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  • 校庭のざっ草
    4.5
    校庭のすみ、あき地や道ばたにしぜんに生えている野草をざっ草といいます。『校庭のざっ草』は、95種の身近なざっ草をていねいにスケッチし、花の色やつるの形などから、ひとつひとつの名前をたどることができる……そんなつくりかたをしています。 ひとつひとつのざっ草の名前はあまり知られていませんが、でも、ざっ草の花をじっと見つめてみてください。 小さい花なのですが、花だんの花にまけない美しさです! 『校庭のざっ草』は、そんなざっ草と友達になろうよ! と呼びかけます。

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  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告
    4.5
    2020年大統領選で注目された激戦区ペンシルべニア州の小さな町ヨークに住み始めた記者。そこで目にしたのは、お互いに交わらない人々──黒人と白人、貧富、共和党と民主党、都市と郊外。「分断」から「分離」へと深刻化したアメリカ社会の亀裂の理由を探る。
  • 捨てない未来 キッチンから、ゆるく、おいしくフードロスを打ち返す
    4.5
    農業生産者のサポートや「夜のパン屋さん」「大人食堂」など食品ロス×飢餓ゼロ運動に力を注ぐ人気料理研究家が伝える、未来を捨てないために今考える食のこと。藤原辰史京都大准教授との対談、食材にも体にもやさしい保存法やレシピも。
  • ソ連兵へ差し出された娘たち
    4.5
    【2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞 ノミネート】 文芸評論家・斎藤美奈子氏激賞! 第19回開高健ノンフィクション賞受賞作 1945年夏――。日本の敗戦は満州開拓団にとって、地獄の日々の始まりだった。 崩壊した「満州国」に取り残された黒川開拓団(岐阜県送出)は、日本への引揚船が出るまで入植地の陶頼昭に留まることを決断し、集団難民生活に入った。 しかし、暴徒化した現地民による襲撃は日ごとに激しさを増していく。 団幹部らは駅に進駐していたソ連軍司令部に助けを求めたが、今度は下っ端のソ連兵が入れ替わるようにやってきては“女漁り”や略奪を繰り返すようになる。 頭を悩ました団長たちが取った手段とは……。 《開高賞選考委員、全会一致の大絶賛!》 作品は、共同体の「自己防衛」のために女性たちを「人柱」に捧げる「隠された暴力」の柔らかなシステムを浮かび上がらせている点で、極めて現代的な意義を有していると言える。 ――姜尚中氏(東京大学名誉教授) 本書は、変わることのできなかった日本人の問題として悲しいことに全く色褪せていないのである。 ――田中優子氏(法政大学名誉教授) 犠牲者の女性たちが著者の想いと心の聴力に気づいて、真実の言葉を発してくれたのだ。 ――藤沢周氏(芥川賞作家) この凄惨な史実をほぼすべて実名で記した平井の覚悟と勇気は本物だ。 隠された史実の掘り起こしだけではない。ジェンダー後進国であるこの国への果敢な挑発であり問題提起でもある。 ――森達也氏(映画監督・作家) ディテールの迫力が凄まじい。当時の触感や恐怖がそのまま立ち上がってくるような、生々しい感覚を見事に描き出した文章に圧倒された。 ――茂木健一郎氏(脳科学者) 《推薦》 今日の「性暴力」にまっすぐつながる過去の「性接待」。その事実に、あなたは打ちのめされ、そしてきっと覚醒する。 ――斎藤美奈子氏(文芸評論家) 【著者略歴】 平井美帆(ひらい みほ) 1971年大阪府吹田市生まれ。ノンフィクション作家。 1989年に高校卒業と同時に渡米し、南カリフォルニア大学に入学。同大学で舞台芸術と国際関係学を学び、1993年卒業。 その後、一時東京で演劇活動に携わるも1997年に再び渡米し、執筆活動を始める。2002年に東京に拠点を移す。 著書に『中国残留孤児 70年の孤独』(集英社インターナショナル・2015)、『獄に消えた狂気 滋賀・長浜「2園児」刺殺事件』(新潮社・2011)、『イレーナ・センドラー ホロコーストの子ども達の母』(汐文社・2008)など。
  • 世界ではじめて人と話した犬 ステラ
    4.5
    犬は言葉を理解できる。では言葉を使うことは? 自閉症児とコミュニケーションデバイスで会話してきた言語聴覚士の著者クリスティーナは、愛する子犬ステラにそれが応用できないかと考え……。世界で初めて人間と話した犬との日々を綴ったノンフィクション!
  • 子どもを育てられるなんて思わなかった
    4.5
    家族について考えるきっかけに。 多様なLGBTQファミリーの姿を描き、家族のあり方や子育ての悩みに寄り添う。法や政治などいろいろな視点から見えてきた現状と課題、そして広がる家族の未来について対話をまとめる。
  • 踊る菩薩 ストリッパー・一条さゆりとその時代
    4.5
    不幸で、嘘つきで、どこまで優しく。昭和の男社会を「溢れるしずく」を武器に、その身ひとつで生き抜いたストリッパーの本格評伝。 ウーマンリブが台頭してきた時代、わいせつ裁判を通して、図らずも「反権力の象徴」に祭りあげられた一条。普通の生活がしたいと願うも、周囲はそれを許さず、本人もまた酒と嘘と男に溺れていく。 極貧の幼少期、絶頂期、刑務所暮らし、夫の自死、大やけど、生活保護、ドヤ街での暮らし、孤独死……。ひとりの女性としては幸せだったと言えないかもしれないが、芸人としては最高の人生だったと、生前の彼女を知る者は口を揃える。 人間が持つ美点と欠点を、すべて曝け出しながら駆け抜けた彼女の生涯を描く。 プロローグ 中田カウスの恩人 第一章   溢れるしずく 第二章   一条さゆりの誕生 第三章   警察との攻防 第四章   時代が生んだ反権力の象徴 第五章   芸術か、わいせつか 第六章   塀の中、束の間の平穏 第七章   暗転 第八章   釜ケ崎に暮らす 第九章   ドヤ街の酔いどれ女神 第十章   過ぎゆく日々のなかで 第十一章  見事な最期 エピローグ 拝まれる人
  • ママにはならないことにしました
    4.5
    最大10%還元 本のまとめ買いキャンペーン 子どもを産まないと決めたが、ある日「1人ぐらい産んでおいたら?」と姉に言われ不安が止まらなくなった著者は、 同じ選択をした17人の女性たちに会いに行くことにする。 ある人は家族について、ある人は仕事について、ある人は韓国という社会について、 彼女たちが語る「ママにはならない」理由に、一つとして同じものはなかった。 出生率が「1」を切る現代の韓国で、子どもを持たずに生きる女性たちの悩みと幸せ。 目次 プロローグ インタビューに参加した人たち 第1章「子なしで生きる」と100%確信して決めたのか?――自分の心と、「母性」について考えたこと 誰もがママになりたいと思うものなのか? 産むか産まないか、そう簡単には決められない 妊娠や出産は人生をドラマチックにするための演出じゃない 妊娠中絶について 子どもが嫌いだから産まないのですか? ママになることへの恐れ ある日「マンマ・ミーア! 」を観ていて 親にならないと大人になれないって? 子なし人生のゆとり お金と時間はこう使う わが子の代わりに世界中の子どもに手を差し伸べる 第2章 出産するのは私なのに、なぜ非出産はすべての人が納得しなければならないのか?――配偶者、両親、友人たちとの関係について 配偶者とはどうやって合意しましたか? 子どもがいないという理由で別れるなら 結婚は四方からの攻撃だ! 義両親からの圧力 結婚は四方からの攻撃だ! 実家の両親の期待 避妊はどうしてますか? もし、男性が子どもを産めたなら… オー、わが甥っ子! 猫を飼う嫁として生きること 子どもがいてもいなくても いつだって友達でいられたら 両親のせいなのかと聞かないでください あらゆる無礼とおせっかいのオンパレード 「じゃあ、なんで結婚したの?」という質問に答える方法 第3章 韓国でママになることは何を意味するのか――子なし女性の就職とキャリア、そして社会構造について 子なし夫婦の家事分担 「子どもを育てるために必要な金額」を計算してみたら… 非出産がキャリアに及ぼす影響 子なし女性と産休・育休 子なし女性の求職が大変な理由 地方で子なしで暮らすこと バラエティ番組で育児を学ばないように ノーキッズゾーンに行かない理由 子なし夫婦のための政策は必要か? 韓国で子どもを産みたい日はくるか? エピローグ 訳者あとがき
  • 原発再稼働 葬られた過酷事故の教訓
    4.5
    電力不足キャンペーンでなし崩し的に原発再稼働支持が広がる現状に異議あり! ――政治家・役人を徹底的な調査報道で追及する!―― 悲劇に学ばない日本の現実 ◆内容紹介◆ 2011年3月、福島第一原発事故で日本の原発は終焉を迎えたかに見えた。大津波の襲来という知見が事前にあったにも関わらず、規制当局は運転継続を黙認して過酷事故が発生。安全神話に依存していたため防災体制はないに等しく、住民避難は混乱を極めた。そして国内の原発はすべて停止し、「原子力ムラ」は沈黙した。国民は学んだはずだった。 だが、「懺悔の時間」はあっという間に終わった。あれから一〇年以上が経ち、ハリボテの安全規制と避難計画を看板に進む原発再稼働の実態を、丹念な調査報道で告発。著者の政治家、役人に対する鬼気迫る追及は必読。 ◆主なトピック◆ 第一部 安全規制編 第一章 密儀の中身 第二章 規制委がアピールする「透明性」の虚構 第三章 規制は生まれ変わったのか? 第二部 避難計画編 第四章 不透明な策定プロセス 第五章 避難所は本当に確保できているのか 第六章 隠蔽と杜撰のジレンマ 第七章 「絵に描いた餅」 第八章 避難計画とヨウ素剤 補遺 広瀬弘忠氏インタビュー――フクシマ後も変わらない原発行政全般の虚構
  • 誰も書かなかった 玉城デニーの青春~もう一つの沖縄戦後史~
    4.5
    玉城デニーは、まさに戦後の沖縄の申し子である――。故・翁長雄志前知事の遺志を引き継ぐ沖縄県知事・玉城デニー。彼が歩んできた道を辿ることは、沖縄と日本の未来を見つめる旅でもある。ミックスルーツ、バンド時代、友人たち、福祉への志、人気DJ、そして政治の道へ――。沖縄と東京で半移住生活を送るノンフィクション作家が記録した、「語り」と「心」の物語。
  • ジョン・フォード論
    4.5
    「古典的な西部劇の巨匠」というレッテルからジョン・フォードを解き放ち、画面そのものを見つめる快楽へとひたすら誘う――『監督 小津安二郎』と双璧をなす著者集大成。主要監督作の詳細なフィルモグラフィや貴重なスチール写真を多数収録。
  • 松田聖子の誕生(新潮新書)
    値引きあり
    4.5
    「すごい声を見つけてしまった」。一本のカセットテープから流れる歌声が、松田聖子の始まりだった。芸能界入りに強く反対する父親、難航するプロダクション探しと決まらないデビューなど、相次ぐハードルを独特の魅力を武器に鮮やかにとび越えていく。地方オーディションに夢を託した、「他の誰にも似ていない」16歳の少女の存在がやがて社会現象になるまで、間近で支え続けた伝説のプロデューサーが初めて明かす。
  • 工藤會事件
    4.5
    「必ずトップを逮捕せよ!」――一般人への攻撃を繰り返す組織犯罪集団を、当局はいかに攻略したのか? 警察庁と法務省・検察庁が強力なタッグを組み、「血の掟」で支配された指定暴力団・工藤會に対して展開された、前例のないオペレーションの全貌と、失敗から始まった紆余曲折の舞台裏を、豊富な資料と当事者の生証言で描く。
  • 自分らしい最期を生きた人の9つの物語
    値引きあり
    4.5
    終末期医療患者の願いをかなえる付き添い看護サービス「かなえるナース」。その現場で起きていたこととは……。温かい涙があふれ出るドキュメンタリー短編集。 【前書きより】 人は、心からやりたいことや願いを描いたとき、とてつもないパワーが湧いてきます。 それまで意識がもうろうとしていた方が目を覚まし、寝たきりだった方が起き上がり、 念願のときをめいっぱい楽しむ姿を何度も目の当たりにしました。 「願い」が、病を、余命を超える瞬間があるのです。 本書では、人生最期の願いをかなえ、自分らしい人生を生き切った9人の方々とそのご家族の物語をお届けしていきます。 その中には「かなえるナース」でお手伝いした方々をはじめ、訪問看護師時代に出会った方々や自分自身の家族のエピソードもあります。 命の残り時間が迫る中、ご自身や、かけがえのないご家族のために、なんとしてでも思いを遂げようとする。その姿に幾度となく心打たれる場面がありました。 この本には、それぞれの方たちの願いの実現をお手伝いする中で、僕自身が見たこと、感じたことをありのままにつづりました。 9つのストーリーの中に、皆さんの心に残る何かが見つかりますように。
  • ドリフターズとその時代
    4.5
    国民をテレビの前に集合させた男たち 視聴率五〇%を超えた「全員集合」はどのようにして生まれたのか。ザ・ドリフターズを気鋭の論者が舞台・演劇の視点から読み解く。
  • 枢密院 近代日本の「奥の院」
    4.5
    「仮普請」の近代国家=明治日本。未熟な政党政治の混乱から「国体」を護るための「保険」として、枢密院は創られた。しかし「制度」は、制度独自の論理により歩みはじめる。そしてついにはようやく成熟し始めた政党政治と対立し、政治争点化する。伊藤博文による創設から第二次世界大戦敗北、新憲法成立による消滅まで、その全課程を描く、新書初の試み。
  • CONFLICTED~衝突を成果に変える方法~
    4.5
    職場で、家庭で、SNSで、他人と意見がぶつかってしまったら、どう対応すればいいのだろう? 相手を論破したり、やりすごしたりするよりも、あえて意見の対立に向き合うほうが、驚くほどの成果を生むこともあるのだ。話題作『[子どもは40000回質問する』の著者が、数多くの面白い実例と研究をもとに、他人とのわだかまりを解消し、意見の対立から具体的な成果を生みだすための原則・秘訣を明かす!
  • 「ナパーム弾の少女」五〇年の物語
    4.5
    1972年6月8日、ベトナム戦争末期に撮られた一枚の写真は、戦争の残酷さを余すところなく伝え、世界中に衝撃を与えた。 その写真から50年、写真の「主役」となった少女のその後の波瀾万丈の半生を描いた感動のノンフィクション。 大火傷からの奇跡の生還ー肉体的にも精神的にも苦痛の日々ーベトナム政府に「発見」され、監視下のもとプロパカンダの「道具」とされた日々ーボートピープルへ挑戦ー宗教をめぐる母親との対立ーはじめての西側への旅ーキューバへの留学と結婚ー必死の亡命ーそして寛容を訴える旅へ 戦争とは? 国家と個人の関係とは? 自由とは? 家族との絆とは? 主人公キム・フックの物語は、いまの私たちにも多くの問いかけに満ちている。
  • 虜人日記
    4.5
    太平洋戦争で、日本はなぜ敗れたのか。本書で説く「克己心の欠如、反省力なき事、一人よがりで同情心がない事、思想的に徹底したものがなかった事」など「敗因21カ条」は、今もなお、われわれの内部と社会に巣くう。そして、同じ過ちをくりかえしている。これらを克服しないかぎり、日本はまた必ず敗れる。フィリピンのジャングルでの逃亡生活と抑留体験を、常に一貫した視線で、その時、その場所で、見たままのことを記し、戦友の骨壷に隠して持ち帰った一科学者の比類のない貴重な記録。ここに、戦争の真実と人間の本性の深淵を見極める。第29回毎日出版文化賞受賞の不朽の名著。 ★電子書籍版『虜人日記』では、紙の書籍でモノクロだった挿絵を全てカラーで再現。未公開の写真や挿絵も追加。
  • 紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々
    4.5
    「なぜ紛争地に行くのか?」――何度となく尋ねられた問いへの答えがここにある。「国境なき医師団(MSF)」看護師として海外派遣18回を経験した著者が、現場で交流した市民や仲間の姿をいきいきと描く。活動中の暮らしや人道援助のエキスパートたちの素顔など、意外なエピソードも満載。国際貢献したい人が本当に知りたいこと、紛争なんて異世界のことだと思っている人に知ってほしいことが詰まった、紛争地医療のリアルが鮮やかに見えてくる1冊!
  • 童謡詩人金子みすゞの生涯
    4.5
    大正末期、すぐれた作品を発表し、西条八十に“若き童謡詩人の巨星”とまで称賛されながら、26歳の若さで亡くなった金子みすゞ。その生涯と作品の全貌を明らかにする。

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  • 脳の地図を書き換える 神経科学の冒険
    4.5
    人が視覚や聴覚、または身体の一部を失った時に脳内ではどのようなことが起きているのか。また科学技術を駆使して脳の機能を拡張させ、身体に五感以外の新たな感覚をつくることは可能か。最先端の脳科学と人類の未知なる可能性を著名な神経科学者が語り尽くす
  • 世界は宗教で動いてる
    4.5
    キリスト教はウォール街の“強欲”をどう考える? イスラム教は平和のための宗教? ヒンドゥー教のカースト制は本質的に平等? 世界を読み解くには、宗教が最大の補助線になります。ヨーロッパ人もインド人も中国人も、当人たちは意識していなくても、長い歴史をへたキリスト教、ヒンドゥー教、儒教の発想や行動様式に支配されています。宗教を理解すれば、グローバル世界を読み解く最大の鍵が手に入る。新書の名著が文庫で登場!
  • 私の脳で起こったこと ――「レビー小体型認知症」の記録
    4.5
    「若年性レビー小体型認知症」本人による、世界初となる自己観察と思索の記録。認知症、脳の病気とは一体何なのかを根本から問い、人間とは何か、生きるとはどういうことかを考えさせる。周りに理解されないための孤独と絶望の中にありながら、幻覚(幻視、幻聴など)、嗅覚障害、自律神経症状など自分に起きたことを日記形式で淡々と観察し、卓越した文章力で表現した希望の書。
  • トゥアレグ 自由への帰路
    4.5
    本当の自由はどこにあるのか? 「本物の世界」を求めて、遊牧民の暮らすアフリカに旅に出たら、 そこで待っていたのは放射能に汚染された砂漠だった。 各氏、推薦! 「砂漠のブルーズ」で注目されたトゥアレグ族。ラクダでサハラを横断するキャラバンに同行するドキュメンタリーを撮ったアリサは、放射能汚染や近代化に脅かされる彼らの世界の行方を勇気ある取材で記録しています。 ピーター・バラカン[ブロードキャスター] テネレ砂漠に霞む『風の樹』を見おさめると、砂嵐に追い立てられるようにオレは走り去った。その一週間後の『風の樹』を目撃した人と、20年後に大駱駝艦の楽屋で会ったのは奇跡である。 篠原勝之(KUMA)[ゲージツ家] サハラ砂漠の最深部で、ラクダの塩キャラバンに同行した記録の美しさに息を呑んだ。著者はトゥアレグの人に「ティシューマルト(放浪する女)」と言われた日系フランス人女性。フランス語が通じない人々の中にもタマシェク語で接しながら入っていく。 石田昌隆[フォトグラファー] サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族の日常は、生死を賭けた大冒険だった。ラクダを購入し、ソーラーパネルを担いで、サハラ砂漠で1000年以上前から続く塩キャラバンに帯同、ニジェールでラクダを保有し、「本物の世界」を体験できる砂漠ツアーを主催する著者。トゥアレグと結婚し、日本、フランス、アフリカと3つの拠点を行き来しながら20年以上にわたり取材をして見えてきたトゥアレグの実態と魅力とは。この時代に、トラックではなく、わざわざラクダを使って交易をするのはなぜなのか? 本当の自由はどこにあるのか? 【目次】 第1章 砂漠との出会い 第2章 はじめてのトゥアレグ 第3章 Caravan to the future 第4章 密航ルート 第5章 放浪する女 第6章 サハラ・エリキ 第7章 原発とテロ 第8章 放射能の砂漠 第9章 自由への帰路
  • 石原慎太郎伝
    4.5
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【田中角栄にも三島由紀夫にもなれなかった根源――その虚像と実像】 これほど時代と添い寝した文学者、政治家も稀であろう。敗戦からわずか一〇年後に発表した『太陽の季節』で翌年、芥川賞を受賞(当時史上最年少)。 映画『太陽の季節』は実弟・石原裕次郎出演で大ヒットとなり、「太陽族」は社会現象となる。 文壇においては、三島由紀夫に激賞され、その地位を築くが、三島事件の年、政治家となった石原が自民党内批判をする言に対し、三島は「士道にもとる」と新聞紙上で批判し、袂を分かつ。 晩年、石原は田中角栄の金権政治批判の急先鋒であった過去を打ち消し、角栄を「天才」と称える。 石原慎太郎の知られざる内奥 生前、封印された「昭和天皇の戦争責任論」発言を所収! 〈永久保存版〉スクープ評伝! 【本書の目次】 第一章 『太陽の季節』と石原慎太郎 第二章 石原裕次郎――昭和の大スター兄弟 第三章 「天皇陛下、敗戦の日に自決すべし」発言と三島由紀夫の天皇観 第四章 「青嵐会」血判事件と美濃部革新都政への挑戦 第五章 石原裕次郎死す 第六章 「私が尖閣諸島に灯台を建設した」に日本青年社が激怒 第七章 総裁選出馬と最下位得票四八票 第八章 一九九五年、なぜ石原慎太郎は永田町を去ったのか? 第九章 ノーベル賞作家より東京都知事の座 第一〇章 会見でペットボトルに入った煤を撒く 第一一章 外形標準課税導入と「三国人」発言の波紋 第一二章 銀座に装甲車と羽田空港再拡張 第一三章 東京都「尖閣諸島購入計画」の頓挫 第一四章 橋下徹との合流――最後の野望 第一五章 小池百合子一族と石原家――半世紀にわたる恩讐 第一六章 田中角栄批判の急先鋒から一八〇度転換 終章 我が友・石原慎太郎へ 亀井静香

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  • フェンスとバリケード 福島と沖縄 抵抗するジャーナリズムの現場から
    4.5
    台本ありきの首相会見の内幕、合同取材でつかんだ辺野古新基地“自衛隊常駐”計画、「復興五輪」の名の下で行われた聖火リレーの異変など、原発と基地を押しつけられる「苦渋の地」を持ち場とする二人の記者が、取材現場の裏側をつづる。
  • すべては救済のために
    4.5
    本書は、2018年度ノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師の自伝である。ノーベル平和賞では、「戦争や武力紛争の武器としての性暴力の撲滅を目指す取り組み」が評価された。ムクウェゲ医師はこの20年間、紛争が続くコンゴ東部で性暴力被害女性の支援に取り組んできた。彼が設立したコンゴの病院で治療を受けた被害女性は、4万2千人以上になる。背景には、複雑な民族・部族間の対立と鉱物資源の支配権をめぐる武装勢力の抗争があり、鉱山周辺にある村々を恐怖で制圧するために安上がりな手段として性暴力が行われているという。「コンゴでは女性への性暴力が最大な武器になっている。私の仕事は、被害にあった女性たちの身体を可能な限りもとに戻すことだ」本書は、世界を動かした医師の告発であり、性的テロ撲滅のために命をかけて闘う医師の衝撃のノンフィクションだ。プロローグの段階で、彼が命がけで被害女性の支援に取り組んでいることが伝わってくる。
  • 防災アプリ 特務機関NERV
    4.5
    利用者180万人、「NHKよりも早く正確」と評判の防災アプリ&ツイッターアカウント「特務機関NERV」開発秘話が明らかに。
  • ドルジ 横綱・朝青龍の素顔
    4.5
    少年時代からの軌跡、一人横綱を守る 朝青龍の本当の姿ーー平成の大横綱・朝青龍が歩んできた道。年間6場所完全優勝を始め、数々の大記録を打ち立て、一人横綱としての重責を果たし続けた。モンゴルでの幼少期から、留学生として来日した高校時代、そして横綱への道程と、現在に至るまでのすべてを綴る。
  • くすぶり中年の逆襲 無料お試し版
    無料あり
    4.5
    祝! M-1グランプリ2021優勝!!! 49歳と42歳でブレイクした「遅咲きの反逆中年」がブレイクまでの全てを漫才形式で明かす、笑いと涙満載の自叙伝。長谷川雅紀さんによる「まえがき」と、初出場で4位と躍進した M-1グランプリ2020の舞台裏を記した「第1章」を丸々収録した無料お試し特別版!

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  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い
    4.5
    困っている人がいたら手を差し伸べる ――それは普通のことです。 1984年よりパキスタン、アフガニスタンで支援活動を続ける医師・中村哲。治療のために現地へ赴いた日本人の医者が、なぜ1600本もの井戸を掘り、25.5キロにもおよぶ用水路を拓くに至ったのか?「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、その数奇な半生をつづった著者初の自伝。 〈目次〉 はじめに――「縁」という共通の恵み 序章 アフガニスタン2009年 ◆第1部 出会いの記憶1946~1985 第1章 天、共に在り 第2章 ペシャワールへの道 ◆第2部 命の水を求めて1986~2001 第3章 内戦下の診療所開設 第4章 大旱魃と空爆のはざまで ◆第3部 緑の大地をつくる2002~2008 第5章 農村の復活を目指して 第6章 真珠の水―用水路の建設 第7章 基地病院撤収と邦人引き揚げ 第8章 ガンベリ沙漠を目指せ ◆第4部 沙漠に訪れた奇跡2009~ 第9章 大地の恵み――用水路の開通 第10章 天、一切を流す――大洪水の教訓 終章 日本の人々へ アフガニスタン・中村哲 関連年表
  • ナワリヌイ プーチンがもっとも恐れる男の真実
    4.5
    国際情勢を揺るがす反体制派指導者と国家権力の攻防! ロシア当局が命じたとされる毒殺未遂事件、療養先から帰国直後の拘束――その安否が国際的な注目を集めるロシアの反体制派指導者ナワリヌイ。何度も拘束されながらも強権的なプーチン政権を揺さぶってきた活動家は、いかにしてクレムリン最大の脅威となったのか? 英雄視される一方で煽動家、差別主義者とも呼ばれるその実像とは? プーチンがいまなお恐れつづける男の反汚職および抗議活動家・政治家としての姿を通してロシアの奥深い闇と複雑な社会構造を抉り出す迫真のノンフィクション。 〈内容〉 第1章 アレクセイ・ナワリヌイとは何者か? 第2章 反汚職活動家として 第3章 政治家の誕生 第4章 抗議者として 第5章 クレムリンVSナワリヌイ 第6章 ナワリヌイとロシアの未来
  • 生涯弁護人  事件ファイル1 村木厚子 小澤一郎 鈴木宗男 三浦和義・・・・・・
    4.5
    村木厚子事件(厚労省郵便不正事件)、小澤一郎事件(陸山会政治資金規正法違反事件)、鈴木宗男事件、マクリーン事件、クロマイ・クロロキン薬害訴訟、医療過誤訴訟、三浦和義事件(ロス疑惑)など、日本の戦後刑事司法史に残る大事件を手がけてきた、伝説の弁護士、弘中淳一郎。「絶対有罪」の窮地から幾度となく無罪判決を勝ち取ってきた「無罪請負人」と呼ばれるその男は、歴史的なそれらの裁判をどのように闘ったのか? 受任の経緯から、鉄壁といわれる特捜検察の立証を突き崩した緻密な検証と巧みな法廷戦術、そして裁判の過程で繰り広げられるスリリングな人間ドラマまで、余すところなく書き尽くす。稀代の弁護士による、法廷を舞台にした唯一無二の思考の指南書にして、類稀なる現代史。 安部英医師薬害エイズ事件、野村沙知代事件、 中森明菜プライバシー侵害事件、加勢大周事件、中島知子事件、「噂の眞相」名誉毀損事件、痴漢冤罪事件、カルロス・ゴーン事件などを扱った「事件ファイル2」も同時刊行。
  • ベトナム戦記 新装版
    4.5
    ベトナム戦争とは何なのか? 最前線がどこにもない、いや、全土が最前線と化している。そんな“戦場”をカメラマン秋元と取材した100日間の記録(1964~65)。生と死、日常と非日常が入り交じる混沌を描く濃密な言葉。時を超えて読み継がれる傑作ルポルタージュ。
  • NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実
    4.5
    「扉の向こう」で何が起きているのか―― 全国の自治体1392カ所を独自調査 話題の「NHKスペシャル」待望の新書化! 長年にわたるひきこもりの果てに、命を落とす――。いわゆる「ひきこもり死」が全国に広がっている。 いま、日本には推計61万人もの「中高年ひきこもり」の人たちがいるとされる。 高齢の親が亡くなった後、生きる術を失った「子」が衰弱死するという事態を、どうしたら回避できるのか? 2020年11月にオンエアされ大きな反響を集めた NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作陣が書き下ろす、渾身のルポ。 【目次】 第一章 ある、ひきこもりの死 第二章 全国に広がる「ひきこもり死」 第三章 扉の向こうの家族 「“ひきこもりと社会”の現在地」/ジャーナリスト・池上正樹さん 第四章 親の死を言い出せない「子」たち 第五章 命を守るための模索 「本人のうしろから支える支援を」/「ひきこもりUX会議」代表理事・林恭子さん 【著者】 NHKスペシャル取材班 長年「ひきこもり」をテーマに取材を続けてきたメンバーを中心とする、全国で広がる「ひきこもり死」の実態を調査・取材するプロジェクトチーム。2020年11月に放送されたNHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作およびドラマ「こもりびと」の取材を担当。中高年ひきこもりの実像を伝え、大きな反響を呼んだ。
  • 児童養護施設 施設長 殺害事件 児童福祉制度の狭間に落ちた「子ども」たちの悲鳴
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    虐待を受けた子ども、身寄りのない子どもたちが暮らす児童養護施設。2019年、児童養護施設の元入所者が、誰よりも自分に救いの手を差しのべた施設長を殺害。不可解な事件の背景には児童福祉制度の構造的な問題があった。どんな境遇に生まれようが、子どもには等しく未来があるはずだ。そんな思いで筆者は立ち上がった。NHK総合「事件の涙 未来を見せたかった ~児童養護施設長殺害事件~」をもとに執筆した渾身のルポルタージュ。
  • 読売新聞 朝刊一面コラム 竹内政明の「編集手帳」傑作選
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    体調不良により、読売新聞朝刊一面コラム「編集手段」の執筆を退いた竹内政明氏の最後のコラム集。勝った人より「負けた人」に、幸せな人より「日の当たらない人」に寄り添い、人々の心の襞に分け入る当代きってのコラムニストによる自選121編の「傑作選」と、ラクレ未収録分30編を収録。「泣けるコラム」で多くのファンを魅了してきた竹内氏の珠玉の作品集。
  • ヨーコさんの“言葉” ふっふっふ
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大好評! NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」第4弾刊行! 300万部突破、大ベストセラー絵本『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子さんによるエッセイは、優しくも痛快、心を貫く言葉であふれています。ヨーコさんの世界観にぴったりだと大好評の北村裕花さんの250点近いイラストも、オールカラーで収録。 大好評! NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」ついに第4弾刊行!  300万部突破、大ベストセラー絵本『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子さんによるエッセイは、痛快で心を貫く言葉であふれています。ヨーコさんの世界観にぴったりだと大好評の北村裕花さんの250点近いイラストも、オールカラーで収録。 「自分の気づいていない心の奥底の気持ちを掘り起こしてくれて感動です」「私は70歳になりますが、今後の人生をいかに楽しく生きていくか参考になります」「おもしろい! 鋭い! そしてちょっと切ない」 読者のみなさんから多くのお便りをいただいています。 第4弾にも要望が多かった作品や本になったらいっそう切ないエピソード、ふっふっふと笑いが込み上げてくるものまで、第4弾もたくさんの方の応援で誕生いたしました。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 超入門 ストーリーでわかる「起業の科学」
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    スタートアップのリアルをイチから学べる! 突然の人事異動で新規事業部に配属された若手サラリーマンが、新商品開発に挑む。苦難を乗り越え、重圧と戦い、成功を手にするまでのストーリー。典型的な失敗を学べば、成功率は確実に上がる。
  • パスツール
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    教科書に出てくる人の伝記 狂犬病ワクチンなどの開発で、感染症の脅威から人類を救った近代細菌学の開祖であり、牛乳やワイン、ビールの腐敗を防ぐ低温殺菌法も開発したフランスの偉人、パスツール博士の波乱万丈な生涯。
  • ネット社会と闘う ~ガラケー女と呼ばれて~
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    ある朝、身に覚えがない電話やメールが殺到し、ネットに顔と本名が晒される。 日本中を震撼させた「あおり運転事件」において、完全な人間違いにも関わらず誹謗中傷の渦に巻き込まれた著者の長い闘いを描く。 誰もが被害者となる可能性があり、そして誰もが加害者、あるいは犯罪者となり得る時代。『一億総加害者社会』を生き抜く、必読の一冊。

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  • 日航123便墜落 疑惑のはじまり 天空の星たちへ
    4.5
    関係者への徹底した取材から墜落の事件性が浮上する!ベストセラー 『日航123便墜落の新事実』の原点にして渾身のヒューマンドラマ。
  • 言論統制というビジネス―新聞社史から消された「戦争」―(新潮選書)
    値引きあり
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    「軍部の弾圧でペンを折らざるを得なかった」は虚構だった。「報道報国」の名の下、部数を貪欲に追い求めた新聞社は、当局に迎合するだけの記者クラブを作り、唯一の統制機関「内閣情報局」に幹部を送り込んだ。そして、ライバル紙を蹴落とすために地方紙大合併を仕掛け……。戦争を利用し尽くしたメディア暗黒史。
  • 食と酒 吉村昭の流儀
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    人気作家・吉村昭に迫る書き下ろし文庫。 没後15年を経て、 いまだに広く愛読されている国民的作家、吉村昭。 膨大な史料の博捜と綿密な取材で、 日本人の知られざる歴史と 庶民の生活を描いた作家の唯一の楽しみは、 「食べること、呑むこと」だった。 吉村昭と、夫人で芥川賞作家の津村節子の生活の細部を、 二人が書いた随筆、小説、対談などから紐解いて、 吉村昭が愛した日本の食と酒、 そして取材旅行で訪れたさまざまな町の味を紹介する。 吉村文学の原点である戦争体験と療養生活、 夫婦で北海道をさすらった不遇時代の記憶などが、 吉村昭の「食と酒」への執着とどう関わっていたのか。 下町に生まれ、 人との関わりを何よりも大切にした吉村昭にとっての 「いい旅、いい味」とは何だったのか。 夫婦ともに多忙な作家だった吉村家の毎日の献立は?  吉村昭の食と酒、そして旅を通じて浮かび上がる夫婦の絆と愛情を、 作家・谷口桂子があますところなく記す、完全書き下ろし文庫。 巻末解説は吉村昭と交友があった直木賞作家、出久根達郎氏。
  • 子どもたちがつくる町――大阪・西成の子育て支援
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    【子ども支援の〈現実〉と〈希望〉】●「日本の虐待相談件数はうなぎのぼりだが、西成区の件数は横ばいだ。貧困も虐待も可視化され、『子どもを地域で育てる』のが当たり前になっているからだ」「行政から降ってきた制度ではなく、子どもたちの声が組織の形を決める。ここに、この町が生まれる所以(ゆえん)がある」東京大学大学院教授/現代中国研究者・阿古智子さん(朝日新聞・2021年6月12日)●「支援者へのインタビューを通し、西成の子育て支援の実情を浮き彫りに」「そこから確かな希望も見えてくる」(読売新聞・2021年5月13日夕刊〈大阪本社版〉)●「日雇い労働者の町」と呼ばれる大阪・西成。生活保護受給率は、23%にのぼる。でも、しんどくたって、今日も元気に子どもは遊ぶ。この町の個性的な支援者5人へのインタビューが描く、誰も取り残さない支援の地図!
  • 「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人
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    1巻2,640円 (税込)
    ■戦争と革命、夢と挫折―― 百年にわたる日越交流の秘史。 明治45年1月、一人の少年が故郷・天草から船でベトナムへ旅立った。その6年前、ベトナム王朝末裔の青年が故郷を脱出し、日本へ密航する。二人はやがて一つの目的のため、海を挟んだ異国の地で起ち上がる。ベトナム独立という見果てぬ夢をめざして――。 [目次] 序 章 「兄弟同士の戦争はやめること」 第一章 隠れキリシタンの里・大江 第二章 植民地・仏印 第三章 大南公司と大川塾 第四章 「東遊(ドンズー)運動」と王子クオン・デ 第五章 クオン・デ、漂泊の日々 第六章 日中戦争と日本の南進政策 第七章 北部仏印進駐とベトナム復国同盟会 第八章 開戦と松下光廣のサイゴン復帰 第九章 明号作戦とベトナム独立 第十章 日本敗戦とホー・チ・ミンのベトナム 第十一章 「ベトナム現代史」の激流の渦中で 終 章 南十字星きらめく下で <著者略歴> 牧 久(まき・ひさし) ジャーナリスト。一九四一年、大分県生れ。六四年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。八九年、東京・社会部長。その後、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て二〇〇五年、テレビ大阪会長。現在、日本経済新聞社客員、日本交通協会会員。著書に『サイゴンの火焰樹――もうひとつのベトナム戦争』『特務機関長 許斐氏利――風淅瀝として流水寒し』『不屈の春雷――十河信二とその時代』上下『満蒙開拓、夢はるかなり―加藤完治と東宮鐵男』上下(各小社刊)がある。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『「安南王国」の夢―ベトナム独立を支援した日本人』(2012年6月5日 第2刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • 夫婦をやめたい 離婚する妻、離婚はしない妻
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    コロナ後に浮き彫りになる夫婦の溝、モラハラ夫に翻弄される妻、夫婦別姓と事実婚、同性カップルの別離、虐待家庭育ちの妻、セックスレスの先の不倫、うつ病夫とキャリア妻、子供が成長するまで先延ばしにする夫婦関係……。自分や相手を必要以上に傷つけないため、時間やお金を無駄に使わないため、「離婚する・しない」解決の道筋を、様々な夫婦の想定パターンをもとに現役弁護士が法律的見地から詳細解説。
  • 香港危機の700日 全記録
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    2019年、ピーク時には100万人超とも言われる市民が抗議デモに参加した香港の民主化運動。言論や表現だけでなく、デモや集会などの政治的な自由も保障してきた香港の「一国二制度」。中国共産党はこの制度を50年間継続すると約束したにもかかわらず、20年6月、治安法制「国家安全法」を導入。一万人を超える市民が警察に逮捕され、民主派議員は失職し、香港は「沈黙の街」と化した。朝日新聞・前香港支局長が、その始まりから、厳しい弾圧により絶望が広がるまでを鮮烈なタッチで描く。民主派から親中派まで、無名の市民から大物政治家までを徹底取材した、比類なきドキュメント!
  • 聞き書 緒方貞子回顧録
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    「人の命を助けること」,これに尽きます――.日本外交史研究者として出発しながら,国連にかかわる仕事を続け,民族紛争が激化した冷戦後には国連難民高等弁務官をつとめた日本を代表する国際派知識人,緒方貞子(一九二七―二〇一九).自らの人生とともに,日本を,そして世界を語りつくした回顧録の決定版.(解説=中満泉)

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  • 悪魔の細菌 超多剤耐性菌から夫を救った科学者の戦い
    4.5
    か弱い細菌ごときの策略に引っかかるなんて、思ってもみなかった。 私は大陸を股にかけて殺人ウイルスを追跡し、AIDSに対する戦争を仕掛けてきた。ある時は戦いの最前線に立ち、ある時は世界規模での政策立案に携わる人々と議論のテーブルを囲みながら。そう、ウイルスは恐るべき存在だった。では、細菌は? 大した敵ではない。少なくとも、この細菌は恐れるに値しない相手のはずだった。 私は感染症を専門とする疫学者だ。アメリカの大きな大学で国際保健研究所の所長も務めている。他の誰でもなく私こそ、この細菌から自分の夫を守ることができてしかるべきだった。最後にこの細菌を見たのは、大学院に入る前の学部生時代のことだ。私たち学生は、研究室での初歩的な実験で、この細菌を気軽に扱っていた。いつの日か、この細菌の変異体がお前たちを死の淵に追いやり、お前はそのうち、殺し屋ウイルスの大群を注射して夫を救おうとする……。当時、誰かにそう言われていたら、私は相手の頭がおかしくなったのかと思っただろう。だが今、私たちはまさにその言葉通りの状況を迎えていた。 ――本書より
  • 痛くない死に方
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    映画『痛くない死に方』原作本! 2000人の最期を看取った医師だから言えること。 “痛くない”“苦しくない”人生の終わり方とは? 私は在宅医として、末期がんの患者さんは9割以上、 非がんの患者さんは半分くらいの確率で、家で看取ることになります。 在宅での看取りの直後、ご家族は必ずこうおっしゃいます。 「思ったよりずっと楽に逝きました。  苦しくも、痛くもなさそうでした。ありがとうございました」 がん終末期、老衰、認知症終末期、臓器不全、心不全、肺炎…… 2000人を看取った医師が明かす今まで誰も言わなかった “痛くない”“苦しくない”人生の終わり方。 平穏死という視点から、「痛くない死に方」について できるだけ分かりやすくまとめた一冊! もくじ プロローグ  あれから4年、「日本人の死に方」は変わったのか? 第一章  大橋巨泉さんでも叶わなかった「痛くない最後」 第二章  平穏死、尊厳死、安楽死 第三章  「長尾先生、思ったより楽に逝きました」……それが平穏死 第四章  おさらい!平穏死10の条件 むすび
  • 私の名前を知って
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    米スタンフォード大で白人水泳選手が起こした性暴力事件。被害者は何と闘い、何に怯え、何に勇気づけられたのか? 全世界に性暴力の真実を教え、その考え方を決定的に変えた衝撃の回顧録。
  • 響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事
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    クラシック界の巨匠たちが頼った“耳”がある。東京・サントリーホールからハンブルク・エルプフィルハーモニーの音響設計まで。世界有数のコンサートホールの「響き」を手掛ける日本人トヨタは、いかにして究極の音を実現させたのか。その謎に迫る。
  • BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相
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    ◆「ショッキングな結末を迎えるサスペンス。ページをめくる手がとまらない。――セラノス事件の内幕は、信じられないほど、ひどい」ビル・ゲイツ◆ 「エンロン」以降、最大の企業不正が行われた血液検査ベンチャー「セラノス」事件。ジョージ・シュルツ、ヘンリー・キッシンジャーなど百戦錬磨の大物たちはなぜ若きCEO、エリザベス・ホームズに騙されたのか!? 「指先からとる1滴の血液で、あらゆる病気を調べることができる!」革新的な血液検査の技術を発明したとして、アメリカのメディアから『第二のスティーブ・ジョブズ』ともてはやされたエリザベス・ホームズ。だが、彼女が率いたバイオベンチャー「セラノス」の内幕は、過剰な野心、傲慢さ、虚言、パワハラが渦巻いていた。現代社会の様々な側面が凝縮したシリコンバレー発巨大詐欺事件の全容を、敏腕記者が地道な取材で証言を積み重ねながら、暴いていく。
  • 飼い喰い 三匹の豚とわたし
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    「記憶していた以上に凄い本だった。これは奇書中の奇書と言っていい」 解説の高野秀行氏も驚嘆!  前人未踏の養豚体験ルポルタージュ。 ロングセラーの名著『世界屠畜紀行』の著者による、もう一つの屠畜ルポの傑作。 生きものが肉になるまで、その全過程! 世界各地の屠畜現場を取材していく中で抱いた、どうしても「肉になる前」が知りたいという欲望。 養豚が盛んな千葉県旭市にひとりで家を借り、豚小屋を作り、品種の違う三匹の子豚を貰い名付け、約半年かけて育て上げ、屠畜し、食べる。 「畜産の基本は、動物をかわいがって育て、殺して食べる。これに尽きる」。 三匹との愛と葛藤と労働の日々に加え、現代の大規模畜産での豚の受精、出産から食卓にあがるまでの流れも併せて踏み込み、描いた前代未聞の養豚体験ルポルタージュ!  ※本書は2012年に岩波書店から出た単行本を加筆修正し、文庫化したものです。 【目次】 はじめに なぜ私は自ら豚を飼い、屠畜し、食べるに至ったか 見切り発車 三種の豚 システム化された交配・人工授精 分娩の現場で いざ廃墟の住人に 豚舎建設 お迎え前夜 そして豚がやって来た 日々是養豚 脱 走 餌の話 豚の呪い 豚と疾病 増量と逡巡と やっぱり、おまえを、喰べよう。 屠畜場へ 何もかもがバラバラに 畜産は儲かるのか 三頭の味 震災が あとがき 文庫版あとがき 解説 高野秀行
  • 福島モノローグ
    4.5
    忘れたいことがある。忘れられないことがある――福島から語られる「いま」の声は、死者の声を響かせながら、未来へと向かう。『想像ラジオ』の著者による、21世紀の『苦海浄土』。
  • 福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく
    4.5
    福島原発事故後の甲状腺被ばく測定、裏で仕組まれた歪曲と隠蔽の工作。なぜ被災者は裏切られたのか――。執念の調査報道で明らかになった衝撃の新事実が、今ここに。2021年3月で発生から10年となる福島原発事故。時間の経過とともに事実究明や責任追及が希薄になるなか、今現在も放射線の影響で生じうる健康被害を懸念する人々が多数いることを忘れてはならない。本書は、新聞記者である筆者が被害の核心とされる甲状腺被ばくに切り込み、国や県が実態把握を怠った狡猾な工作を告発する書である。彼らが認めていない放射線被害がいかに隠蔽・歪曲されたか――。綿密な情報開示請求で得た膨大な量の文書とその解析、関係者への周到な聞き取り取材により、衝撃の真相に迫る。
  • 出版と権力 講談社と野間家の一一〇年
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    日本の出版。その草創期にも転換期にも、彼らが関わってきた……。 「おもしろくてためになる!」「これを読めば大学に行かなくても偉くなれる!」 臆面もなく立身出世を説き、一代にして「雑誌王」に成り上がった初代清治。 勃興する帝国日本の大衆の心を鷲づかみにした印刷物は、やがて軍部との抜き差しならぬ関係のなかで変貌していく……。 そして敗戦後、総合出版社への転換をなしとげ、国民教育(ナショナル・エデュケイション)と出版による世界平和の夢を追いつづけた四代省一。 未公開資料を駆使し、近代出版百五十年を彩る多彩な人物群像のなかに野間家の人びとを位置づけた大河ノンフィクション!
  • ハイパーディープ・ワールドジャーニー 危険度&面白さMAXのぶっ飛び海外周遊記
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    チャンネル登録者数29万人(2021年1月時点)の「EXIT JACK」マンぺーがおくる、世界一ディープな海外旅行記。アジアの歓楽街から、北米のスラム街まで、普通の海外旅行では絶対に体験できない、衝撃のシーンの数々。 撮影の裏話など満載の一冊!
  • 徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男
    4.5
    真の人材育成とは?を問う感動と慟哭の記録。 「サッカー選手である前に、良き社会人であれ」 森保一、風間八宏、高木琢也、小林伸二、上野展裕、片野坂知宏……。多くの名将を育てた「育将」今西和男。広島に生まれ育ち、被爆の後遺症を克服して代表入り、さらに「元祖ゼネラルマネージャー」としてマツダ/サンフレッチェ広島に携わり、日本サッカーにおける「育成」の礎を築いた男。彼の教えを受け指導者になった者たち、さらに彼らから教えられたプロ選手が日本中にいる。教え子たちから絶大なる信頼を寄せられながらも、今西はやがて志半ばで現場を去ることになる。その裏には何があったのか。 2017年度広島本大賞受賞。真の人材育成とは何かを問う、感動と慟哭の記録、待望の文庫化。特別企画「今西和男×森保一×横内昭展・師弟鼎談」を収録。
  • 親の介護をはじめる人へ伝えておきたい10のこと【見本】
    無料あり
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※電子版では、紙のガイドブックと内容が一部異なります。掲載されない写真や図版、収録されないページがある場合があります。あらかじめご了承下さい。 本書は『親の介護をはじめる人へ伝えておきたい10のこと』 の「見本版」です。 本書お買い上げの前にこちらをご覧ください。 ※本商品は過去にダイヤモンド社から発行されていた商品になります。収録内容に変更はありませんので、重複購入にご注意ください。

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  • 角野栄子 エブリデイマジック
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 毎日、創作のインスピレーションと共にある作家のライフスタイルを探る。日々のアイディアを書きとめたメモや自筆のイラスト、旅先の思い出の品、大切な本など、秘密のアイテムを公開。
  • エベレストに死す 天才クライマー加藤保男
    4.5
    世界最高峰エベレストの冬は、寒気はむろんのこと、吹きすさぶジェット・ストリームとの闘いとなる。この厳冬期のエベレストに単独でアタックし、見事“三冠王”(春、秋、冬登頂)の偉業を、世界にさきがけて達成した天才クライマー加藤保男。だが、快挙の直後、氷雪に消え、33歳の劇的な生涯を閉じた。
  • 理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!
    4.5
    2019年大晦日。西浦博は、武漢で未知のウイルスが流行の兆し、との情報をキャッチする。1月16日には日本で最初の症例が確定。急遽、北海道から東京へ向かうこととなる。のちにクラスター対策班につながる初動であり、6ヵ月にわたる予想もしない日々の始まりだった。 厚生労働省クラスター対策班でデータ分析に従事し、「8割おじさん」と呼ばれた数理モデルの第一人者が、新型コロナ対策の舞台裏で繰り広げられた政治との格闘、サイエンス・コミュニケーションの葛藤と苦悩、科学者たちの連帯と絆まで、熱い本音を語った奮闘の記録。 (以下、本文より) ・・・川名先生から、ぽんとメールが届いたんです。僕が頑張っているのを川名先生は分かっているし支持していると。そして「西浦さんが発信する情報は専門家会議のクレジットですから」とまでおっしゃってくれました。つらい時には1人このメールを見て泣いたこともあります。  僕自身が折れると終わりだから、科学者は勇気を持って科学的事実を正確に伝えるのが間違っていないのなら、頑張らないといけないし、これはまだ第一波だから序の口だと思って、継続して頑張ってみようと、心新たにできました。感染症の数理モデルで定量的なものだったら、あるいは、データ分析をさせたら、日本では自分の右に出る者はいないだろうと自分自身を鼓舞します。ニコニコ生放送で何万人というような人が参加する中でプレゼンをするわけですが、自信を持ってやろうと決意しました。僕がこけると、感染症数理モデルをやっている同志や研究室の弟子たちがこける。僕がここで敗けたり折れたりするわけにはいかないのです。
  • フジモトマサルの仕事
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2015年に亡くなったイラストレーター、漫画家、フジモトマサルの仕事を通覧する一冊。多岐にわたる仕事をジャンルごとに紹介する。巻頭言は村上春樹。寄稿は森見登美彦ほか。
  • ディープ・ステイトの真実 日本人が絶対知らない! アメリカ大統領選の闇
    4.5
    日本人が知らないアメリカ大統領選の闇。ロシア疑惑は諜報機関と大手メディアの共同謀議だった! 本書は、アメリカ在住のジャーナリストである著者が、日本ではほとんど知られることのない「デイープ・ステイト(陰で政策、特に外交政策を牛耳る軍産複合体などの闇の支配層)」の実態と、アメリカ大統領選の闇を白日の下にさらす政治評論です。著者と副島隆彦氏のSkype特別対談「2020年アメリカ大統領選とディープ・ステイトの真実」緊急収録!
  • 大元帥 昭和天皇
    4.5
    大日本帝国において、天皇は軍事を統帥する大元帥であった。では、天皇は軍部からどのような情報を得て、それに対してどのような質問や意見を発していたのか。また、国策・戦略・作戦の決定に際して、どれほどの役割を果たしていたのか。史料から浮かび上がってくるのは、大元帥としての自覚と責任感を持ち、主体的に戦争指導を行っていた天皇の姿である。その軍事知識は豊富で、非凡な戦略眼によって統帥部の戦略・作戦の欠陥を鋭く指摘することもあった。昭和天皇の戦争指導の実像を描き、その戦争責任を検証する。
  • 追憶の東京 異国の時を旅する
    4.5
    江戸時代から戦後にかけての東京の歴史をめぐり、作家は東京の各所を訪ね歩く。史跡を訪ね、人物に聞き取りをし、古い文献を紐解きながら、現代日本人も知らない東京の姿を〈再発見〉していく。イギリス在住の作家による、都市の記録と記憶をめぐるエッセイ。
  • 早稲田ラグビー 最強のプロセス
    4.5
    強い組織は、立ち返る原点を持っている。就任から2年。11季ぶりの大学日本一奪還に導いた指揮官が語る組織を甦らせた勝つプロセス。 迷走しかけていた部の建て直しのため、急遽監督就任。そして8年ぶりの対抗戦優勝。 翌年、対抗戦での早明戦大敗から40日、新国立競技場での決勝という最高の舞台での再戦で最高の結果を生んだ勝つプロセスとは。
  • 路地の子(新潮文庫)
    4.5
    昭和39年、大阪――。中学三年生の龍造少年は学校にはいかず、自らの腕だけを頼りに、天職と信じた食肉の道へと歩み始めた。時に暴力も辞さない「突破者(とっぱもん)」と恐れられ、利権団体や共産党、右翼やヤクザと渡り合いながら食肉業界を伸し上がった一匹狼――。時代の波に激しく翻弄されながら、懸命に「路地の人生」を生き抜いた人々の姿を、大宅賞作家が活写した、狂おしいほどに劇的な物語。
  • 【無料お試し版】プロ奢ラレヤーのあきらめ戦略ーーお金に困らず、ラクに、豊かに生きるには
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    4.5
    「あきらめる」こそ最強コマンド! お前を生きづらくさせるものから自分の身を守れ! 世の中に踊らされずに、しんどさとは無縁の「自分だけの豊かさ」を手に入れろ! 奢られ続けてフォロワー9万人超! ツイッター・noteで話題沸騰!! 絶対に働かない彼は、なぜ生活に困らないのか――。才能、スキル、何もいらない! ただ「あきらめる」だけ。どんな時代でも通用する生存戦略を大公表! もう、しんどい生き方、やめませんか? まえがき+目次+プロローグ=計28ページを無料公開!

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  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
    4.5
    ミャンマー奥地で遭遇した、納豆卵かけご飯。日本以外にも納豆を食べる民族が存在することをそのとき知った。そして著者は探求の旅に出る。ネパールでは美少女に導かれ、湖南省で味噌との関係に苦悩。東北秋田で起源について考える。“手前納豆”を誇る人びと。夢中で食べた絶品料理。愛する食材を追いかけるうちに、アジア史までもが見えてきた。美味しくて壮大な、納豆をめぐる冒険の記。(解説・小倉ヒラク)
  • 家族写真~3.11原発事故と忘れられた津波~
    4.5
    「ずーっとおいてきぼりだ、ここは」 第26回小学館ノンフィクション大賞受賞作の単行本化。著者は元テレビディレクターで現在はドキュメンタリー監督として活躍中。 福島県南相馬市で生きる、上野敬幸さん一家を襲った東日本大震災。 上野さんは、両親と幼い2人の子どもの家族4人が津波にのまれました。しかし、その後に起きた原発事故により、自宅のあった地区は避難指示区域に指定されます。そして、行方不明者がまだいるにも関わらず、警察も自衛隊も捜索に入らなくなってしまったのです。 本書は、そのような中で避難を拒み、仲間とともに行方不明の家族を自力で捜す上野さんの姿を、著者が7年にわたり丹念に取材した記録です。震災から年月が経つにつれ一般には報道されにくくなってしまった、被災地での現実が明らかにされる労作です。 「復興」という大きな言葉からはこぼれ落ちる心のこまやかな変遷を、著者は丁寧な筆致で描出します。 「見つからない」のではなく「捜しにきてもらえない」場所にいる行方不明の家族を今も捜索し続ける上野さんや、福島の現在を、ぜひお読みください。
  • 加賀乙彦 自伝
    4.5
    私は『永遠の都』『雲の都』を書くために作家になったような気がします。――二・二六事件の記憶、陸軍幼年学校における敗戦体験、医学生時代のセツルメント運動、東京拘置所の医務部技官時代、犯罪学・精神医学研究のためのフランス留学、『宣告』のモデル・正田昭との交流、キリスト教の洗礼…自らの生きてきた八十余年の歩みを注ぎ込んだ九千枚におよぶ大河小説の“詩と真実”を初めて明かした、語り下ろし自伝。
  • 万華鏡の女 女優ひし美ゆり子
    4.5
    1960年代後半、一人の少女が東宝から映画デビューを果たした。映画産業の斜陽化が指摘される時代、彼女はテレビの特撮ヒーロー番組『ウルトラセブン』のウルトラ警備隊アンヌ隊員を演じることになった。やがてフリーの女優として、1970年代にはセクシー映画や実録ヤクザ映画でも活躍する。いまも新たなファンを獲得し続ける、女優ひし美ゆり子がその全貌を隠すところなく語りつくす。
  • 芭蕉という修羅(新潮文庫)
    4.5
    「古池や蛙飛こむ水の音」の句を詠んで華やかな江戸文化人サロン注目の俳諧師となった松尾芭蕉。遂には「風雅の正道」と喧伝され、没後は朝廷から「飛音明神」の号を賜り、偶像化され神となった。しかし、その芭蕉にはもう一つの顔があった。水道工事監督、幕府隠密、イベントプロデューサー。それぞれに危うい博打を打ち、欲望の修羅を生きた「俳聖」の生々しい人間像を描き出す決定版評伝。(解説・小澤實)
  • 「深層」カルロス・ゴーンとの対話~起訴されれば99%超が有罪になる国で~
    4.5
    元特捜検事が全ての“深層”を聞き出した! ゴーン氏は出国後、各国メディアの取材に「この事件は日産と検察が組んだクーデターであり、私は罪に問われるようなことはしていない」と主張したが、詳細を明らかにしなかったことから、日本国内では「ただの言い逃れ」との批判を浴びた。実はその詳細を、彼は日本出国前に明らかにしていた。元特捜検事で、事件当初からこの事件の不当性を主張していた郷原信郎氏のインタビューに応じ、10時間以上にわたって真相を話していたのだ。出国後もレバノンとのテレビ電話で取材を重ね、日産、検察、日本政府の事件への関与について、実名を挙げて明らかにしている。「検察は大きな力の操り人形だった」――ゴーン氏の証言をもとに、事件の“深層”を明らかにする。
  • 感染地図 歴史を変えた未知の病原体
    4.5
    百五十年前のロンドンを「見えない敵」が襲った!大疫病禍の感染源究明に挑む壮大で壮絶な実験は、やがて独創的な「地図」に結実する。スリルあふれる医学=歴史ノンフィクション。
  • 紳士と淑女のコロシアム 「競技ダンス」へようこそ
    4.5
    正装はパンツの上からスクール水着? どんなに激しく踊っても髪を揺らしてはいけません? 究極の笑顔の破壊力とは? 脇の下の筋肉を鍛えてライバルを優雅に蹴散らし、光速スピンで肉体の限界を軽やかに超える。競技ダンスは闘技場で繰り広げられる究極の格闘技だ。キレキレに踊れる小説家が、大学時代を捧げきった異世界にご案内。
  • 母ふたりで“かぞく”はじめました。
    4.5
    東京オリンピック、楽しみですね。 このスポーツの祭典の精神「オリンピック憲章」に、「性的指向による差別は許されない」という条項があるのご存知でしょうか? そして日本では、同性婚を認めないままオリンピック開幕の日を迎えようとしています。 2019年2月14日、バレンタインデーの日に東京、大阪、名古屋、札幌の4カ所で、同年の9月5日には福岡でも、日本初の同性婚についての集団訴訟(「結婚の自由をすべての人に」訴訟)が、国を相手に起こされました。本書の著者、小野春さんはその訴訟の原告のひとりです。 小野春さんは、40過ぎの“ごく普通のおばさん”です。 ただひとつ違うのは、バイセクシャルであるということ。 自分のセクシュアリティに気づくのが遅く、それをはっきりと認識した時は、すでに猛烈な“孤育て”の真っただ中。それが、親子ともども風邪をひき、高熱を発して寝込んでいた寒さ厳しい冬のある日、救世主が現れるのです(ウォッカのビンをぶら下げて)。彼女の名前は麻ちゃん。それから、運命の糸に操られるようにふたりは惹かれ合い、やがてお互いを同性パートナーとして人生を歩む決意をします。 麻ちゃんと同性カップルとして生きていくのは、常に「ビクビクと」「しかたなく」「迷いに迷いながら」「やむにやまれず」の連続でした。それぞれの連れ子3人を育て始めてぶつかった、娘からの猛烈な反発と自己嫌悪。敬虔なカトリック信者である母親へのカミングアウト。しかし、どんなに壁にぶつかろうとも、それをひとつひとつ乗り越えるたびに、新たな人と繋がり、思わぬ体験をした小野春さんは、いつの間にか国を相手に訴訟(ケンカ)をすることになってしまうのです。 バイセクシャルの春さんとパートナー麻ちゃんが、母2人子ども3人の“かぞく”を作り上げるまで。そして自分と同じような子育てをするLGBTの仲間を支援する団体「にじいろかぞく」を立ち上げ、「結婚の自由をすべての人に」裁判に至るまで。 その約20年間にわたる、めったにない“かぞく”の顛末を書きつくします。
  • 新・帝国主義の時代 左巻 情勢分析篇
    4.5
    国際社会は弱肉強食の「新・帝国主義」の時代に入った――。左巻では、自国の利益極大化をはかる米中露など各国の動きを分析し、日本人と日本国家が生き残るための戦略を示す。
  • 岩崎小彌太 三菱のDNAを創り上げた四代目
    4.5
    顧みて恥ずべき何ものもない――敗戦後の経営の難局に立っても揺るがなかった信念と矜持! 150年もの巨大企業グループの事業の歴史を支え続けるDNAはいかにして形成されたのか。波乱の時代を生きた三菱の第四代社長・岩崎小彌太は、自らの宿命に従いつつも、信念を貫き通す人であった。グループ企業としての完成や経営理念の確立において、継承者が創業者を超えるほどの存在感を示した事例は、日本の経営史上においても稀有であろう。本書は、「理想なしでは一歩も動けない人」「理想家にして実行家」といわれたその希代の経営者による「継承と創造」の事跡に、三菱グループの研究を長年重ねてきた経済史家の視点から迫った経営者伝である。企業の社会的責任について一貫した姿勢・考え方を維持し、社会のニーズに対応して需要者・消費者の利益に奉仕することを企業目的としたこの事業家から、時代を超えて、現代の企業家・リーダーが学ぶべきところは多い。
  • 田原総一朗とメディアの罪
    4.5
    その時々の権力の衣裳によって、自らの色も変える側用人を、ジャーナリストとは呼ばない。護憲から、改憲支持へ、あっさり衣替え、さらには「サンデープロジェクト」を私物化し、翼賛メディアの象徴と化した田原総一朗。政治とメディアの癒着の構造を徹底的にあばく、もっとも過激な時評集。翼賛マスコミの象徴・田原総一朗を斬る!
  • 白土三平伝 カムイ伝の真実
    4.5
    白土三平が生涯かけてカムイ伝を描く理由。 2011年に発売された『白土三平伝~カムイ伝の真実』の文庫化。 その作品を高く評価されながら、長い間、世に全く登場しないコミック界の巨人・白戸三平。昨年米寿を迎えたが、いまだその存在や生活は謎に包まれている。この本格的な評伝は15年余りにわたって白土氏に寄り添いながら、直にその仕事ぶりに触れ、「伝説の漫画家」との対話の中から生まれた肉声をふんだんにちりばめた、毛利甚八の貴重な記録でもある。本書を読み、白土三平の真実を知ったときに『カムイ外伝』『カムイ伝』をいま一度読み直したい気持ちになる1冊である。(敬称略)
  • 秘密資金の戦後政党史―米露公文書に刻まれた「依存」の系譜―(新潮選書)
    値引きあり
    4.5
    冷戦下、保革主要政党が米ソから密かに受けてきた違法資金。ハワイでの受け取り、迂回融資、工作員による手渡し……、手練手管を駆使して渡された闇の資金は、イデオロギー対立の狭間で、日本政治に何をもたらしたのか? 綿密な調査によって発掘された一級資料が暴く「政治とカネ」問題史上、最大の暗部。
  • 少年ゲリラ兵の告白―陸軍中野学校が作った沖縄秘密部隊―(新潮文庫)
    4.5
    太平洋戦争で国内最大の地上戦の舞台となった沖縄。そこに敵を殺し、友の死を目の当たりにした10代の少年達の部隊があった。陸軍の情報機関により沖縄本島北部で組織された約千人の遊撃隊(ゲリラ戦部隊)=「護郷(ごきょう)隊」は、どのような環境に置かれ、米兵を相手にいかなる戦闘を強いられたのか。戦後70年を経て、生存者が重い口を開いて語る戦場の悲惨な真実! 『僕は少年ゲリラ兵だった』改題。(解説・仲村清司)
  • 地雷を踏むな―大人のための危機突破術―(新潮新書)
    値引きあり
    4.5
    「また怒らせてしまった」「信用を失った」「苦手意識が抜けない」――人間関係には数多くの地雷がある。恐ろしいのは、現代社会の地雷は増殖し、動き回る性質も持つことだ。それを避けるための相手との距離の取り方、意見や反論の仕方とは。最悪の事態を避けるための「良い謝罪」とは。警察、弁護士との正しい接し方は。巨大企業から芸能人まで実際の事件の分析も交えながら、危機管理のコンサルタントが突破術を指南する。
  • 赤星鉄馬 消えた富豪
    4.5
    武器商人として活躍した父から受け継いだ莫大な資産を惜しみなくつぎこみ、日本初の学術財団「啓明会」を設立し、柳田国男ら錚々たる学者の研究を支援。アメリカからブラックバスを移入し釣りの世界で名を馳せ、弟たちと日本のゴルフ草創期を牽引。樺山愛輔や吉田茂をはじめとする華麗なる人脈を持ちながら、ほとんど何も残さずに世を去った実業家、赤星鉄馬。評伝に書かれることを注意深く避けたかのようにさえ見える、その謎に満ちた一生を追った本格ノンフィクション。
  • 動物と機械から離れて―AIが変える世界と人間の未来―
    4.5
    自動化が進む中で、未来の労働は、自由意志は、人間の幸福はどうなる? 人は機械と一体化するのか、それとも動物に成り下がるのか――シリコンヴァレー、深セン、モスクワ、NY、ソウル、東京で第一線の研究者、起業家、思想家など51人を取材して描く、AI発展後の世界と〈わたし〉の行方。最新の未来図がここにある。
  • 自己肯定感低すぎて嫉妬してるときの自分マジで化け物みたい
    4.5
    「急に既読つかなくなる男はなんなの? 死んだ?」 「倦怠期って何? こちとら倦怠期とかないんですけど? 毎日毎秒どんどん好きになっちゃうんですけど?」 恋愛ツイートが名言すぎるとメンヘラ女子が大絶賛! 元カノ大嫌い問題、浮気の上手い探り方、 マウント取ってくる女友達の対処法…など 恋の悩みがスカッと吹き飛ぶ メンヘラYouTuber・シイナナルミの恋愛論! 恋する女子の気持ちがわからない男たちよ、 シイナナルミの本を見な???? ◆第1章◆ メンヘラ的恋のはじめかた  ~他の女に目もくれないで私だけを見て欲しいって軽率に病む~ ◆第2章◆ メンヘラは好きピ中毒 ~重いって言わないで??? ただ好きすぎるだけなの~ ◆第3章◆ メンヘラ VS その他の女 ~自己肯定感低すぎて嫉妬してるときの自分マジで化け物みたい~ ◆第4章◆ メンヘラ周りのうざい男と女 ~マジで関係ないから引っ込んでな??~ ◆第5章◆ メンヘラの別れと復縁 ~クソキツいし病むけど恋の経験値は上がる~ Column なるみん物語 この世に存在する全人類の女の中で一番になりたい。
  • 日本はすでに侵略されている(新潮新書)
    値引きあり
    4.5
    北海道から南西諸島まで、急速に進む外資による国土買収。裏にいるのは、今や覇権・膨張主義をあらわにする中国だ。四半世紀前の李鵬首相の予言、「四〇年後に日本はなくなっている」を現実化するかのように、広大な過疎地や軍事要地となる島々で数多の買収劇が進行する。対する日本は何も対策を講じないまま、目先のインバウンドに浮かれている。土地所有の不明化から社会制度タダ乗りまで、溶解するガバナンスの実態を徹底検証!
  • マイ・ストーリー
    4.5
    世界45言語で発売、1000万部突破! 国、文化を超えて「私と同じだ」と深い共感の輪が広がっている大ベストセラー!! アメリカ合衆国の元ファーストレディの回顧録としては異例の爆発的な売れ行きで、世界中で社会現象となっている本書「マイ・ストーリー」(原題:BECOMING)。知性にあふれ、モードからカジュアルな洋服までおしゃれに着こなすオバマ大統領夫人――こういったイメージを抱いていた人は、この本を読んで驚くでしょう。シカゴの貧しい街で育った少女時代。常に努力を続けて入学したプリンストン大学で、学生のほとんどが白人男性であることに打ちのめされたこと。辛い思いをした流産や不妊治療。共働きで子育てをする中で、なぜ自分ばかりが仕事を犠牲にしなくてはいけないのかとイライラし続けたこと。バラクの夢を支えるために、大嫌いだった政治の世界に入り、身を削って選挙のサポートをしたこと。そして何もかもが特殊なホワイトハウスで、二人の娘を“普通に”育てようと必死で努力したこと。大統領夫人として政治に口出しすることは控えたけれど、子どもたちの食生活にもっと野菜が増えるよう企業に働きかけるなど、自分の立場をフル活用して夢を実現したこと。私たちと変わらない悩み多き生活を送る1人の女性の飾らない日常がいきいきと描かれています。自分の思い通りにならない状況でも、冷静に相手を観察して、一番いい道を選び取っていく。誰かのせいにはせず、自分で考え続け、成長し続ける姿から、刺激とヒントを得られるミシェル・オバマの物語をぜひ体感してください。○「生い立ちからホワイトハウス時代まで、フレンドリーで聡明なミシェルさんに、何度も泣いて笑って元気がでた。読了して一言。『最高!!』」――篠田真貴子さん(元経営職・「翻訳書ときどき洋書」連載中) ○「ミシェル・オバマは、新しい時代の“ソフト・パワー”の女王だ。真摯な言葉で、真実を語り、自分の人生を振り返っている。モラルや上品さが失われた時代において、芸術品といってもいい」(ザ・ニューヨーカー誌)
  • 「乳と蜜の流れる地」から 非日常の国イスラエルの日常生活
    4.5
    ユダヤ人とは誰か。民族共存とは何か。今こそ知りたい中東の日常と一神教の手触り。イスラエルの大学で教鞭を取る著者が、政治状況が急速に悪化するなか、ユダヤ人の家族やアラブの隣人たちとの交わりを通して、追求した問い。批評精神とユーモアを交えながら、複雑な現実の重層性を明らかにする!【内容】ユダヤ人とは?◆乾いた夏と恵みの雨◆男と女◆安息日の過ごし方◆だれでも話せるヘブライ語◆二〇〇〇年後の帰還◆ユダヤ人から見たキリスト教徒◆キブツの危機◆日本と出会うイスラエル人学生◆憎悪に抵抗する記憶◆ユダヤ人とアラブ人◆安全と防衛 テロと選挙 兵役の意味◆改宗への道◆二つの成人年齢◆家族の意味◆公教育の役割◆産めよ、増えよ、地に満ちよ……◆不安とオプティミズム◆割礼という契約◆死と葬儀◆ユダヤ人であることの困難◆ユダヤ人と日本人【著者】1960年、大阪生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期過程修了。博士(学術)。現在テルアビブ大学人文学部東アジア学科講師。著書『ヘブライ語のかたち《新版》』(白水社)、『古代イスラエルにおけるレビびと像』(国際基督教大学比較文化研究会)など。訳書多数。

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  • 沖縄と私と娼婦
    4.5
    ベトナム戦争への出撃基地となったアメリカ統治下の沖縄。1960年代末の返還運動、ベトナム反戦闘争が激化する時代、夜の風俗街に生きた人々。沖縄地上戦の傷痕、米軍最優先社会、生死隣合わせの米兵たち……。それらの矛盾を一身に背負った女たち。その姿をヒリヒリと肌を刺すような筆致で描く。今に続く沖縄が抱える問題の原点を激しく問いかける歴史的名著。
  • 激走! 日本アルプス大縦断 ~2018 終わりなき戦い~
    4.5
    2018年8月に開催された日本一過酷な山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」に、NHK取材班が完全密着。(2018年10月27日、NHK BSプレミアムにて放送)番組では放送されなかった未公開エピソードやレースの舞台裏を満載した、疾走ノンフィクション! 4連覇中の絶対王者、望月将悟選手が挑んだ新たなチャレンジとは? 王座を狙うルーキーたちの勝利戦略は? 襲いかかる疲労の中、リタイア寸前で見せた底力。標高3,000メートルの山中で繰り広げられる、選手30人の熱き人間ドラマ。
  • 物語創世 聖書から〈ハリー・ポッター〉まで、文学の偉大なる力
    4.5
    かつて口伝えで継承された物語は文字に定着されることで飛躍的な伝播力を得、やがて世界を変えた。古代文明から現代に至る各時代に世界の各地で祖型を更新していった、人類文明の基盤をなす数々の大物語を抽出解説する、ハーバード大教授による大胆不敵な文芸評論。
  • 仕事と人生がもっと輝くココ・シャネルの言葉
    4.5
    傷つくのが怖い? 「失敗しなくちゃ、成功はしないわよ」 仕事でうまくいかないとき、 自分に自信がもてないとき、 あなたを支える珠玉のメッセージ。 【本書の主な言葉】 「わたしは、これから起こることの側にいる人間でいたい」 「優しさに包まれてする仕事なんて、本当の仕事じゃない」 「生き生きとしていれば、醜いことはない」 「自分のことを語ってはだめよ。黙って人にわからせなくては」 「わたしがつくるものは、ひどい偽物だけれど、本物よりもずっときれいだわ」 …ほか 「働く女」の先駆者が贈る 女性を元気にする「読むサプリ」! 【目次】 プロローグ 第1章 凛として、おもねらない ─ぶれない自立と生き方をめざす 第2章 優雅に、妥協しない ─非常識をも新常識に 第3章 孤独にも、めげない ─自己肯定できるのは、好きな仕事があるから 第4章 溺れず、媚びない ─プラス思考のストイックな恋と愛 第5章 誰も、恨まない ─前向きに、エゴイスティックに運命を変える 第6章 誰をも、羨まない ─エレガントに、個人主義をつらぬくから あとがき ココ・シャネルの生き方と仕事
  • 鶴見俊輔伝
    4.5
    後藤新平を祖父に、鶴見祐輔を父に生まれた鶴見俊輔。不良化の末、渡米してハーヴァードに入学。日米交換船で帰国して敗戦を迎える。その後の50年にわたる「思想の科学」の発行、「ベ平連」の活動、「もうろく」を生きる方法まで。あらゆる文献を繙き、著者自身の体験にも照らしつつ、稀代の哲学者の歩みと思想に迫る。
  • 実歴阿房列車先生
    4.5
    貴君、僕は大阪へ行って来ようと思う――。一九五〇年秋、この一言から汽車に乗りたかった内田百間の『阿房列車』シリーズは始まった。以後、五年間にわたる全行程に同行した〈ヒマラヤ山系〉こと元国鉄職員の著者。百鬼園の旅と日常を豊富なエピソードを交えつつ綴った好エッセイ。

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