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世界中で高まる防衛力強化への潮流は,本当に戦争の抑止につながるのだろうか.戦争・軍事,そして平和をめぐる人類の百余年の営みはどのようなものだったのか.近現代世界・日本の戦争から軍事力がもった意味を問い直し,平和への教訓を探る.これからの日本と東アジアについて,自分たちが考えていくための土台を提示する
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Posted by ブクログ
はじめに 第Ⅰ部 ウクライナから考える 第1章 ウクライナ戦争はどのようにして起こったのか………南塚信吾 第2章 NATOの東方拡大は戦争を抑止したのか………油井大三郎 コラム1 ユーゴスラヴィア紛争からの教訓………山崎信一 第Ⅱ部 近現代世界史の中の戦争と平和 第3章 どのような戦争が起こ...続きを読むってきたか………木畑洋一 第4章 軍拡が戦争を呼び起こす………山田 朗 第5章 戦争を許さない世界を求めて………木畑洋一 第6章 平和を求める運動はやむことはない………南塚信吾 コラム2 武力で平和は守れない………藤田 進 第Ⅲ部 日本をめぐる戦争と平和 第7章 日本の戦争から考える──軍事同盟と〈戦争放棄〉………山田 朗 第8章 東アジアの戦争をどう防ぐか………油井大三郎 コラム3 「バンドン精神」はどのように継承されているのか………小谷汪之 おわりに 戦争と平和を歴史から考える………木畑洋一 歴史学研究は現代の戦争にどうアプローチするのか? その一つの答えは、視点を変えること、パースペクティブを広く取ることなのだろう。第1章の南塚は、ウクライナを1980年代以降の「新自由主義」拡大の重要なフロントの一つと位置づけ、独立当初は非核化と中立化を志向したウクライナに対する米国の持続的な干渉と介入という経緯を浮上させる。第2章の油井は、ソ連=ロシアから見たNATOの東方拡大の非連続的なプロセスをたどりなおし、ドイツの統一を可能にした欧州での新たな安全保障枠組みの構想が、米国内の政治状況との相関でなし崩し的に反故にされていったさまを明らかにした。
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軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える
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南塚信吾
油井大三郎
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