大元帥 昭和天皇

大元帥 昭和天皇

1,430円 (税込)

7pt

4.5

大日本帝国において、天皇は軍事を統帥する大元帥であった。では、天皇は軍部からどのような情報を得て、それに対してどのような質問や意見を発していたのか。また、国策・戦略・作戦の決定に際して、どれほどの役割を果たしていたのか。史料から浮かび上がってくるのは、大元帥としての自覚と責任感を持ち、主体的に戦争指導を行っていた天皇の姿である。その軍事知識は豊富で、非凡な戦略眼によって統帥部の戦略・作戦の欠陥を鋭く指摘することもあった。昭和天皇の戦争指導の実像を描き、その戦争責任を検証する。

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大元帥 昭和天皇 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年09月07日

    「君臨すれども統治せず」の立憲君主としての天皇や「四方の海皆同胞と思う世の〜」と明治天皇の御製を引用して開戦を再考させた平和主義者としての天皇…。これら戦後の天皇免責論者が形成してきた昭和天皇像が、本書を読めば音をたてて崩れること請け合いである。
    その名も「天皇と戦争責任」などと名乗りながら大元帥と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月21日

    大元帥としての昭和天皇の振舞いは、若い頃から軍事の英才教育を受けてきただけあって、視野が広く、軍の統率者として能力の持ち主だった。
    ただ、当時の教育が積極的攻勢に基づくものであり、昭和天皇もそれに固執してしまったのではないか。それが為に終戦の判断が遅くなってしまい、悲惨な敗戦を味わってしまった感は拭...続きを読む

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