ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件

ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件

世界は謎に満ちている。獄中探偵の事件簿

黄道十二宮を用いたイスラム教の加入儀礼の最中に宗派の導師が殺され、容疑をかけられた新聞記者。急行列車内で起きたロシア皇女のダイヤをめぐる犯罪に巻き込まれた舞台俳優。パンパの大草原を望むテラスで雄牛の行進を眺めつつ刺殺された農場主。下町の安ホテルに集う人々に新来の田舎者がもたらした波紋とその結末。雲南奥地の至聖所から盗まれた宝石を追ってブエノスアイレスへやって来た中国人魔術師の探索行……。身に覚えのない殺人の罪で投獄され、服役中の元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を対話と純粋な推理のみで解き明かしていく。熱心な探偵小説ファンでもあるボルヘスとその盟友ビオイ=カサーレスがH・ブストス=ドメック名義で合作。二十世紀文学の最前衛に位置する二人の作家のもうひとつの貌を教えてくれる、奇想と逆説と諧謔に満ちた探偵小説連作集。

[目次]
H・ブストス=ドメック
序文
世界を支える十二宮
ゴリアドキンの夜
雄牛の神
サンジャコモの先見
タデオ・リマルドの犠牲
タイ・アンの長期にわたる探索
訳者解説

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ボルヘス好きなのだが、うーんこれは面白……みを感じづらかったな。
    というのも、パズラー式に情報の提供と解明が行われるわけでもなく、依頼人がダラダラと喋りまくり、パロディが推理、というよりは「説明」していく。
    申し訳ない、ほとんど流し読みになってしまった。
    「簡潔なご説明をお願いできますか」
    「はい、一切の隠喩を差し挟むことなく直截な表現を試みてまいりますが、私のごとき描写の才に欠けた者の見聞きしたことで本当にお眼鏡にかなうものでしょうか、ところでウェルギリウスの同伴者でもあったかの才に長けた作者の言葉を借りれば」云々、
    みたいなお喋りキーワードが時々出ていて、そこを探すのが面白かった。

    解説に、ボルヘスの惹かれたプロットは三つに分けられる、〈(1)推理小説仕立ての作品。(2)ナイフ使い、ならず者を主人公にした作品。(3)聖なるもの、超越的なものをテーマにした作品〉とあった。
    私含め少なからぬ読者は(3)を求めるのだが、実は(2)を通じて〈ヨーロッパ的な古代、中世の英雄叙事詩が欠けているアルゼンチンに英雄叙事詩、あるいは英雄物語をよみがえらせようとしたひとつの試み〉なのだと。
    なるほどな……これって中上健次が初期に「世界はいつまでもギリシャ悲劇を演じ続けている」と書いた上、延々中本の一統を描いたことにも通じるんじゃないかしらん。

    @

    [目次]
    ◇H・ブストス=ドメック
    ◇序文
    ※身に覚えのない殺人の罪で投獄され、服役中の元理髪店主イシドロ・パロディが、面会人が持ち込む数々の難事件を対話と純粋な推理のみで解き明かしていく。
    ■世界を支える十二宮
    黄道十二宮を用いたイスラム教の加入儀礼の最中に宗派の導師が殺され、容疑をかけられた新聞記者。
    ■ゴリアドキンの夜
    急行列車内で起きたロシア皇女のダイヤをめぐる犯罪に巻き込まれた舞台俳優。
    ■雄牛の神
    パンパの大草原を望むテラスで雄牛の行進を眺めつつ刺殺された農場主。
    ■サンジャコモの先見
    勲章受勲者の一人息子と婚約した娘はなぜ毒殺されたのか。
    ■タデオ・リマルドの犠牲
    下町の安ホテルに集う人々に新来の田舎者がもたらした波紋とその結末。
    ■タイ・アンの長期にわたる探索
    雲南奥地の至聖所から盗まれた宝石を追ってブエノスアイレスへやって来た中国人魔術師の探索行。
    ◇訳者解説 木村榮一

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    大作家2人の共作、しかもミステリーということでワクワクしながら読んだのですが、割と難解で読むのに時間がかかってしまいました。

    身に覚えのない殺人の罪で服役中のドン・イシドロ・パロディのもとに様々な依頼人がやってきて話をし、彼が独房から出ることなく事件を解決していく連作短編集。

    とにかく相談者たちがみんな饒舌。大袈裟な話し方をしたり、見栄を張ったり、脱線しまくったりで、肝心の事件の全貌が分かりづらいのです。各短編は事件編と解決編に分かれているものの、事件を解決するのを楽しむというよりかは彼らのお喋りをどれだけ楽しめるか(耐えられるか)、みたいな感じの作品でした。

    収録されいる中では電車の話とホテルの話が好きでした。

    0
    2024年12月18日

ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

白水Uブックス/海外小説 永遠の本棚 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す