【感想・ネタバレ】浮遊のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

登場人物それぞれの内面が気になる作品。
心の暗い部分が見え隠れしていて不安定さがあるものの、全体としては安定感があった。
そしていつの間にか読み終わっていた。

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2023年12月20日

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全体的に、どこからが現実でどこからがそうじゃないのか分からないような不思議な作風なので、好みが分かれそうですが、私はそのふわふわした感じが逆に主人公や結末が気になりサクサク読めました。ちょっと奇妙で引き込まれるところがあるし、共感できる部分もあったので色んな意味で気になる作品でした。遠野遥さんの他の作品も読んでみたいです。

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2024年02月14日

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ネタバレ

ゲームが現実とリンクしていくけど何の説明も無い。

LINEが長文の父親。飼い猫を太らせてしまうし、キャットタワーが必要ないことにも気付かない。娘に対してもきっとそう。

余裕を無くした碧くん、いい気味。

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2023年06月08日

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ネタバレ

20才も年上の恋人碧くんと暮らす高校生のふうか。暮らす部屋に残された前の彼女の作品ソファに寄りかかるマネキンが印象的。表紙絵にもなっている。
あと主人公がどハマりしているゲーム、記憶を取り戻したい死人(主人公が操作)を襲う悪霊から逃げるゲームが、意味あるのかないのか謎だった。

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2023年05月07日

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今までで一番面白くないけど一番好き。主人公の悩み事が膝の傷跡くらいしかないし、さらに金銭面の余裕もあるというあたりから、体力を使わずに読むことができた。ストレスを感じることなく読めた。文章を素直に楽しむことができた。この物語の中で主人公は自分自身の未来のことを考えて不安になることがないというか、決して楽観的ではないのだけれどそれを考えることさえ思いついていないような感じがすごくよかった。幼く純粋な描写が淡々と続くのでスルスル読めた。また読む。

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2023年03月29日

Posted by ブクログ

なんの話やねんとひたすらツッコミ続けるような内容がつらつらと書かれており、よくわからない内容ではあるけれど、面白かった。
どこが面白いか述べよと言われても、よくわからないが。
掴みどころのないふわふわとしたもののを表現した作品という意味でいえば、かなり考え抜かれているようにも思うが、いかんせん掴みどころがなさすぎて、狙いなのかどうかもわからず、それもひっくるめて「浮遊」ではないかと(とまとめてみる)。

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2023年02月28日

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着地点の見えないまま淡々と話が進む。地に足のつかない、まさにふわふわと浮遊する感覚が物語全体を覆う。会話すらも心ここに在らずの様な上辺だけの様な…。これぞ純文学って感じの作品。

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2023年02月25日

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現実とホラーゲーム2つの話を交互に繰り返して物語が進んでいく。中でも抜け落ちた髪の毛について“人間の体のうち、本体から離れてしまったものはゴミになるのだろうか“ という問いが好きで作品の見方が変わる瞬間でもあった。

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2023年01月28日

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ネタバレ

ゲームや他人の状況の対になって、徐々に現実の自分の状態が幽霊に近づいている。

お父さんは同じようなことばかり言って、まるでゲームの中の悪霊のよう。
碧くんも最終的には同じ状態になり悪霊になってしまったように見える。

その他の人にしてもふうかがそこに居ないように扱われ、存在感薄めに生活している。

人間と霊の境界はなんだろう。
それでも人間でありたいと思うのはどういうことなんだろう。と考えさせられた。

理解を深めるために2回読んだが、もっと繰り返し読んで更に納得のいく解釈をしたい。

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2023年01月28日

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ネタバレ

ゲームと現実の世界がリンクして、自分は現実に
いるのか、ゲームの中にいるのかと、錯覚してしまう、そんな状況になったことがありますか?

本作は、ホラーゲームの中で、悪霊から逃げる主人公と、そのゲームをしている主人公のふうかが、意外なところでリンクしてしまう物語です。
本作の主人公ふうかは、高校生なのだが、家出をして、自分より自分の親と年齢が近い会社経営の碧くんと、暮らしている。高級マンションで、柔らかいソファに座り毎夜ホラーゲームに勤しんでいる。
そのホラーゲームの内容が、悪霊から逃げ続ける
女性主人公の目線で、進んでいくRPGで、何回も、ゲームオーバーを繰り返しながら、コンテニューで再開している。家出したふうかに、父親が何度もメールを送り続けて、返信を待ち続けている。
生きづらさを感じつつ、碧くんとの生活を楽しんでいるふうかは、ゲームの中の主人公に自分を重ねていく、行きたい場所や、神社など、自分が生きた場所とが、リンクしていく。
遠野遥作品の中では、一番怖い印象を持ちました。
何かに追われる、読んでてそんな状況に陥りました。



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2023年01月22日

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この方の作品の感想は本当に何と言っていいのか分からなくなる。特殊な環境でありながら、それでもその人にとっての日常が進んでいる感じというか。1人で喋り続ける女性の言葉とか、頬側の捲れた肉の破片とかよくそんな描写できるな、としみじみ思う。自分はなにも読み取れていないけど、きっと数十年後くらいにこの小説の一場面をふと思い出すのかもしれない。そ

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2023年12月17日

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何が正解なのかも分からない……
女子高生は会社経営の男の家で、何不自由なく暮らしている。夜な夜なホラーゲームで悪霊たちから逃げ、何がエンディングなのかも分からない。透明になり、誰にも気づいてもらえず、でも幽霊じゃない。現実なのか?ゲームの中の話なのか?

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2023年08月14日

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ネタバレ

遠野さんの作品2冊目。
めちゃくちゃするする読めた。(内容的にぬるぬる読めたって言いたい奇妙さ)

生存してるのか死んでるのか、みたいな対比。

会社経営してる人と付き合ってる女子大生の同棲?の日常、別れていないはずの元カノさんの存在、幽霊になって死ぬ前の記憶を探す「浮遊」ていうゲーム。
リアルな人間の場面と、幽霊ゲームの場面が交互に描かれてる。全然区別できるけど、だんだん生きてる世界の場面でも「あれ、私の存在ってこの人にとって見えてないんじゃないか?」みたいな感覚に繋がっていて震えた

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2023年06月18日

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感想も出てこないし、ラストを読んでもだからどうしたのと思ってしまうんだが、なぜか惹き付けられる。
本書が何を言いたいのかはさておき、内容そのものが楽しめたからだろうか。

ふうかがやっているホラーゲームは怖いようで怖くないし、どちらかというとふうかの生活の方が怖い気がする。
碧くんも良い人なんだろうけれど、ふうかの存在を隠しているし、どことなく冷たい印象も受ける。(ふうかの年齢と、碧とふうかの年齢差を考えると仕方がないのだが。)

悪霊は成仏できないから悪霊と呼ばれるのだろう。ゲームの中では、普通の霊から悪霊へと変化していく設定だったが、これが本当だったとしたら嫌なものだ。ゲームの主人公はこの後、悪霊になってしまったのだろうか。

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2023年05月27日

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曖昧な世界を漂い、不安に身を任せる感覚。ふうかと碧との関係性も謎が多く不気味。ゲームの中で生きるYUKIと黒田、序でにマネキンまでも境界線を突破してきそうな恐怖だ。

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2023年05月20日

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ダヴィンチ・プラチナ本から。色んなことが未解決に終わるから、そういう意味で純文学になるけど、感触としてはホラー。結構エンタメとして楽しめる。ゲームの中なのか現実の中なのか、一瞬見失いそうになる浮遊感が、なかなかクセになる。

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2023年05月02日

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ネタバレ

家出をしている(とはいえ父親と連絡はとっているし時々は帰る)女子高生が、かなり年上の恋人の家に転がり込んでいる。彼女はよなよな日本の東京を舞台にしたホラーゲームをしていて、ゲームで出てきた場所に足を伸ばしてみたりする。

私はホラーゲームをしないので、そもそもこんな感じなの?というところからはじまる。遊び方がわからない。なんとなく進み、行き当たりばったりで、何度か死んだりしながら試行錯誤する。もう死んでるのに。
それは彼女の生活そのものなのだろうか。

ずっとそばにあってどうにもならないマネキンは倒そうにも倒せない敵そのものなのかな。あれをどうにかできたら世界は変わるだろうか。

そういえば、以前ゲームなかでホラーゲームをするゲームの企画をみたな。あれはどうなっただろう。

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2023年03月05日

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題名の如く、どこかあてのない感じ。
年上男性との生活(といえるのだろうか?)を描いたお話。

ホラーゲームをする主人公とゲームのヒロインの線引きが特にない描き方も、どこか有耶無耶で安定しない雰囲気が漂う。
あやしい雰囲気でありながら、「碧くん」とはどんな関係なのかの描写も特にない話を、こちらも流れるように読んでいたら、ダウンライトがゆっくりと消えるような感覚で物語がすーっと終了した。
主人公の影というか、存在感がなんだか薄い。

著者の他作品は強烈そうで、今のところ読む気が起こらない。

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2023年02月20日

Posted by ブクログ

一緒に暮らしていた父親のもとを離れ、父親と同世代で会社を経営する蒼の部屋で暮らす高校生のふうか。彼女の生きる現実と、彼女がプレイするホラーゲームの「浮遊」で起きる事件がシンクロして描かれていく。
読んでいると、現実が虚構のようで、ゲーム内の出来事のほうが確かなものに思えてくる。ふうかとの会話が、常にオウム返しであるのも気持ち悪い。
うーん、これは現実逃避としてゲームをプレイしている人ならわかる作品なのだろうか?

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2023年02月18日

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