作品一覧

  • オルフェオ
    4.0
    1巻3,960円 (税込)
    微生物の遺伝子に音楽を組み込もうと試みる現代芸術家のもとに、捜査官がやってくる。容疑はバイオテロ? 逃避行の途上、かつての家族や盟友と再会した彼の中に、今こそ発表すべき新しい作品の形が姿を現す――。マーラーからメシアンを経てライヒに至る音楽の歩みと、一人の芸術家の半生の物語が響き合う、危険で美しい音楽小説。
  • プレイグラウンド
    4.7
    1巻4,950円 (税込)
    南太平洋に浮かぶ人口百名足らずの小島は、IT業界の寵児が訪れるとの噂で沸いていた。なんでもここに新国家を作るという。だが島には彼のかつての親友が家庭を築いていて――テクノロジーと人間の相克、そして果たされなかった友情の行方。迫りくるシンギュラリティを前に文学の可能性を映し出す、謎と驚異に満ちた物語。
  • オーバーストーリー
    4.3
    1巻4,730円 (税込)
    撃墜されるも東南アジアの聖木に救われた兵士、四世代に亘り栗の木を撮影し続けた一族の末裔、感電死から甦った女子大生……アメリカ最後の手つかずの森に聳える巨木に「召命」された彼らの使命とは。南北戦争前のニューヨークから20世紀後半のアメリカ西海岸の「森林戦争」までを描き切る、今年度ピュリッツァー賞受賞作。
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上
    4.0
    1~2巻1,100円 (税込)
    それは一枚の写真から時空を超えて、はじまった――物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描いた驚異のデビュー作。
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上下合本版
    -
    1巻2,090円 (税込)
    それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真から時空を超えてはじまった―物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、現代アメリカ文学における最重要作家、パワーズの驚異のデビュー作。 ※本電子書籍は、「舞踏会へ向かう三人の農夫 上・下」の合本版です。

ユーザーレビュー

  • プレイグラウンド

    Posted by ブクログ

    「小説史に残る仕掛けがある」と触れ込みがありましたが、まさに。2025年(原著は2024年?)という、AIがまさに世界を席巻しようとしつつある、期待と恐れが入り混じった年にこの小説が発表されたことも、この小説が伝説的になることを後押しする。

    0
    2025年11月11日
  • プレイグラウンド

    Posted by ブクログ

    潜る潜る、海に潜る、人工知能の世界に潜る、物語の中に潜る…。

    リチャードパワーズ渾身、「オーバストーリー」「惑う星」を経ての、人間から海、そしてAIから人間へのラブレター。

    Geminiについ感想を聞いてしまったら…
    読み取れていなかったがそういうことか。。
    未来はきっとプラスチックまみれの暗い海じゃないのかもしれない。

    0
    2025年11月06日
  • 舞踏会へ向かう三人の農夫 上

    Posted by ブクログ

    隅から隅まで溢さず読んだとは決して言えないけど、本当に面白かった。
    パワーズは元々ゴリゴリの理系だったけど、知識によって世界を理解するのに限界を感じて文転し、小説の中でいろんな実験をするようになったと聞いた。(ニュアンスで理解)
    その経歴の通り、膨大な知識や事実をベースにしながらも大胆に物語を繋いでいて、その想像力に感動し好きになってしまった。
    ただどの他作品も大ボリュームの大作だから、読み始める勇気が一生出ない、、

    0
    2024年05月28日
  • オーバーストーリー

    Posted by ブクログ

    『子供、女性、奴隷、先住民、病人、狂人、障碍者。驚いたことにそのすべてが、この数世紀の間に、法律上の人格を持つ存在に変わった。それならば、樹木や鷲、山や川が、自分たちに果てしない危害を加えて窃盗を働いた人間相手に訴訟を起こしてなならない理由があるだろうか?ー 話すことができないので当事者適格性が認められないというのは理由になっていない。法人も国家も口をきくことができない。弁護士がその代弁をするのである』

    昨秋に、隣地の裏山に自生したオニグルミを幹の半分まで切ってもらった。我が家の雨樋が落ち葉で詰まるから。
    僕が家を建てる前から生きてきた木の生存権を侵害し、無用な苦しみを与えていると告発された

    0
    2023年08月26日
  • オーバーストーリー

    Posted by ブクログ

    リチャード・パワーズが紡ぐ物語の力に泣いた。
    特に終章が本当に素晴らしく、本を読んで世界が変わると言う言葉は本当だったんだと思った。
    人と人の道が交わり、また新しい道ができる。
    そこで交差する人達の想いは読み手にも作用する。
    地球のために、森林のために、私にできることは何か考えながら生きていきたい。
    この本は未来へ繋ぐ架け橋。

    0
    2023年02月06日

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