配信予定・最新刊

作品一覧

  • 芝園団地に住んでいます――住民の半分が外国人になったとき何が起きるか
    NEW
    -
    1巻1,408円 (税込)
    共存? 共生? コミュニティは誰のもの? 芝園団地をめぐる葛藤と努力は、移民社会を迎えようとする 私たち一人ひとりの羅針盤だ。 ――星野博美(作家) 2016年の米大統領選挙で排外主義の台頭を目の当たりにした著者は、 取材から帰国した後、住民の半数が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に移り住む。 日本人住民の間に芽生える「もやもや感」と、 見えない壁を乗り越えようとする人々を描いたノンフィクション。 芝園団地やほかの外国人集住地域に関する報道や研究は少なくない。本書に独自性があるとすれば、外国人住民が増えた地域で暮らす日本人の「感情」に焦点を当て、掘り下げようと試みたことにあると思う。 外国人に対する不安や不満といった住民感情は、否定するだけでその人たちの心から消えていくものではない。向き合い、そうした感情を生み出す根源を探る。そのことに意味があるはずだという思いは、この団地に住む中で、そして世界でますます反外国人・移民感情が広がる中で強まっていった。(「あとがき」より) 日本人と外国人が同じ場所で暮らすとき、何が起きるのか。 住民には、どのような感情が生まれるのか。 そこで起きること、芽生える感情に対して、どうすればいいのか。 これは、そんなことを問いかけながら芝園団地で暮らす、一人の住民の記録だ。
  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告
    4.4
    2020年大統領選で注目された激戦区ペンシルべニア州の小さな町ヨークに住み始めた記者。そこで目にしたのは、お互いに交わらない人々──黒人と白人、貧富、共和党と民主党、都市と郊外。「分断」から「分離」へと深刻化したアメリカ社会の亀裂の理由を探る。
  • アメリカは尖閣を守るか 激変する日米中のパワーバランス
    -
    1巻1,600円 (税込)
    「我々が攻撃されたら米国は守ってくれるのか」。尖閣諸島をめぐり中国との火種くすぶる日本には重大な問題だ。尖閣リスクは日中間だけでなく米国まで広がる。2012年国有化の舞台裏から今後の危機予測まで取材メモで迫る国際ノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告

    Posted by ブクログ

    文句なく★5つ(^^)/

    この本に書かれていることって、実は知識としてそれなりに知っている。
    にも関わらず★5つとしたのは、知識として知っていたことがリアルとして伝わってくるからだ。
    巻頭の写真の中にある、群衆の中で直立不動、祈るようにぎゅっと目を瞑って「KEEP AMERICA GRAIT!」というボードをピンと伸ばした腕で掲げている白人の中年女性。
    その写真を見ているだけでも、トランプさんに望みを託す(託すしかない?)、今のアメリカの中産階級の白人の切実な思いが伝わってくるのだ。


    この本については、あえて感想を書かない。
    だって、書いたら、とんでもなく長くなってしまう(^_^;)

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    2024年12月16日
  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告

    Posted by ブクログ

    『芝園団地~』の著者による、赤と青が狭い範囲でせめぎ合う地方都市ヨーク市滞在記。アメリカの分断、断絶が緻密な取材によって多くの観点、高い解像度で描かれている。単なる党派の隔たりでなく、それが対話を妨げていることが危機なのだという指摘は明快。

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    2023年02月23日
  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告

    Posted by ブクログ

    トランプを支持するのはどういう人なのかを知りたくて読んだ。朝日新聞の記者は貧困層でトランプ支持が多いペンシルバニア州ヨークに住む。そしてさまざまな人にインタビューしてまた、さまざまな集会に参加してアメリカの実情をレポートした本である。アメリカは意見を表明し、また議論する国である。ならば話し合って、どんどん世の中良くなりそうな物だが、そうはならない。意見の合う人が合う人だけでまとまり、運動をする。またフェイクニュースにも簡単に踊らされる。
    また、アメリカで重要なことは自ら判断し行動することで、パンをもらうより働いてパンを買うことに価値が置かれる。社会的に寄付や救援物資で生きている人の声は無視され

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    2025年08月25日
  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    朝日新聞の記者が主にワシントンを取材するために駐米していた時にあえて、ペンシルバニア州ヨーク市に住んでアメリカ国内のマイノリティと白人富裕層の社会的断絶を様々な層の人々を丹念にインタビューして現実をあぶり出したルポルタージュ。

    学術的な調査を行った訳ではないし、インタビューする人数や対象も限られるのであくまで著者個人的な範囲内での印象のまとめみたいな感じになるが、その分新聞記事の様に気軽に読める。

    ちょうど著者がインタビューを続けていたのは2020年のCOVIDパンデミック最中からトランプの一期目が終わり再選の狙うトランプ対バイデンの頃。その当時アメリカのいち地方都市で何が起きていたのかが

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    2025年01月07日
  • 「断絶」のアメリカ、その境界線に住む ペンシルベニア州ヨークからの報告

    Posted by ブクログ

    We're not included. 社会から取り残された人がつぶやくこのフレーズが断絶しつつあるアメリカを象徴していると感じた.ペンシルベニア州南部のヨーク市に住んだ著者が、道路一本で貧困と裕福がはっきりと分かれている現実を事細かにレポートしている.トランプの支持者の弁が随所に現れており、日本から見ると何であんな非常識なオッサンを支持するのかと思っていたが、自分たちを取り込んでくれる彼の言動に共感するのもある程度理解できた.NGOの形で様々な活動が行われているのを見ると、アメリカが健全な社会を維持していると感じたが、中国やロシアのようにそのような活動を封じ込める風潮が多くなってい

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    2023年07月05日

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