訴えがとても面白い。しかし先生の力になるところが大きい。誰にでも真似もできるものじゃない。

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    最初は、灘高の生徒なんてどんなやり方で教えてもそれなりに成長するだろう それを自分の実績みたいにタラタラと説明するのは趣味が悪いなんて思っていた

    銀の匙も徒然草も、偏差値50代の生徒からしたら現代語訳版でも理解できない。イラストや図を使って関係図を整理して、やっと理解できるレベル。
    楽しくやろうと思っても、「丹波に出雲というところあり」みたいな話ばかりでは無いし、さらに精読なんてすればみんな寝てしまうと思う。

    今でも橋本さんの授業形式が全国の公立学校で通用するとは思わないけど、本書を読み進めていくうちに彼の持つメンタルというか、色々と生徒の為に試行錯誤している様子はすごいと思った

    普通と違うスタイルでかつ自分たちの為に頑張ってる授業って、どこか聞きたくなる魅力があるんだよね

    0
    2024年08月24日

〈銀の匙〉の国語授業 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

〈銀の匙〉の国語授業 のシリーズ、関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波ジュニア新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

橋本武 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す