服従

服従

二〇二二年仏大統領選。極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと、穏健イスラーム政党党首が決選に挑む。しかし各地の投票所でテロが発生。国全体に報道管制が敷かれ、パリ第三大学教員のぼくは、若く美しい恋人と別れてパリを後にする。テロと移民にあえぐ国家を舞台に個人と自由の果てを描き、世界の激動を予言する傑作長篇。

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服従 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    イスラムの文化が現在の資本主義、キリスト教的世界に広がっていく様を、惰性や諦めと共に受け入れる主人公が印象的だった。大きな歳の差のある一夫多妻を最初は軽蔑していたのかと思ったら、最後は期待も込めて受け入れている。
    ステータスのある男性目線ならあるかもしれない。一方で、女性の教養、社会進出への抑制が強

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    タイトルから想像されるプロット(暴力的な場面も多いのでは?など)とはまったく違う、どちらかといえば知的な会話や主人公の内省によって展開に、やや意外な印象を受けた。読後、すべては「ぼくは何も後悔しないだろう」というラストに向かっての布石だったと知るのは、ある意味で衝撃的でさえある。
    主人公の知人の乗車

    0
    2020年05月14日

    Posted by ブクログ

    え?え?と驚いているうちに、状況がどんどん変化していく。
    リアリティは半端ない。
    背景として人口増と共にイスラム教徒が世界で増加していることもあって、背筋が凍る思いがするディストピア小説だった。とくにジェンダーをめぐっては皮肉と真剣さがない交ぜになって、深く考えさせられる。

    最後にソ連崩壊後の世界

    0
    2019年04月16日

    Posted by ブクログ

    これはただのSF小説ではない。個人・国家・自由といった概念がこれからどのような変貌を遂げるのか、ウェルベック独自の視点で読者に提示する傑作である。私の理解では、この作品のテーマは先進国における個人主義・自由主義の未来であると考える。重要なのは「服従」というタイトルで、多様性の中で自由を謳歌していた個

    0
    2017年12月20日

    Posted by ブクログ

    フランスは着々とムスリム化していき各界トップも改宗していくという近未来の予言的小説。虚しさを感じている現代ヨーロッパは大きな力に跪きたがっている。十分ありえる。ファシズムかイスラムか

    0
    2025年09月11日

    匿名

    購入済み

    発売日がシャルリーエブド事件と重なったこともあってセンセーショナルな売り出しになった本書ですが、読むと基本的には他のウェルベック作品と同じく個人主義の行き着いた先でのインテリの絶望が語られています。
    「キリスト教のフランス」ではなく「個人主義的で世俗的なフランス」がイスラームに飲み込まれていく小説な

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    (2015/11/19)
    なんでこの本を入手したかその経路を全く覚えておらず、
    どんな本かもわからないまま読み始めた。
    ときおり物凄い性描写があって引きつけられ、
    その後政治的な話になって斜め読みし、、、

    しかしそこがポイントの本だったようだ。
    近未来、フランスにイスラム政権誕生、人が神に服従する

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    イスラム化していくフランスを強固な政治的リアリズムで描くという実験的な試みが小説の主軸にはあるが、見落としてはいけないのがユイスマンスの存在。享楽に埋没していた中年男性が精神的にも身体的にも危機に襲われる。
    結末にやってくるのが、まさに主人公にとっての救い。
    これはまさにユイスマンスの人生そのものと

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    全体的に大きな爆発的なエピソードはなく、ゆっくりと食べ物が腐っていく様を見ているような話だった。
    序盤は社会情勢についてどこか他人事で非常に呑気な振る舞いをしているがだんだん自身の生活が変容していき、なすがままに飲み込まれていく様子が異様にリアルだった。
    主人公が人生を通しての研究対象としたユイスマ

    0
    2022年04月21日

    Posted by ブクログ

    ずっと前に書店で『素粒子』というタイトルの文庫本を見つけ、物理学系の読み物かと思ったら小説らしかった。変わった題のを書く作家だなと思い、その後もあちこちでウエルベックの名を見かけたが、ついぞ読まずに過ごしてきた。
    やっと初めて読んだのがこの本。
    現在のフランスの大統領選で、極右政党とイスラム教系の政

    0
    2020年03月14日

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