浮遊

浮遊

1,650円 (税込)

8pt

高校生のふうかは、会社経営の男の家で柔らかいソファに座り、男の元恋人を象ったマネキンの下、夜毎ホラーゲームで悪霊たちから逃げ続け――。芥川賞受賞作『破局』を超える衝撃。

モモコグミカンパニー(BiSH)、戦慄!
「恐怖」の概念を覆す衝撃作! 「読んでいる間、身体が透明になったりまた人間に戻ったりする。ゲームと現実、幽霊と人間、その境目の混沌を彷徨いながら、最後には、私は人間でいたいと思った。しかし、なぜか、遠野ワールドでは、幽霊の方が息をしやすそうなのだ。」

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浮遊 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月20日

    登場人物それぞれの内面が気になる作品。
    心の暗い部分が見え隠れしていて不安定さがあるものの、全体としては安定感があった。
    そしていつの間にか読み終わっていた。

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    Posted by ブクログ 2024年02月14日

    全体的に、どこからが現実でどこからがそうじゃないのか分からないような不思議な作風なので、好みが分かれそうですが、私はそのふわふわした感じが逆に主人公や結末が気になりサクサク読めました。ちょっと奇妙で引き込まれるところがあるし、共感できる部分もあったので色んな意味で気になる作品でした。遠野遥さんの他の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月29日

    今までで一番面白くないけど一番好き。主人公の悩み事が膝の傷跡くらいしかないし、さらに金銭面の余裕もあるというあたりから、体力を使わずに読むことができた。ストレスを感じることなく読めた。文章を素直に楽しむことができた。この物語の中で主人公は自分自身の未来のことを考えて不安になることがないというか、決し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月28日

    なんの話やねんとひたすらツッコミ続けるような内容がつらつらと書かれており、よくわからない内容ではあるけれど、面白かった。
    どこが面白いか述べよと言われても、よくわからないが。
    掴みどころのないふわふわとしたもののを表現した作品という意味でいえば、かなり考え抜かれているようにも思うが、いかんせん掴みど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    着地点の見えないまま淡々と話が進む。地に足のつかない、まさにふわふわと浮遊する感覚が物語全体を覆う。会話すらも心ここに在らずの様な上辺だけの様な…。これぞ純文学って感じの作品。

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    Posted by ブクログ 2023年01月28日

    現実とホラーゲーム2つの話を交互に繰り返して物語が進んでいく。中でも抜け落ちた髪の毛について“人間の体のうち、本体から離れてしまったものはゴミになるのだろうか“ という問いが好きで作品の見方が変わる瞬間でもあった。

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    Posted by ブクログ 2023年12月17日

    この方の作品の感想は本当に何と言っていいのか分からなくなる。特殊な環境でありながら、それでもその人にとっての日常が進んでいる感じというか。1人で喋り続ける女性の言葉とか、頬側の捲れた肉の破片とかよくそんな描写できるな、としみじみ思う。自分はなにも読み取れていないけど、きっと数十年後くらいにこの小説の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    何が正解なのかも分からない……
    女子高生は会社経営の男の家で、何不自由なく暮らしている。夜な夜なホラーゲームで悪霊たちから逃げ、何がエンディングなのかも分からない。透明になり、誰にも気づいてもらえず、でも幽霊じゃない。現実なのか?ゲームの中の話なのか?

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    Posted by ブクログ 2023年05月27日

    感想も出てこないし、ラストを読んでもだからどうしたのと思ってしまうんだが、なぜか惹き付けられる。
    本書が何を言いたいのかはさておき、内容そのものが楽しめたからだろうか。

    ふうかがやっているホラーゲームは怖いようで怖くないし、どちらかというとふうかの生活の方が怖い気がする。
    碧くんも良い人なんだろう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月20日

    曖昧な世界を漂い、不安に身を任せる感覚。ふうかと碧との関係性も謎が多く不気味。ゲームの中で生きるYUKIと黒田、序でにマネキンまでも境界線を突破してきそうな恐怖だ。

    0

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