作品一覧

  • 価値変容する世界 人種・ウイルス・国家の行方
    5.0
    1巻1,999円 (税込)
    従来の価値観が崩壊し始めた社会に私達はどう向き合えばいいのか。災害と国際紛争を取材の柱として、長年にわたり「危機の本質」を追求し続けてきたジャーナリストの著者が、政治経済、科学、哲学、歴史など様々な分野の専門家への取材を通して、コロナ禍で可視化された社会問題の根本原因に迫る。社会の限界が露呈される一方、地方自治、働き方、暮らし方への変化が指し示すあらたな可能性についても論考する。大きな犠牲をもたらしたコロナ禍を無駄に終わらせてはならない、と著者は語る。圧倒されるほどの深い考察で、類書とは一線を画す必読の一冊。 ●取材にご協力をいただいた方々(登場順/敬称略) 千田忠、大塚隆、山口二郎、上田文雄、森啓、齋藤雅俊、浅井文和、服部桂、村木太郎、渡邊直樹、高橋伸彰、水野和夫、坂東眞理子、香山リカ、高橋哲哉、磯田道史、吉岡桂子、藤原帰一、古矢旬、スラヴォイ・ジジェク、宮本太郎 ●著者紹介 外岡秀俊(そとおか・ひでとし) ジャーナリスト、北海道大学公共政策大学院(HOPS)公共政策学研究センター上席研究員。 1953年生まれ。東京大学法学部在学中に石川啄木をテーマにした『北帰行』(河出書房新社)で文藝賞を受賞。77年、朝日新聞社に入社、ニューヨーク特派員、編集委員、ヨーロッパ総局長などを経て、東京本社編集局長。同社を退職後は震災報道と沖縄報道を主な守備範囲として取材・執筆活動を展開。『地震と社会』『アジアへ』『傍観者からの手紙』(ともにみすず書房)、『3・11複合被災』(岩波新書)、『震災と原発 国家の過ち』(朝日新書)などのジャーナリストとしての著書のほかに、中原清一郎のペンネームで小説『カノン』『人の昏れ方』(ともに河出書房新社)なども発表している。
  • おとなの作文教室 「伝わる文章」が書ける66のコツ
    4.0
    1巻720円 (税込)
    書き出しがまとまらない。頭の中のイメージを具体的に表現できない──。どうすればスッと伝わり、読み手に負担をかけない文章が書けるか。作文教室に寄せられた投稿と添削から、あなたの文章の弱点が見えてくる。アドバイス満載、文章で損しないための一冊。
  • リベラリズムの系譜でみる 日本国憲法の価値
    -
    1巻880円 (税込)
    新たな安保法が施行された戦後71年の日本。左派の衰退が明らかになり、自己責任を唱える声が高まるにつれ「失われた対抗軸」を模索する動きが出てきた。20世紀を代表する3人のリベラリストの思想から、憲法を読み解き、新時代の言論空間を構想する。
  • 北帰行
    -
    1巻1,760円 (税込)
    暗闇から抜け出ようとするその列車のように、私もまた暗い二十歳から抜け出ようとしていた。北海道の炭鉱町から東京に集団就職した私。だが工場の同僚との諍いで、職を失ってしまう。やがて私は石川啄木の足跡をたどり、ふるさとへ向かう―1976年度文藝賞受賞の文学史に輝く伝説的名作。
  • 傍観者からの手紙――FROM LONDON 2003-2005
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    「他人の言葉に対する寛容は時に、自分が言葉に重きを置かない人の怠慢の証です。怒りを忘れない人は、言葉で戦っている人は、日本に住むあなたの周りにいるでしょうか」「ロンドンの事件の前後にも切れ目なく、イスラエルやイラクからは自爆テロや戦闘による死傷の報道が流れています。昨日もまた、イラクでタンクローリーを使った自爆テロが起き、70人以上が亡くなりました。9・11事件後、世界中を覆い始めた社会の砂漠化が、とうとうロンドンにまで来てしまった。残念ですが、それが実感です」2003年3月、イラク戦争前夜。朝日新聞ヨーロッパ総局長としてロンドンにデスクを構えていた著者から、一通の手紙の形式で原稿が送られてきた。「この手紙が届くのは一カ月後です。瞬時に地球の裏側に電子メールが届くいま、なぜそんな悠長なことを、と思われるかもしれません。ただ私は、そんな時代にこそ一月遅れの手紙が新しい意味をもつような気がします。」以来、2005年7月のロンドン同時多発テロ事件まで55通。歴史や文学作品というフィルターを通しながら、現場の取材と困難な時局の分析を記した本書は、ひとつの時代のかたちを定着させようとする試みでもある。

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  • 「伝わる文章」が書ける作文の技術 名文記者が教える65のコツ
    4.0
    ビジネスシーンをはじめ、メールにブログ、フェイスブックと、個人が絶えず情報を発信できる今、相手に伝わる文章を書けずに悪戦苦闘している人も少なくない。そこで、一般から募集したエッセイをもとに、元・朝日新聞の名文記者が「伝わらない」「整理されない」65の問題点をすっきり解決する。小手先のテクニックではない、本当の文章力が身につく本――これぞ、文章本の決定版!!

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  • 3.11 複合被災
    3.6
    1巻946円 (税込)
    途方もない数の人命と暮らしを一瞬にして奪い去った東日本大震災は、歴史上類をみない「複合災害」だった。震災と大津波、そして福島第一原発事故が折り重なる中で、人びとは何を思い、どんな経験をしたのか。被災地に通い続ける著者が見聞きしたルポをまじえながら、3.11全体の輪郭を描き、残された課題を考える。

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  • 情報のさばき方 新聞記者の実戦ヒント
    3.4
    朝日新聞編集局長が、記者生活30年で鍛えた「情報力」を公開する。インターネットの発達でケタ違いの情報が氾濫している今、現代人は「情報力」を鍛えることが欠かせない。情報を扱う場面を「つかむ=収集」「よむ=分析・加工」「伝える=発信」の三つに切り分け、豊富な事例をもとにそれぞれのポイントを解説し、対処法へのヒントを紹介する。必要な情報を探すコツは? メモを取る時に大事なことは? 世の中の「からくり」を知るには? ビジネスリポート、営業報告書にも応用可!

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  • 傍観者からの手紙――FROM LONDON 2003-2005

    Posted by ブクログ

    2005年に朝日新聞ロンドン ヨーロッパ総局長として勤務していた時に日本のみすず書房に寄せたエッセイ。9.11の後の世界情勢やイギリスの生活を本を通して紹介する名エッセイ。
     僕とおない歳で東大の学生時代に石川啄木を題材にして文学賞をもらっている。めちゃくちゃ博学で文章も洗練されたいい本でした。難しい読みの熟語をふんだんに使用していて感心する。常に電子辞書を横において読んでいた。

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    2022年04月04日
  • 価値変容する世界 人種・ウイルス・国家の行方

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の中で多くの人との対話を基に構成された素晴らしい本だ.登場する人が多彩だ.千田忠、フランク・M・スノーデン、大塚隆、山口二郎、齋藤雅俊、浅井文和、服部桂、村木太郎、渡邊直樹、水野和夫、坂東眞理子、香山リカ、高橋哲哉、磯田道史、吉岡桂子、スラヴォイ・ジジェク、宮本太郎.インタビューをどのようにまとめて読者に伝えるかを実践している素晴らしい事例だと感じた.それぞれのトピックは時節にピッタリのものばかりで、非常に有用だった.昨年末逝去された由.残念なことだ.

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    2022年02月20日
  • 価値変容する世界 人種・ウイルス・国家の行方

    Posted by ブクログ

    食いつきにくい表題と比して内容はすごかった。コロナ危機を順を追って追求し、日本や世界の現状や問題点を明らかにし、パンデミック後の社会のありようまで考察する。多角的で勉強になった。政治家や「専門家」を凌駕する見識に拍手。
    毎日読む朝日新聞には外岡さんほどの真剣さが感じられないのが残念だ。

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    2022年02月19日
  • 価値変容する世界 人種・ウイルス・国家の行方

    Posted by ブクログ

    有数の教養人で有り警世家、世界の地理と歴史を識る逸材。コロナ禍にあって羅針盤となれる希有の方。
    さる12月逝去されたのは痛恨の極み。黙祷。
    1.災害への取り組みスタンス
     ①現場に関わる ・・・ 当事者 
     ②地図を整理する・・・ 関係者の相関図
     ③歴史を整理する・・・ 経緯を記録する
    2.社会の劣化・体制の無能力化
     権威主義の強まり・学習能力の劣化・体制の硬直化
     危機対応能力の喪失=体制の無能化 exコロナ禍
     ex 江戸幕府の黒船対応も同じ 体制の権威喪失・崩壊
    3.資本主義経済体制の揺らぎ
     資本主義の効率性=資本の有効活用
     ⇒未曾有の世界経済成長の実現
     しかし「資本の過剰」は

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    2022年02月04日
  • 「伝わる文章」が書ける作文の技術 名文記者が教える65のコツ

    Posted by ブクログ

    これは、ちょっと文章を書き慣れている、中級者向けの本だと思います。

    今まで文章術の本を開くと、ごくごく初心者向けの内容ばかりだった気がします。
    原稿用紙の使い方も、段落で改行することも知らない。そういった人向けの本が多いのです。

    この本はそれとは対照的に「文章を書くことも本を読むことも慣れているが、それ故に陥るミス」に照準を当てているように感じました。
    難しい言葉を使いたがったり、含みを持たせたくて回りくどい表現で書いてしまったり…どれも心当たりのあるミスです。

    新聞編集者が書いているだけあって、キレのある説明が端的で理解しやすいです。
    例文を読んでいると「えっ、こんなに綺麗な文章に直す

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    2015年10月29日

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