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西欧文学を学び、日本の古典に赴いた知の作家たち。豊かな言葉をもって、巧みな手法と仕掛けで物語を紡ぐ。堀辰雄「かげろうの日記」、福永武彦「深淵」、中村真一郎「雲のゆき来」他。
[ぼくが選んだ訳]
フランス文学を学んだ者がその富を創作に応用する。しかし彼らはフランス文学を学んだのではなく文学の普遍を学んだのだ。だから日本の古典を自在に用い、現代の日本を舞台にした巧緻な中篇を作り、また江戸期と今の京都を行き来する国際的な雰囲気の名作を書くことができた。――池澤夏樹
解説=池澤夏樹
年譜=鈴木和子
月報=堀江敏幸、島本理生
Posted by ブクログ 2015年04月13日
同名のアニメですっかり有名になってしまった『風立ちぬ』でなく、「かげろうの日記」とその続篇「ほととぎす」を採ったのは、大胆な新訳が売りの日本文学全集という編者の意図するところだろう。解説で全集を編む方針を丸谷才一の提唱するモダニズムの原理に負うていることを明かしている。丸谷のいうモダニズム文学とは、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月23日
堀辰雄の「かげろうの日記」と「ほととぎす」。
ここにはヨーロッパ仕込みの見事な「平安文学の心理小説化」がある。前回配本の森鴎外からもう一歩進んでいる?
平安貴族の生活が生き生きと描写されて、物忌みや、待っていることしか出来ない貴族女性の立場、子供のような道綱(藤原道綱)の振る舞い、揺れ動きながらた...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月12日
高校時代に、図書同好会というサークルに入っていたが、1級上の先輩が福永武彦を愛読していた。当時は特に惹かれるものはなかったのだが、今読んでみると、意識の流れの描写が洗練されていて上手いと思う。
堀辰雄のかげろうの日記も楽しく読んだ。中村真一郎もそうだが、昔の作家はきちんと古典に学び、吸収していたのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月17日
長編というか、いろいろなタイトルがおさまっていて
500P弱を読み終わりました。
堀辰雄氏・福永武彦氏(池澤夏樹氏の父)・中村真一郎氏
3人の作品。
堀辰雄氏の「かげろうの日記」「ほととぎす」は
いまいちわかりませんでした。
福永武彦氏の「深淵」「世界の終り」「廃市」は
3作品ともとてもよかったと思...続きを読む
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