作品一覧

  • 聞き書 緒方貞子回顧録
    4.5
    1巻1,804円 (税込)
    「人の命を助けること」,これに尽きます――.日本外交史研究者として出発しながら,国連にかかわる仕事を続け,民族紛争が激化した冷戦後には国連難民高等弁務官をつとめた日本を代表する国際派知識人,緒方貞子(一九二七―二〇一九).自らの人生とともに,日本を,そして世界を語りつくした回顧録の決定版.(解説=中満泉)

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ユーザーレビュー

  • 聞き書 緒方貞子回顧録

    Posted by ブクログ

    国連難民高等弁務官として数々の功績を残してこられた緒方貞子さんの回顧録。その揺るぎない決断力と実行力にただただ舌を巻く。問題の真の所在を見極め、その解決のために既存のルールやしがらみにとらわれず、行動を起こしやり遂げる。どうしてここまで出来るのだろうか凡人の自分には考えが及ばない。出来ることならご存命のうちに講演など直接声を聞いてみたかったが、叶わぬ願いとなってしまったのでもっと書物で学びたい。

    以下、備忘しておきたい言葉。
    ・人の生命を守ることが一番大事なことで、そのことに従来の仕組みやルールがそぐわないならルールや仕組みを変えればよい。それが私の発想でした。
    ・見てしまったからには、何か

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    2024年02月10日
  • 聞き書 緒方貞子回顧録

    Posted by ブクログ

    国連難民高等弁務官に64~73歳で勤められ功績多数。政治を研究し、国連に関わる仕事もされ、様々な積み重ねの果てに推薦される。
    人の命を守ることを目的に、組織の枠や慣例に捕らわれず何がベストか考え、実行され続けた方。
    これは◯◯の仕事、とか考えてしまいがちであるが、やった方が良いことは、ルールを変えて実行する。国連ルールを疑えるほど、一本通った筋の源泉を自分の中に持つにはどうすれば。。議論して多様な意見を取り入れることか。
    リアリスト。時間と成果を考えた時に、ルール化ではなく明文化しゆっくりコンセンサスを得ることがベストになり得る、特に国際社会では、という事例を初めて知った。
    人間の人権保障。時

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    2024年01月07日
  • 聞き書 緒方貞子回顧録

    Posted by ブクログ

    学者としての知識、組織に入っての経験を『世の中を良くする為』に活用していく手腕が素晴らしい。家柄が立派で普通の人とは違う生い立ちだが、それにも増してご本人の頭の良さや実行力に圧倒された。

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    2021年07月13日
  • 聞き書 緒方貞子回顧録

    Posted by ブクログ

    緒方貞子さんの生い立ちから外交意思決定過程の研究、人間の安全保障に至るまでが初学者にもわかるよう書かれている。どのように国連に入りキャリアを進めてきたのか、女性として家庭とキャリアの両立など悩みながらも懸命に最前線で取り組まれた姿勢、実務と研究は一体であり分けて考えるべきではないとの考え方などとても参考になる。

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    2021年05月17日
  • 聞き書 緒方貞子回顧録

    Posted by ブクログ

    なんという降り幅の広い生涯を送って来た人なんだ、というのが読み終わっての第一の感想。

    国連難民高等弁務官としての活動は同時代で多少は分かっていたが、犬養毅の曾孫として生まれ、満洲や国際外交の研究者として実績を残し、妻として母としての一面も持ち、JICA理事長も務めるという数々の顔を持つ凄味。

    「人の生命を守ることが一番大事なことで、そのことに従来の仕組みやルールがそぐわないのならルールや仕組みを変えればよい」この言葉が今最も心に刺さる。

    今年一番の本に出会ったかも。

    日本人という枠に拘らず、国際人の生涯に触れたい人にオススメ。

    喜久屋書店阿倍野店にて購入。

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    2020年04月25日

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