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Posted by ブクログ 2019年02月27日
プラトンの哲学はなく
プラトンとの哲学のみがあると納富さんは説く。
プラトン自身は対話篇には登場せず、
もっぱらソクラテスとその他の人達によって対話は進む。
プラトンはこういったニュアンスのことをソクラテスのセリフとして伝えている。
「私の言うことを全て鵜呑みにするな」と。
自分の頭で考える...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月19日
プラトンとの哲学 納富信留 岩波新書
対話篇を読む
プラトンもソクラテスも答えを用意して臨むわけでなく
問い掛けによって自問自答を引き出そうとしていることに
強く共感を覚える
答え在りきの質問か一つの確かな答えを求めようとする
数学的な学問と違い
哲学や倫理学あるいは文学や音楽などには対話と
自問...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月12日
プラトンの代表作を幾つか取り上げ、そのものよりもそこに根付くプラトンの意識というものを掘り出して対話するというスタイル。
プラトンは、真の哲学者であったはずのソクラテスの刑死に対して生涯どうして起きたのかという不条理に対する疑問を持っていたと思われる。正義や真実に対して真摯に生きるということの価値を...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月28日
プラトンなら何と言うか、何とこたえるか?と言う観点からプラトンとソクラテスの哲学を論じる。ディアロゴスのプラトンにぴったりのアプローチではないだろうか。
現代の思想や哲学はプラトンの哲学の上に層をなして積み上げられており、プラトンなどを今更引き合いにしても意味がないように思う人もいるかも知れないが、...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月19日
この本はプラトンの哲学ではなく、プラトンとの哲学である。プラトンからの問いかけにどのように答えるか。それを考えることで、その時哲学が始まる(らしい)。スーッと読めるけど、真摯に「善いとは」、「美とは」、「善き生きる」とは、と思考するのはなかなか骨である。対話篇が家の本棚でほこりを被っているので、また...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月02日
「プラトンとの哲学」と題された独特なプラトン哲学の概説書。もとより、内容は『ソフィストとは何か』などでも扱われたテーマと重なるところも多く、専門書といって差し支えない。このようなタイトルになっている理由は、冒頭12頁から16頁にかけて説明されている。すなわち、著者プラトンが不在であり、そのため提示さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月14日
6章宇宙の想像力で頭がこんがらがって挫折してしまった。
著者が読者の方を向かずにプラトンさんと対話しているので、あまりプラトンさんのことをわかっていない読者である私は置いてけぼりをくらって寂しかったのも挫折要因の一つ。自分の考える能力、読解能力の低さに気づけたのでもう少し哲学の世界に慣れてから出...続きを読む
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