書店で見かけて読んでみた。氷室冴子の本は10代のころ読み漁った。久しぶりに名前を見かけた。
氷室冴子の作品や時代背景、本人のことなどについて書かれている。文章が硬くて、参考文献が多くて、研究論文みたいだなと思った。
氷室冴子の本で、最初に読んだのは「多恵子ガール」だったと思う。恋愛、友情、受験、
...続きを読む部活などキラキラした充実した中学、高校生活が描かれていて、当時まだ子供だったので、中学、高校生活ってこんな感じなのか~と素直に思った。全く現実は違ったけど。
そこからはまって、その後「クララ白書」や「アグネス白書」などの女子校の学生生活も楽しそうだなと思って読んだし、平安時代が舞台なんて難しそうだなと避けていた、一番人気の「なんて素敵にジャパネスク」も読んだ。コバルト文庫で出ていたものはほとんど読んだ気がする。
氷室冴子の小説を通じて、初めて知ったこともいろいろあった。その後エッセイなども読んで長く親しんできたが、いつしか本を見かけることもなくなり、自然と読まなくなっていた。早くして病気で亡くなったことは残念である。
久しぶりに昔はまった本を読んでみたくなった。