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1984年よりパキスタン、アフガニスタンで支援活動を続ける医師・中村哲。治療のために現地へ赴いた日本人の医者が、なぜ1600本もの井戸を掘り、25.5キロにもおよぶ用水路を拓くに至ったのか?「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、その数奇な半生をつづった著者初の自伝。
〈目次〉
はじめに――「縁」という共通の恵み
序章 アフガニスタン2009年
◆第1部 出会いの記憶1946~1985
第1章 天、共に在り
第2章 ペシャワールへの道
◆第2部 命の水を求めて1986~2001
第3章 内戦下の診療所開設
第4章 大旱魃と空爆のはざまで
◆第3部 緑の大地をつくる2002~2008
第5章 農村の復活を目指して
第6章 真珠の水―用水路の建設
第7章 基地病院撤収と邦人引き揚げ
第8章 ガンベリ沙漠を目指せ
◆第4部 沙漠に訪れた奇跡2009~
第9章 大地の恵み――用水路の開通
第10章 天、一切を流す――大洪水の教訓
終章 日本の人々へ
アフガニスタン・中村哲 関連年表
Posted by ブクログ 2022年01月17日
今まで中村さんの本を地道に読んできたけど、この本は中村さんの軌跡が知れるから、中村哲さんという人が知りたいなら、この本がベストチョイスだと思う。
それで、もっと中村さんのことが知りたくなったらほかの本も読んでみる みたいなチョイスはありかもしれません。
最後のほうのページにある、過去と現在の対比...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
中村哲さんの壮絶なアフガニスタンでの活動の記録。生半可な決意ではここまでのことはなし得ない。
アフガニスタンは、ソ連の侵攻、大旱魃、米国の攻撃など、相次ぐ災厄に巻き込まれていく。こうした中、中村哲さんは、日本の昔の治水技術を独自に調べ、アフガニスタンに適合するよう、上手く工夫し、大規模な灌漑を実現さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月04日
自分自身が河川技術者であり、灌漑施設更新の施工監理の経験があるから、肝が河川からの取水部であり、あの施工の難しさを思い出しながら読み進めた。
そもそもは、キルギスに行くにあたり、中央アジアの本を読もうと、積読になってた中から選んだ。近い地域で、集中して読みたいと。
大正解。気候変動の影響はキルギ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月01日
戦争と旱魃で住む場所を追われた人々が故郷に戻り生活できるよう、井戸・用水路を掘り続けた医師・中村哲先生。別の著書でハンセン病患者の支援をされていた時の話も読んだが、中村先生は一貫して「現場主義」。見返りを求めず、本当に人々のために活動されていたことがわかる。だからこそ現地の人々も自然と参加するように...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月10日
かれこれ30年前に福岡に赴任していた頃、ペシャワール会によく足を運んでいた知人が、中村哲さんのことを話してくれたことがあった。私自身は何の関りも持てなかったが、彼の名前を聞く度に一方的な親近感と畏敬の念を抱いていた。
彼の幼い頃の思い出は、当然だが火野葦平が書いた玉井組の世界と重なる。「花と龍」の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月05日
映画「荒野に希望の光を灯す」を観てから読んだから、情景が映像とともに読めて良かった(むしろ映画を観ないで読んだらあまり理解できていなかったかも)。途上国の中でも情勢の中で翻弄される国で本当に凄いことをやってのけた人物だと思うし、やはり途上国で何かを行うには現地の人との信頼関係と共に、誰と組むかも大事...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月12日
中村先生はどうしてアフガニスタンの農村回復に心血を注げたのだろう。冒頭で医者になろうとしたのは決して高尚な理由だけではないと述べられているので、中村先生が生来公益のために身を捧げられる性質があった訳では無いと思う。どこからこの偉業を成し遂げようとする意志が来るのか。
この本を手にしたのはきっかけも...続きを読む
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