改良

改良

572円 (税込)

2pt

女になりたいのではない、「私」でありたい――ゆるやかな絶望を生きる男が人生で唯一望んだのは、美しくなることだった。平成生まれ初の芥川賞作家、鮮烈のデビュー作。第56回文藝賞受賞作。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

改良 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この感想を、どう文章で表せばいいかわからない。
    内容は重たいのに、面白すぎて眠い目をこすりながら一気読みしてしまった。

    これを男性作家が書いたというのだから衝撃…

    人に見下されることを怖がりながらも、結局他人を見下してしまう。
    自信がついた瞬間、その自信のせいで地獄に堕とされる。

    トランスジェ

    0
    2025年01月07日

    Posted by ブクログ

    自分の美しい姿に自信を持ちつつも、世間からは認められず自尊心を失っていく主人公。多様性という便利な言葉が流行っているが、結局は世間のレールから外れた時点でルッキズム思想の人間からすれば腫れ物扱い。
    辛いことが起きているはずなのに冷静で淡々と進む物語にゾッとした。

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    一気読み!
    平成生まれの芥川賞作家はやはり天才。
    心理的に、男性?女性?と、悩むようなことも、あまりにも簡単に書き上げている。

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    この世の男女は、厳格な「普通」であるためのルールに縛られていて、その上、生まれた時から美醜による強烈なハンデやボーナスを与えられている。
    ルールを押し付ける人たちは、悪気がないことが多く、時として善良でさえある。美しくありたいという思いからは、どうしても逃れられない。
    その違和感や辛さを、特に男性の

    0
    2023年04月04日

    Posted by ブクログ

    4.0/5.0

    自分に対する性自認が曖昧で、男の女の間で揺れ動く主人公。
    だが、そのことに対して葛藤したり、悩んだりするというよりは、ただ「美しくなりたい」という願望の元、試行錯誤を繰り返す主人公の姿が印象的だった。

    そして、人間における見た目の重要性みたいな部分にメスが入れられていると感じた。

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    自己肯定感は誰の中にも存在するし、それを蔑ろにする想いも存在する。
    見た目?性質?価値観?倫理?
    他者に関係ない。
    改良する意義があると思うなら、すればいいし、周りの思惑なんてクソ喰らえだ。
    本来の姿がどんな姿だったのか。
    それは、己の中で決めればいいし、決めたら他者の納得に納得しないで貫けよ。

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    文体がとても美しい。水が滞りなく流れるような、そんなイメージ。最後の章は一気読み。暴行シーンもとても美しく感じたのは、この物語を語る主人公が「美しさ」だけを求めていたからか?
    平野啓一郎氏の解説もセットで読むべし、と思った。「納得」の文章世界を体験できた。

    0
    2024年08月31日

    Posted by ブクログ

    『破局』に続いて二作目。
    こちらも大変面白かった。人に対する世間の外見の評価、とりわけ女性に対するそれは本当に厳しくそれが生きづらさに繋がるのは女性である私も私も身をもって体験するところである。
    美醜=人間の価値 に囚われていた主人公だが、その価値観から脱却できるのだろうか。

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    遠野遥さんの本を初めて読みましたが、とんでもなく
    引き込まれました。


    ものの2時間で読める軽さなのにまるで主人公の人生をすべて追体験したかのような読後感。本当に感動すら覚えました。


    ゆるやかに絶望しながら生きる大学生「私」の納得して生きる部分と、理不尽に納得させられる様を追っていく物語。

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    たまにいる「なにを考えているかわからない人」が
    どんなふうに見えてどんなふうに感じているのかが
    淡々と描かれている様がある意味でリアル
    誰しもの「自己中心的」で世の中が形成されている

    0
    2023年12月04日

改良 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

河出文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

遠野遥 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す