シャネル・ミラーの作品一覧

「シャネル・ミラー」の「私の名前を知って」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 私の名前を知って

    Posted by ブクログ

    スタンフォード大学の学生にレイプされた著者のメモワール。崩壊する日常、遅々としてすすまない司法手続き、裁判でずたずたに踏みにじられる尊厳。なぜか加害者は尊重され、被害者である著者は、泥酔して記憶もなくし、すでに社会人なのにもかかわらず大学のフラタニティのパーティーにのこのこ出かけていった浅はかな女として扱われる。微に入り細をうがつ屈辱的な質問の数々、人の都合など無視して延期が繰りかえされる裁判日程。それらすべてが、大変な重荷としてのしかかってくることが、ほぼ、体感として迫ってくる。そのすさまじい筆力に圧倒された。

    陪審員裁判で有罪を勝ちとり、判決前に執筆して読みあげた陳述書はバズフィードで1

    0
    2024年07月11日
  • 私の名前を知って

    Posted by ブクログ

    比喩表現が多く使われていて、被害者である著者がどれだけ心を痛めつけられたか、どれだけ理不尽な目にあったかがよく伝わりました。日本でも同じようなことがたくさんあったろうから自分で調べてみようという気持ちになりました。

    0
    2021年12月14日
  • 私の名前を知って

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    重い一冊。翻訳がとても良い。元のテキストがあっさりしてるのか、そこに余計な肉付けをしないで詩のように美しく書かれている。

    美術学校に入るが、ハイレベルの教室に入ってしまい変更したいが断られるという描写もとても良い。すごくあっさりしているんだけど、絶望感が伝わった。
    その後彼女は必死で版画の技術を磨き、作品発表の日も寝過ごして遅刻をしてしまう(なんで、、)が、講師が温かく発表の機会を与えてくれる。
    物事が怒涛のように描写され、ついていくのがやっとの読書体験だった。

    「事件の日に何を食べたかなんて関係ある?」とふとキレる描写も良かった。著者は常に考えて、怒って、それをテキストや作品で表現してお

    0
    2021年09月20日
  • 私の名前を知って

    Posted by ブクログ

    読み進めるうちに思った「これ、フィクションだっけ?」そう思ってしまうぐらいに見事な文章と翻訳によって自分もシャネルと共に傷つき、まわりの人達の優しさと悲しみに同化し、加害者側に怒りを覚えた。
    そんな素晴らしいノンフィクションでした。

    立場の強い人達が自分に都合が良いように作り上げてきたルール(的な物)に対してNOを突きつけ、もう一度しっかり考える必要が確実にあると思う「そういうものだから」と言って諦めている場合ではない。

    0
    2021年03月31日
  • 私の名前を知って

    Posted by ブクログ

    レイプに対して始めはおずおずと挫折を繰り返しながら、最後には敢然と立ち向かった被害者シャネルミラーの心の叫びがズッシリ心に響きました。特に陳情書の文章が素晴らしかった。
    自分が被害者というものではなく、シャネルミラーという一人の人間だということを伝えるためにはこれだけの文章が必要だったのでしょうが、出来たらもう少し簡潔にしてもいいのではと思いました。ちょっと長すぎ。

    0
    2021年08月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!