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Posted by ブクログ
筆者は書物を「時間が集積した物体」と表現しており、上代日本語から中世初期、それ以降の時代について史料を用いながら辿っている。
印刷技術のない時代だからこそ、その時代のスタイルや個人の癖が透けて見える。本著のとある章にもあるが、おたまじゃくしみたいな字であったり、写し書きで書き間違えたりと、「なんだよこの字、読めねぇよ」とか「あっ間違えた。まぁいいや上から書き直すか」みたいな情景が目に浮かぶ。
また手にしているものが必ずしもオリジナルのものとは保証できず、未来にわたっては表現の良し悪しで書き換えられてしまい、著者が伝えたかった内容のニュアンスが微妙に変わったりしてしまうことは十分あり得そうだ。(そういう意味で、私はできる限り初版のものを読みたい派である。)
本著に記載はないが、ひょっとすると西洋の書物も書写するような時代には同じようなことがあったのかもしれない。
なお、個人的に”考古学”というにはやや大仰と感じてしまうところではある。
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