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Posted by ブクログ 2020年06月25日
この小説(『小説』という鋳型に嵌め込むのもどうかと思う、解説も言っていたように連作散文詩という方が妥当)は、あえてジャンル分けをするとすればそれは心境小説という事になるかと思う。
古いカテゴライズで、有名所で言うと志賀直哉の『城の崎にて』、芥川龍之介の『蜃気楼』等々が挙げられると思うが本作はこれらを...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月08日
色彩と外人と10代の記憶を詰め込んだエッセイのような空想・妄想も絶妙に絡まるストーリー。
途中でサラッと衝撃告白があり、それにより最後の2編あたりはぐっときたし、なぜこのタイトルにしたかも理解すると切なく深い。
これの書き手の本当のシチュエーションは明らかになっていないが、この手の小説なのでそこは読...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月23日
想像だが、何かの節目に主人公は我が身を振り返ろうと思い、何気なく思い出した記憶をその都度書き留めていったのだろう。その主人公の「記憶日記」とでもいうようなものがそのまま小説になっている。
現在の時点から過去を回想する物語はたくさんある。さらに、そのような小説では冒頭かどこかで回想行為の動機なり理由...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月20日
大阪が舞台という事で前々から気になっていた作品。
著者と同世代で同じく大阪育ちなので、10代の主人公・解の目を通した大阪の街の当時の様子を懐かしく思い起こせました。
1本10ページ程度の短編集で、時間軸はバラバラ。
その構成が解の記憶のあやふやさを際立てていると思います。
唐突にリバー・フェニック...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月22日
文学ですね。
大阪の少女の小学校から高校時代の記憶が、それぞれ数ページの文章でで順不同に語られる。8㎜で撮影された日常風景を、思いつくまま再生した感じ。そこに何かのイベントや転機があるわけでもなく、ただ淡々と丁寧に。時折奇妙な心象風景が混ざりこんだりする。
鮮やかに主人公の少女・山田解の姿が浮かび上...続きを読む
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