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Posted by ブクログ 2017年12月07日
驢馬に跨ってメタ的なファンタジーの世界を旅する双子の姿に、『はてしない物語』の冒険者アトレーユとその愛馬アルタクスを彷彿した。異なるのは「少年と馬」でなく「双子と驢馬」であるということ、それから『はてしない物語』は「読み出す物語」であるのに対して、これは「書き出す物語」であるということだろう。
こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月18日
記憶を失い監禁され続ける父子と、彼らを救出すべく旅を続ける双子と驢馬。双方の視点から語られる不思議な物語。
父子の名が「君子危うきに近寄らず」と「君子」という冒頭からして意表を突かれる。なぜどこに監禁されているのか、自分たちの本名も、さらには本当に親子なのかもわからない。ただ、何の根拠もないのだが...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年01月02日
不思議な世界だな。「君子」「君子危うきに近寄らず」という名前の監禁されている親子を驢馬に乗った双子が助け出そうと旅に出る…というお話。昔話を読んでいるような小さな世界を感じるとともに、驢馬、ラクダが日本の苗字っぽい名前でそのほかの人はイニシャル(例えばSとかW)で、ますます独特の世界。大きな山もなく...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月22日
彼の想像力が好きだ。
驢馬は驢馬のことを言っているのか、飼育されているのは誰なのか、その寓意性とでも呼ぶべきものが、好きだ。
この物語は、小説を書くことについて語っているのだと思う。
双子が驢馬に跨って親子を助けに来るだろう、という想像。想像は創造され、まず驢馬がU夫妻の元へやって来る。やがて双子が...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月13日
岡上淑子さんの装画に惹かれた完全なジャケ借りで手にした初めての作家さんでした。
面白かったです。不条理過ぎて内容が無い気がするお話だったのですが最後まで惹き付けられました。
記憶も自らの名前も失い、理由もわからず監禁されている「君子危うきに近寄らず」と「君子」の親子と、彼らを救出するために驢馬と旅に...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月19日
記憶を無くしたままどこかの一室に閉じ込められている父と息子。
親子は互いに血の繋がりがあるのかどうかすら、記憶からない状態で、
いつか双子が驢馬に跨って、自分たちを助けてくれるだろうと信じて励まし合う日々を送る。
壁に書いた地図は、食事を運んでくる男たちによって真っ黒に塗りつぶされ、
トイレの壁...続きを読む
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