嵯峨景子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これはすごいガイド本。
少女小説の黎明期から最近の作品までを取り扱っている。
津原泰水氏・若木未生氏のインタビューも読みごたえがあり、間に挟まれるコラムがまた面白い。
それにしてもすごい巻数の作品も多い。
コバルト文庫やティーンズハートなどの紙の本から始まった少女小説は、ジャンルとしての看板は消えていっても、その傾向は個人のweb小説を経てなろうなどの投稿サイトへと広がっていく。
ここで紹介しきれない作品もたくさんあるだろう。
電子版になっていない作品は、なぜあの時代に見つけられなかったのかと悔しくもある。
少女小説レーベルで発表されていない中でも琴線に触れる作品があるに違いない。
第二弾も期 -
Posted by ブクログ
これからもっと読みたい少女小説ガイドを読んだ後に、こちらの本を見つけたので読んでみました。
私の少女小説歴史は80年代の氷室冴子、新井素子から始まり、藤本ひとみ、唯川恵、花井愛子‥と読んでましたので、当時の小説の解説は興味深く読めました。最近でも、村山早紀さんを読んだりします。
冒頭、人気作家さんに独占インタビューを読んで、もっと読みたい少女小説ガイドでも読んだのと同じように、作家業の大変さを知りました。
興味深く読んだコラム
独断と偏見の花井愛子読み
甘やかな夢はどこから生まれる
藤本ひとみの世界
「コバルト文庫」レーベルが2019年をもって休刊に
なっていたんですね。
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Posted by ブクログ
書店で見かけて読んでみた。氷室冴子の本は10代のころ読み漁った。久しぶりに名前を見かけた。
氷室冴子の作品や時代背景、本人のことなどについて書かれている。文章が硬くて、参考文献が多くて、研究論文みたいだなと思った。
氷室冴子の本で、最初に読んだのは「多恵子ガール」だったと思う。恋愛、友情、受験、部活などキラキラした充実した中学、高校生活が描かれていて、当時まだ子供だったので、中学、高校生活ってこんな感じなのか~と素直に思った。全く現実は違ったけど。
そこからはまって、その後「クララ白書」や「アグネス白書」などの女子校の学生生活も楽しそうだなと思って読んだし、平安時代が舞台なんて難しそうだな