「きっと 目標を作りたかったんだと思う」
死が迫っていること、闘病生活、元気がなくなり気持ちも暗くなってしまうところ、まだ顔を上げれば楽しめる、みんなで楽しめることができるんだと気づかせてくれる書籍です!
著者である 前田さんの志、「次からは必ず写真を当日、最悪でも翌日には届ける」と心に誓った、
...続きを読む写真を届けていれば佐藤さんは旅の思い出をもう一度味わうことができた、という箇所にもどのような思いで取り組んでいるかを感じられました!
そして、ライターの伯耆原良子さんのセンスが光る文章にも、感動。9つの物語について、情景がありありと浮かんできました!
ぜひ、たくさんの方に読んでほしい
印象的だった箇所
・大切な家族が突然、命の危機に見舞われたショックで、なかなか 判断がつかずに、結果的に延命治療 選んでしまうケースが多いのです。。
・娘さんからの結婚式の話を聞いて、生きる気力が湧いてきたようです
・勇気を出して父に結婚式をプレゼントし、もつれた糸をほどいたみきさんは、心の底から「この両親のもとに生まれてきてよかった」と感謝の思いを抱くことができました
・ご自宅に伺うとその方が どういう人生を送られ、どういう家族関係を築いてきたかがよく分かります
・母から聞かされる、父のひたむきな姿
・住み慣れた場所で 普段着のまま行ってくれるからこそ、僕も普段通りの自分が出せたと思うのです
・「無理に話をしなくてもいい。ただ一緒の空間にいるだけでいいんだ」と思えるようになった
・淡々と繰り返される毎日に、ほんの少しだけ色を付けていく。
・なるべく人に迷惑をかけたくない。自分ができるところまでは自分でやる。寺西さんの根っこにある 芯の強さや 気丈な人柄が伝わってきました。おばあちゃんの事をリスペクトしています。
・死ぬまでにやりたい10のこと①お家に帰りたい②皆と一緒に食事したい③近所の人とお茶したい 書いた願いは、この三つだけでした
・母と一緒に晴れの日を迎えられた喜び
・こうして医療スタッフの強力なお力添えで、彼女の願いがどんどん 現実になっていく。僕一人の力だけだったら、到底 ここまではできないと痛感しました
・佐藤さん、温泉に浸かると、顔の真横で がっちり 両手 ピース
・ほんの少しでも華を添えられたらと、色つきのリップクリームを用意しておきました
・自宅での結婚式がどうか特別なものになってほしい。・・香山さんと新郎新婦が初めて顔を合わせる、ファーストミートの感動を大切にしたい
・普通の結婚式ではありえないと思いますが、僕たちかなえるナースは、ご本人の体調が良い場合、悪い場合のプログラムを最低 2パターン作ります
・ひとつ 望みがかなったことで 弾みがついて、もうひとつ願いが湧いてきたようです
・終末期の方の中には、「ただでさえ 家族に迷惑をかけているのだから、自分の願い や希望なんて言えるはずがない」と遠慮してしまう人もいらっしゃいます。そういうタイプの人には、こんな風に声をかけてみるのはどうでしょうか。「お父さん、今度、長男の就職祝いの食事会をやるんだけど、来てくれないかな?本人がどうしてもおじいちゃんに祝ってもらいたいんだって」
「お母さん、今度 娘の成人式の着物選びに行くんだけど、一緒に行って見立ててもらえないかな?」本人も喜んでくれそうなことを「お願いする」というかたちで誘ってみると、きっと心の中で腕まくりしながら、張り切ってくれるんじゃないかなと。やっぱり 家族の役に立てるのって、うれしいものだと思うんです。