傍観者からの手紙――FROM LONDON 2003-2005

傍観者からの手紙――FROM LONDON 2003-2005

1,760円 (税込)

8pt

4.5

「他人の言葉に対する寛容は時に、自分が言葉に重きを置かない人の怠慢の証です。怒りを忘れない人は、言葉で戦っている人は、日本に住むあなたの周りにいるでしょうか」「ロンドンの事件の前後にも切れ目なく、イスラエルやイラクからは自爆テロや戦闘による死傷の報道が流れています。昨日もまた、イラクでタンクローリーを使った自爆テロが起き、70人以上が亡くなりました。9・11事件後、世界中を覆い始めた社会の砂漠化が、とうとうロンドンにまで来てしまった。残念ですが、それが実感です」2003年3月、イラク戦争前夜。朝日新聞ヨーロッパ総局長としてロンドンにデスクを構えていた著者から、一通の手紙の形式で原稿が送られてきた。「この手紙が届くのは一カ月後です。瞬時に地球の裏側に電子メールが届くいま、なぜそんな悠長なことを、と思われるかもしれません。ただ私は、そんな時代にこそ一月遅れの手紙が新しい意味をもつような気がします。」以来、2005年7月のロンドン同時多発テロ事件まで55通。歴史や文学作品というフィルターを通しながら、現場の取材と困難な時局の分析を記した本書は、ひとつの時代のかたちを定着させようとする試みでもある。

...続きを読む

傍観者からの手紙――FROM LONDON 2003-2005 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年04月04日

    2005年に朝日新聞ロンドン ヨーロッパ総局長として勤務していた時に日本のみすず書房に寄せたエッセイ。9.11の後の世界情勢やイギリスの生活を本を通して紹介する名エッセイ。
     僕とおない歳で東大の学生時代に石川啄木を題材にして文学賞をもらっている。めちゃくちゃ博学で文章も洗練されたいい本でした。難し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年09月27日

    傍観者からの手紙―FROM LONDON 2003‐2005
    (和書)2011年03月25日 21:46
    2005 みすず書房 外岡 秀俊


    柄谷行人さんの朝日新聞書評から読むことにしました。

    引き合いに出される作品や時事問題の批判はいくらでもありえると思うが傍観者という視点がとても上手く世界を...続きを読む

    0

傍観者からの手紙――FROM LONDON 2003-2005 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

外岡秀俊 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す