ブエノスアイレス午前零時

ブエノスアイレス午前零時

484円 (税込)

2pt

盲目の老嬢と孤独な青年が温泉旅館でタンゴを踊る時、ブエノスアイレスの雪が舞う。希望と抒情とパッションが交錯する希代の名作。第一一九回芥川賞を受賞、あらゆる世代の支持を受けたベストセラー、待望の文庫化。

...続きを読む

ブエノスアイレス午前零時 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    標題作は問答無用の第119回芥川賞受賞作。
    "かっては東京の広告代理店で働いていたものの、現在は新潟と福島の県境にある雪深い寂れた田舎町の温泉ホテルで働き、毎朝温泉卵を茹でる日々を送る青年。同僚にこのまま実家の豆腐屋を継ぐのか、と問われれば今は充電期間中なのだと答えるものの、その実このまま...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月26日

    弁慶から頂戴した一冊。文章から漂う空気と言うか、匂いがとても良くて、個人的にはとても好きな調子の本だった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月03日

    技術的に乾いた演出。それでも情景、景色は鮮明だった。そういう普通の世界の流れの終焉に、甘い狂気にも似た困惑が顔をのぞかせる。老婦人とのダンス。そのとき、情景の中で、紅い世界が鼓動し始める。どんな道を辿って来た登場人物たちの流れも、総て、この赤い世界の中で雲散霧消していく。それはまるで、ブラックホール...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    藤沢周さんの芥川賞受賞作です。
    最新作の「キルリアン」に続けて読みました。
    表題作と「屋上」の2編が収められています。

    表題作はブエノスアイレスでの話でなく、磐越自動車道が通る新潟県と福島県の境の山間の温泉地が舞台です。
    雪が3メートルも積もるような厳しい寒さです。
    カザマというUターン...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月15日

    ついこのあいだ。藤沢周氏にお会いした。ふたりきりで。本当に氏であるかどうかあいまいだったのでそのときは声がかけられなかった。氏はがっしりとした肩幅で深呼吸するように煙草を吸い込まれていた。ちょっと戸惑ったがボクも真似して氏の呼吸にあわせるようなすい方をした。あとでその会場で氏の講演会があったと聞いて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    情景描写が巧みだ。



    なんでだろうかとよく読んでみると、「匂い」の描写が多いことに気がつく。



    五感を描写すればするほど、リアリティは増す。



    作家指南本のお決まり文句だけど、これはなかなかに難しい。



    表題作も良いが、私個人としてはもう一つの収録作「屋上」が好きだ。



    ルーティ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年07月17日

    2015/07/16
    芥川賞がとても話題になったこの日に、受賞作を。
    森田剛が主演の舞台にもなった作品。
    舞台を観に行ったのだけど、この原作からあの舞台かできたのがすごいわ。
    「屋上」の、ポニーの残像のシーンがとても印象的。

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月22日

    温泉旅館とデパートの屋上、というごく限られた空間の中の話。ブエノスアイレスが舞台というわけではない。
    主人公はどちらの作品も最近、他所から移ってきた人物。でも背景は明らかでない。第二の主人公はそれぞれ盲目の老婆とポニー、か。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    〜盲目の老嬢と孤独な青年が温泉旅館でタンゴを踊る時、ブエノスアイレスの雪が舞う。希望と抒情とパッションが交錯する希代の名作。第119回芥川賞を受賞、あらゆる世代の支持を受けたベストセラー〜芥川賞受賞作品らしいと言うかなんというか、内容が抽象的で、捉え方によって解釈が変わってくると思う。2つの作品が収...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    作品の雰囲気をつくりだしているモチーフ自体は惹かれるものがある。雪国の小さな旅館、ダンスホール、デパートの屋上のプレイランド、ポニー。でも、いまひとつこっちに来るものがない気がする。ただ、雰囲気は好きよ。好き。

    0

ブエノスアイレス午前零時 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

河出文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

藤沢周 のこれもおすすめ

ブエノスアイレス午前零時 に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す