ビリジアン

ビリジアン

748円 (税込)

3pt

突然空が黄色くなった十一歳の日、爆竹を鳴らし続ける十四歳の日……十歳から十九歳の日々を、自由に時を往き来しながら描く、不思議な魅力に満ちた、芥川賞作家の代表作。有栖川有栖氏、柴田元幸氏絶賛!

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ビリジアン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年06月25日

    この小説(『小説』という鋳型に嵌め込むのもどうかと思う、解説も言っていたように連作散文詩という方が妥当)は、あえてジャンル分けをするとすればそれは心境小説という事になるかと思う。
    古いカテゴライズで、有名所で言うと志賀直哉の『城の崎にて』、芥川龍之介の『蜃気楼』等々が挙げられると思うが本作はこれらを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月08日

    色彩と外人と10代の記憶を詰め込んだエッセイのような空想・妄想も絶妙に絡まるストーリー。
    途中でサラッと衝撃告白があり、それにより最後の2編あたりはぐっときたし、なぜこのタイトルにしたかも理解すると切なく深い。
    これの書き手の本当のシチュエーションは明らかになっていないが、この手の小説なのでそこは読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月23日

    想像だが、何かの節目に主人公は我が身を振り返ろうと思い、何気なく思い出した記憶をその都度書き留めていったのだろう。その主人公の「記憶日記」とでもいうようなものがそのまま小説になっている。

    現在の時点から過去を回想する物語はたくさんある。さらに、そのような小説では冒頭かどこかで回想行為の動機なり理由...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月11日

    単行本で読んだときのほうが、本自体が記憶の話だとわかりやすかった。表紙も、記憶に強弱がつく感じとかも。だけど、文庫本の方が集中して読めた。こないだの滝口さんの本も、記憶の話はおもしろいと思って読める。

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    Posted by ブクログ 2016年07月30日

    雲のなかを走っているようだった。ふわふわしているけど、疾走感が溢れる。善く生きたいですに動揺したら、また出てきた

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    Posted by ブクログ 2016年07月11日

    なんとも言えない。淡々と語られる10代の記憶。何が見えていて、何が見えていないのか。思えば友達や先生、何故かロックスターは登場するものの、両親は一度も登場してない気がする。

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    Posted by ブクログ 2021年10月02日

    何億年か前の海は山になって、そして高島屋の階段になった。(44)
    家でテレビを見た。白い着物の侍が大勢の人を斬ってすべてが解決した。(60)
    生温かい風が、カーテンのあいだから吹き込んできた。その度に、長く重いカーテンは昆布みたいに揺れた。(110)

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    Posted by ブクログ 2018年03月30日

    非常に難しい作品でした。
    1つ1つの章は独特の目線と周囲との調和を気にしない一風変わった女の子のエピソードなのですが、全体を構成する意味、時折登場するアーティスト、前後する時制など、解説を読まなければ消化できませんでした。
    少し時間が経ってから再読する必要があるかな。

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    Posted by ブクログ 2017年04月20日

    大阪が舞台という事で前々から気になっていた作品。

    著者と同世代で同じく大阪育ちなので、10代の主人公・解の目を通した大阪の街の当時の様子を懐かしく思い起こせました。
    1本10ページ程度の短編集で、時間軸はバラバラ。
    その構成が解の記憶のあやふやさを際立てていると思います。
    唐突にリバー・フェニック...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年12月22日

    文学ですね。
    大阪の少女の小学校から高校時代の記憶が、それぞれ数ページの文章でで順不同に語られる。8㎜で撮影された日常風景を、思いつくまま再生した感じ。そこに何かのイベントや転機があるわけでもなく、ただ淡々と丁寧に。時折奇妙な心象風景が混ざりこんだりする。
    鮮やかに主人公の少女・山田解の姿が浮かび上...続きを読む

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