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本書は、2018年度ノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師の自伝である。ノーベル平和賞では、「戦争や武力紛争の武器としての性暴力の撲滅を目指す取り組み」が評価された。ムクウェゲ医師はこの20年間、紛争が続くコンゴ東部で性暴力被害女性の支援に取り組んできた。彼が設立したコンゴの病院で治療を受けた被害女性は、4万2千人以上になる。背景には、複雑な民族・部族間の対立と鉱物資源の支配権をめぐる武装勢力の抗争があり、鉱山周辺にある村々を恐怖で制圧するために安上がりな手段として性暴力が行われているという。「コンゴでは女性への性暴力が最大な武器になっている。私の仕事は、被害にあった女性たちの身体を可能な限りもとに戻すことだ」本書は、世界を動かした医師の告発であり、性的テロ撲滅のために命をかけて闘う医師の衝撃のノンフィクションだ。プロローグの段階で、彼が命がけで被害女性の支援に取り組んでいることが伝わってくる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年05月02日
【魂を揺さぶる産婦人科医】
2018年ノーベル平和賞受賞者。コンゴ民主共和国東部で「女を修理する男」として活躍。医療のみならず、性暴力を撲滅するために、自らの命を危険に晒してまで圧倒的な行動力を持つ。
「性暴力」とは住民を脅すため、
軍人や警察官が、強姦し堕胎に至るだけではなく、膣に銃や刃物を入...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月16日
アフリカのコンゴで、想像を絶する凄惨な性暴力の被害を受けた女性たちの治療にあたり、現状を国際社会に訴え続けるムクウェゲ医師。その生き方や考え方を知れる一冊。
幼少期から紛争に巻き込まれた一市民としての経験がリアルに語られると共に、コンゴの歴史を垣間見ることができます。衝撃的なストーリーが次々に語ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月20日
アフリカ中央部コンゴ民主共和国の産婦人科医が書いた性暴力撲滅を訴えた本
ある意味自国の告発本だ
この国のレイプ事件は酷いらしい
被害者の女性たちや妊娠出産時においての治療を行ってる
またある時は、牧師という側面を持っている
昨年(2018)ノーベル賞をもらっている著者
この本を読めばその理由が良く解...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月04日
2019年11冊目。
これは本当に多くの人に読んで欲しい。2018年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ民主共和国の産婦人科医、デニ・ムクウェゲさんの自伝。
「世界最悪の紛争地」「第二次世界大戦以降540万人以上の人々が理不尽な理由で亡くなっている」...コンゴの状況は、いくつかの情報源からある程度知...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月06日
読んでいるだけで辛くなるような酷いことが、実際に起こっているのが恐ろしい。
文字通り命がけで女性たちを救うムクウェゲ医師だが、その背景には、生まれて間もない自身の命が神によって助けられたという思いがあるようだ。
無宗教の自分には、どうしてもなんとなく宗教アレルギーのようなものがあるが、信仰はここまで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月21日
2018年ノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ氏の自伝。
ノーベル平和賞受賞者が常に危険と隣り合わせなことは、それだけ治安が悪い地域で活動されているということ。志があっても、命をかけてまで、行動に移せることではない。
ムクウェゲ氏の功績ばかりに目が行きがちだが、本書は彼の人生が書かれていて、興味...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月29日
コンゴ民の歴史がリアルに表現されていてすごい。北欧のキリスト教慈善団体のコンゴ東部での活動がよくわかる。その中で現地人医師たちの考え方と行動、それを支える北欧慈善団体もスバラシイ。厳しい現実にもひるまず、住民目線の活動を継続するパワーは驚くばかり。海外からの支援から現地民による自立への移行も学ぶこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月22日
世界には日本では考えられないようなことがたくさん起きていて、
そこで、こんなにも厳しい目にあいながらも信念を持って立ち向かう人がいる。
信仰が人を支える、救うという言葉がまっすぐに届く。
信仰がなければ生きていけないような、
人は許せないようなこともたくさん起こすけれど、こんなにも強く生きる人もいる...続きを読む
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