作品一覧

  • インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。
    3.9
    1巻1,584円 (税込)
    クリエイティブな「表現」、独創的な「アイデア」、誰も見たことのない「企画」に、人びとを魅了する「作品」──そんな優れたアウトプットを生み出し続けたければ、やるべきことはただ1つ。「インプット」の方法を変えよ。 若きクリエイターたちのための、知的インプットの技法! *** 世には「どうアウトプットするか?」の本ばかりが溢れている。しかし、実際に一番重要なのは「どうインプットするか?」のみ。 30年間にわたり、坂本龍一、篠山紀信から、デザイナーのカール・ラガーフェルド、画家のエリザベス・ペイトンなど数々の内外トップクリエイターたちと仕事をし、さらに美大生やクリエイティブ職に就く社会人に教育活動を行ってきたなかで著者が気づいた「真実」がある。 それは、「第一線に居続けるトップクリエイターほど、自分のひらめきや才能というものを全く過信していない。そうではなく、彼らはアイデアやひらめきが生まれる"仕組み"をもっている」ということ。 その仕組みとは一言でいえば「大量のインプット習慣」である。 ・アウトプットの質と量は、インプットの質と量で決まる。 ・クリエイティブなアイデアとは、インプットした要素の掛け合わせに過ぎない。 ・大事なのは、質が高く負荷のかかる知的インプットを大量に行うこと、それに尽きる。 すごいクリエイターほど、そういった独自の「インプット・ルーティン」を何十年も淡々と続けている。同時代のすごいものと過去のすごいものを大量に観て/聴いて/味わって/体験し、インプットしたものの本質について誰よりも考え、自分の血肉にしている。そしてそれらを組み合わせ、新しいクリエィティブを大量に生み出し続けているのである。 若い人や中途半端なプロほど、センスやひらめきに頼りがちで、アウトプットばかりに気を取られ、インプットの量も質も圧倒的に足りていない。それでは一発屋にはなれても、真のプロとして生き残り続けることはできないだろう。 生成AIが台頭するなか、クリエィティブ業界に限らずあらゆる業界においてこれまで以上にクリエイティビティ/創造性の重要度が増している。けれど、その獲得を教える本はアウトプットのテクニックを説いたり、ハックやレバレッジ的なショートカットを目指すものばかり。 そうしたトレンドに抗い「クリエイティブに一番重要なのは1にも2にもインプットである」というスパルタ的主張を展開し、何を、どう、インプットすればいいかを具体的に説くのが本書である。
  • 不易と流行のあいだ
    3.8
    ファッションは変化することで普遍を目指す。『物欲なき世界』の著者が綿密な取材で描く、激変するファッションの現在とこれから。
  • 動物と機械から離れて―AIが変える世界と人間の未来―
    4.4
    自動化が進む中で、未来の労働は、自由意志は、人間の幸福はどうなる? 人は機械と一体化するのか、それとも動物に成り下がるのか――シリコンヴァレー、深セン、モスクワ、NY、ソウル、東京で第一線の研究者、起業家、思想家など51人を取材して描く、AI発展後の世界と〈わたし〉の行方。最新の未来図がここにある。
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    今日の世界は、かつてないほど急速な変化を遂げている。 資本主義はその限界を露呈し、人工知能は人間の仕事を奪い始め、誰もが100歳まで生きる人生100年時代が到来しつつある。 旧来の価値観が通用しなくなっていくなかで、「これから」をよりよく生きるためには、現在進行形のリベラル・アーツ(教養)が欠かせない。 思想から経済、デザインにアートまで、各界のフロントランナー11人が、 各分野の「これまで」と「これから」を紐解きながら、「これからの教養」を語り尽くす。 ◎目次 1.これからの思想――東浩紀 2.これからの生命――池上高志 3.これからの健康――石川善樹 4.これからの建築――伊東豊雄 5.これからの経済――水野和夫 6.これからのメディア――佐々木紀彦 7.これからのデザイン――原研哉 8.これからのプロダクト――深澤直人 9.これからの文学――平野啓一郎 10.これからのアート――松井みどり 11.これからの人類――山極寿一 ◎未来の創り手11人が考える、変わりゆく世界の「これから」 「僕たちは偶然性=弱いつながりを意図的に回復しなくてはいけない」(東) 「人間も機械も『人工生命化』していく」(池上) 「人生100年時代には『大きな問い』が必要になる」(石川) 「新しいコミュニケーションやコミュニティをどう居心地よく造るかが問われている」(伊東) 「近代社会の原理から脱し、『よりゆっくり、より近く、より寛容に』」(水野) 「いまはまたゼロからビジネスをつくらなければならない時代」(佐々木) 「これからはものではなく価値を作っていく時代」(原) 「デザインをする部分が本質的になってきた」(深澤) 「『個人』という概念が社会システムを考えていく上で限界に来ている」(平野) 「スペクタクルの蔓延の中で見失われている『個人の独自性』を取り戻す」(松井) 「人間はデータから脱出しなければならない」(山極) ◎「はじめに」より 爆発的に増える情報量とそれらを瞬時に検索するネット環境、 ビッグデータを駆使するコンピュータの発展にともなって、 僕らは「既になんでも知っている」かのようなイメージがあるが、果たしてそうだろうか。 逆に、より受動的で、自分の関心領域だけに閉じこもる人が多くなっているのではないか。 さらに、世界で何が起きているかよりも、国内の事象や 文化にだけ関心を向けている人も多いように思う。 そうした精神ならびに知性の不自由さから解き放たれるためにも、 異なる分野や言語を学ぶことには意味がある。 教養はリベラル・アーツの訳語だが、人が自由(リベラル)であるためには 技術と知恵(アーツ)がいる。異なるものを知らないと、人は自由になれない。 本書は「これから」をより良く生きるための現在進行形のリベラル・アーツ(教養)の 端緒に触れられるものになれればと意図している。

ユーザーレビュー

  • 不易と流行のあいだ

    Posted by ブクログ

    あまり友人には話してない、大好きなジャンルが私にはある。それはファッションだ。私はなぜか幼い頃からものすごくオシャレをさせられていた。中学の頃、初めて母が買ってきてくれたファッション誌は「ニコラ」で、高校の頃は勉強とピアノの傍ら足繁く図書室に通って毎月欠かさず「VOGUE」を読み、中目に住んでいた頃は仕事終わり、ほぼ毎日代官山蔦屋に寄って「WWD Japan」とファッション誌を数冊読んでいた。

    オタクではない。ただ、服が好きなだけだ。ファッションというカルチャーが好きだし、現代アートのように本質を問い直す思想のぶつかり合いが好きで好きでしかたない。仕事のつぎに好きなものがあるとしたらファッシ

    0
    2025年10月15日
  • インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。

    Posted by ブクログ

    優れたアイデアを生み出せるクリエイティブな人は、一体何をしているのか。

    人間の身体を作っているのは、毎日口にする食事。それと同じように、僕らのアウトプットを作っているのは、日々のインプットです。

    僕らはとにかく時間がない。日々色んなことに追われ、「時間がない!」とあたふたしてる。

    それでもクリエイティブになりたいと願うなら、「自分を賢くしてくれるものを、自分の目と耳と口から入れる」しかないんですよね。

    そして、「いいもの」ではなくて「スゴイもの」をインプットする。

    「いいもの」と「スゴイもの」の違いは何か。それを著者の菅付さんは、世に出た時に誰が気持ちよく思えるようなものは「いい」、

    0
    2025年09月28日
  • インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。

    Posted by ブクログ

    最近、ミニマリストなんて言葉が流行って我が家でも意見の合わない夫は本さえもデジタル化して書籍は処分しよう、絵本も読まないものは処分しようと言われてなんだかモヤモヤしていたが、ニューヨーク在住のアートディレクター、ファビロン・バロン氏なんて30万冊もの本を所有しているとの話などを読み、改めて私は本が好きだし子供達にも本好きになって欲しいなと思うので本棚をしっかり所有して本と共に生活したいなと感じ、その考えた方で間違っていないのだなと自信をつけてくれました。

    0
    2025年05月24日
  • インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。

    Posted by ブクログ

    桁外れのクリエイター達は桁外れの読書家である。
    第一土曜日は美術館めぐりの習慣にする。
    山下達郎はspotifyのグローバルチャート50をいつも聞いている。
    坂本龍一は死が迫りつつある病床でも、猛烈なインプット生活を送っていた。

    0
    2025年05月08日
  • インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。

    Posted by ブクログ

    恩師の一人である菅付さんの著書。歯に衣着せぬ物言いは、スパルタ編集塾でお世話になった時のまま。菅付さんの声で再生されて、思わず笑ってしまう。整然とした章立てに魅力的な言葉、ゆえにスラスラと読めるのは言わずもがな。

    クリエイティブを追求し続けた著者ならではの映画、本、アートのおすすめもズラリ。名作揃いだ(J-POPのおすすめに宇多田ヒカルの1stアルバムも入っていてほしかった笑)。

    メディアがあふれる世の中でなにをピックアップし、どこに投資するか。明日には忘れてしまうようなSNSのタイムラインか、深い問いや発見のある展示巡りか。人生の時間は限られている。

    0
    2025年01月10日

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