ふる

ふる

小説・文芸
583円 (税込)

2pt

池井戸花しす、二八歳。職業はAVのモザイクがけ。誰にも嫌われない「癒し」の存在であることに、こっそり全力をそそぐ毎日。だがそんな彼女に訪れる変化とは。日常の奇跡を祝福する「いのち」の物語。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    ふる
  • タイトルID
    :
    1083203
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年02月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ふる のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自己主張が苦手で、いつも控えめな主人公・池井戸花しすが、他者との繋がりや自分との会話の中を通して成長していく物語。過去と現在を交互に描写しながら、各シーンを通して大切なことに気がついていくんだけど、何よりこの小説を単なる主人公の成長譚としていないのは、以下の二つの要素があるからだと思う。

    ・新田人生という名前の登場人物が何度も出てくる。タクシー運転手だったり、動物園のスタッフだったり(全部他人)
    ・白いぼんやりとした塊が見えている

    どちらも直接的にそれがどういう意味なのか書かれてはいないが、事あるごとにあらわれて、花しすの人生の中で重要なファクターとなっている。あれ、何やったんやろで終わらず様々に解釈できるのが面白かった。

    そして振り返る、母と祖母のこと。祖母の介護をする母との会話が特に印象的で、生きることとはどういうことか生々しく実感していくシーンに心打たれた。

    あらすじ。
    28歳の花しすはアダルトビデオへのモザイクがけの仕事をしている。プライベートでは2つ年上のさなえと同居し、他愛もない日々を過ごすのを大切にしている。

    趣味はICレコーダーでの隠し録り。時間は過ぎ去ってしまうと過去になり忘れてしまうのが嫌で、今を今のまま保存するために録音しているのだ。夜中にそれをひっそりと聞くのを楽しみにしている。

    そんな花しすは、いつだってオチでいたいと思っている。最後は自分で持っていきたいという意味ではなく、もっと消極的。いじられていたい、皆の癒やしでいたいと考えている。常に受動的な花しすは、それが相手との関係性の責任を持ちたくないからだと気がついている。能動的に他者と関わることは、相手を傷つけてしまう危険を孕む。傷つけてしまうということは、誰かを傷つけた自分を見ることになる。それが何より嫌で、怖い。

    しだいに、それが自分の何よりのずるさだということに気がついていく。

    0
    2025年12月12日

    Posted by ブクログ

    主人公が私が憧れるタイプの女性、私が持っていないものを持っているタイプの女性であるがゆえに、共感があまり出来なかった。
    私が物語において共感を重んじるタイプなので、その点がだいぶ残念だった。けど、読み続けられたのでちゃんとしている物語だったと思う

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    猫の名前が面白くて好き。カルメンを声出していつのまにうたってしまうところも可愛くて好き。ちょっと難しかったけどふわふわしていた気がする。何個か心に留まった言葉多かったな。会話を録音して聞き返すやつ私もやってるから何だか同じで嬉しくなった。

    0
    2023年07月21日

    Posted by ブクログ

    「生きる」ということについて、考えさせれらる本。

    私も「今、この瞬間」を忘れたくないと何度も思ったことがある。それで実際に記録をしたりはしていないけれど、自分の人生を歩む中で、一瞬で過ぎ去る「今」が、今の私を作り出している。だから1秒でも無駄にしたくないし、「生きている実感をするために」その積み重ねを覚えておきたいと何度も思ったことがある。

    でも、私たちは必ず忘れる。
    いろんな人に出会って、忘れて、忘れられ、傷ついて傷つきあう。
    それはみんなそうで、それが「生きる」ということなのだ と、この本が教えてくれたと思う。

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    風船に書かれた文字や、壁にかかるふざけた社訓の言葉を巧みに操るのは西加奈子ワールドそのもの。
    西さんが見てる世界では言葉達が意思を持って動き回っているのだろう。

    本書では空から落ちてきたような言葉がたくさん出てくる。
    空から落ちて、わたしたちに降りかかるもの。
    全人類に共通で降りかかるもの。私たちが生まれた時に頂いたものがわかる。

    本の最後、スピードをぐんぐん上げて物語のラストを飾る演出の切れ味は「i 」や「夜が明ける」と似ている。

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    『きいろいゾウ』を読んで、この著者は2冊目はないだろうとおもっていた。しかしながら『ふる』に手をだしてしまう、裏表紙の解説文に「池井戸花しす、二十八歳。職業はアダルトビデオへのモザイクがけ…」やられた(笑 ないとおもっていた2冊目は面白かった。感想を一言でいえば「なんとなく切なくやるせないのだが、そこはかとなく元気をもらえるお話」ってすごくぼんやりしているが・・・そこが良い。

    0
    2026年01月25日

    Posted by ブクログ

    息子へ)
    「サラバ」などで有名な作家 西加奈子の小説。
    文体や描画しているもの自体はとても身近で読みやすいのだが、書かれている内容はとても深い。純文学の世界だ。筆者が書いている「あとがき」曰く、命をテーマにした小説とのこと。こういった文学は全てを理解できるものではない。近代アートのように、「よく分からないけど何か感じる」で、楽しめばよいと思う。

    (お父さんの本の買い方)
    どこかの本だなにあった。
    (読め、もしくは、読むな)
    読みたければ読め!
    (君が・・・歳のころに)
    訳がわからずフワフワした気持ちになったら。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    何か突出して面白いわけではないが、するすると読み進めていける感じが不思議。一人の人間の過去と現在を交互に見せる構造がよかったのかも。

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    花りんは波風たてないよう生きてきた。わかる。
    そして、自分の、自分のための『今』をレコーダーに保存した。これがわからん。
    作品を通して女性目線で「いのち」について綴られてるらしい、知らんけど。

    0
    2026年07月09日

    Posted by ブクログ

    あきらかに非現実的な設定の日常の話
    苦手なジャンルだなと思いながらも
    なぜか西さんの作品は読む手が止まらない。

    0
    2026年05月30日

ふる の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    ふる
  • タイトルID
    :
    1083203
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年02月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

河出文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

西加奈子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す