小説 - 河出書房新社作品一覧

  • 氷室冴子とその時代 増補版
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    80~90年代、少女小説を中心に活躍し、再評価の機運も高まる作家・氷室冴子。少女小説研究の第一人者が丹念な調査と取材から、その全貌に迫る。作家や編集者に追加取材を行い増補刊行! 少女小説の革新、「女性作家」としての活躍と葛藤、新たなジャンルへの挑戦―― 80~90年代、エンタメ小説の最前線で戦い続けた、 いま、最も再評価すべき作家の全貌に迫る。 『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957-2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。 若木未生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補。 未完の傑作『銀の海 金の大地』第二部についての証言も収録!
  • 百人一首
    4.0
    極上の「百人一首」案内 天智天皇から順徳院まで、歌人百人の秀歌を一首ずつ選び編まれ、カルタでもおなじみの歌集「百人一首」。恋に歓び、別れを嘆き、花鳥風月を愛で、人生の無常を憂う……三十一文字に込められた多彩な心と詩情を、詩人・作家の小池昌代が詩訳し、解き明かしていく。軽やかに深く和歌の楽しみへといざなう「百人一首」案内。 解題=渡部泰明
  • ひょうすべの国 植民人喰い条約
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ひょうすべに支配され、暴力と抑圧が加速する世界で、詩歌は生き延びることができるのか……腐敗した現代社会に亀裂を穿つ、笙野頼子の新たなる地平! 【あらすじ】 「NPOひょうげんがすべて(ひょうすべ)」と「知と感性の野党労働者党(知感野郎)」が政権を握った国・にっほん。そこでは人殺しの〈自由〉、弱者を殴る〈平等〉、餓死と痴漢強姦の偏りなき〈博愛〉がまかり通っていた――。 千葉県S倉市に住む埴輪詩歌は、「指導教授」でもある最愛の祖母・豊子をひょうすべに殺される。母が営む花屋は世界企業に潰され、父は「少女遊郭」に入り浸り死んだ。やむなく詩歌は少女遊郭の「ヤリテ」見習いに入るがたちまち馘、そこで出会った夫も、人喰いの餌食に。時は流れ、権力者からの求愛、世界を揺るがす手紙がもたらされたのだが……詩歌の〈生〉とは何であったのか!?地に堕ちた自由と民主主義を問い直す、予言的物語。
  • 漂流記1972 上
    5.0
    1~2巻660円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 連合赤軍事件(1972)―かつて全国の学園を席券した全共闘時代の末期、ある驚くべき事件が起こった。あれから十数年、青春の熱はさめ世紀末と呼ばれる時代に、新たな銃声が響く…。セスジも凍る、オモシロ恐怖のワンダーランド。
  • ヒーロー!
    3.0
    1巻748円 (税込)
    「大仏マン・ショーでいじめをなくせ!!」学校の平和を守るため、大仏のマスクをかぶったヒーロー好き男子とひねくれ演劇部女子が立ち上がる。正義とは何かを問う痛快学園小説。村田沙耶香さん絶賛!
  • 美食と嘘と、ニューヨーク おいしいもののためなら、何でもするわ
    -
    大学院生ティアが出逢ったのは、秘密を抱えた大物料理評論家。世界一美味しい街の高級レストラン業界の裏側を描いた傑作デビュー小説。スピルバーグ監督のドリームワークス映画化決定!
  • ビッグ・サーの南軍将軍
    3.5
    歯なしの若者リー・メロンとその仲間たちがカリフォルニアはビッグ・サーで繰り広げる風変わりで愛すべき日常生活。様々なイメージを呼び起こす彼らの生き方こそ、アメリカの象徴なのか?待望の文庫化!
  • 美徳の不幸
    4.0
    サドの代表的著作、ジュリエットの物語『悪徳の栄え』と対をなす妹ジュスティーヌの物語には三つのバージョンが残存している。本書はその最初の版である「原ジュスティーヌ」とでも称すべき中篇。バスティーユ牢獄中にて書かれ、革命のどさくさに粉れて紛失され、100年ののちに陽の目をみた本書はサドの思索のエッセンスが凝縮された異色作である。

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  • ビューティフルからビューティフルへ
    3.6
    1巻1,540円 (税込)
    絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナは、「ことばぁ」という老婆の家に毎週通っていて――。たたみかけるパンチラインで語られる高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作。
  • ビリジアン
    3.8
    突然空が黄色くなった十一歳の日、爆竹を鳴らし続ける十四歳の日……十歳から十九歳の日々を、自由に時を往き来しながら描く、不思議な魅力に満ちた、芥川賞作家の代表作。有栖川有栖氏、柴田元幸氏絶賛!
  • ビンボーの女王
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    ネットカフェでの立て籠もり事件をきっかけに、「日本一有名な貧困女子」になってしまった麻衣子は幸せを掴めるのか?大人気脚本家・映画監督の著者が切り拓く、渾身の小説デビュー作!
  • ピッツェリア・カミカゼ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自殺者だけが集まる世界でかつての恋人を探すハイムは「意味のない奇跡」に満ちたサマーキャンプにたどり着く。世界40ヶ国以上で翻訳される人気作家の代表作のグラフィックノベル。
  • ぴぷる AIとの結婚による恋愛の哲学的考察
    -
    2036年、AIと結婚できる法律が施行。性交渉機能を持つ美少女AI、憧れの女性、気になるコミュ障女子のはざまで「なぜ人を好きになるのか」という命題に挑む哲学的SFコメディ!
  • 不意撃ち
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「不意撃ち」。それは、運命の悪意か………人生の“予測不可能”な罠。人間存在を揺さぶる、至極の作品集。
  • 復員殺人事件
    3.0
    昭和二十二年、倉田家に異様な復員兵が帰還した。その翌晩、殺人事件が。五年前の轢死事件との関連は?その後の殺人事件は?名匠・高木彬光が書き継いだ、『不連続殺人事件』に匹敵する推理長篇。
  • 復讐プランナー
    3.9
    中学校に入ってまもなく、突然いじめられる日々がはじまった雄哉と章司。怒りと悔しさに立ちすくむ二人の前に、「復讐計画を考えるんだ」と誘う不思議な先輩が現れた―。あさのあつこが贈る、生き抜くための青春小説。その後のプランナーたちの活躍を描いた、書き下ろし続篇「星空の下で」を特別収録。
  • 服従
    3.6
    二〇二二年仏大統領選。極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと、穏健イスラーム政党党首が決選に挑む。しかし各地の投票所でテロが発生。国全体に報道管制が敷かれ、パリ第三大学教員のぼくは、若く美しい恋人と別れてパリを後にする。テロと移民にあえぐ国家を舞台に個人と自由の果てを描き、世界の激動を予言する傑作長篇。
  • 福袋
    3.6
    私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない……8つの短篇を通して直木賞作家が描く、心と人生のブラックボックス。話題の連作小説集。

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  • 不思議の国の男子
    3.0
    年上の彼女を追いかけて、おれは恋の穴に落っこちた……高一の遠藤と高三の彼女のゆがんだSS関係の行方は?恋もギターもSEXも、ぜーんぶ“エアー”な男子の純愛を描く、各紙誌絶賛の青春小説!
  • 双子は驢馬に跨がって
    3.9
    1巻1,540円 (税込)
    「アメトーーク!」読書芸人特集・光浦靖子氏紹介でブレイク! 監禁される親子、救出に向かう双子と驢馬――独自の世界観で注目を集める気鋭が描く、荒唐無稽な冒険譚。
  • ふたりでちょうど200%
    3.3
    1巻1,760円 (税込)
    転生したらまた友達になった件。――バドミントンのダブルス、アイドルと推し、人気俳優とリアリティショーYouTuber……。男らしくなれない男子ふたりの友情は、死んでも終わらない!
  • 浮遊
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    高校生のふうかは、会社経営の男の家で柔らかいソファに座り、男の元恋人を象ったマネキンの下、夜毎ホラーゲームで悪霊たちから逃げ続け――。芥川賞受賞作『破局』を超える衝撃。 モモコグミカンパニー(BiSH)、戦慄! 「恐怖」の概念を覆す衝撃作! 「読んでいる間、身体が透明になったりまた人間に戻ったりする。ゲームと現実、幽霊と人間、その境目の混沌を彷徨いながら、最後には、私は人間でいたいと思った。しかし、なぜか、遠野ワールドでは、幽霊の方が息をしやすそうなのだ。」
  • フリアとシナリオライター
    3.5
    天才シナリオライターによる奇想天外な放送劇と、「僕」と叔母の恋。やがてライターの精神は変調を来し、虚実は混淆する……ノーベル文学賞作家の半自伝的スラップスティック青春コメディ。解説=斉藤壮馬
  • ふる
    3.4
    池井戸花しす、二八歳。職業はAVのモザイクがけ。誰にも嫌われない「癒し」の存在であることに、こっそり全力をそそぐ毎日。だがそんな彼女に訪れる変化とは。日常の奇跡を祝福する「いのち」の物語。
  • 古井戸の骸骨
    -
    1巻1,672円 (税込)
    マンションの改築工事の途中に、空井戸から2体の骸骨が出てきた。1体は空襲時に逃げそびれたものか? ではもう1体は? 戦中、戦後、高度成長期、現在。愛と家族と犯罪のミステリー。
  • 降るがいい
    -
    本番当日に失踪した舞台女優と数年ぶりに再会した脚本家の心に去来したものーー都会の片隅で生きる人々の埋もれた「真実」が明かされるとき、過去の重みが忍び寄る。佐々木譲が贈る珠玉のサスペンス。
  • フルタイムライフ
    3.9
    この春、美大を出てOLになった喜多川春子。なれない仕事に奮闘する春子だが、会社が終わると相変わらず大学の友人とデザインを続けたり、男友達にふられたりの日々。ようやく仕事にもなれた頃、社内にリストラの噂がでて、周囲が変わり始める。一方、昼休みに時々会う正吉が気になり出した春子にも小さな心の変化が訪れて…新入社員の10ヶ月を描く傑作長編。

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  • 憤死
    3.9
    自殺未遂したと噂される女友達の見舞いに行き、思わぬ恋の顛末を聞く表題作や「トイレの懺悔室」など、四つの世にも奇妙な物語。「ほとんど私の理想そのものの「怖い話」なのである。――森見登美彦氏」
  • ブエノスアイレス午前零時
    3.7
    1巻484円 (税込)
    盲目の老嬢と孤独な青年が温泉旅館でタンゴを踊る時、ブエノスアイレスの雪が舞う。希望と抒情とパッションが交錯する希代の名作。第一一九回芥川賞を受賞、あらゆる世代の支持を受けたベストセラー、待望の文庫化。
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上
    3.8
    それは一枚の写真から時空を超えて、はじまった――物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描いた驚異のデビュー作。
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上下合本版
    -
    それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真から時空を超えてはじまった―物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、現代アメリカ文学における最重要作家、パワーズの驚異のデビュー作。 ※本電子書籍は、「舞踏会へ向かう三人の農夫 上・下」の合本版です。
  • ブラインドから君の歌が聴こえる
    -
    大人気ヒップホップグループHOME MADE 家族のKUROが放つ小説第二弾!光を失ったミュージシャンが、その超人的な耳を活かして再起をかける感動の物語。
  • ブラザー・サン シスター・ムーン
    3.5
    1巻517円 (税込)
    本と映画と音楽……それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。「大学」という特別な空間を初めて著者が描いた、青春小説決定版!単行本未収録・本篇のスピンオフ「糾える縄のごとく」&特別対談収録。
  • ブラザーズ・ブラジャー
    4.2
    1巻1,672円 (税込)
    義理の弟・晴彦がブラジャーを着けているところに遭遇した、高校生のちぐさ。「おしゃれでやってるんだよ!」と言う晴彦に、ちぐさは……?
  • ブラッド・ロンダリング 警視庁捜査一課 殺人犯捜査二係
    3.0
    ブラッド・ロンダリング──過去を消し去り、自らの出自を新しくつくりかえる血の洗浄。警視庁捜査1課へと転属となった真弓倫太郎。だが彼には知られてはいけない秘密があった……
  • ブルーハワイ
    3.4
    1巻1,705円 (税込)
    みんながみんな、それぞれのことに夢中だ。――「あたりまえ」なんて知らない、孤独だけが「世界」を撃ち抜く!芥川賞作家が贈る、最高の短篇集!
  • ブルーヘブンを君に
    3.0
    ハング・グライダー乗りの蒼太に出会った高校生の冬子はある日、彼がバイト代を貯めて買った自分だけの機体での初フライトに招待される。そして10年後――年月を超え淡い想いが交錯する大人の青春小説。
  • 文藝 2023年秋季号
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 町屋良平「生きる演技」(550枚)一挙掲載/創作:安堂ホセ、日比野コレコ、山下紘加/特集:WE LOVE 藤本和子!/創刊90周年連続企画3:村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子 ◎創作 【舞台(、、)は、戦争―。長編580枚一挙掲載】 町屋良平「生きる演技」 【文藝賞受賞第一作】 安堂ホセ「迷彩色の男」 【文藝賞受賞第一作】 日比野コレコ「モモ100% 」 山下紘加「煩悩」 ◎特集・WE LOVE 藤本和子 【座談会】 岸本佐知子×くぼたのぞみ×斎藤真理子×八巻美恵 「片隅の声に耳を澄ませる 藤本和子と、同時代の女たちの闘い」 【エッセイ】 柴田元幸「お寿司を食べる人 」 井戸川射子「塩は喉を、叫びが喉を」 * 【短篇】 尾崎世界観「電気の水」 滝口悠生「恐竜」 * ◎創刊90周年連続企画3 【鼎談】 村田沙耶香×柴崎友香×西加奈子「どの年齢や時間にも、初めて見える景色がある」 ◎連載 絲山秋子「細長い場所」 【第2回】気配と残像 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る 」【第3回】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第4回】 朝吹真理子「ゆめ」 【第5回】 島本理生+岩崎渉 「トランス」【第7回】 柳美里 「JR常磐線夜ノ森駅 」【第5回】 町田康「ギケイキ」【第41回】 【季評】 たったひとり、私だけの部屋で 「閉ざされた壁の中」2023年4月~6月 水上文 文芸的事象クロニクル 2023年3月〜2023年5月 山本貴光 ◎書評 金原ひとみ『腹を空かせた勇者ども』【評】山崎ナオコーラ 桜庭一樹『彼女が言わなかったすべてのこと』【評】竹田ダニエル 王谷晶『君の六月は凍る』【評】児玉雨子 朝比奈秋『あなたの燃える左手で』【評】皆川博子 若竹千佐子『かっかどるどるどぅ』【評】八木詠美 カレン・ラッセル 松田青子 訳『オレンジ色の世界』【評】谷崎由依 市川沙央『ハンチバック』【評】伊藤亜紗 第61回文藝賞応募規定
  • 文藝 2023年冬季号
    -
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第60回文藝賞+短編部門受賞作発表/創刊90周年連続企画4:対談 山田詠美×宇佐見りん 【創刊90周年+第60回文藝賞発表記念企画】 ◎特別対談 山田詠美×宇佐見りん「人間のややこしい部分をこそ、言葉に」 「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞した山田詠美と、「かか」で第56回文藝賞を受賞した宇佐見りん。満を持しての豪華初対談! ◎特別再録 元「文藝」編集長 坂本一亀「「文藝」復刊まで  一九六〇年九月〜一九六一年十二月日記」 【文藝賞発表】 ◎受賞作 小泉綾子「無敵の犬の夜」 ◎優秀作 佐佐木陸 「解答者は走ってください」 図野象「おわりのそこみえ」 ◎受賞の言葉 小泉綾子/佐佐木陸/図野象 ◎選評 角田光代/島本理生/穂村弘/町田康 ◎受賞記念対談  町田康×小泉綾子「無鉄砲さこそが愛おしい」 ◎受賞記念インタビュー 佐佐木陸「フィクションの枠を飛び越えるスピードと怒り」 図野象「誰も知らない瞬間を書く」 【短篇部門】 ◎受賞作 西野冬器「子宮の夢」 ◎優秀作 才谷景「海を吸う」 ◎受賞の言葉 西野冬器/才谷景 ◎選評 柴崎友香/松田青子 ◎受賞記念インタビュー 西野冬器「現実を解体し幻想で遊ぶ」 才谷景 「生身のまま死と生を行き来する」 ◎選考経過 ◎第61回文藝賞応募規定 【第60回文藝賞発表記念企画 特集 短篇を書く技術】 ◎対談 小山田浩子×津村記久子「書く衝動をためらわない」 ◎エッセイ 書くための3作 柴崎友香「書くことで存在する」 松田青子「読めば読むほどいい」 青山七恵「治らないうちに」 山崎ナオコーラ「なにが短篇小説だ」 町屋良平「短編小説はなにより自由だが、小説家はその自由こそが怖ろしい」 大前粟生「橋と摩天楼と発火」 ◎論考 倉本さおり「要約できない物語たち――短篇小説の現況をめぐって」 【創作】 姫野カオルコ「はい、子供は純真で無邪気です」 【新連載】 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図II」 19世紀ロシア。若手詩人は中世バルトが舞台の小説を発表するが――ハンザの物語、新章開幕。 【短篇】 池澤夏樹「カフェ・エンゲルベッケンでハムザ・フェラダーが語ったこと」 滝口悠生「ロッテの高沢」 金子薫「独白する愛の犠牲獣」 【連載】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー 」【第5回】 絲山秋子「細長い場所」【第3回】第三の庭 千早茜「虎」【後篇】 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」【第4回】 島本理生+岩崎渉「トランス」【第8回】 町田康「ギケイキ」【第42回】 山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年6月~8月」 この装幀がすごい!【第11回】 ゲスト 首藤凜/川名潤・佐藤亜沙美 【季評】  水上文「たったひとり、私だけの部屋で 物語とその役割 2023年7月~8月」 【書評】 佐藤究『幽玄F』【評】マライ・メントライン 中村文則『列』【評】大島育宙 安堂ホセ『迷彩色の男』【評】MOMENT JOON ミシェル・ウエルベック 野崎歓・齋藤可津子・木内尭訳『滅ぼす』【評】樋口恭介 日比野コレコ『モモ100%』【評】向坂くじら 山下紘加『煩悩』【評】平岡直子 児玉雨子『##NAME##』【評】小川紗良
  • 文藝 2024年夏季号
    -
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 特集1「世界はマッチングで廻っている」桜庭一樹×斜線堂有紀、木下龍也×俵万智・対談:安堂ホセ×鳥飼茜/特集2 ガザの言葉(仮)/創作:山下澄人、向坂くじら、早助よう子、小川哲 ◎創作 向坂くじら「いなくなくならなくならないで」 高校時代に死んだはずの親友・朝日。時子はずっと会いたかった彼女からの電話に驚喜 するが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。才あふれる詩人、注目の初小説! 山下澄人「わたしハ強ク・歌ウ」 ママが書いたノート。パパが残した数冊の本。ママのパパが書いた紙の切れ端。それらをつか ってわたしはこれを書いた。野蛮にして異次元の〝自由〟へ――山下澄人の新たな地平。 早助よう子「天一坊婚々譚」 「ひとつ花嫁のエキスパートになってやりましょう」。山育ちの十四歳の私は、先生も生徒も おかしな人ばかりの都会の花嫁学校で、クラスメイトに思いを寄せてしまい――。 * 【緊急企画 ガザへの言葉 #CeasefireNOW】 ◎特別掲載 アダニーヤ・シブリー 田浪亜央江 訳「かつて怪物はとても親切だった」 ◎エッセイ 村田沙耶香「いかり」 町屋良平「私の虐殺」 滝口悠生「隔たりと連絡」 小山田浩子「私のプラカード」 大田ステファニー歓人「生きるために」 【特集1 世界はマッチングで回っている】 ◎対談 鳥飼茜×安堂ホセ「さらす、隠す、しれっと消える」 ◎共作 桜庭一樹×斜線堂有紀「かわいそうに、魂が小さいね/その春に用がある」 俵万智×木下龍也「キングと天使」 ◎創作 遠野遥「AU」 山下紘加「わたしは、」 紗倉まな「やっぱりなしでもいいですか」 樋口恭介「あなたがYouなら私はI、そうでないなら何もない」 ◎エッセイ 冬野梅子「自虐サ終のお知らせ」 水上文「想定されもしないマッチング、あるいはクィアな未来について」 ◎論考 瀬戸夏子「超資本主義社会における恋愛至上主義について」 ◎特別企画 花田菜々子+福尾匠+葉山莉子+あわいゆき「回り続ける世界のためのマッチングブックガイド」 * 【特集2 さよなら渋谷区千駄ヶ谷2-32-2】 ◎エッセイ 山田詠美「トウキョウに上京して」 長野まゆみ「ある晴れた日」 中原昌也「カレー、カンヅメ、本と映画の記憶は忘却の彼方に」 武田砂鉄「ベストタイミング」 ◎企画 2月14日、移転を聞きつけて、千駄ヶ谷散歩へ 星野智幸「幽霊はどこにいる?」 青山七恵「格子の向こう側」 宇佐見りん「あの日のABC」 柴崎友香「東京の真ん中の、なんでもない、名づけようのない場所」 * 【モノコン2023文藝×monogatary.com】 ◎選考経過 ◎有手窓 大賞受賞作「白山通り炎上の件」受賞の言葉 ◎選評 金原ひとみ「巣鴨のOGになりたすぎる件について」 * 【特別寄稿】 佐藤究「F-104との邂逅『幽玄F』もう一つのエピローグ」 * 【短篇】 小川哲「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」 * 【連載】 島本理生+岩崎渉 「トランス」 【最終回】 絲山秋子「細長い場所」【第5回】夜明けの斜面 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第3回】 町田康「ギケイキ」【第44回】 この装幀がすごい!【第13回】ゲスト 布施琳太郎/川名潤・佐藤亜沙美 山本貴光「文芸的事象クロニクル」2023年12月~2024年2月 【季評】 文芸季評 水上文「たったひとり、私だけの部屋で つながりと文学」2023年12月~2024年2月 * 【書評】 高橋源一郎『DJヒロヒト』【評】町屋良平 町屋良平『生きる演技』【評】鳥羽和久 九段理江『しをかくうま』【評】山口未花子 いとうせいこう『東北モノローグ』【評】瀬尾夏美 千木良悠子『はじめての橋本治論』【評】中村香住 ボリス・グロイス編 乗松亨平監訳 上田洋子/平松潤奈/小俣智史訳『ロシア宇宙主義』【評】木澤佐登志 * 文藝チャレンジ 読者投稿企画、はじめます。 第62回文藝賞応募規定 著者一覧
  • 文藝 2024年春季号
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 創作:長井短「存在よ!」王谷晶「蜜のながれ」/特集:バルクアップ! プロテイン文学/短篇:羽田圭介、滝口悠生 ◎創作 長井短「存在よ!」 無名モデルのキヌは、ホラー映画の撮影で幽霊役のスタンドインをやることに。スタッフたちには「見えない存在」として雑に扱われる中、女の幽霊が見えるようになり……。人間と幽霊が存在を懸けて革命を起こす―抑圧を希望へ繫ぐシスターフッド小説! 王谷晶「蜜のながれ」 「強い男の話が、読んでみたいんです」―スランプに陥った芥川賞作家の堂島は、編集者の蓮来に、時代に逆行する「男」の物語を書くよう熱心に口説かれるが……。スキンシップなき社会で孤独を抱えた人間の魂の闇を暴き出す、衝撃の問題作! 【バルクアップ! プロテイン文学】 ◎対談 伊藤亜紗×羽田圭介「ブレる心、裏切る筋肉」 ◎創作 円城塔「植物性ジャーキー事件」 児玉雨子「跳べないならせめて立て」 石田夏穂「ヘルスモニター」 李龍徳「反男性」 ◎特別企画 平松洋子「身体と言葉を考える ブックガイド」 ◎エッセイ 11月9日、体の声を聴くために、「瞑想」へ 大前粟生「〝思考〟〝思考〟」 永井玲衣「ほんとうにすしうまなんですよ」 町屋良平「殺意の名は私」 藤原麻里菜「仕事を休んだ日の暖かい太陽」 八木詠美「ずっと上の空で過ごしている」 【特別掲載】 いとうせいこう「東北モノローグ 福島 a folklorist」 【短篇】 羽田圭介「バックミラー」 滝口悠生「音楽」 【連載最終回】 山内マリコ「マリリン・トールド・ミー」 古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」 【連載】 皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第2回】 絲山秋子「細長い場所 木に咲く花」【第4回】 町田康「ギケイキ」【第43回】 山本貴光「文芸的事象クロニクル 2023年9月〜11月」 この装幀がすごい!【第12回】 ゲスト 届木ウカ/川名潤・佐藤亜沙美 【季評】 水上文「たったひとり、私だけの部屋で 言葉と身体 2023年9月~11月」 【書評】 柴崎友香『続きと始まり』【評】金川晋吾 綿矢りさ『パッキパキ北京』【評】斜線堂有紀 古川日出男『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』【評】酒井順子 大前粟生『チワワ・シンドローム』【評】鈴木晴香 絲山秋子『神と黒蟹県』【評】川内有緒 石川義正『存在論的中絶』【評】髙山花子 第61回文藝賞応募規定
  • 文藝モンスター
    3.7
    増田文学賞の打ち上げとして、年に一度地方の旅館に集まる人気作家たち。ところがそこで、作家の卵の惨殺遺体が見つかった。失踪者が続くなかで超ビビリなホラー作家・雨漏たちは真相に迫れるのか!?
  • 文豪たちの妙な話 ミステリーアンソロジー
    3.0
    1巻979円 (税込)
    夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介など日本文学史に名を残す10人の文豪が書いた「妙な話」を集めたアンソロジー。犯罪心理など「人間の心の不思議」にフォーカスした異色のミステリー10篇。
  • プラットフォーム
    3.8
    「なぜ人生に熱くなれないのだろう?」――圧倒的な虚無を抱えた「僕」は父の死をきっかけに参加したツアー旅行でヴァレリーに出会う。高度資本主義下の愛と絶望をスキャンダラスに描く名作。
  • プリンストン大学で文学/政治を語る バルガス=リョサ特別講義
    -
    キューバ革命、ペルー大統領選、ドミニカの独裁政治、シャルリ・エブドのテロなど、ノーベル賞作家が自らの足跡も交えて政治・暴力と文学の密接な関係を語り尽くす、刺激に満ちた講義録。
  • 平家物語 1
    4.0
    1~4巻880円 (税込)
    混迷を深める政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。栄華を極める平清盛を中心に展開する諸行無常のエンターテインメント巨篇を、圧倒的な語りで完全新訳。文庫オリジナル「後白河抄」収録。
  • 平家物語
    4.4
    歴史は輪廻する――混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ。日本が歴史的転換を果たす動乱の十年間を描いた、空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。 解題=佐伯真一 解説=池澤夏樹 月報=高畑勲・安田登
  • 平家物語 犬王の巻
    4.0
    室町時代、京で世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王。盲目の琵琶法師・友魚(ともな)と育まれた少年たちの友情は、新時代に最高のエンタメを作り出す! 「犬王」として湯浅政明監督により映画化。
  • 平家物語 特製試し読み版 日本文学全集第9巻
    無料あり
    4.0
    現代語訳の決定版がついに登場。混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ――国が変わる、歴史が変わる。日本が歴史的転換を果たした動乱の10年間を描いた、文学史上空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。誰もが知ってる「平家物語」の名場面ばかりを抜粋した、電子書籍のみの豪華試し読み版!

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  • 平成マシンガンズ
    -
    1巻594円 (税込)
    逃げた母親、横暴な父親と愛人、そして戦場のような中学校……逃げ場のないあたしの夢には、死神が降臨する。そいつに「撃ってみろ」とマシンガンを渡されて!?史上最年少十五歳の文藝賞受賞作。
  • ヘタな人生論より藤沢周平
    4.0
    時代を描き、人間の本質にせまる藤沢小説。家族のあり方や運命の考え方、男女関係、信条の貫き方……誰もが避けて通れない問題を、どう描いているか。“人生の重大な秘密”を解読する!
  • ヘタな人生論より万葉集
    -
    1巻726円 (税込)
    宮仕えのつらさ、酒飲みへの共感、老年期の恋への戸惑い、伴侶を失った悲哀……。今と変わらぬ心の有り様が素直に詠みこまれた『万葉集』から、生きるヒントを読みとる。
  • ヘタな人生論より良寛の生きかた
    3.3
    幕末の時代を、ホームレスにも似たボランティア僧として生きた良寛。人をうらむな、うらやむな。追い求めるな、こだわるな……。師の遺した詩歌や手紙を現代文で紹介し、心穏やかに生きるヒントを授ける。
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。
    3.2
    絶対にあの人がほしい。何をしても、何が起きても――。今もっとも注目される女性作家・窪美澄、千早茜、彩瀬まる、花房観音、宮木あや子の五人が「略奪愛」をテーマに紡いだ、書き下ろし恋愛小説集。
  • 偏愛的作家論
    3.0
    小説本来の楽しみとは、スタイルを味わうことにあるとする著者が、石川淳、三島由紀夫、久生十蘭等、二十四人の日本作家へ捧げたオマージュ。乱歩の「玩具とユートピア嗜好」を探るかと思えば、『黒死館殺人事件』への傾倒ぶりを語り、南方熊楠こそ「悦ばしき知恵」の体現者であると自在に筆をすすめていく、本の快楽主義者のための書。

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  • 変てこ小説 ソクラてすのすけ
    -
    1巻1,650円 (税込)
    毎日小学生新聞人気連載書籍化!ユーフォ―ざぶとん飛び交うアゲハ町の小学5年生キン・コン・カン。ある時、そのざぶとんを巡る国家的陰謀に巻き込まれて!?恋、友情とちょっぴり哲学 ユーフォーさぶとんが飛びかう町、アゲハ町。 小学校五年生のなかよし三人組キン・コン・カンは、 クラスメート比呂ソフィアさんの〈最近だれかに見られている感じがする…….〉という 悩み相談にのっていた。 するといつのまにやら、その空飛ぶさぶとんをめぐる国家的陰謀に巻きこまれて!? ダジャレ満載! イラストも満載!  そしてちょっぴり考えさせられる、おもしろ変てこ小説!
  • 紅殻駱駝の秘密
    3.0
    話は「シドッチの石」に始まる―それは何処に?警部は小岩井、探偵は尾形修平。からむのは紅殻駱駝!シャーロック・ホームズまで登場。舞台は東京、その近郊…。『黒死館殺人事件』の先駆をなす。著者短篇佳作に較べ「毫も敗けをとらぬ、自信が、私にはある」。洒脱にして通俗痛快。

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  • べにはこべ
    3.7
    一七九二年九月、フランス革命下のパリ・血に飢えた民衆によって、日夜ギロチン送りとなる貴族たちを救うべく、彼方イギリスから謎の秘密結社“べにはこべ”がやって来た。騒動の中、絶世の美女マーガリートは、夫パーシイ卿の正体を怪しむようになり…。冒険とミステリーと愛憎劇が織りなす、古典ロマンの傑作。若き日にこの作品に心酔した村岡花子の名訳で贈る。
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく
    3.8
    音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」。宮部みゆき氏絶賛の衝撃的歴史ノンフィクション、待望の文庫化! 現代に語り継がれるベートーヴェン像は、秘書により捏造されていた!? 「会話帳改竄事件」の真相に迫る、衝撃的な歴史ノンフィクション。「会話帳」とは、聴力を失ったベートーヴェンが周囲の人とコミュニケーションを取るために用いた筆談用ノートのこと。 100年以上にもわたり多くの人々を騙し続けた「犯人」の名は、アントン・フェリックス・シンドラー。音楽家でもあり、誰よりもベートーヴェンの近くで忠誠を誓い、尽くした人物である。なぜ、何のために彼は改竄に手を染めたのか? 音楽史上最大のスキャンダルの「犯人」・シンドラーの目を通して、19世紀の音楽業界を辿る。音楽ファンもミステリーファンも絶賛した名作がついに文庫化! ◎解説=栗原康
  • 北京の秋
    3.0
    パリを離れ、広大な砂漠の地エグゾポタミーに引き寄せられ、鉄道を敷設する男女たち。自在な想像力と奔放な表現力を炸裂させた世界文学史上に輝くスラップスティックコメディの傑作。
  • ペーパー・リリイ
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    野中杏、17歳、詐欺師のこども。38歳被害者キヨエと、幻の百合を探す旅に出る。『ブラザーズ・ブラジャー』の新鋭が贈る新世代ロードノベル! 愛、罪、恩から、私たちは自由になる。 『ブラザーズ・ブラジャー』で最注目の新鋭が贈る 爆走青春ロードノベル! 野中杏、17歳、結婚詐欺師の叔父に育てられている高校2年生。 夏休みの朝、叔父に300万円をだまし取られた女性キヨエが家にやって来た。 キヨエに返してやりたい、人生を変える何かをしてあげたい。 だってあたしは「詐欺師のこども」だから。 家から500万円を持ち出し、杏はキヨエと一週間限定の旅に出る。 目指すは幻の百合! 氷室冴子青春文学賞大賞受賞作家、待望の新作長篇! 愛・罪・恩から私たちは自由になる。 装画:ばったん
  • 星に帰れよ
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    16歳の誕生日、深夜の公園で真柴翔は"モルヒネ"というあだ名のクラスの女子に会い――。高校生達の傲慢で高潔な言葉が彼らの生きる速度で飛び交い、突き刺さる。第57回文藝賞優秀作。
  • 星の時
    4.1
    地方からリオのスラム街にやってきた、コーラとホットドッグが好きなタイピストは、自分が不幸であることを知らなかった――。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による、ある女への大いなる祈りの物語。
  • 星降る夜のクリスマス
    -
    1巻1,068円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クリスマス・カードとショート・ストーリーでできた、不思議の国の贈り物。
  • 北帰行
    -
    1巻1,760円 (税込)
    暗闇から抜け出ようとするその列車のように、私もまた暗い二十歳から抜け出ようとしていた。北海道の炭鉱町から東京に集団就職した私。だが工場の同僚との諍いで、職を失ってしまう。やがて私は石川啄木の足跡をたどり、ふるさとへ向かう―1976年度文藝賞受賞の文学史に輝く伝説的名作。
  • 歩道橋の魔術師
    4.4
    1979年、台北。中華商場の魔術師に魅せられた子どもたち。現実と幻想、過去と未来が溶けあう、どこか懐かしい極上の物語。現代台湾を代表する作家の連作短篇。単行本未収録短篇を併録。
  • 堀辰雄/福永武彦/中村真一郎
    4.3
    西欧文学を学び、日本の古典に赴いた知の作家たち。豊かな言葉をもって、巧みな手法と仕掛けで物語を紡ぐ。堀辰雄「かげろうの日記」、福永武彦「深淵」、中村真一郎「雲のゆき来」他。 [ぼくが選んだ訳] フランス文学を学んだ者がその富を創作に応用する。しかし彼らはフランス文学を学んだのではなく文学の普遍を学んだのだ。だから日本の古典を自在に用い、現代の日本を舞台にした巧緻な中篇を作り、また江戸期と今の京都を行き来する国際的な雰囲気の名作を書くことができた。――池澤夏樹 解説=池澤夏樹 年譜=鈴木和子 月報=堀江敏幸、島本理生
  • 滅ぼす 上
    3.5
    謎の国際テロが多発するなか、2027年フランス大統領選が行われ、経済大臣ブリュノと秘書官ポールはテレビタレントを擁立する。社会の分断と個人の幸福。フランス発の大ベストセラー。
  • 滅ぼす 上下合本版
    -
    謎の国際テロが多発するなか、2027年フランス大統領選が行われ、経済大臣ブリュノと秘書官ポールはテレビタレントを擁立する。社会の分断と家族の再生。絶望的な世界で生きる個人の自由の果てを描く作家による現代の愛の物語。フランス発の大ベストセラー。 ※本電子書籍は、「滅ぼす 上・下」の合本版です
  • ホームドラマ≪完全版≫
    3.4
    「本作品の、極々平凡な人物の、極々平凡な日常生活は、私のいままでのアンダーグラウンド作品の何倍もの恐怖をあなたに与えることだろう」(著者談)

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  • 団欒(だんらん) ~ホームドラマ1
    -
    1~4巻165円 (税込)
    呑気な義父、微笑むだけの義母、身勝手な妻、生意気な義弟、なんだか苦手な義妹・・・家には気を遣わなければならない人間が大勢いる。いつも面倒なことはすべて僕に回ってくるが、ぐっとこらえ、予定調和の家族団欒を壊さぬよう過ごす日々だったが・・・。

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  • 暴力
    5.0
    1巻1,815円 (税込)
    地上179メートルの高層マンションから投げられたペットボトル――それは来たるべき内戦の徴なのか!?迷走する社会に対峙する作家が現代の不安と怒りを抉りだす、不穏にして衝撃の作品集!
  • 僕って何
    3.8
    田舎から上京し、学園紛争真っ只中の大学に入学した僕。何も知らない母親っ子の僕が、いつの間にかセクトの争いや内ゲバに巻き込まれ、年上のレイ子と暮らすことになる……。芥川賞受賞の永遠の青春小説。
  • ぼくとネモ号と彼女たち
    3.1
    中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだい-高校の同級生だった春香、バーで偶然隣合わせていたトモコ、ヒッチハイク中の年上女…助手席にやってくる奇妙な彼女たちとのちぐはぐな旅はどこまで続く?直木賞作家による青春ロード・ノベル。
  • 僕は穴の空いた服を着て。
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    幼い頃亡くなった父への思いに囚われ続ける幸也は、恋人と新しい「家族」を作ることに怯え、混乱していた。その父への暗い思いに重なるような姉の死の謎を追ううちに、辿り着いた真相は……。
  • ぼくはきっとやさしい
    3.5
    1巻1,540円 (税込)
    男メンヘラ、恋路をゆく!無気力系男子・岳文が恋に落ちるのはいつも一瞬、そして全力――第160回芥川賞受賞作家がおくる、ピュアで無謀な恋愛小説!
  • ぼくはきみのおにいさん
    3.8
    ひとりっこのアユコの前にとつぜん現れた、おにいさんは誰?小学生2人のピュアな恋の物語。ほんとうのおうちをさがす小さなぼうけん。
  • ぼくは本当にいるのさ
    4.0
    1巻1,595円 (税込)
    自身の過去やセクシャリティと向き合ってきた少年アヤが、なにもかも捨て、骨董品屋で働いていた日々を私小説として描く。「ぼく」が、ものや人を通じて「生」を組み立てていくものがたり。
  • 僕はロボットごしの君に恋をする
    3.8
    近未来、主人公は警備ロボットを遠隔で操作し、想いを寄せる彼女を守ろうとするのだが――本当のラストを描いたスピンオフ初収録!ミリオンセラー作家が放つ感動の最高傑作!
  • 坊っちゃんのそれから
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    大暴れして教師を辞め、東京に帰った坊っちゃん。それから坊っちゃんは街鉄の運転手に、山嵐は幸徳秋水に出会い大逆事件に巻き込まれ…。激動の明治を駆け抜ける話題の続「坊っちゃん」!
  • ボディ・レンタル
    2.8
    女子大生マヤはリクエストに応じて身体をレンタルし、契約を結べば顧客まかせのモノになりきる。あらゆる妄想を呑み込む空っぽの容器になることを夢見る、彼女の禁断のファイルとは? 文藝賞優秀作となった話題作!

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  • ボルヘス怪奇譚集
    3.8
    「物語の精髄は本書の小品のうちにある」(ボルヘス)。古代ローマ、インド、中国の故事、千夜一夜物語、カフカ、ポオなど古今東西の書物から選びぬかれた九十二の短くて途方もない話。
  • 煩悩
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    友達でも恋人でもないけれど、私たちはほとんど一つだった。それなのに、どうして――? 過剰に重ねる描写が圧倒的熱量をもって人間の愚かさをあぶり出す、破壊的青春小説。
  • ポリフォニック・イリュージョン 飛浩隆初期作品集
    3.3
    1巻858円 (税込)
    日本SF大賞史上初となる二度の大賞受賞に輝いた、現代日本SF最高峰作家のデビュー作をはじめ、貴重な初期短編6作。文庫オリジナルのボーナストラックとして超短編を収録。
  • ポルシェ太郎
    3.5
    1巻1,540円 (税込)
    35歳。起業した太郎は年収同等のポルシェを購入。だが自慢の愛車で得体の知れないものを運ばされるはめに。向かうのは欲望か、死か?堀江貴文氏も推薦する、芥川賞作家の超話題作。
  • マイ・フーリッシュ・ハート
    3.3
    広告代理店で働く25歳の井川優子は、パワハラ&激務のせいで仕事中に倒れてしまう。精神科を受診するも、患者の話を全く聞かず自分の話ばかりする超変わり者の医師・小畑にあたってしまい踏んだり蹴ったり。しかし、治療のために仕方なく訪れた野球場で優子は、日本人初のメジャー・リーガー、マッシー村上をめぐる摩訶不思議な物語と出会って……爽快な感動作!巻末インタビュー=村上雅則
  • 枕女王
    3.6
    1巻1,540円 (税込)
    地下アイドルからトップ女優へ。自らの“全て”を武器に芸能界をのし上がる少女・未瑠と壮絶な過去を背負うギャル・樹里亜。今、二人の運命は交差する……芸能業界騒然!著者最大の問題作。
  • 枕女優
    3.2
    高校三年生の夏、一人の少女が手にした夢の芸能界への切符。しかし、そこには想像を絶する現実が待ち受けていた。芸能プロ社長でもある著者が描く、芸能界騒然のベストセラー!
  • 枕草子/方丈記/徒然草
    4.3
    「春はあけぼの……」一条天皇の中宮定子に仕えた宮中での生活を英知とユーモアの筆致で綴った平安の清少納言「枕草子」。「ゆく河の流れは絶えずして……」波瀾に満ちた人生を送り、鎌倉前期の大火や地震などの自然災害や人災に見舞われた体験を綴った最初の災害文学・鴨長明「方丈記」。「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて……」鎌倉末期の無常観に基づいた随想や人生訓を鋭い洞察で記した兼好「徒然草」。現代の名手による新訳・全訳で収録。 解説=池澤夏樹 解題=枕草子…藤本宗利 方丈記・徒然草…浅見和彦 ◎月報=上野千鶴子・武田砂鉄
  • Mother
    -
    1巻2,475円 (税込)
    真冬の室蘭で母に虐待され捨てられた少女と彼女を守るため誘拐した担任教師の逃避行の行方は。カンヌ映画祭脚本賞の著者による伝説のドラマシナリオ完全収録。あとがき&著者と製作陣による座談会も収録。
  • 魔女の息子
    3.8
    1巻880円 (税込)
    ゲイのフリーライター和紀の日常を彩るのは、凄まじくも愛すべきオンナたち。老いらくの恋に燃える母親に接するうち、彼の中で何かがうずき始める……。これはスキャンダルか? プロテストか? 衝撃の内容に業界騒然!

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  • まず牛を球とします。
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    牛は食べたいが、動物は殺したくない。そんな人類の夢が実現した未来を描いた表題作ほか、大正電気女学生、石油玉、現代の箱男などが大活躍! 非人類にもおすすめの奇想天外な作品集。
  • また会う日まで
    3.8
    高校の修学旅行の夜。鳴海くんとの間に感じた、恋とは違う、何か特別な感情……七年後、会社員になった有麻は、それを確かめるべく、東京に行くついでに、彼に会ってみようと思い立つ。はたして鳴海くんは、同じあの時間、何を感じていたのか?せつない一週間の東京観光を描くロングセラー!

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  • 町の形見
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ついに柳美里が演劇の世界へ戻ってきた!20年の時を超え「青春五月党」が再始動。表題作&新作戯曲「町の形見」に加え、福島を舞台にした「静物画2011」「窓の外の結婚式」を収録。
  • まっすぐ進め
    3.5
    僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。ふたつの時計に隠された、重大な秘密。恋人たちを襲う衝撃の真実とは?日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす、異色の恋愛ミステリー。東川篤哉によるショートショート「鵜飼と朱美のまっすぐ進まない解説」収録 。
  • まっとうな人生
    3.9
    1巻1,892円 (税込)
    ひょんな場合で偶然再会することになった「花ちゃん」と「なごやん」。あの『逃亡くそたわけ』から数十年後、富山県を舞台に、家族を持ったふたりの新たな冒険の幕を開ける。
  • マッド・ドッグ
    5.0
    1巻1,320円 (税込)
    自らの父親をモデルに無期懲役囚が放つ衝撃の小説デビュー作!菊山尚泰は1924年、韓国の貧しい農家に生まれ、18歳の時に日本に来た。その腕力だけで頂点に立った一人の男の一生。
  • 松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙
    4.0
    東北・北陸の各地を旅し、数々の名句や研ぎ澄まされた散文による夢幻的紀行「おくのほそ道」(新訳・松浦寿輝)をはじめ、「閑(しづか)さや岩にしみ入(いる)蝉(せみ)の声」(芭蕉)、「夏河を越すうれしさよ手に草履(ざうり)」(蕪村)、「白魚(しらうを)のどつと生(うま)るゝおぼろ哉(かな)」(一茶)といった名句の数々と、連句「鳶(とび)の羽のの巻」、長詩「春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)」など、江戸期俳諧三人の巨星の名句・連句を精選し、新たに評釈を付す。俳諧の文学的・詩的魅力を味わい尽くす最良の入門書。他に、鼎談形式で歌仙を愉しむ『とくとく歌仙』より「加賀暖簾の巻」なども収録。 解説=池澤夏樹 月報=:藤野可織・堀本裕樹
  • 窓の灯
    3.4
    姉さんが私を拾ってくれたのは、二月の、わりと暖かい日だった─大学を辞め、憧れのミカド姉さんの喫茶店に住み込みで働くまりも。いつしか向かいのアパートの窓を覗く事が日課となった彼女が見つけた「窓の向こう側」の世界とは?芥川賞作家のデビュー作/第四二回文藝賞受賞作。書き下ろし短篇を併録。
  • 麻薬書簡 再現版
    3.3
    ビートニク文学の代表的存在である二人による書簡集。ヤーヘと呼ばれる究極のドラッグを求めて南米へ二度にわたって旅だったバロウズと、やはり南米を旅したギンズバーグの手紙からなる。どこまでが実際の手紙で、どこからが後の創作なのか。オリジナルの手紙原稿にさかのぼって校訂し、追加材料をまとめた最新の増補改訂版。

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