作品一覧

  • ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件
    3.0
    1巻1,782円 (税込)
    世界は謎に満ちている。獄中探偵の事件簿 黄道十二宮を用いたイスラム教の加入儀礼の最中に宗派の導師が殺され、容疑をかけられた新聞記者。急行列車内で起きたロシア皇女のダイヤをめぐる犯罪に巻き込まれた舞台俳優。パンパの大草原を望むテラスで雄牛の行進を眺めつつ刺殺された農場主。下町の安ホテルに集う人々に新来の田舎者がもたらした波紋とその結末。雲南奥地の至聖所から盗まれた宝石を追ってブエノスアイレスへやって来た中国人魔術師の探索行……。身に覚えのない殺人の罪で投獄され、服役中の元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を対話と純粋な推理のみで解き明かしていく。熱心な探偵小説ファンでもあるボルヘスとその盟友ビオイ=カサーレスがH・ブストス=ドメック名義で合作。二十世紀文学の最前衛に位置する二人の作家のもうひとつの貌を教えてくれる、奇想と逆説と諧謔に満ちた探偵小説連作集。 [目次]  H・ブストス=ドメック  序文 世界を支える十二宮 ゴリアドキンの夜 雄牛の神 サンジャコモの先見 タデオ・リマルドの犠牲 タイ・アンの長期にわたる探索  訳者解説
  • ボルヘス怪奇譚集
    3.8
    1巻913円 (税込)
    「物語の精髄は本書の小品のうちにある」(ボルヘス)。古代ローマ、インド、中国の故事、千夜一夜物語、カフカ、ポオなど古今東西の書物から選びぬかれた九十二の短くて途方もない話。

ユーザーレビュー

  • ボルヘス怪奇譚集

    Posted by ブクログ

    ・もやもやして不安になる、よくわからない物語の詰め合わせ。
    ・短い物語に唐突なオチがつくので何度も置いてきぼり感を味わう。一気に読むと頭変になりそう。
    ・難解だけど訳が平易なので読みやすい。
    ・はじめの「諸言」と最後の「訳者あとがき」と「解説」のすべてが素敵。この3つを含めて本として完成されてる。
    ・なんの学びにもならないし、共感もできないし、考察しても意味を理解できない物語だらけ。読みながら「なんだこれ...」って呆気にとられるだけの読書時間、最高に贅沢。

    1
    2023年01月09日
  • ボルヘス怪奇譚集

    Posted by ブクログ

    「汽車」という4ページの作品がある。「死者の百科事典」を読んだ時と同じものを感じた。完璧だと思う。でも、サンチャゴダボベとは誰だろう。それから、須賀敦子の本棚というチラシが入っていた。読みたいけれど、高くて買えない。

    0
    2018年06月22日
  • ボルヘス怪奇譚集

    Posted by ブクログ

    「夢十夜」みたいな本がもっと読みたいと思ってたどり着いた本。
    伝奇集はかなり難解だったけどこっちは夢十夜のテンションで読める。
    ピリッとしていて短いのが良い。

    0
    2024年08月23日
  • ボルヘス怪奇譚集

    Posted by ブクログ

    「したがって本書は、ボルヘスのすべての作品と同じく、あらゆる意味において《cryptic》である。すなわち、そっけなくて、ぶっきらぼうでさえあり、それでいて簡潔で、むろん謎を秘めている。そのような話や断片は奇妙にわれわれの知的興奮をかきたてる。」(役者あとがき)

    0
    2020年03月22日
  • ボルヘス怪奇譚集

    Posted by ブクログ

    甘く見ていた。すぐ読み終わるかと思いきや。
    ひとつひとつが短いのに、理解するのに立ち止まったりして、想像したよりも読み終わるのに時間がかかった。
    中国の話が好みのものが多かった。
    短いのに。短いからこそあれこれ考えながら読んでしまう本。

    0
    2020年02月15日

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