感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ゲームが現実とリンクしていくけど何の説明も無い。
LINEが長文の父親。飼い猫を太らせてしまうし、キャットタワーが必要ないことにも気付かない。娘に対してもきっとそう。
余裕を無くした碧くん、いい気味。
Posted by ブクログ
20才も年上の恋人碧くんと暮らす高校生のふうか。暮らす部屋に残された前の彼女の作品ソファに寄りかかるマネキンが印象的。表紙絵にもなっている。
あと主人公がどハマりしているゲーム、記憶を取り戻したい死人(主人公が操作)を襲う悪霊から逃げるゲームが、意味あるのかないのか謎だった。
Posted by ブクログ
ゲームや他人の状況の対になって、徐々に現実の自分の状態が幽霊に近づいている。
お父さんは同じようなことばかり言って、まるでゲームの中の悪霊のよう。
碧くんも最終的には同じ状態になり悪霊になってしまったように見える。
その他の人にしてもふうかがそこに居ないように扱われ、存在感薄めに生活している。
人間と霊の境界はなんだろう。
それでも人間でありたいと思うのはどういうことなんだろう。と考えさせられた。
理解を深めるために2回読んだが、もっと繰り返し読んで更に納得のいく解釈をしたい。
Posted by ブクログ
ゲームと現実の世界がリンクして、自分は現実に
いるのか、ゲームの中にいるのかと、錯覚してしまう、そんな状況になったことがありますか?
本作は、ホラーゲームの中で、悪霊から逃げる主人公と、そのゲームをしている主人公のふうかが、意外なところでリンクしてしまう物語です。
本作の主人公ふうかは、高校生なのだが、家出をして、自分より自分の親と年齢が近い会社経営の碧くんと、暮らしている。高級マンションで、柔らかいソファに座り毎夜ホラーゲームに勤しんでいる。
そのホラーゲームの内容が、悪霊から逃げ続ける
女性主人公の目線で、進んでいくRPGで、何回も、ゲームオーバーを繰り返しながら、コンテニューで再開している。家出したふうかに、父親が何度もメールを送り続けて、返信を待ち続けている。
生きづらさを感じつつ、碧くんとの生活を楽しんでいるふうかは、ゲームの中の主人公に自分を重ねていく、行きたい場所や、神社など、自分が生きた場所とが、リンクしていく。
遠野遥作品の中では、一番怖い印象を持ちました。
何かに追われる、読んでてそんな状況に陥りました。
Posted by ブクログ
遠野さんの作品2冊目。
めちゃくちゃするする読めた。(内容的にぬるぬる読めたって言いたい奇妙さ)
生存してるのか死んでるのか、みたいな対比。
会社経営してる人と付き合ってる女子大生の同棲?の日常、別れていないはずの元カノさんの存在、幽霊になって死ぬ前の記憶を探す「浮遊」ていうゲーム。
リアルな人間の場面と、幽霊ゲームの場面が交互に描かれてる。全然区別できるけど、だんだん生きてる世界の場面でも「あれ、私の存在ってこの人にとって見えてないんじゃないか?」みたいな感覚に繋がっていて震えた
Posted by ブクログ
家出をしている(とはいえ父親と連絡はとっているし時々は帰る)女子高生が、かなり年上の恋人の家に転がり込んでいる。彼女はよなよな日本の東京を舞台にしたホラーゲームをしていて、ゲームで出てきた場所に足を伸ばしてみたりする。
私はホラーゲームをしないので、そもそもこんな感じなの?というところからはじまる。遊び方がわからない。なんとなく進み、行き当たりばったりで、何度か死んだりしながら試行錯誤する。もう死んでるのに。
それは彼女の生活そのものなのだろうか。
ずっとそばにあってどうにもならないマネキンは倒そうにも倒せない敵そのものなのかな。あれをどうにかできたら世界は変わるだろうか。
そういえば、以前ゲームなかでホラーゲームをするゲームの企画をみたな。あれはどうなっただろう。