作品一覧

  • 増えるものたちの進化生物学
    3.9
    1巻825円 (税込)
    生命と非生命をわけるもの、それは「増える」ことである。増えて遺伝する能力は生物を進化させ、繁栄をもたらし、やがて私たち人間に自由と生きる喜びを与えるとともに尽きることのない不安や迷いを植え付けることとなった。生の悩みから生命の起源と未来を見つめる知的問答の書。
  • 協力と裏切りの生命進化史
    4.1
    1巻902円 (税込)
    協力関係があるところには、必ず裏切り者が生まれます。生物における協力関係についても同じです。1個体、1細胞でも裏切り者が現れれば、協力関係に致命的な影響を及ぼします。生物界における裏切り者とは、他の生物からの協力にただ乗りをするものたちのことです。多細胞生物でいえば、がん細胞のように勝手に増殖する身勝手な細胞のことです。協力関係を長期間維持している生物は、実に様々な方法で裏切り者を抑え込んでいます。

ユーザーレビュー

  • 増えるものたちの進化生物学

    Posted by ブクログ

    耳蓋もない人間論と言えば、かつての竹内久美子が思い出されるが、本書はその流れに進化論的な淘汰・適者生存・「増える」という原理を持ち込んで、人間の現在と未来のあり様をクールに描いてみせている。論理もここまで振り切ると清々しいが、そのまま物理的必然からの安易な決定論に陥ることなく、かえって人間の本能や社会の道徳観念を、個々人としては、過大視・絶対視する必要はないと説き、意外に、よく出来た「お悩み相談」になってもいる。それだけに、最後あたりに「希少価値」とか「ミーム」とかを持ち出しての議論は、それまでの議論のシャープさをやや曇らせた感はある。

    0
    2024年12月20日
  • 協力と裏切りの生命進化史

    Posted by ブクログ

    生物は、協力することで進化した。
    分子同士が協力して細菌に。
    細菌同士が協力して、真核生物へ。
    血縁関係にある個体同士が協力して社会性動物へ。
    人は、さらに血縁関係にない個体同士が協力して
    より大きな社会を作っている。

    下に行くほど複雑な生物であるが、その分個体数は少なくなっていく。
    従って、決して、生物学的な観点からの勝者ではない。単純な生物とは戦いのルールを変えることで、生きられるようになった弱い存在なのかもしれない。

    協力のポイントは、分業。
    個々がスペシャリストになることで、全体としてより複雑なことができるようになる。
    分業するにあたり、裏切り者の存在が邪魔になる。

    裏切り者は、

    0
    2023年12月28日
  • 増えるものたちの進化生物学

    Posted by ブクログ

    増えて遺伝すると、進化する。

    我々は、少産少死である。
    そのためには、生き残ることが大事。
    生き残るためには、みんなで協力することで
    生き残る可能性を高めることが大事。
    ウイルスの進化スピードに負けないためにも
    他の人の遺伝子を使えることが大事。

    そんなわけで、
    我々は、他人から好かれないといけない、
    子供を作らないといけない、という本能をもっている。

    と。

    一つの切り口で、いろんなことをつなぐのは
    大事だなぁ、と思う。

    0
    2023年12月21日
  • 増えるものたちの進化生物学

    Posted by ブクログ

    少産少死の戦略。長生きが宿命。ゆっくり増える。出来るだけ死なない。子供、異性に対して愛情を持つようになる。成長にコストを掛ける結果、命が大事になる。

    0
    2023年10月01日
  • 増えるものたちの進化生物学

    Posted by ブクログ

    悩める10代の若者たちに思い悩むことが当然と肯定し、力づけてくれつつ、さらに生物の進化の面白さについて解説してくれる1冊で2度美味しい本。もちろん50歳を越えて未だ達観に至らない中年にとっても興味深い良書。

    0
    2023年07月02日

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