光文社 - ドキドキハラハラ作品一覧

  • きりきり舞い
    3.4
    『東海道中膝栗毛』の作者・十返舎一九の娘、舞。酒びたりで奇行ばかりの父、押しかけ弟子の浪人や葛飾北斎の娘であるお栄たち居候に翻弄される日々だった。十八歳だというのに縁談はみな父が壊してしまう。そんな舞を武家の若者、野上市之助が見初めた。今度こそ恋が実るか!? 奇人変人に囲まれた娘が懸命に生きる姿を、ユーモアと人情味たっぷりに描く時代連作集。
  • 霧島から来た刑事
    4.3
    1~2巻825円 (税込)
    鹿児島県警の元刑事・古賀正之の元に一本の電話が入る。息子の武が消息を絶ったという。武は警視庁組織犯罪対策部の刑事だが、なぜ? 妻の心配を受け、正之は東京に向かう。武の失踪に関わって浮かび上がってきたのが、日本一の武闘派組織「桐生連合」の名だった。慣れない東京で元刑事の不器用な「捜査」が始まった――。号泣必至のラストが待つ著者渾身の力作。
  • 霧に溶ける
    4.5
    ミス・コンテストの最終予選に残った5人の美女が、最終審査を前にして、脅迫、交通事故、怪死……次々と謎の事件に巻き込まれてゆく。警視庁特捜班の追及が開始されるが、巧妙なアリバイ工作、鉄壁の密室など、複雑に絡み合った“犯罪連立方程式”が立ちはだかった。周到な伏線が、読者を不可能犯罪の迷宮へと誘う、笹沢本格推理ワールド決定版。
  • 亀裂─老朽化マンション戦記
    3.5
    築20年、50世帯のマンションに建替え計画が持ち上がった。管理組合副理事長のやり手営業マン・山上(やまがみ)は、あるもくろみから推進派の急先鋒。猫と暮らす独身OL・恭子(きょうこ)や、家族の想い出と生きたい独り暮らしの老女・貞子(さだこ)らは反対派。住民同士の攻防戦は、それぞれの家庭の事情を明らかにしていく。現実的な社会問題と、根幹となる人間を活写する意欲作!(『マンション戦争』改題)
  • 禁じられたソナタ(上)
    3.0
    日本楽壇の大御所・飛岡栄一郎は臨終の際、「送別」と題したピアノソナタの楽譜を孫娘の有紀子に贈った。「決して弾いてはならない」という謎の遺言とともに……。有紀子は幻の傑作を託されて戸惑い、楽譜を密かにしまいこんだが……。呪われたソナタが紡ぎだす恐怖のメロディ!

    試し読み

    フォロー
  • クロスカウンター~金融探偵・七森恵子の事件簿~
    3.3
    1~2巻550~935円 (税込)
    元大手外資系証券会社アナリストの七森恵子は、ある事件をきっかけにフリーの金融探偵に転身した。新テクノロジー、中国の出版ビジネスなど数々の潜入調査のなかで、次第にひとりの天才詐欺師の存在に気づく恵子。相棒の如月浩二郎とタッグを組み、強大な詐欺に挑む。『T.R.Y.』など時代を映した小説で読者を虜にする作者の新たなる「コンゲーム・ミステリー」。
  • 金融DX、銀行は生き残れるのか
    3.7
    1994年、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、「銀行の機能は必要だが、今ある銀行は必要ない」という趣旨の発言をしたといわれている。(中略)銀行は社会にとって本当に必要不可欠な存在なのか。社会が銀行に求めている必要な銀行機能とは何なのか、その本質的機能を踏まえ、銀行が取り組むべき戦略にはどのようなものがあるのか。(「まえがき」より)変革が進む金融業界を概観し、日本の金融サービスの未来を考える。
  • ギニー・ファウル
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    大学教授兼実録小説家の稲本浩三は、未解決の中里信治・美絵夫婦失踪事件を題材にした作品の取材を進めていた。事件の経過と残された謎を追う中、稲本は美絵がマルチ商法に関係していたことを知り、驚く。彼もまた類似のビジネスの罠に嵌まった苦い過去を有していたのだ。奇しくも勤務先の学内では悪質なネットワークビジネスが流行。この符合ははたして偶然なのか? ひたひたと恐怖が迫る圧巻のクライム・フィクション!
  • ギフト~異形コレクションLIII~
    3.8
    贈り物? 異能力? あらゆるギフトを巡る物語。「賢者の贈り物」「眠れる森の美女」映画『ギフト』…… 《贈りもの》にはドラマを創る力があります。それは時として、怖ろしいドラマも与えてくれます。現代の異能力にも、《ギフト》という暗喩が、実によく似合います。慶ばしいことに私たちはこの宵闇色の四角い「非日常」をお贈りできる運びとなりました。愉しんでいただけますれば、幸甚で御座います。(編集序文より)
  • 逆転のアリバイ 刑事花房京子
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    宝石商の壬生真理子が夫の陽介と共に描いた綿密な殺人計画が今宵実行に移される。ターゲットは自分たちに偽造ダイヤを売りつけたイタリア人のフェルナンド。アリバイ工作も整い、残るは殺害のみという状況下、予想外の人物が凶弾に倒れる……。だが、それすらも「計画」を逆手に取った加害者の計算通りだった……。予断を持って捜査を進める集団の中で、ただひとり花房は別の可能性を検討しはじめていた。
  • ギャンブル依存国家・日本~パチンコからはじまる精神疾患~
    3.7
    2014年8月、厚労省が発表したギャンブル依存の有病率はなんと4.8%、536万人。あなたの周りにもギャンブルをやめられない「ギャンブル症者」がいないだろうか。本書では、その「ギャンブル障害」の実態と、パチンコ、スロット、競馬、宝くじなどのギャンブル利権に鋭く切り込む。昨今議論されているカジノ法案に、無関心を貫く日本の精神医学界――さまざまな利権でズタズタにされた日本の未来は「脱ギャンブル」にかかっている。
  • 銀行告発 新装版
    4.0
    大日朝日(だいにちあさひ)銀行広報グループにかかった一本の電話。暴力団がからんだ不正融資の告発だった。電話を受けた峰岸貴之(みねぎしたかゆき)は、反社会的取引解消の特別任務を命ぜられた。合併再編によって生まれたメガバンクの派閥争いに振り回されながら、峰岸が「巨悪」に挑む! 実際に広報部員として不祥事に対応した著者が、正義感溢(あふ)れる中堅バンカーの奮闘を描いた意欲作!(『統治崩壊』改題)
  • 〈銀の鰊亭(にしんてい)〉の御挨拶
    3.3
    百年の歴史を持つ邸宅が火事になり、主とその妻が亡くなった。遺されたのは火災のため記憶喪失になった二十七歳の娘・青河文と、由緒ある料亭旅館〈銀の鰊亭〉。甥の光は、妹を心配する母の頼みで美しき叔母と同居し、営業を再開した店で文とともに客への〈御挨拶〉をすることになった。すると、火事に疑問を持つ刑事が光の前に現れた――。
  • 欺(あざむ)きの訴(そ)~吟味方与力 望月城之進~
    4.0
    1~3巻660円 (税込)
    「殴ったことは間違いありませんが、殺しちゃいません」番頭殺しの疑いで捕らえられた政吉は、お白洲での吟味で、罪を真っ向から否認した。さらに、金貸しの藤兵衛夫婦を殺したことを訴えた。その騒動はすでに落着し、下手人は死罪に。だが、政吉の訴えは、真の下手人でなければ知りえないことだった。吟味方与力の望月城之進は、騒動の真相を探るため政吉を解き放った。
  • 悔いてのち
    4.0
    1巻825円 (税込)
    妻を失った警視庁元SPの小津良介に、元経済産業大臣の平泉凜太郎から突然の依頼が。政界での再起を期した大勝負を前に、息子の交友関係を調べてほしいという。先代から仕える辣腕の“執事”、平泉の元秘書である大崎靖からの情報提供を受けながら調査に乗り出した小津だったが……。衝撃のラスト! カズオ・イシグロ『日の名残り』へのオマージュを込めた傑作。
  • クイーンの色紙
    4.0
    来日したエラリー・クイーンにもらった貴重な色紙の紛失事件。謎のダイイング・メッセージや崩せないアリバイ。……難事件、怪事件の数々を、いつもみごとに解き明かしてみせるのは、銀座にあるバー「三番館」のバーテンダーである。――犯人当てと謎解きの粋をこらして読者に挑戦する、連作本格推理。安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)物の傑作!
  • 鯨分限(くじらぶげん)
    3.5
    幕末から明治へ――。捕鯨集団「太地鯨組」の若き棟梁・太地覚吾を、激変する時代の荒波が襲う。外国船の乱獲による鯨の不漁、南海地震による大津波、村を救うため画策した蝦夷地での操業も頓挫する。そして、巨鯨を追うあまりに引き起こされた海難事故「大背美流れ」では、100名以上の生命が奪われる。時代に抗い、度重なる苦境に、何度も立ち向かい続けた男の物語。
  • 屑の結晶
    3.7
    女性二人を殺したとして逮捕された小野宮楠生。逮捕後「誰を殺そうと俺の自由だろ」と開き直る供述をし、身柄送検時には報道陣にピースサインをして大騒動となった。この「小野宮楠生を救う会」から依頼され弁護を引き受けることになった宮原貴子は、小野宮と接しているうちに独特の違和感を覚える。違和感の根源は何か、そして、小野宮は女性二人を殺した真犯人なのか――。総毛立つラストが待つ傑作!
  • 唇に微笑 心に拳銃
    3.0
    1巻880円 (税込)
    若林誠、29歳。一介の営業マンとして働きながら、脳裏には暗く巨大な野望を秘めていた。格闘技と銃の腕前を磨き、ついに行動を開始する。現金輸送車襲撃、資産家が貯め込んだ脱税金の強奪――次々と凶悪な犯罪を重ね、大金を掴むが、その欲望はとどまることがなかった。次なるターゲットは30億円の現ナマ。だが、背後には怪しい男たちの影が忍び寄っていた……。
  • 首イラズ~華族捜査局長・周防院円香(すおういんまどか)~
    3.0
    内務省に新設された華族捜査局で、警部補の来見甲子郎は局長周防院円香の指揮の下、九鬼梨伯爵家で起きた陰惨な毒殺事件の捜査を行うことに。曲者ぞろいの伯爵家一族に確執が見え隠れする中、円香の独自の捜査スタイルに甲子郎は翻弄され続ける。そして事態は首切り連続殺人に発展! 大正時代の東京を舞台に展開する陰惨で奇怪な殺人に、麗しき捜査官が挑む。
  • クラウドの城
    4.0
    主人公の元傭兵・鹿島丈は、イラクで起きた自爆テロで恋人を失い、帰国後、傷心の日々を送っていた。2年前に知り合った可菜のおかげで鹿島は少しずつ立ち直り、北海道のデータセンターに職を得たのだが、そこで連続密室殺人が発生。鹿島は殺人者と対峙することに……。世界を“実効支配”する“バベルの塔”の内実を圧倒的スケールで描いたハードボイルド&ミステリー巨編。第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!
  • くらがり同心裁許帳(一)精選版
    4.5
    「くらがりに落ちた」。解決できなかった事件を奉行所ではそう言う。それらの事件を書き留めておくのが、南町奉行所永尋書留役である角野忠兵衛の役目。奉行所の角に忘れ去られた事件を、地道な探索でくらがりから引きずりだす忠兵衛を、仲間の同心はいつしか“くらがり同心”と呼ぶ――。窓際同心の人情味溢れる活躍を描いた人気シリーズから、著者自ら厳選した「精選版」!
  • 栗色のスカーフ~杉原爽香四十三歳の秋~
    3.7
    着々と仕事を進める爽香の前にトラブルは絶えない! 都市開発を主導する大企業が抱える複雑な事情。愛人の死体隠蔽に奔走する取引先の男。そして、勤務する〈G興産〉の社長・田端の心変わり!? 期せずして爽香は苦難の渦に呑み込まれる。一方、夫・明男は、彼に恋する未亡人・大宅栄子と二人きりで会うこととなり……。登場人物が年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • クリスマス・キャロル
    4.3
    人とのつながりに背を向け、お金だけがすべてのスクルージにとって、クリスマスなど無意味なものでしかない。あるクリスマス・イヴ、そんなスクルージの前に過去・現在・未来の精霊が現われ、心揺さぶる“旅”へと彼を誘う。そこでスクルージを待っていたものとは……!?
  • クリーピー
    3.9
    1~2巻660~715円 (税込)
    大学で犯罪心理学を教える高倉(たかくら)は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上(のがみ)から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端(ほったん)でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • 黒い蹉跌~鮎川哲也のチェックメイト~
    3.0
    探偵や刑事が推理や捜査を重ねて、殺人の真犯人を探したり、殺害方法を解明するだけがミステリーではない。反対に、犯人の立場から殺人を描いたのが“倒叙もの”と呼ばれるミステリーである。本書は1978年にテレビ放映されてヒットした倒叙推理ドラマ「チェックメイト78」の原案となった本格ミステリーの巨匠の選りすぐりの短編を収めたアンソロジー!
  • 黒い手帳~探偵くらぶ~
    4.0
    男は父の命令でイギリスに留学し、巴里に移ったところで陸軍士官と決闘する羽目になる。撃たれた顔は異様な有様となった。帰国後、湯治に訪れた箱根で出会った少女に一目惚れするが、その思いを隠して結婚したために、二人の気持ちはすれ違ったまま。ついには――。(「湖畔」)多彩なジャンルに縦横無尽の活躍を見せた作家の、奇想天外なミステリ作品集が登場!
  • 黒い白鳥~鬼貫警部事件簿/鮎川哲也コレクション~
    3.3
    久喜(くき)駅手前の線路沿いで屍体が見つかった。身許は東和(とうわ)紡績の社長、死因は銃殺と判明。疑いの目は、経営側と対立する労働組合や、金で繋(つな)がる新興宗教に向けられるが、捜査は難航する。そんななか、鬼貫警部は「ある証拠」に着目して九州へ向かう。そこで得たものとは――。本格推理の巨匠・鮎川哲也の記念碑的傑作が蘇(よみがえ)る。第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。
  • 黒い羽
    3.4
    右肩にある瑕に、君島典子は幼い頃から苦しんできた。激しい痒みと痛み。どんな治療もほとんど効果がなかった。病院を転々とした末に辿り着いた遺伝子治療という選択。典子は主治医らとともに、奥深い山中にある研究施設へと向かう。ところが、そこには、何体もの惨殺死体が転がっていた! ここにはとんでもなく危険なナニカがいる? 衝撃のサスペンスホラー。
  • 黒猫の小夜曲(セレナーデ)
    4.2
    黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。記憶喪失の魂、遺した妻に寄り添う夫の魂、殺人犯を追いながら死んだ刑事の魂。クロは地縛霊となった彼らの生前の未練を解消すべく奮闘するが、数々の死の背景に、とある製薬会社が影を落としていることに気づいて――。迷える人間たちを癒し導く、感動のハートフル・ミステリー。
  • クワバカ~クワガタを愛し過ぎちゃった男たち~
    4.6
    クワバカ――クワガタムシを愛し、人生のすべてを賭してしまった男たちのことだ。予備校をやめクワガタ採集にどっぷり浸かった男、採集のためにインドネシアへ移住した世界的コレクター。そんな男たちを取材するうちに著者自身もクワガタの沼へはまっていった。そして、そのクワバカたちにも底知れない魅力を感じていき――。少年時代を想起させ、なぜか羨ましさも感じさせる不思議な男たちを描く、傑作“昆虫”ノンフィクション。
  • グッドナイト
    3.2
    1巻1,870円 (税込)
    都内に建つ「メゾン・ソレイユ」。平穏な名前とは裏腹に、このアパートには眠りに問題を抱える住人ばかりが集まってくる。不眠症の息子を持て余す女性作家、新人賞受賞を渇望する作家志望の男、絶大な人気を誇る覆面推理作家……。騙りの名手が仕掛ける、不眠と悪夢の「グランドマンション」へようこそ。
  • グレイト トレイラーズ 1
    4.8
    1~3巻715~880円 (税込)
    太田垣康男先生が推薦、荒野×少女×機械動物、世界の復興と覇権をかけた崩壊と希望のサバイブSF!! 世界規模の大災害から9年。新たな世界の覇権をめぐり各勢力が激しく争う中、身体改造された青年・ナオキは機械動物「カムイ」を駆る少女と出会う。救世主と呼ばれるその少女・ヒナコを守ろうとするナオキ達に大陸系の巨大ワーム型&火星のカラス型機械動物が容赦なく襲いかかる……。1~4話、初期設定集収録。
  • グローバルサウスの時代~多重化する国際政治~
    3.4
    グローバルサウスとはインドや中東、アフリカ諸国をはじめとした地域を指す言葉であり、西側諸国にも中国・ロシアにも与さない、国際政治における第三極のグループだ。爆発的な人口増加と経済成長を武器に国際社会で大きな影響力を持つようになった彼らは、既存の国際秩序にどのような不満を持ち、どう変えたいと思っているのか。米中対立とはどう関係してくるのか。そして日本は彼らとどう付き合っていくべきなのか。
  • 軍師・黒田官兵衛
    3.0
    天正三年、無風状態であった播磨に決断の時が来た。西国の雄・毛利と天下布武(てんかふぶ)を掲げる織田。西播州(ばんしゅう)を統治する小寺家の家老・黒田官兵衛は、家中の評定(ひょうじょう)で織田支持を力説。岐阜に赴(おもむ)き信長に謁見(えっけん)した彼は、その後、対毛利攻略司令官となった秀吉や、竹中半兵衛とも親交を結ぶ。だが、己の能力を過信した官兵衛の前に、やがて思わぬ落とし穴が……。
  • 群青の魚
    4.1
    特養老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。第一発見者の介護員・清水穂香はストーカー被害に悩むシングルマザー。彼女の事情聴取にあたった交番巡査の武藤大輔はストーカーの正体を暴こうと苦悶し、新米刑事の風間志郎は捜査の過程で半グレ集団の罠に堕ちる。錯綜する事件の背後に現れる巨悪の正体とは? 格差社会の闇をえぐる異色の警察小説。
  • グーグルマップの社会学~ググられる地図の正体~
    3.4
    「見たいものしか見ない」地図は、社会を、わたしを、どう変えるのか? ――グーグルマップによって、わたしたちの世界は本当に広がったのか? 社会は、よく見えるようになったのか? 新進気鋭の社会学者による、新しい地図論!
  • 慶安太平記
    3.0
    東海道は由比の宿。才気煥発な紺屋(こうや)のせがれである与四郎の夢は「公方様になる」ことだった。彼は、長じて由比民部之助橘正雪(ゆいみんぶのすけたちばなのまさゆき)と名を改める。由比正雪である。泰平無事の世とはいいながらも、巷には多くの浪人があふれ、時の執政に対しての不満が鬱積していた。幕府の転覆を企てた憂国の軍学者の、その波瀾万丈の生涯を描いた傑作時代小説。「慶安事件」始末記!
  • 警察官の出世と人事
    4.0
    主任警部? 調査官? 管理官? 次席・次長? 理事官? 所属長? 庶務担当課長? 参事官?――「階級」だけでは見えてこない、育成、組織づくりのすごい仕組み、すなわち「警察官の出世と人事」の仕組みを、元警察官僚のミステリ作家が徹底解説。企業の人事担当者、自らの出世が気になるビジネスパーソンも必読!
  • 経済学・哲学草稿
    3.8
    働くほど、なぜ人は貧しくなるのか? 勃興する資本主義を鋭く分析・批判し、のちに『資本論』に結実する経済学的思考。そしてヘーゲル批判から発し、労働の意味を肯定的に捉え直そうとする哲学的思考。この二つの思考が交わるところで、26歳のマルクス青年は革新的な思想を打ち立てた。輝くような、そして生き生きと躍動する思考の瑞々しさが、明晰な訳文で鮮やかに再現される。
  • 警視庁公安部外事課
    3.6
    ●女性捜査員は平凡で目立ない容姿 ●JR大塚駅は尾行を撒くのに最適の駅 ●街中ではサンドイッチマンや看板持ちに変装 ●風俗好きの外国人スパイと仲良くなるため、同じ風俗店の常連に ●007のような秘密兵器も ●仲間由紀恵似の美女で、ハニートラップを仕掛けてくる中国 ●最も必要な資質は社交性……。元公安が明かす、外国人によるスパイ・テロ・犯罪行為を水面下で阻止する組織の実態。
  • 警視庁行動科学課
    3.3
    警視庁行動科学課は、不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた部署である。FBIで捜査の訓練を受けた上條麗子刑事は、犯人像作成のプロフェッショナル。日本で初めてME(メディカル・イグザミナー)の資格を取った一柳清香特別検屍官は、司法解剖で死体の異状を見つけ犯罪を推理する。下町を舞台に、幼なじみコンビが難事件を解決!
  • 警視庁極秘捜査班
    3.7
    1~4巻605~660円 (税込)
    代々木公園に女性の全裸絞殺死体が! 被害者の体に残された精液は、10日前に新宿・花園神社で起きた殺人事件のものと同じで、11年前の強姦事件の証拠とも一致した。だが容疑者には鉄壁のアリバイがあり、ついに極秘捜査班が出動する。彼らは初動捜査で解決できない殺人事件を専門とするチームだ。組織の主流から外れながらも矜持を失わない4人の捜査が始まった!
  • 契約
    3.4
    牧丘南欧子、34歳。つまらない仕事。くだらない恋人。サエない日常。下り坂の人生だ。そんな時、突然の申し出が舞い込む。ある人物が彼女を見込んで雇いたいと言っている。ついては、試用期間の契約を結びたいというのだ。提示された多額の報酬と不思議な仕事内容。その契約書が彼女の運命を大きく変えてゆく……。女性心理の暗部を抉る傑作サスペンス!
  • 痙攣的(けいれんてき)~モンド氏の逆説~
    4.0
    ロックバンド「鉄拳(てっけん)」が神話的存在になったのは、あまりにも衝撃的なデビュー公演のためだった。密室状態のライブハウス。演奏中、メンバー全員が突如姿を消し、ステージ上にはプロデューサーの死体が。メンバーの消失方法と、その後の行方は謎のまま……(「廃墟と青空」)。ロック、現代アート、マッド・サイエンスを舞台に展開される、痙攣的なまでに美しい本格推理!
  • 消しゴム
    3.6
    殺人事件発生の報せを受けて運河の街にやってきた捜査官ヴァラス。しかし肝心の遺体も犯人も見当たらず、人々の曖昧な証言に右往左往する始末。だが関係者たちの思惑は図らずも「宿命的結末」を招いてしまうのだった。〈ヌーヴォー・ロマン〉の旗手、ロブ=グリエの代表作。
  • ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~
    3.9
    著者は赤ちゃんや胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を多数測定、基準値の20~30倍になることを世界で初めて明らかにした。これはヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていたことを暗示する。ケトン食は今や糖尿病や肥満だけでなく、認知症や癌等にも有効として研究が進んでいる。本書では学会からの激しい非難に対する反証も展開。栄養学の新しい常識を打ち立てる。
  • 煙とサクランボ
    3.7
    兼業漫画家の晴奈のなじみのバーは、ビルの地下にある小さな店。常連の自称早期退職者・炭津は、晴奈の話に的確で親身な助言をしてくれる素敵な紳士だ。店主の柳井の話では、名探偵でもあるらしい。そんな彼が実は幽霊だということは、柳井だけが知る秘密だ。晴奈は、幼い頃に起きたある事件を炭津に語り始めるのだが……。温かく切ない余韻を残す大人のミステリー。
  • 剣客船頭
    3.7
    夜闇に包まれた油屋を2人の浪人が襲った。金を渋った亭主を無情にも殺した賊は、突如入ってきた船頭に斬られた。船頭の名は沢村伝次郎(さわむらでんじろう)。一刀流(いっとうりゅう)の達人で元南町奉行所同心だった。訳あって同心から船頭に転身し穏やかな毎日を送っていたある日、伝次郎の親しい船頭仲間が殺害された。怒りに震える一刀流の鋭い剣が悪に立ち向かう。待望の新シリーズ第1弾!
  • 友喰い~県警対自衛隊〈最高機密〉~
    3.0
    1~2巻660~715円 (税込)
    日本海に面した小さな町の貨物岸壁に死体が漂着する。亡くなったのは海上自衛隊で掃海艇に乗る一等海尉! 刑事の溝口は自殺として形だけの捜査を命じられるが、死因に疑問を抱く。やがて、その一等海尉と古参の部下との確執に辿り着くが、機密を盾にした自衛隊側に阻まれる。美しい未亡人の謎の行動にも翻弄される溝口は、閉じられた空間での真相に迫れるのか――。
  • 検察審査会の午後
    3.0
    「あなたは検察審査員候補者に選ばれました」高校教師・佐田のもとに届いた1枚の葉書。それは、検察官が下した不起訴処分の妥当性を市民が審査する日本独自の「陪審制」検察審査員の選任通知だった。落ちてきた突然の義務。佐田は、さまざまな事件に関わりながら、次第に興味を深めていく。「裁判員制度」時代に先駆けて名匠が描いた市民参加型司法推理の傑作!
  • 検証 検察庁の近現代史
    3.0
    「精密司法」と呼ばれる日本の検察。事件の起訴を行った場合、ほぼ100%の確率で有罪となる。また、検察庁は、警察が逮捕した犯罪者を不起訴にして無罪放免にできるほどの力を持っている。検察とは、いったいどんな組織なのか。本書では、近代司法制度がスタートした明治時代から、多くの不祥事で揺れる現在までの検察庁の軌跡を概観。99.9%――。この数字は何を意味するのか。注目の憲政史家が問う、「精密司法」の正義と矛盾。
  • 謙信暗殺
    3.0
    越中(えっちゅう)と能登(のと)を手中に収め、加賀(かが)で信長軍を撃破した上杉謙信は、天正六年三月、信長と雌雄(しゆう)を決するべく、出陣の準備を進めていた。しかし、配下の「草ノ者」は、春日山(かすがやま)城下の不穏な動きを嗅ぎつけていた。謙信の命を狙うのは武田(たけだ)方か? 織田方か? 暗殺指令を出した意外な人物とは!? 陰謀渦巻く戦国の闇に隠された、壮絶な調略戦を描く、歴史推理小説渾身作。
  • 検事霧島三郎
    4.0
    東大在学中に司法試験に合格し、エリート検事の道を邁進する霧島三郎。しかし、婚約者・恭子との結婚を間近に控え、彼女の父親が突然の失踪。のみならずヘロイン所持、殺人の嫌疑までかけられる……。瞬く間に危機的状況に追い込まれた三郎は、愛を貫くため、辞職覚悟で独自捜査に乗り出す! 苦悩しながらも奮闘する若き検事の姿を、スリリングに描き出す傑作ミステリー!
  • 建築士探偵 神迎圭の事件簿
    3.8
    不祥事を起こし捜査1課から0課という雑務を担当する部署に異動になった百千酉雛。名誉挽回を決意した雛のもとにさっそく事件が舞い込む。それは美術館で起きた密室窃盗殺人事件。密室の謎を解明するために美術館を設計した犬飼設計事務所を訪ねると建築学科の学生である神迎圭を紹介される。捜査1課に戻りたい雛と大学の単位がほしい圭が手を組み密室事件の謎に挑む!
  • 芸能界
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    長年在籍したプロダクションを退所する俳優。人気女優を10年かけて育て上げた辣腕マネージャー。Instagramにハマったベテラン女優。容姿端麗な若い男たちのミュージカルを仕切る女性プロデューサー。容姿を弄るネタで30年笑いをとってきた漫才コンビ。誹謗中傷や家族の問題に悩まされているアイドル俳優。震災の町で芸能界の仕事をする娘を苦々しく思う父親。元芸能マネージャーの著者が、リアルな芸能界の世界に迫る!
  • 現代アート経済学
    3.3
    「経済的な都市おこし」を目的としたヴェネツィア・ビエンナーレに代表される大規模国際展、経済動向を色濃く映し出す「アートフェア」やアジアのオークション事情、さらにはギャラリストやキュレーターといった「時代を動かすキー・プレイヤー」の動きから、美学や美術史の観点では語られることのない、「現在進行形・アートの見方」を包括的に示すとともに、日本の文化的プレゼンス向上に向けたヒントを探る。
  • 現代思想のパフォーマンス
    3.6
    現代思想は何のための道具なの? 二〇世紀を代表する六人の思想家を読み解き、現代思想をツールとして使いこなす技法をパフォーマンス(実演)する。
  • 小泉八雲 「見えない日本」を見た人
    4.5
    小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は新聞記者として世界各地を旅し、日本に辿り着いた。日本で民俗学が始まるより前に、民俗学的視線で日本人の暮らし・心を見ることができた八雲は、日本人がつねに「目には見えないもの」と交流していること、日本文化のある部分が失われつつあり、それに日本人自身が気づいていないことを察知していたのである。民俗学者・畑中章宏が、八雲の旅と心を追体験しながら描き出す、130年前の日本。
  • 子犬のように、君を飼う
    3.0
    悦楽の街マカオ。小説家は束(つか)の間の自由な時間を楽しんでいた。カジノで大勝している時、日本語で声をかけてきた美しい中国人の少女。娼婦を買ったことなど一度もなかった彼は、魅入(みい)られたようにホテルへと連れ帰ってしまう。それは、甘美な地獄への入口だったのか――。30歳も年下の少女との蜜月の先に待っていた運命とは? 異端の純愛を描いた、究極の恋愛小説。
  • 交換殺人には向かない夜
    3.9
    不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫(うかいもりお)。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平(とむらりゅうへい)。寂(さび)れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人は密(ひそ)やかに進行していた……。全編にちりばめられたギャグの裏に配された鮮やかな伏線! 傑作本格推理。

    試し読み

    フォロー
  • 交換殺人はいかが?
    3.5
    1巻770円 (税込)
    僕は君原樹来、小学校6年生。将来の夢は推理小説作家。作品の題材になるような難事件の話を聞きたくて、元刑事のじいじの家に遊びに来た。そうしたら交換殺人や密室、ダイイングメッセージとかすごい謎ばかりで期待は的中! でもね、じいじ。その解決、僕はそんなことじゃないと思うんだけどなあ。可愛らしい名探偵の姿を通じて、本格ミステリーの粋を尽くした魅惑の短編集。
  • 甲賀三郎 大阪圭吉~ミステリー・レガシー~
    5.0
    探偵・推理小説の書籍や雑誌を収集保存し、一般読者や研究者が自由に利用できるユニークな図書館、ミステリー文学資料館。本書は“遺産”ともいえるその膨大なコレクションより、大正から昭和初期に本格派探偵小説の旗手として一世を風靡した甲賀三郎のレアな傑作長編と、本格短編の名手として今なお評価の高い大阪圭吉の作品集『死の快走船』を一冊まるごと収録!
  • 後宮に紅花の咲く~濤国死籤事変伝~
    4.0
    入宮した高明珠は、困窮する実家への仕送りのため、他の妃たちに「男児が産まれない」護符や怪しげな品々を密かに売っていた。濤国には、帝の男児を産んだ母は殺される貴母投法という習わしがあり、妃たちは男児を生みたくなかったのだ。十分に気をつけていた明珠だが、突然帝に呼び出され、商売の交換条件として、ある探索を命じられる。帝は貴母投法を廃そうと、密かに動いていたのだった。明珠に課された探索とは――!
  • 高校殺人事件
    3.7
    1巻605円 (税込)
    武蔵野台地の一画で、多摩川を見下ろす城跡に私たちの高校はある。高校3年生の私の仲間で詩人ポーの心酔者で、クラスメイトや先生から愛されていた通称「ノッポ」が学校裏の沼で絞殺死体となって見つかった。彼の死をきっかけに学校の周りで不思議な出来事が続発する。はたして事件の真相とは――。清張作品では稀な青春推理小説で、瑞々しい感覚を放つ一作。
  • 甲州・ワイン列車殺人号
    3.0
    両親の留守をいいことに、トラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)の息子・竜は、ガールフレンドのうずらとデートを楽しんでいた。そこへ、うずらの親友・手毬(てまり)が、人を殺して失踪したという連絡が! 被害者は、手のひらにミニチュアの手毬を握っていた……。さらに、『スーパーあずさ』の乗客の眼前で第二の殺人が起き、慎も事件に巻き込まれる……。好評トラベルミステリー。
  • 劫尽童女
    3.8
    父・伊勢崎博士の手で容易ならぬ超能力を与えられた少女・遥。彼ら親子は、属していた秘密組織「ZOO」から逃亡していた。そして、7年を経て、組織の追っ手により、再び戦いの中へ身を投じることに! 激闘で父を失った遥は、やはり特殊能力を持つ犬・アレキサンダーと孤児院に身を潜めるが――。殺戮、数奇な運命、成長する少女。彼女の行く手に待つのは何か?
  • 黄土(こうど)の奔流
    3.8
    中国に渡って15年、破産した紅真吾(くれないしんご)は、危機から救った大手商社の支店長・沢井(さわい)から、儲け話に誘われる。揚子江を重慶まで溯り、豚毛を買い集めて帰ってくればぼろ儲けできるのだという。だが流域の治安は劣悪で、命の保証はない。一攫千金を狙う真吾は、短剣投げの名手・葉村宗明(はむらむねあき)ら素性の知れない八人の猛者と出立する――。手に汗握る傑作冒険小説。
  • 幸福な王子/柘榴の家
    4.1
    町の中心部に高く聳え立ち、自らの宝石や体を覆っている金箔を貧しい人々に差し出す王子像とそれを運ぶ燕。王子のひたむきな愛と思いやりを描く「幸福な王子」ほか、恋する学生に身を捧げる「小夜啼き鳥と薔薇」、わがままな男と子どもたちとの交流を描く「身勝手な大男」、愛の行きつく果てを示す「漁師とその魂」など全9篇収録。大人のために訳したビターな味わいのワイルド童話集。
  • 神戸殺人事件
    4.0
    「赤い寺 白い犬」神戸・三宮(さんのみや)で浅見光彦(あさみみつひこ)がヤクザから救った女性は、この紙片を残して、忽然(こつぜん)と姿を消した。その夜、現場に居合わせた元船長松村が神戸港で殺され、アリバイのない浅見に嫌疑が……。一方、芦屋の海運会社会長宅・小野田家を訪れた客2人が相次いで殺される。消えた女との接点は何か? 小野田家の孫娘亜季は、浅見光彦に救いを求めた!

    試し読み

    フォロー
  • 神戸殺人レクイエム
    4.0
    おなじみの女流名探偵・キャサリンは、阪神大震災の直後に、恋人・浜口とともに神戸を訪れ、救援ボランティアとして活動していた。精力的に動く彼女は、瓦礫の下から発見された背広姿の死体に不審を抱く。大阪に勤めるこの男が、なぜ神戸に? しかも首には絞殺の跡が! 容疑者が何人か浮かんだが、最も疑わしい人物が殺されてしまった。驚くべき事件の真相!
  • 故郷/阿Q正伝
    3.7
    久しぶりに再会した幼なじみは、かつて僕の英雄だった頃の輝きを失っていた……切なさと次世代への期待に溢れる「故郷」。定職も学もない男が、革命の噂に憧れを抱いた顛末を描く「阿Q正伝」。周りの者がみな僕を食おうとしている! 狂気の所在を追求する「狂人日記」など、文学で革命を起こした中国現代文学の父、魯迅の代表作『吶喊』『朝花夕拾』から16篇を収録。
  • 黒衣聖母~探偵くらぶ~
    3.7
    天文十八年、悪魔はフランシス・ザヴィエルに従う伊留満に化けて、日本にやって来た。マルコ・ポオロの旅行記とは様子が違うし、誘惑する相手も見当たらない。暇つぶしに園芸でもやろうと、畠に種を播いた。花をつけたその植物の名を問うた牛商人に悪魔は――。(煙草と悪魔) ご存知、短篇の名手として知られる芥川龍之介の、ミステリ作品集が登場!
  • 国際捜査官
    5.0
    ICPO(インターポール)の研修を終えて、パリからの帰国途中の警視庁・大妻正彦警部は、シンガポールで日本人殺人事件に遭遇する。被害者は右翼・黒竜党員、米100ドルのニセ紙幣を所持していた。ニセ札の用紙は日本製で、太平洋戦争当時に製造されたものだった。舞台は日本へ。そして関係者が次々に殺される。大好評〃捜査官シリーズ〃第四弾!
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~
    3.7
    1巻880円 (税込)
    選挙に出馬する義弟の不透明な資金3000万円を持ち逃げした木谷省吾。逃避行の間に温泉旅館の女中・お篠から、群馬県比礼神社の、農作物の出来高に関する占いがよく的中するという話を聞く。木谷は占いに従い小豆相場へ投資、大儲けをする。そして新しい人生を始めるため、さらに大きな利益を狙うのだが……。騙し騙され、人間の欲望が渦巻く超一級のサスペンス!
  • 黒白の一族
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    この一族は救世主なのか? それとも――。古くからの住宅街に総勢10人の大家族が越してきた。オーラを放つ60代の女性を筆頭に、3人の娘とその連れ合い、孫の少女3人という女系家族だ。平安時代から神に仕える仕事をしてきたという一族は、不思議な磁力でたちまち地域の住民たちを取りこんでゆく。警戒心を抱く隣家に住む榊可南はそのルーツを探ろうとするが、蔓延し始めた感染症が思わぬ事態を引き起こしてゆく――。
  • 黒龍荘の惨劇
    3.3
    明治26年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。現れた魚住という依頼人は、山縣有朋の影の側近と噂される大物・漆原安之丞が、首のない死体で発見されたことを語った。事件現場の大邸宅・黒龍荘に赴いた二人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえられた陰惨な連続殺人だった――。ミステリ界の話題を攫った傑作推理小説。
  • 焦茶色のナイトガウン~杉原爽香 四十七歳の冬~
    3.9
    ある日、爽香の元に高校の同級生・井田の娘から一本の電話が。なんと、妻殺しの容疑で井田が逮捕されたという。娘いわく、容疑を否認しているそうだが……。そして爽香は、仕事帰りに火事の現場に遭遇。のちに現場で殺人事件が発生していたと判明。被害者は国会議員の息子というが、怪しい事実が隠されているようで――!? 登場人物が読者と共に年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • 孤高の狙撃手
    4.0
    「銃はただのメカではなく、主人公の生き方にかかわるものであり、時と場合によっては“生き物”ですらある」。大藪作品の圧倒的にリアルな銃撃描写の背後には、その豊富な銃体験があった! アラスカの荒野で、アフリカのサバンナで、アメリカの海兵隊基地で――日本で最も銃を知り、銃を愛した作家が、世界を股にかけ撃ちまくった全記録! 待望の単行本未収録エッセイ集。
  • ここに死体を捨てないでください!
    3.9
    妹の春佳から突然かかってきた電話。それは殺人の告白だった。かわいい妹を守るため、有坂香織は、事件の隠蔽を決意。廃品回収業の金髪青年を強引にまき込んで、死体の捨て場所探しを手伝わせることに。さんざんさ迷った末、山奥の水底に車ごと沈めるが、あれ?帰る車がない!! 二人を待つ運命は? 探偵・鵜飼ら烏賊川市の面々が活躍する超人気シリーズ第5弾!

    試し読み

    フォロー
  • 九つの殺人メルヘン
    3.5
    彼女がワイングラスの日本酒を呷(あお)ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す――! 渋谷区にある日本酒バー。金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)が、常連の工藤(くどう)と山内(やまうち)、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する九つの事件。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相とは!? 興趣(きょうしゅ)あふれるバー・ミステリー珠玉集、華やかに登場!

    試し読み

    フォロー
  • 古書店アゼリアの死体
    3.7
    勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。不幸のどん底にいた相澤真琴(あいざわまこと)は、葉崎(はざき)市の海岸で溺死体(できしたい)に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が! 事件の陰には、葉崎市の名門・前田(まえだ)家にまつわる秘密があった……。笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作!
  • 個人情報ダダ漏れです!
    3.4
    会社でアニメのサイトを見たらバレた/私物のスマホで見るなら大丈夫かと思ったら、やっぱりバレた/デジカメ写真からカラ出張がバレた/スマホアプリにアドレス帳の情報を抜かれた/ツイッターの書き込みから、自宅を特定された/パソコンを捨てたら、中身が流出した――自分だけは大丈夫……と思ったら大間違い。「個人情報流出あるある」に学ぶ、スマホ時代の自己防衛術。
  • 故人の縊死により
    4.0
    元スター女優・二条ゆり子が首吊り自殺した。死亡広告を見た検視官・江夏冬子は、その死に疑問を抱く。以前、ゆり子は役作りのために冬子を訪れたことがあった。冬子には、花が好きだと言った彼女の、華やかな印象が残っていたのだ。(「故人の縊死により」)検視官・江夏冬子が紡ぎ出す推理絵巻! ミステリーの女王が贈る傑作推理小説。
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班
    3.1
    1巻660円 (税込)
    新米刑事の三田村豪気が配属されたのは、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。そこは、美術品犯罪に対応する警視庁唯一の部署。やる気と体力は人一倍だが、美術にはとんと疎い三田村は、抜群の鑑定眼をもつ美貌の上司・岸すみれの薫陶のもと、にわか仕込みの知識を駆使して、狡猾な詐欺的ビジネスを続ける美術品販売会社の犯罪を暴こうとするが……。美術ミステリーの新境地!
  • 虎徹入道~御刀番 左京之介(四)~
    3.0
    駿河国汐崎藩の御刀番、左京之介は「長曾禰虎徹」を汐崎藩堀田家の菩提寺天慶寺の住職が求めていると聞いて訝る。やがて京之介の耳に汐崎藩が「虎徹」を購うという話が。背後に潜む奸計、それを阻止せんとする京之介。そして、京之介に暇が出される。左霞流の遣い手、京之介が、小者の佐助、元裏柳生の女忍び楓と藩を揺るがす輩に立ち向かう。大好評シリーズ第4弾!
  • コトバの謎解き ソシュール入門
    3.7
    ラカン、ストロース、バルトなどの構造主義者に多大な影響を与えた、言語学の巨人・ソシュール。彼がジュネーブ大学で行った「一般言語学講義」を、今21世紀の文脈で読み解く。
  • 孤独は社会問題~孤独対策先進国イギリスの取り組み~
    3.6
    2018年1月、テリーザ・メイ首相(当時)は「孤独は現代の公衆衛生上、最も大きな課題の一つ」として世界初の「孤独担当大臣」を設けた。街にパブや教会があり「孤独とは無縁」と思われていたイギリス社会でいま何が起きているのか。孤独担当相の設立経緯から、社会に根付く弱者への思いやり、チャリティー団体の細やかな目配り、そして英王室の役割まで、イギリス社会を長く見続けてきたジャーナリストによる現地からのレポート。
  • コバルトブルーのパンフレット~杉原爽香三十七歳の夏~
    4.1
    カルチャースクールの再建を任された爽香は、トーク番組の司会で人気の高須雄太郎に講師を依頼。このとき爽香はビル清掃係の笠木京子と係りを持つ。彼女の息子、達人が交際相手を殺害。そのとき親子が取った行動とは!? 高須、笠木、そして爽香の兄――。問題を抱えたそれぞれの家庭の行く末は……。主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • 径(こみち)に由らず~御算用日記~
    5.0
    幕府御算用者の生田数之進が、友の早乙女一角とともに潜入を命じられた丹後国鶴川藩は、この5年ほどの間に、借財を半分に減らしていた。女色に耽り、芸事を好む藩主・牧原英成は、本当にうつけなのか、それとも……。豊かに見える藩に隠された真実とは何か? 藩の裏帳簿「西施帳」とは何なのか?数之進の新たな恋の予感を告げる、大好評シリーズ第8弾!
  • 蠱惑の本~異形コレクションL~
    3.4
    記念すべき50冊目を〈本〉を愛する皆様に贈ります。貴方の本棚に、どうか、もう一冊、闇色の本をお迎えください。本は、常に私たちの身近にあって、あらゆる「世界」を閉じ込めた存在でした。本を開きさえすれば、脳裏に飛び込んでくる「未知」の世界。そこには人生を変えてしまうような出会いもある筈です。記念すべき50巻目の《異形コレクション》を〈本〉に関わるすべての人々に捧げます。(編集序文より)
  • 昆虫探偵~シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理~
    3.8
    ある朝目覚めるとゴキブリになっていた元人間のペリプラ葉古(はぶる)。無類のミステリ好きだった葉古は、昆虫界の名探偵、熊ん蜂シロコパκ(カッパ)の助手となった。人の論理が通用しない異世界で巻き起こる複雑怪奇な難事件を、クロオオアリの刑事の力も借りて見事解決していく! 「ジョロウグモの拘(こだわり)」を追加収録。昆虫と本格ミステリについてのユニークな注釈を新たに付加。
  • 昆虫はすごい
    4.2
    人がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。特に面白いのは繁殖行動。相手と出会うためあの手この手を使い、贈り物、同性愛、貞操帯、子殺し、クローン増殖と何でもアリだ。どうしても下に見がちな私たちの思考を覆す、虫たちのあっぱれな生き方を気鋭の研究者が大公開!
  • 珈琲色のテーブルクロス~杉原爽香五十一歳の冬~
    4.0
    杉原爽香は、病院で居合わせた余命いくばくもない老人・汐見忠士から、米川由衣という女性への遺言を託されてしまう。一方、高校一年の笹井友美は、以前家庭教師だった篠原純代と街中で再会。誘われるまま、純代と行動を共にするが……。そんな中、爽香は新幹線のホームで、井出温子の落とした“包み”を拾う。これから駆け落ちするという温子だったが、その後、車内で死体となって発見され……。人気シリーズ第37弾!
  • 碁石金~日暮左近事件帖~
    4.0
    公事宿『巴屋』出入物吟味人の日暮左近は、主の彦兵衛から、彦兵衛の知り合いで牛込水道町にある幸徳寺の住職・善照からの依頼を頼まれる。聞けば、幸徳寺の境内や墓地に夜な夜な鬼火が現れ、妙な物音がするという。引き受けて調べを始めた左近の前に現れた、物の怪の正体はいったい何なのか。そして、その恐るべき目的とは……。大人気シリーズ「日暮左近事件帖」、とてつもない大迫力の剣戟のあとで涙が一筋こぼれる十九弾!
  • 午後の足音が僕にしたこと
    5.0
    こつ。こつ。午後1時25分、今日もハイヒールの音が町の東からゆっくりと近づいてくる。足音は「僕」の仕事場のすぐわきを通り過ぎ、町の西までいくと戻ってくる。そして、町の東へ消えていく。彼女は、もう何年も同じ行動を繰り返し続けていたのに、ある日、足音が途絶えた……。人知れずざわめき揺れる心、一瞬のロマンス──読むことの楽しさを堪能できる極上の小説集。
  • 誤認手術
    3.0
    医者で弁護士の朝比奈博士(あさひなひろし)。博士が顧問を務める滝田病院の医師・花丘裕が殺された。博士は花丘の医療ミスによる患者死亡事故の和解調停を引き受けており、殺人は遺恨によるものと思われたが……。なんと、第一発見者で花丘の恋人の看護婦・島原伸子が失踪。博士は、事件の鍵を握るもうひとりの女性に着目した! 現役医師が医療現場の実状を取り入れて描く意欲作!
  • 萩供養~ゴミソの鐵次 調伏覚書~
    3.9
    《萬相談申し受け候》湯島の裏店にかかる看板。ゴミソの鐵次が住む貧乏長屋だ。ゴミソとは、津軽言葉で占い師のことを言うが、持ち込まれる相談は、亡魂の障りや憑物祓いが多かった。長身に長羽織、手には独鈷杵。人に仇なす亡魂を祓いつつ、かれらの悲しみや無念を背負ってやるのだ。江戸を舞台に、北の陰陽師・鐵次が魅せる妖かし調伏、痛快時代小説シリーズ第一弾!
  • 再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来~
    3.9
    日本各地のロードサイドに大型商業施設が建設され、その土地固有の歴史・自然・風土が顧みられなくなる現象を批判した『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書y)が2004年に出版されてから19年。もはやファスト風土が日本の隅々まで浸透した今、郊外は社会の何を象徴しているのだろうか。ファスト風土の中で多感な時期を過ごした当事者である小説家・建築家・研究者ら13人が考える、令和の郊外論。
  • サイコトパス
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    謎の男から強引な手段で拘置所に呼び出された女子高生作家・新珠静香は、その囚人から奇妙な依頼をされる。「ぼくはバラバラ死体にされてしまいました。腕や足、頭がどこに行ったのか、それを探してほしいのです」。次々に起こる猟奇事件…これは現実なのか? 幻想なのか? リアルとフィクションが複雑に交差する著者渾身のサイコスリラー。「サイコトパス」の意味に到達したとき、これまで見えていたすべての世界が崩壊する。

最近チェックした作品からのおすすめ