闘争領域の拡大

闘争領域の拡大

自由の名の下に、人々が闘争を繰り広げていく現代社会。愛を得られぬ若者二人が出口のない欲望の迷路に陥っていく。現実と欲望の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描く著者の小説第一作。

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闘争領域の拡大 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった
    一ページ目で
    『くだらない、かすの極み、フェミニズムの成れの果て』
    この文で、ああ、言いたいことを包み隠さず言う小説だと分かり、嬉しくなった

    自由は闘争という苦しみの始まりで、経済的弱者、恋愛弱者が生まれる。実際問題、教育など他の領域でも、自由の名の下闘争が広がっている

    読み終

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    当時、翻訳されたウエルベック作品を大方読み、
    この処女作を買おうかどうしようか、
    古本屋を探しても見当たらず、
    ネットで買うには割と高めで。

    色々迷っていたところ、
    文庫化されて、喜んだ記憶があります。

    他のウエルベック作品より、
    性描写などは抑え目ですが、
    全ての作品に通ずる根っこはここにあっ

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    闘争領域で闘う同僚など、身の回りの人物を、主人公のシニカルでありつつも同情に満ちた目線で描く。最後、主人公は鬱になって闘争領域を完全に脱落するのだけれど、何故か清々しい。現代人に向けた、いい小説だ。

    0
    2024年03月15日

    Posted by ブクログ

    初ウエルベック。インセル鬱病エンジニアの主人公が同僚の非モテ醜男と旅に出る。小説の形態をとりながらその中身はエッセイのような、論文のような、アジテーションのような。厭世的ではあるが世界を観察する眼差しを捨てることは決してできない。そんな哀しさに満ちている。皮肉たっぷりの持ってまわった言い回しは痛快で

    0
    2023年01月27日

    Posted by ブクログ

    ウエルベックの処女作。冒頭のデブス二人がミニスカートは男の気を引きたくて履いているわけではないと高らかに宣言するのに対し「くだらない。粕の極み。フェミニスムの成れの果て」と主人公が毒づくのは苦笑してしまった。ウエルベックは相変わらず差別的だが、ある種の絶望した男性を描くのは本当に上手い。

    自由主義

    0
    2019年05月30日

    Posted by ブクログ

    自由であるが故に、自分が敗者となる恐怖・敗者であると認める恐怖は、私たちにとってもあまりにもリアル。
    自分を客体視することで平静を保とうとし、硬質な文で綴られるこの独白も、その内側の絶望感を浮き彫りにしていて痛々しい。けっきょくのところこの主人公も愛を渇望していて、闘争領域の外に立つことはできないの

    0
    2019年04月08日

    Posted by ブクログ

    初ウエルベックなので読み方が手探りだった。
    主人公の「僕」と醜男ティスランが主流になり、恋愛という自由主義を求めて彼らの世界が「拡大」していく。
    そう信じていたにも関わらず、その拡大の仕方が頑張れば頑張る程に良くない方向へと転落してしまう。
    ウエルベックを読むにあたり、登場人物に同情(共感)する事に

    0
    2024年03月24日

    Posted by ブクログ

    服従を読んでコイツとは全く理解し合えない、と突き放しかけたんだけどちょっぴりそうなのねって寄り添えた

    0
    2021年12月08日

    Posted by ブクログ

    フランスを代表するベストセラー作家であるミシェル・ウエルベックのデビュー作。フランス現代思想のような衒学的なタイトルであるが、その意味するところはシンプルであり、痛切なものだ。

    近代の資本主義は、企業やそこで働く個人を市場という絶え間ない闘争領域に追い込んでいく。最初は生産・販売などの経済的活動が

    0
    2019年10月22日

    Posted by ブクログ

    ウェルベック先生的要約は

    「自由が進むと、経済的な落伍者が出るように性的落伍者がでるよ。」

    「それってとっても苦しいことで、メンタルもやられちゃうよね。」

    うん、つらい。

    0
    2018年08月01日

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